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国際
【歴史戦 第3部 慰安婦・韓国との対話(1)後半】日常溶け込む反日 「ナヌムの家」憎悪あおる日韓左派の展示
「(慰安婦の)その数は5万から30万程度と推定されている」「日帝は特に朝鮮の女性たちを軍“慰安婦”として広範囲に動員」
日本語で書かれた解説文を読んでも、慰安婦問題が日韓両国の左派勢力による合作であることがよく分かる。彼らは日韓の和解のためだと言いつつ、逆に両国の対立をあおり離反させているのではないか-。
少なくとも、対日憎悪を増幅させるような展示がごく当たり前のものとされているうちは、日韓間のすれ違いは続くと感じた。
「感情の爆発ない」
夕食をともにした日本に詳しい韓国人歴史学者は次のような反応を示した。
「中国みたいに、ソウルの真ん中で反日団体が暴れていたり日本人の悪口を言ったりとかは一つもない。日本の対韓ヘイトスピーチ(憎悪表現)のようなものは韓国にはない。韓国には、日本の嫌韓本みたいに日本を批判する本もない」
そのうえで「対立をあおるばかりのマスコミは悪いが…」と付け加えた。
国立外交院院長、尹徳敏(ユン・ドンミン)も「韓国の反日は日常的なもので、爆発するような感情ではない。実際に日本の観光客とか隣に住む日本人に対する嫌がらせはない」と指摘し、同様に「韓国に対日ヘイトスピーチのようなものはない」と語る。韓国では日本風居酒屋が流行するなど、日本そのものを排斥しようという動きは目立たない。
だが、反日が日常の中に当たり前のように溶け込んでいることこそが、問題の根の深さを表している。(敬称略)
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