愛すべきダメ人間たちの恋愛を描き続けてきた、今泉力哉監督の『サッドティー』(第26回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門正式出品)に続く最新作は、なんと五十嵐藍原作の4コマ漫画「鬼灯さん家のアネキ」の実写映画化!へんてこな登場人物たちが繰り広げるドタバタコメディの中に、人を愛するがゆえの苦しみや嫉妬や優しさを織り込んだ、新しいかたちの恋愛映画がここに完成!
ちょっとエッチな悪戯をしかけるアネキ・鬼灯ハル役には、グラビアアイドルとしてだけでなく、タレント、女優としても幅広い活躍をみせる谷桃子。ハルの弟であり童貞男子高校生・鬼灯吾朗役は、自身も映画監督としての顔を持ちながら、俳優として『桐島、部活やめるってよ』など話題の作品に次々と出演し、今や日本映画界に欠かせない存在となった前野朋哉。吾朗の同級生、水野麻衣役には人気モデルの佐藤かよ。普段のバラエティ番組などで見る彼女とはひと味違う、ミステリアスな表情を見せてくれる。
また、モト冬樹、川村ゆきえ、水澤紳吾、古崎瞳など個性豊かな俳優陣が集結!
馬鹿馬鹿しくて、不器用な登場人物たちが自分なりのかたちで注ぐ、それぞれの想い、優しさ、愛が交差する、愛おしくて切ない118分。
「好きって、どういうことかわかってるの?」
きっとあなたも、だれかを想いたくなる ―。
母を突然亡くした童貞男子高校生・鬼灯吾朗(前野朋哉)には、母の再婚相手の娘で、血の繋がらない姉・ハル(谷桃子)がいる。
セクシーで可愛いハルの、ちょっとエッチな悪戯に、吾朗は泣かされ、悩まされ、振り回される日々。
しかし、どんなにひどい悪戯をされても、「アネキとは思っていない」などとつっかかっても、実はハルのことが大好きな吾朗だった。
そんな二人の関係を、吾朗の同級生、水野(佐藤かよ)は怪訝に思っていた。
エスカレートするハルの悪戯。しまいには、吾朗の心配をよそに、グラビアの仕事をすると言い出す。ハルの本心が理解できずに苦しむ吾朗は、ハルを監視するため、突拍子もない行動にでる。そして、その事がきっかけで同級生の水野に告白される吾朗。でもそこには、とんだ誤解が!?
やがて吾朗は、ハルの不可解な行動に隠された、真実に気づいていく…。お互いがお互いを、不器用にも想う時、恋心だけには当てはめられない、本当の感情が交差する―。
【原作:五十嵐藍】
主人公の鬼灯吾朗が血の繋がらない姉・ハルの過剰なスキンシップに振り回される、アブナイ日常を描いた、シスコン・ラブコメディ。「ヤングエース」(角川書店)にて連載された全4巻で、累計60万部を発行した人気コミック。
2014年5月号より実写映画化記念として、完全新作『鬼灯さん家のアネキ(+妹)』が好評連載中!
谷桃子( たに・ももこ )/ 鬼灯ハル 役
1984年生まれ、茨城県出身。『ALLDAYS 二丁目の朝日』(08)で映画初出演。グラビアアイドルだけに留まらず『映画版ふたりエッチ セカンド・キッス』(11)、『梅ちゃん先生』(12)に出演し女優としても活躍する一方、『ゴットタン』などのバラエティでタレントとしても活躍。
今年度の川崎競馬イメージキャラクターとして起用され話題となる。
前野朋哉( まえの・ともや )/ 鬼灯吾朗 役
1985年生まれ、岡山県出身。学生時代より映画監督・俳優として映画制作を始める。
俳優として『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)で注目され、数々の映画・CM・ドラマなど映像を中心に活動。近年では『銀の匙』(14)、『大人ドロップ』(14)『青天の霹靂』(14)『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』(14)などの多くの話題作に出演。
『ぶどうのなみだ』(三島有紀子監督)、『日々ロック』(入江 悠監督)、『娚の一生』(廣木隆一監督)の公開が控えている。
佐藤かよ( さとう・かよ )/ 水野麻衣 役
