美濃加茂市長:愛知県警、聴取へ…事前収賄の疑い
毎日新聞 2014年06月24日 02時30分(最終更新 06月24日 02時36分)
全国最年少市長の岐阜県美濃加茂(みのかも)市の藤井浩人市長(29)が、中学校のプールへの雨水ろ過器導入を巡って便宜を図るよう業者に依頼され、現金を受け取っていた疑いがあるとして、愛知県警捜査2課は近く、任意で事情を聴く方針を固めた。事前収賄容疑とみられる。
◇全国最年少市長29歳
捜査関係者によると、藤井市長は市議時代の2013年春ごろ、名古屋市の経営コンサルタント会社社長(43)=詐欺罪で公判中=から市長当選後に便宜を図る見返りに、現金数十万円を受け取った疑いが持たれている。捜査2課は社長からも事情を聴く。
藤井市長は同年6月、28歳で市長に当選。市は同7月31日、業者と「自然循環型雨水プラント実証実験」という協定を締結、市内の中学校プールに、ろ過器を設置して水質を調べる実験を行った。
市は本格導入への検討を始め、入札で納入業者の選定を計画。しかし今年2月、業者が愛知県警に詐欺容疑で摘発され、計画は立ち消えとなったという。
議会でも「決定過程が不透明」と問題視された。23日の会議では「利益供与があったのではないか」と追及されたが、藤井市長は否定したという。【駒木智一、金寿英、三上剛輝】