そもそもホワイティうめだ的なものがあった。
(神山暁)あぁ〜あもう…。
また一からかよ。
ちっ。
これお前のポルターガイストのせいなんじゃ…。
んんっ!おい!
(吉岡)しぃ〜!神山先生ちょっと静かにしたまえ。
今非常に廊下が立て込んでおる。
廊下?そうだよ。
おたくの管理人がさ最近取りつかれることが多いのを気にしてさ盛り塩を置きやがったよ。
で?おう。
だからさもうみ…あ…えっ?どういうこと?ごめん。
で?ってどういうこと?いやいやいやだからねっ第184回熱さに負けるな盛り塩近づき選手権。
(アカネ)あっ神山先生。
そろそろ私の出番なんです。
今のところの最高記録は吉岡さんの3cmなんで。
OK!君ならできる!君ならできる!何?何何?言い訳はいい言い訳はいい。
そんな言い訳はどぶに捨てちまえ!
(岩名)辞める?
(河合)いえ。
辞めるのをやめたんです。
(林)じゃあ教師続けるってことですか?
(河合)これからもよろしくお願いします。
(大原)まあ続けるのはいいんだけどさだったら服装ぐらいちゃんとしなさいよ。
いつまでも足出してないで。
(河合)えっ?だめですか?この格好。
だめに決まってるでしょ!教師のくせにそんな破廉恥な!
(河合)それはそれこれはこれじゃないですか?
(大原)いやTPOってものがあるでしょ。
私を見なさ〜いこの完璧な公務員ルック。
そりゃ大原先生の年齢でショーパンはちょっと…。
私だってねその気になったら足出すぐらい…。
・おはようございま〜す。
全然。
(岩名)おうおはよう。
(大原)おはようございます。
神山先生早速ですけどどう思います?河合先生のこの服装。
あっまあ…足出し過ぎ?
(大原)でしょう!ほらもっと言ってやって言ってやって!まあ保護者の方からいろいろ言われますし。
(岩名)保護者に関してはなっ…。
どっちもどっちよね神山先生の場合。
あぁ神山先生そろそろ文化祭のこと決めないと。
そういえばそうですね。
(小夜)では多数決で文化祭の出し物は合唱になりました。
(森岡)えぇ〜合唱かよ。
(皆川)練習一番楽でいいじゃん。
(円花)うちらダンスのほうが楽なんだけど。
それじゃあまずは曲を決めましょう。
それぞれ候補曲を出し合って今週中には決めてください。
(香奈)先生!それってりさにも聞いていいんですか?それは…。
もちろんです。
(河合)矢沢さんたちまだ納得できてないって感じでしたね。
現実的にクラスみんなで仲良くってのが無理なのかも。
30人もいれば反りの合わない相手くらいいますし。
みんななりたくて同じクラスになってるわけじゃないですからね。
・でも歌えば気持ちは1つになりますよ。
えっ?はい?・こっちですこっち〜。
どうも。
ははっ。
文化祭で合唱するんですよね。
そしたらクラスみんなで歌えるじゃないですか。
あっそしたら私神山先生に指揮のしかたも教えられるんで。
あぁ〜。
・ハッハラ〜ル〜ラ〜おい。
どうかしましたか?いや…。
(メール着信音)
(香奈)「おっす。
調子はどう?文化祭うちのクラス合唱に決まったから。
りさも歌いたい曲何か考えて」。
(明日香)京塚さんどう?
(香奈)何か考えてくれるって。
(明日香)ほんとに?良かった〜。
(香奈)ねっ写真送ろうよ。
学校が恋しくなるようにさ。
(風)いいよいいよ。
(ともみ)いいねぇ〜。
(香奈)じゃ前に並んで私撮る。
よしいくよ。
じゃあ撮るよ。
はいチーズ…。
(風)どうしたの?いや。
あの…後ろに何か変な人が…。
えっ…。
(明日香・風)誰もいない。
僕が転任ですか?