1988年生まれ、愛知県出身。男性としてこの世に生を受けるが幼少期より自身の性別に違和感を感じ始める。
2008年より名古屋を中心に雑誌、広告などで女性モデルとして活動をしていたが、2010年に番組内で男性である事をカミングアウト。
現在では、テレビ、ファッションショーなど、モデル・タレントとして幅広く活躍中。
川村ゆきえ( かわむら・ゆきえ )/ 楓 役
1986年生まれ、北海道出身。2003年にデビュー。「週刊ヤングジャンプ 制コレ2003」で準グランプリを受賞し、以降数々の雑誌に登場。映画『気球クラブ、その後』(06)でスクリーンデビュー。
NHK連続テレビ小説『どんど晴れ』、映画『ロストクライム -閃光-』、ドラマ「まほろ駅前番外地」(TX)「空飛ぶ広報室」(TBS)舞台、「戦国BASARA3」シリーズに出演するなど活動の幅を広げている。
映画『思春期ごっこ』『ハニーフラッパーズ』などが夏公開予定
古崎瞳( ふるさき・ひとみ )/ 美咲 役
1986年生まれ、広島県出身。グラビアアイドル・女優。
『君が踊る、ナツ』(10)のスクリーンデビュー以降、舞台やバラエティでも活躍。近年は舞台『POLI』(14)や、ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』(13)、『方言彼女』などのバラエティに出演し活動の幅を広げている。
岡山天音( おかやま・あまね )/ 小泉 役
1994年生まれ、東京都出身。2009年、NHKのドラマ「中学生日記シリーズ・転校生(1)~少年は天の音を聴く~」で俳優デビュー。主な出演作は、『放課後グルーヴ』(13)、『半沢直樹』(13)、『人狼ゲーム』(13)、『麦子さんと』(13)がある。
今後は、映画「チョコリエッタ」(2014年夏公開予定)を控えている。
葉山レイコ( はやま・れいこ )/ 鬼灯麻里子 役
1969年生まれ、愛知県出身。歌手デビュー後、女優に転身。主役抜擢となった「上方苦界草紙」(村野鐵太郎監督)は、イタリア・サレルノ国際映画祭でグランプリを受賞。以降「スペイン語会話」(NHK)やドラマ、舞台など幅広く活躍。「悼む人」(堤幸彦監督)が2015年公開予定。
水澤紳吾( みずさわ・しんご )/ 桃瀬 役
1976年生まれ、宮城県出身。大学在学中に入江悠監督と出会い「SRサイタマノラッパー」シリーズの出演に繋がる。映画「マジックキッチン」(監督:リー・チーガイ)「黄金を抱いて翔べ」(監督:井筒和幸)「EDEN」(監督:武正晴)「アイドル・イズ・デッド」(監督:加藤行宏)TV「駆け込み訴え」(演出:西川美和)「猫侍」(演出:渡辺武 他<レギュラー出演>)「LINK」(演出:深川栄洋)「ノーコン・キッド」(演出:沖田修一 他)また映画「ぼっちゃん」で主演を果たし話題となる。
モト冬樹( もと・ふゆき )/ 鬼灯イサム 役
1955年生まれ、東京都出身。小学校からの同級生だったグッチ裕三とバンド「ビジー・フォー」を結成。後に解散。その後「ビジー・フォースペシャル」を結成して「ものまね王座決定戦」の出演をきっかけに「ものまね四天王」ブームを巻き起こし、人気者に。
そして個性的なキャラクターを生かしてCM・テレビドラマにも多数活躍中。
今泉力哉の監督&脚本にて自身の生誕60周年記念映画「こっぴどい猫」(12)に主演している。作中では今泉監督と役者として共演も果たしている。
監督・脚本・編集:今泉 力哉(いまいずみ・りきや)
1981年生まれ、福島県出身。『たまの映画』(10)で商業監督デビュー。恋愛群像劇『こっぴどい猫』(12/モト冬樹主演)がトランシルヴァニア国際映画祭(最優秀監督賞受賞)を含む多くの海外映画祭で上映。TVドラマ『イロドリヒムラ』への脚本参加(監督・犬童一心)や、山下敦弘監督とともに共同監督したドラマ『午前3時の無法地帯』(出演:本田翼、オダギリジョー)など、映画以外にもその活動の場を広げている。最新作はTVドラマ『セーラーゾンビ』(14)。そして昨年の第26回東京国際映画祭に正式出品作品『サッドティー』(13)は現在、全国で大ヒット上映中!
