美濃加茂市長の取調べ始まる06月24日 09時52分
現職としては全国最年少の岐阜県美濃加茂市の市長が、市議会議員だった去年、名古屋の浄水設備会社に有利な質問をする見返りなどとして、現金合わせて数十万円を受け取っていた疑いのあることが捜査関係者への取材で分かりました。愛知県警察本部は、24日朝から、市長に任意同行を求めて、受託収賄などの疑いで、取り調べを始めました。市長は、NHKのこれまでの取材に対し、会社側への便宜供与や現金のやりとりについて否定しています。
捜査関係者によりますと、岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(29)は、市議会議員だった去年春、名古屋市の浄水設備会社に有利な質問を議会でする見返りなどとして、この会社の43歳の社長から現金合わせて数十万円を受け取っていた疑いがあるということです。
藤井市長は、平成22年から3年間、市議会議員を務めたあと、去年6月の市長選挙に立候補して、28歳で初当選し、現職としては全国最年少です。
この会社が扱っているのは、雨水などを浄化して飲料水にかえる設備で、藤井市長が当選した2か月後の去年8月から、美濃加茂市内の中学校の、使われていないプールに設置して実証実験を行っています。
愛知県警察本部は、受け取った現金が賄賂にあたるとして24日朝から、藤井市長に任意で同行を求めて受託収賄などの疑いで取り調べを始めました。
藤井市長は、NHKのこれまでの取材に対し「会社に便宜を図ったことや現金のやりとりをしたことはまったくないと言い切れる」などと、否定しています。