(轟木)教育長からじきじきに指示が出ましてね。
赴任して数カ月で立て続けのトラブル。
保護者からのクレーム激増。
担任としての資質に問題があると判断されるのは当然でしょう。
それは…。
(霧澤和泉)轟木さん今回のことは決定的な要因が他にあるでしょう。
この期に及んで取り繕う必要はないと思いますが。
そうですね。
まあはっきり申し上げてこの処分は京塚氏からの要請によるものです。
例の一件で先方はたいへんご立腹でして。
暴力的な教師は排除してほしいということです。
それって…。
つまり京塚りさを復学させるなら神山先生の転任が条件だということです。
そんな…。
神山先生のご希望は京塚さんの復学でしたよね。
ならこの話は受け入れざるを得ないのでは。
神山先生この話受け入れる必要はありません。
えっ?
(日野)霧澤先生。
何を言ってるんですか副校長。
この件については昨日方針を決めたはずですが。
保護者がどれほどの実力者でも個人的な悪感情で学校運営に口を差し挟むのは不当です。
それから教育委員会がそんな理不尽な相手に従順に従っていることも。
ですからそれは…。
たとえ教育長の意向でも我が校としてはそういった要求にお応えすることはできません。
先生しかし…。
もし撤回されないのであればこのやり取りをマスコミに公表することになります。
(日野)あっ!
(轟木)本気ですか霧澤副校長。
もちろんです。
(生徒たち)先生〜!あんなことして大丈夫なんですか?理不尽な保護者の要求に従ういわれはありません。
私は一貫してその姿勢は変えていないつもりです。
でも問題がこじれればその分京塚さんの復学が遅れます。
それにマスコミに公表なんかしたら…。
ですからそちらも私の意見は変わりません。
それって…。
京塚さんをこの学校に戻すことは諦めてください。
(回想)京塚さんを僕と僕のクラスの生徒たちに救わせてください。
赴任されてから数カ月ですがあなたは変わりました。
確かに保護者からのクレームはありますがそれ以上に生徒から支持されています。
ですから私はあなたをこの学校から失いたくありません。
ほんとは僕のことなんて関係ないんじゃないですか?副校長が京塚さんのことを受け入れられないのは京塚りさと渡辺淳也がダブるからなんじゃ…。
そうですね。
否定できないと思います。
親の愛情がなくてもそれをばねに正しく生きようとする子供はいます。
教師は親以外の大人としてその子を支えることはできるでしょう。
でも…親の愛情がないままゆがんでしまった子を教師が正すことは不可能だと私は思います。
副校長。
茜先生も…そういう生徒の犠牲になったんです。
京塚さんを…生徒を見捨てるんですか?京塚さんが僅かでも改心しているならこの条件を聞いて我が校に戻る選択はしないと思います。
(小夜)神山先生。
あぁ森野さん。
何かあった?顔色悪いけど。
いやべつに大丈夫です。
そう。
あぁアカネさんさっき帰ったよ。
家に戻ってるって。
うちのクラスで合唱するの自分のことみたいに張り切ってた。
生前は合唱部の顧問だったらしいですから。
先生。
アカネさんが記憶が戻ったのに成仏できない理由なんだけど過去の未練より今の未練なのかも。
今の未練?伝えたい人に伝えるべきことを伝えてないとか。
今気がかりなことをどうにかしたいとか。
大好きな茜先生を裏切ったんです。
(りさ)どう?うんいいと思う。
じゃあこれ合唱曲の候補に入れてくれる?もちろん。
良かった〜。
みんなは何て言うかわかんないけど。
大丈夫だよきっと。
何?変だなぁって。
前まですっごい嫌いだったのに。
知ってた。
(りさ)だから全然担任より信用できる。
どうして?神山先生だって…。
きれい事並べられると何か引いちゃうから。
昔からさこういう歌聴いたり後本読んだりする度いつも思ってた。
どれも優しさとか勇気とかひとを信じる気持ちとかそういう正しいことがいっぱい書いてあるのに何で現実だとみんなそのとおりに生きられないんだろうって。
それは…。
しかたないよね。
結局みんな自分が一番かわいいんだし。
(河合)それじゃあ私はこれで。
(麗子)すみません娘のためにわざわざ。
いえ。
副担任の義務ですから。
(麗子)あっおかえりなさい。
(京塚)ああ。
