2014年6月24日11時04分
飲料大手のサントリーホールディングス(HD)は24日、コンビニ大手ローソンの新浪剛史会長(55)を10月1日付で社長に招くことを明らかにした。会長兼社長の佐治信忠氏(68)は代表権のある会長職に専念する。創業家出身者以外がトップに就くのは初めて。
飲料や食品業界のグローバル化に対応するには、他社で実績を積んだ経営者をトップに迎えることが適当と判断した。
1899年に大阪で創業したサントリーは、佐治信忠氏まで4代にわたり、創業家の佐治家と鳥井家から社長を出してきた。新浪氏の社長就任は、慣例を打ち破る人事となる。
サントリーHDは7月1日に臨時取締役会を開き、新浪氏の社長就任を正式に決める。新浪氏は近くローソン会長を退任し、サントリーHDの顧問になる。
新浪氏は、ローソンの筆頭株主である三菱商事出身。02年に43歳でローソンの社長に就き、海外出店や野菜の販売強化を進めた。14年2月期まで11期連続で営業増益を達成している。
佐治氏は24日の取材に対し「ゴルフ仲間で慶大の後輩でもある新浪氏は、数年前から意中の人。昨秋に打診した。ダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)に出るなど国際的な人脈があり、海外展開をめざすサントリーにぴったりだ」と話した。
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