撮影:岩永 洋(いわなが・ひろし)
監督作品として『ゲンツウ』『ソレダケ』『untitled』などがあり、映画祭で出会った監督の作品に撮影技師として参加。近作に『隕石とインポテンツ』(13/佐々木想監督)『サッドティー』(13/今泉力哉監督)『アイドル・イズ・デッド ノンちゃんのプロパガンダ大戦争』(14/加藤行宏監督)『じゅういちぶんのいち』(14/片岡翔監督)などがある。
脚本:片岡 翔(かたおか・しょう)
ショートショートフィルムフェスティバルにて三年連続で観客賞を受賞し、2011年『SiRoKuMa』がSTOP!温暖化部門で3冠を獲得。
また、『くらげくん』が第32回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞、全国各地の映画祭で7つのグランプリを含む13冠を達成。2014年『1/11 じゅういちぶんのいち』で劇場長編監督デビュー。脚本を担当した作品として『Miss Boys!』前編/後編(11/佐藤佐吉監督)『きいろいゾウ』(13/廣木隆一監督)がある。
照明:長田 青海(おさだ・あおみ)
1985年生まれ、高知県出身。日本映画学校(現・日本映画大学)卒業後、若手監督作を中心に照明を担当。
CM、VP、MV、多岐にわたって活躍中。
最近の主な参加作として『こっぴどい猫』(12/今泉力哉監督)『Fly Me to Minami 恋するミナミ』(13/リム・カーワイ監督)『アイドル・イズ・デッド ノンちゃんのプロパガンダ大戦争』(14/加藤行宏監督)などがある。
録音:西條 博介(さいじょう・ひろすけ)
日本映画学校(現・日本映画大学)卒業後、CinemaSoundWorksに所属。主な参加作として、録音『富江VS富江』(07/久保朝洋監督)『ちゃんと伝える』(09/園子温監督)『僕らは歩く、ただそれだけ』(09/廣木隆一監督)ドラマ『Mother』(10/演出:水田伸生・長沼誠)『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』(13/ディーン・フジオカ監督)『アブダクティ』(13/山口雄大監督)、音響効果『ゴッドタン キス我慢選手権THE MOVIE』(13/佐久間宣行監督)、『東京難民』(14/佐々部清監督)などがある。
美術:山下 修侍(やました・しゅうじ)
自主制作映画の美術として映画制作に携わり、その後、美術監督・木村威夫氏との出会いをきっかけに本格的に映画・ドラマの美術の仕事に就く。近作として、『ヌイグルマーZ』(14/井口昇監督)『大人ドロップ』(14/飯塚健監督)『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』(14/青山裕企監督・伊基公袁監督)『ちょっとかわいいアイアンメイデン』(14/吉田浩太監督)などがある。
ヘアメイク:渡邊 茜(わたなべ・あかね)
1982年生まれ、宮城県出身。嶋田ちあきメイクアップアカデミー卒業後、美容師を経てヘアメイクとして舞台・ドラマ・映画等、幅広く活動。主な参加作として「君と歩こう」(10/石井裕也監督)、「ニュータウンの青春」(12/森岡龍監督)、「瀬戸内海賊物語」(14/大森研一監督)などがある。
助監督:石川 浩之(いしかわ・ひろゆき)
2001年、自主制作映画『School Days』が劇場公開となる。
2003年『(ON THE BOAT)』で総合監督を務め、以降数々の作品の助監督としても活動。
近年の参加作として『1/11 じゅういちぶんのいち』(14/片岡翔監督)、『もういちど』(14/板屋宏幸監督)などがある。
ラインプロデューサー:本島 章雄(もとじま・あきお)
1992年メーカープロデューサーとして作品制作に携わり、Vシネ創成期から全盛期を経験する。1999年よりフリープロデューサーとして活動。主な参加作として、『荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE』(12/飯塚健監督)『大人ドロップ』(14/飯塚健監督)『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』(14/青山裕企監督・伊基公袁監督)『ちょっとかわいいアイアンメイデン』(14/吉田浩太監督)などがある。
装飾:西渕 浩祐(にしぶち・こうすけ)
主な参加作として、『着信アリFinal』(06/麻生学監督)『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』(06/水田伸生監督)『NANA2』(06/大谷健太郎監督)『グーグーだって猫である』(08/犬童一心監督)『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』(14/青山裕企監督・伊基公袁監督)『ちょっとかわいいアイアンメイデン』(14/吉田浩太監督)などがある。
音楽:曽我淳一( そがじゅんいち) 【トルネード竜巻】
1976年生まれ、神奈川県出身。TM Networkに影響を受け、高校時代にKeyboardを始める。
大学に入り、サークルメンバーで自身のバンド「トルネード竜巻」を結成、2004年2月「ブレイド」でビクターエンタテインメントよりメジャーデビュー。新たなポップスを目指す新時代アーティストとして注目を集める。2009年「トルネード竜巻」の活動休止後は持ち前の幅広い音楽性と確実な音楽理論で、桑田佳祐・つじあやの・NICO Touches the Wallsなどのアーティスト制作に参加しつつ、CM音楽や劇伴なども手がける。
主題歌:浜崎貴司( はまざきたかし )
1965年生まれ、栃木県出身。1990年FLYING KIDSでデビューシングル19枚、アルバム13枚をリリースし1998年に解散。2007年9月にFLYING KIDS再集結。今年はソロ活動として15周年、1989年にFLYING KIDSとしてメディアに登場してから25年目を迎え、ソロ・FLYING KIDSともに精力的に活動中。
今年、最新ソロアルバム「ゴールデンタイム」をリリース。
【公式サイト】http://hamazaki.org/