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 被爆直後の長崎で米軍が撮影した貴重な写真が見つかった。長崎市職員らが米メリーランド州にある国立公文書館で約1千枚を調査。新たに確認されたものもあり、焼け跡での人々の暮らしぶりを伝えている。

 爆心地の近くに設けられた食糧配給所で人々が列をつくって待つ様子が撮影された写真もその一つ。撮影日は「1945年9月24日」とある。市によると、建物は被爆後、最も早い時期に建てられたものの一つとみられている。

 大半はモノクロだが、カラー写真も27枚確認された。いずれもセピア色に退色している。焼失した長崎駅付近を歩く人をとらえたものもあった。これまでに長崎原爆資料館にあるカラー写真は三十数枚という。

 調査は被爆70周年に向けた市の事業で、27日まで続けられる。(ワシントン=岡田将平)