(河合)お邪魔してます。
ご報告は以上です。
(京塚)ふ〜ん。
突っぱねたのか。
あっおかえりなさ〜い。
何やってんだよ。
見ればわかるでしょう?ほっ。
ほら指揮棒も。
おい。
また味がなくなんだろ。
なぁ〜そんな固いこと言わないで。
(メグミ)それよりさ神山先生もほら。
練習練習。
そうですよ。
今日から毎日みっちり練習です。
合唱は一日にしてならずですから〜。
張り切ってんなぁ本当。
そりゃあもう生徒みんながそろった合唱なんてすてきじゃないですか〜。
生きてたときに実現できなかったんだもんな。
そうですよ。
だから神山先生にはばっちり決めてもらわないと。
悪いけど今回も無理かもしれないな。
どうしてですか?和泉ちゃんが?うん。
副校長はやっぱり京塚さんのことを拒絶してる。
(吉岡)いやりさちゃんのくそおやじをどうにかすりゃいいんじゃないの?あぁ取りついて?そうそうそう。
それでさむちゃな条件取り下げさしてさほんでついでにさ政治家なんだからさ国会議事堂のど真ん中でさあの〜裸踊りでもはははっ…。
だからそういう問題じゃないんだよ副校長の気持ちは。
和泉ちゃん生徒を信じてないんですね。
多分お前を裏切った自分のことも。
和泉ちゃんは誤解してます。
渡辺君ほんとにりさちゃんと同じだったんですよ。
同じ?神山先生りさちゃんと一緒にもう1人生徒を救ってあげてくれませんか?もう1人って?私の生徒霧澤和泉ちゃんを。
(明日香)これ!
(円花)あぁ〜こっちかも。
(優香)これで。
(千夏)聞いた?舞。
(香奈)どれ?どれ?
(相田)いい感じこういうの。
こういうの上がると思う。
(明日香)これどう?
(林)何聴いてるんですか?河合先生。
(河合)合唱で歌う曲の候補を森野さんがまとめてくれたんで。
あっ京塚さんも。
けっこういいんですよね〜これ。
後は生徒の多数決ですけど私はいち押しなんで。
・
(真由美)河合先生。
(河合)どうしたの?
(真由美)合唱曲のことで矢沢さんたちが…。
(千夏)ありえないって言ってるでしょ。
(河合)とにかく話し合おう。
ねっ。
先生。
皆さんどうしたんですか?
(舞)べつに。
うちら文化祭パスするって言っただけ。
パスって。
(千夏)りさが選んだ曲歌うとかマジ勘弁だから。
(根津)おめぇらいつまでそんなこと言ってんだよ。
(香奈)そうだよ。
りさだってみんなと一緒にさ。
一緒にって…。
何なのこの空気。
りさのこと受け入れてやんなかったらうちらが悪者になるわけ?そういうことじゃなくてさ。
矢沢さん。
京塚さんも自分がしたことが悪かったってちゃんと受け止めてるの。
だから…。
(萌)だから何いきなりいい先生してんの?河合。
(舞)はぁ〜もうほんとウザいそういうの。
(窪内)で何?京塚がみんなにどうやったら受け入れられるのかヒントが欲しいとか?もらえるんですか?簡単でしょ。
あんまりしつこいと内申書に響くとかいいかげん空気読めよとか言えばいいんだから。
(河合)もうそういうことじゃなくて。
気持ちをどうにかするための魔法の言葉なんてない。
表面的に取り繕っても意味ないしわだかまりは残るよ。
相手がどんなに反省しているのか本当にみんなが納得しているのか心の中を見ることは絶対にできないんだから。
そりゃあそうですけど。
(窪内)後さ急激にいい人になると疲れるよ。
はぁ?斜に構えてた嫌なやつが正義に目覚めちゃったりするとさ普通の人より正論ぶったりいいことしたがったりするんだよね。
僕はそれを改心ズ・ハイって呼んでるけど。
もしかしてばかにしてます?いやわかりやすくて好感が持てるよ。
(河合)窪内先生は最初っからいい先生ですよね。
(医師)だいぶ気持ちは落ち着いてきましたね。
これなら来週から学校へ行ってもいいと思いますよ。
ほんとに?不安ですか?少し。
でもひどいことした子に謝りたいし親ともクラスメートともちゃんと話したいです。
それでは今日から昼休みと放課後に皆さんで合唱の練習をしましょう。
じゃあ皆さん椅子を後ろに下げてください。
(香奈)は〜い。
(高橋)あいつらマジ帰んのかよ。
(真由美)やな感じ。
神山先生。
とりあえず今日は残ってる人たちでやりましょう。
(生徒たち)はい。
あのねりさ。
何?
