どんなに小さなものでもいいから、生活の中に刺激は必要だと思う。その刺激は自分が楽しめるものが良い。何も無いのなら、多少無理をしてでも意識して探した方がいいと思う。ワクワクする何かを。
人は無意識に、心を動かすような刺激を求めていると思う。「楽しい」「ワクワク」「憧れ」「ドキドキ」そういった「好き」なものから得られる刺激が一切無い生活をしているとどうなるか?
無意識に嫌いなものを探すようになる。
なぜなら「好き」という感情と「嫌い」という感情は仲間だから。それらの反対は「無関心」。好きも嫌いも関心があるという意味では仲間なのだから、好きという感情と同じように嫌いな人の事もつい見てしまうし、つい考えてしまう。
嫌われている芸能人ほどテレビに出ているのは、好かれている人と同じくらい「注目」されているから。視聴者はイライラする人をつい見てしまうのだ。逆に、なかなか売れない芸能人は、視聴者から好きも嫌いもどちらの感情も持たれない人。普通の人…と言うのかな(少々上から目線になってしまってすみません)
人は刺激を求めるもの。だから生活の中に「好き」という刺激が無いと、仲間である「嫌い」という刺激の方を無意識に求め始めてしまう。
【広告】
嫌いな人を見て腹を立てる事で刺激を得て、さらにその人の愚痴を言う事で、まるでストレスを発散できたかのようなスッキリした気持になる。そのスッキリ感を味わう為に、また嫌いなものを探し、愚痴を言い…と負のスパイラルに陥る。
好きなものからの刺激で満たされている人は、嫌いなものが無い(少ない)。なぜなら、すでに好きなものから刺激を得ているので、嫌いなものを直視する必要がないのだ。見てしまっても受け流す余裕がある。
けれど、好きなものからの刺激を得ていない人は、嫌いなものから刺激を得るという中毒に陥る。
以前、テレビに美奈子さんという人が出ていた。ビッグダディの元奥さんなのだそうだが、その人の事を知らなかった私はネットで調べようと思い「美奈子」と検索した。すると、アンチ美奈子という内容のブログか掲示板(どちらか忘れた)が現れた。
美奈子さんの事が嫌いだという人達が集まって、ただただ悪口を言い合うだけのサイトなのだが、時々「来週の○○という番組に出ますね!見なきゃ!」と言っている人がいて笑ってしまった。出演番組をちゃんとチェックしているのだから、やっている事はファンと同じ。好きと嫌いは紙一重だ。
嫌いな人が出る番組なんて見なければいいのだが、わざわざ見ては自分の中に嫌な感情を作り出し、悪口を言って発散する。発散する行為は気持ちが良いから、また悪口を言いたいがために出演番組をチェックする。完全に美奈子中毒だなと思った。やるな、美奈子さん。
エネルギーのある人間は、暮らしの中に刺激を欲する。それならば好きなものから刺激を得た方が心に余裕ができ、プラス効果があって良い。だから、どんなに小さな事でもいいからワクワクする何かを探した方がいい。見つける事を意識しながら生活した方が良い。
嫌いなものから刺激を得るようになっては、自分の心がすり減り、周囲の人からも嫌われ、良い事なんて一つもないのだから。
1日30分でも15分でも10分でもいいから、自分の好きな事に費やす時間を捻出して心に良い刺激を与えてあげれば、きっと嫌なものをスルー出来る余裕が出てくるはず。
自分がどんなものに興味を持つのか、どんな時にワクワクするのか、思わず笑顔になってしまうものは何か。そういう事を常に意識しながら暮らす事で、良い刺激を得ながら生きる人間になりたいなと私は思う。
【広告】