週刊朝日（5月2日号）のスクープで露見した千葉県がんセンター腹腔鏡手術連続死亡事故。合計9人もの患者が手術直後に死亡したとされている。実は社会部記者たちの間では、今年1月あたりから噂になっていて、取材に動く記者も多数いたのだが、堂々と報道できるほどの裏取りができなかったのが実情だ。
　
　千葉県がんセンターの消化器外科のエース医師とされる執刀医の名前は一般に明かされていないのだが、実は日本人国籍ではなく外国籍だと囁かれている。度重なる死亡事故にもかかわらず、この医師が何度も手術を強行できた背景には、彼の出自が大きく関わっているらしい。彼と同時期に彼の母校である千葉大学医学部に在籍し、一緒に学んでいたことがあるＡ医師に、内情を語ってもらった。