(麗子)あなたに話さなきゃいけないことがあるの。
(舞)合唱練習とかマジでだるいんだけど。
・あの〜。
(樹里)やってらんないよね。
・ちょっと。
・や…矢沢さん。
(舞)今誰か呼んだ?
(舞)えっ?
(千夏)今呼んだ?舞のこと。
うんまあ。
(舞)何すか?
(窪内)そのまああのその…そのままでいいっていうかね。
はぁ?
(窪内)無理に空気読んで相手を許すポーズとかしなくっていいし。
(舞)何?それ。
(窪内)嫌いだったら…嫌いだったらとことんやればいいわけだし。
(萌)意味わかんないんだけど。
(千夏)行こ舞。
はぁ〜。
・
(岩名)窪内。
今矢沢たちに話しかけてたな。
はあ。
1年ぶりだなぁおい。
お前が生徒に話しかけてんの見たの。
(窪内)いやそれ…ちょっとした気まぐれで。
(岩名)いいいい。
気まぐれ大いに結構。
どうだ今日は飲みにでも行くか。
えっ。
(りさ)先生。
私学校戻れない。
戻れないよ。
(りさ)どうして私が苦しむことばっかりするの!?
(河合)京塚さん!
(りさ)お願いだから答えてよ!私からも伺います。
どうして復学するのに神山先生を転任させるなんて条件が必要なんですか。
気に入らないからですよ。
教師というのは世間知らずが多いと聞くがあの神山先生のようなタイプは虫ずが走りますね。
大人が子供にきれい事言うの放棄してどうすんだよ!
(河合)神山先生!世の中は競争社会だ。
学歴で収入で社会的地位で人生の勝ち負けは簡単に決まってしまう。
そういう現実を子供に教えないのはただの欺まんでしょう。
だから私は自分の子供には強さを求めているんです。
例えばいじめられる側よりいじめる側の人間になることを。
失礼を承知で言いますけど吐き気がします。
あなたみたいな人が父親で政治家だなんて。
今の私の言葉は世の中の多くの親の本音だと思いますよ。
誰だって自分の子供にはより幸せになってもらいたい。
それ以外の子供を蹴倒してでも。
りさ。
結局神山先生はお前を救えなかったんだ。
副校長。
京塚りさのことならもう結論は出てます。
なるべく早く生徒にもそのことを伝えるべきです。
言いにくければ私のほうから話しますが。
話したいのは別のことです。
渡辺淳也のことを。
副校長に滝沢茜先生のことを伺ったとき彼女のことを僕がどうして知ってるのか不思議だっておっしゃっていましたよね。
ええ。
その理由を今からお話します。
まあ多分信じていただけないと思いますけど。
そこに今彼女がいます。
えっ?そこに滝沢茜の幽霊がいるんです。
神山先生。
子供の頃からそういうのが見えちゃう体質でまあ正直今まではあんまりうれしいことじゃなかったんですけど。
ちょっと待ってください。
いきなりそんなこと言われても。
副校長の父親の名前は勝彦。
離婚して出ていった母親の名前は佐和子。
初恋の相手は中学1年のとき同じクラスだった湯川武君。
彼女が知っていることだったら何でも話せます。
さっきからそこでわいわい言ってますから。
茜先生?和泉ちゃん。
霧澤先生。
彼女は渡辺淳也のことを責めてなんかいません。
それにあなたのことも。
どうしてそんなことが?不登校になった渡辺を茜先生は何度も説得しようとし続けていたんですよね。
コンコンコンコン!
