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石原環境相「金め発言」で福島県知事らに陳謝
6月23日 18時14分

福島県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設の建設を巡って、「最後は金めでしょ」などと発言したことについて、石原環境大臣は23日、福島県を訪れ、佐藤知事や建設候補地の2つの町の町長に陳謝しました。

石原環境大臣は中間貯蔵施設の建設を巡り、今月16日に「最後は金めでしょ」などと発言したことについて、19日に参議院環境委員会で陳謝したうえで、みずからの発言を撤回しました。
石原大臣は国会の会期が終わったのを受けて、23日に謝罪のため福島県を訪れ、佐藤知事や建設候補地の大熊町と双葉町の町長と相次いで会談しました。
このうち、福島県庁で行われた佐藤知事との会談で石原大臣は「私の発言について心から深くおわびを申し上げます。
品位を欠く表現によって、お金で解決すると受け止められ、現在も厳しい意見をもらっていることについて深く反省している」と陳謝しました。
これに対し佐藤知事は、「陳謝をしっかりと受け止めて、住民の心に本当に寄り添い、誠心誠意対応してほしい」と述べたうえで、国の住民説明会で出された建設用地の買い取り以外に賃貸借も認めてほしいといった要望などについて、迅速に回答するよう求めました。会談のあと、石原環境大臣は佐藤知事の要望について、「政府を挙げて、できるだけ速やかに回答させていただきたい」と述べ、政府内での調整を急ぐ考えを示しました。
国は福島県と2つの町の了解を前提に中間貯蔵施設を建設し、来年1月から除染で出た土などを搬入することを目指していて、今後、自治体や住民の理解を得られるかが焦点になります。

大熊町長「謝罪深く受け止める」

石原環境大臣が発言を陳謝したことについて、福島県大熊町の渡辺利綱町長は「中間貯蔵施設の計画案についての住民説明会が行われた直後の大臣の発言は、交渉にとっても大きなマイナスであり、気持ちを踏みにじられたと不快に思っている町民は多くいる。
しかし、けじめをつけたということで、いつまでも引きずらずに謝罪を深く受け止めたい。
国は住民の気持ちを真摯(しんし)に受け止め、これからの対応に力を尽くしてもらいたい」と話しています。

双葉町長「要望に具体的回答なく不満」

石原大臣と会談した双葉町の伊澤史朗町長は「中間貯蔵施設の説明会では住民の意見や要望に対して国から具体的な回答がなく、町民は不満を持っている。
大臣もなるべく早く回答したいと発言していたので今後、具体的な回答があることを期待している」と話していました。

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