西アフリカのエボラ出血熱、「もはや制御不能」 MSF
2014年06月24日 11:28 発信地:ダカール/セネガル
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×西アフリカ・ギニアのゲケドゥ(Guekedou)で、エボラ出血熱で死亡した患者の遺体を運ぶ「国境なき医師団(Doctors Without Borders、MSF)」のスタッフ(2014年4月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/SEYLLOU
【6月24日 AFP】西アフリカで流行しているエボラ出血熱について、国際医療支援団体「国境なき医師団(Doctors Without Borders、MSF)」は23日、感染が深刻な地域が60か所を超え、「もはや制御不能」な状態だと語った。
「国境なき医師団」は報道発表文のなかで、「現在のエボラ出血熱流行は地理的な拡大、感染者および死者の数において前例をみない規模にある」としている。
致死率が最大90%とされるエボラ出血熱のまん延が、あまりに急速なため支援団体や医療関係者らも手に負えず、感染地域の住民たちは恐怖に陥っていると、MSFのオペレーション・ディレクター、バート・ジャンセンズ(Bart Janssens)氏は言う。「新たな感染地域がギニア、シエラレオネ、リベリアで見つかっており、(エボラ出血熱が)他の地域へも拡大する危険が現実に迫っている」
今回のエボラ出血熱の大流行は、今年初めにギニアで報告されたのが始まりだった。世界保健機関(World Health Organization、WHO)の先週の発表によると、今回のエボラ出血熱の流行でこれまでにギニア、シエラレオネ、リベリアの3か国で少なくとも337人が死亡した。(c)AFP