(ノックの音)渡辺君!ここ開けて!先生ちゃんと話がしたいの。
それでも彼はその呼びかけに応えなかった。
・渡辺君!いるんでしょ?・コンコンコンコン!それであの日の夜…。
そうです。
私が茜先生をだまして…。
渡辺が…。
そのとき彼がしようとしていたことは京塚さんと同じことだったんです。
(渡辺)明かりはつけんな!渡辺君。
どうだよ。
自分の信じてた生徒にだまされた気分。
だまされたなんて思ってない。
だったら2?で#1?MでMhてんだよ。
生徒を信じてるから。
渡辺君のことです。
ふざけんな!*気に食わねぇんだよてめぇのそういうとこが!今から俺が何すると思う?ここで…てめぇの目の前で死んでやるんだよ。
そんな…。
事故だったんです。
何でてめぇがそんなこと言えんだよ!教師だから。
渡辺君は私の生徒だから。
私は絶対にあなたを放り出したりしない。
私はあなたたちのことをちゃんと見てるから。
来んなよ!死ぬなんて言っちゃだめ!先生覚えといてよ。
あんたに俺は救えない。
あのとき彼女は渡辺の自殺を止めようとしただけだったんです。
あっ…。
最初から彼は茜先生のことを刺そうだなんて思ってもいなかった。
大丈夫だから…。
ううっ…うわぁ〜!彼女はだから渡辺淳也のことをず〜っと心配し続けていたし霧澤先生のことを憎んだりなんかしていなかった。
合唱をね…クラスのみんなでやるの。
ううっ…。
行かないと。
はぁはぁ…。
迎えにいかないと…。
茜先生!じゃああのとき死ぬ間際まで渡辺のことを。
正確には…。
死んでからもです。
渡辺君!えっ?・
(渡辺)ごめんなさいううっ!D|!ごめんなさいううっ…ごめんなさいごめんなさい。
ごめんなさいううっ…。
ごめんなさいううっ…。
ごめんなさいはぁはぁ…。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
ごめんなさいはぁはぁ…。
ごめんなさい。
渡辺君。
ごめんなさい。
はぁはぁ…ごめんなさい。
私は大丈夫。
ごめんなさい!D。
ほら。
ごめんなさい。
大丈夫だから。
ううっ!Dごめんなさい。
それから今まで彼女はず〜っとその部屋にとどまり続けました。
自分の素性も目的も忘れるくらい長〜い間。
ずっと。
茜先生…。
ううっううっ…。
和泉ちゃん。
ううっ…。
ごめんね。
つらい思いさせて。
ううっ…。
でもいいの。
苦しまなくて。
立派になったね。
和泉ちゃん。
不思議ですね。
神山先生が言うと信じてみようって気持ちになって。
今度は僕らが信じてみませんか?最後まで滝沢茜は教師として渡辺淳也のことを信じ続けていたんですから。
今度は僕らが…。
でもそれはもう。
今ならまだ間に合います。
絶対間に合わせてみせますから。
神山先生…。
聞いてもらってもいいですか?ん?渡辺君のこと。
ああ。
彼女が渡辺淳也の現在のことを気にしています。
彼が今どこでどんな生活をしているのか。
知らない?和泉ちゃん。
彼は…もういません。
えっ?亡くなったと聞いてます20代のときに。
父親の失脚で一家が離散して彼も相当の苦労の末に就職して。
でも仕事中の事故で…。
おい。
生きててほしかった。
生きて幸せになっててほしかった。
あんなことになってしまいましたけどそれでも彼は私の生徒なんです。
だから…生きててほしかった。
・ピンポーン!
(インターホンの音)2人そろってどうしたんですか?
