「私のミスだった」
サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場している韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は23日(韓国時間)、ポルト・アレグレで行われたグループリーグH組第2戦のアルジェリア戦に2-4で敗れた後「ロシアとの初戦(1-1で引き分け)が悪くなかったため勢いが続くことを期待したが、結果が悪かったので、結果的に戦力分析や戦術の選択が誤っていたといえる」と述べ、自身の戦術ミスを認めた。洪監督は「DFの集中力が崩壊し、序盤に3失点して勝負が決まってしまった。今後は速やかにDFの組織力を固め直し、ベルギーとの最終戦をしっかり戦いたい」と述べた。
■「子どもと大人の試合」
前半にアルジェリアに3点を許す一方、韓国のシュートは「0」だった。金英権(キム・ヨングォン)と洪正好(ホン・ジョンホ)のセンターバックコンビは、長身でパワーのあるアルジェリアのFW陣に押され、ロングパスで裏のスペースを狙われた。空中戦ではほとんどボールを奪えず、中盤と守備陣の間隔も開いた。個人技に優れたアルジェリアの2列目のFW陣は、ヘディングでこぼれたセカンドボールを確実に拾って何度もスペースを突いてきた。韓国が防戦一方になると、BBCなど海外メディアでは「大人と子どもの試合」などと辛口のコメントも飛び出した。韓国代表のアントン・ドゥ・シャトゥニエ戦力分析コーチは「1対1の場面で完全に負けていた。韓国の選手は相手から3-4メートルずつ離れて守っていたため試合が難しくなった」と話した。
第1戦のロシア戦のように相手の攻撃を封じて反撃に出るというスタイルは、逆にピンチを招いた。韓国は前半26分にイスラム・スリマニに先制ゴールを決められたが、その後も同じ布陣を貫いた。勢い付いたアルジェリアが波状攻撃に出ると、韓国はさらに自陣に追い詰められた。KBSのイ・ヨンス解説委員は「アルジェリアのように個人技主体のチームは序盤から競り合って勢いを封じねばならない。韓国は前半もう少し攻撃的に行くべきだった」と指摘した。