サッカーW杯:采配ミスで「大人と子どもの試合」に

洪監督「私のミス」
海外メディア「大人と子どもの試合」

 先制された後にムードを切り替えるリーダーも不在だった。韓国は先制点を許した後、わずか2分で追加点を奪われた。相手のコーナーキックの際、DF陣が集中力を欠いて相手をマークできず、やすやすとヘディングゴールを決められた。積極的な競り合いは全く見られなかった。韓国が前半犯した反則は6回でアルジェリアと同数。洪監督は「相手が攻撃的に出てくることは分かっていた」としながらも「相手の攻撃に対し、積極的かつクレバーな対処ができなかった」と話した。

■分かっていても対応できず

 アルジェリアはベルギーとの初戦には守備重視の戦術で臨んだが、韓国戦では勝ち点3を取るために、試合前からスタメンの変更を予告していた。この日、アルジェリアのバヒド・ハリホジッチ監督は前節からスタメン5人を入れ替え、攻撃の得意なスリマニ、ヤシン・ブラヒミ、アブデルムメン・ジャブらを起用した。一方の韓国は「負けない戦い方をする」として臨んだロシア戦と全く同じスタメンを起用した。

 信頼していた選手たちのプレーは期待に及ばなかった。ロシア戦で不調だった朴主永(パク・チュヨン)は、今回も攻撃の糸口をつかめなかった。けがの後遺症で十分な練習ができなかった李青竜(イ・チョンヨン)は、試合でもキレがなかった。韓国は後半12分、朴主永に代えてキム・シンウクを投入し、反撃に向けて1枚目の交代カードを切った。洪監督は「アルジェリアが選手を5人入れ替えてくることは予想はしていたが、組織的に新しいことを試みるには時間が足りなかった。ファンの皆さんには申し訳ないと言いたい。最後までベストを尽くしたい」と述べた。

ポルト・アレグレ(ブラジル)=孫章薫(ソン・ジャンフン)記者
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