(河合)さっき京塚さんに会ってきました。
あぁ。
(林)神山先生僕も今聞いたんですけど。
京塚さんのことは大丈夫です。
それって…。
あっほんとに大丈夫ですから。
・お願いします。
・
(家政婦)困ります。
奥様も外出中ですし。
・
(秘書)今日は帰ってください。
あなたと話すことは何もありません。
何してんの?迎えにきました。
迎えにって私は…。
・
(ドアの開閉音)
(京塚)これは神山先生。
おはようございます。
(京塚)どういうおつもりですか?私は娘の復学の条件を譲った覚えはありませんよ。
それはわかってます。
それでも…今日1日だけ…今日1日だけ僕を京塚さんの担任でいさせてください!1日だけか。
まあいいでしょ。
ありがとうございます。
ちょっと勝手に話進めないでよ。
行かないから。
逃げるな!やらなきゃいけないことあの教室にまだいっぱい残してきてんだろ!俺はお前の担任だから引きずってでも連れていく。
何で?そしたら先生今日で…。
いいから早く着替えてこいって。
遅刻するぞ。
(生徒たちの話し声)
(香奈)りさ…。
今日からまた京塚さんが学校に来られることになりました。
出欠を取りますから席に着いてください。
それじゃあまずは相田拓途さん。
(相田)はい。
石田航さん。
(河合)大丈夫ですかねぇ〜京塚さん。
さあ?
(河合)さあ?って!まあ何か起きたら起きたでそのとき考えればいいですよ。
・神山先生。
(轟木)京塚氏から連絡を受けまして。
ご苦労さまですわざわざ。
・小夜ちゃん。
(小夜)あっ。
(りさ)舞。
(舞)ねえトイレ行こう。
(りさ)待って。
話したいから。
はぁ?神山先生。
(舞)何?話って。
さっさと言えよ!ごめん。
けがさせたこと悪いと思ってる。
ふざけんなよ!つうかそれだけじゃねぇし。
あんたのこと怖かったんだようちらは。
だから…。
わかってる。
私もそれわかっててつるんでた。
都合のいいやつらって思って。
(千夏)何だよそれ。
(りさ)でも楽しくなかったわけじゃない。
しゃべったり買い物行ったりお茶したり全部が全部嫌だったわけじゃない。
信じることはできなかったけどそれでも悪くないって思った。
舞。
京塚さん!いいんだ止めるな!いいんです。
言いたいことぶつけ合えば。
2年ちょっとつきあってやっと本音かよ。
うちらって何なの?クラスメートでしょ?ただの。
でも…。
できれば友達になりたい。
矢沢さん…。
今のが京塚さんの気持ちです。
初めてお互い本音をぶつけ合えたんじゃないですか?ついでだから僕も本音を言うと正直僕はここに来たとき皆さんのことなんか少しも興味がなかったんです。
教師を…大人を見下してて信じてなくて本音を言うのをお互い避けててちゃんと適度な距離を取っていないといけない。
そういう今の中学生と向き合うことを僕は仕事として割り切っててそこにはできるだけ踏み込まないようにって思ってたんです。
(河合)神山先生…。
まあでもそんな僕に教師っていうのはそうじゃないだろって教えてくれた人がいて。
皆さんのことを僕ら大人が見守ってることでそれだけで安心が生まれるって教えられて。
中学生なりに皆さんが真剣に必死に人間関係を築いてるって知って。
少し誤解もあるかもしれないけど皆さんが今の大人のことをかっこ悪いって思ってるって気付かされて。
自分を変えようともがいてたりひととの接し方に悩んでたり。
少しでも今よりも大人になりたいって求めることを見せられて。
自分自身を見失って苦しんで。
それでも消えない絆みたいなものがあるってことがわかって。
みんなが胸の奥の奥に隠し持ってる心をそのとっても傷つきやすい心をそれでもぶつけ合うことで生まれることがあるんだってそうじゃなきゃいけないんだって思えたことでそれで僕は今本気で心の底からこう思ってるんです。
教師で良かった。
皆さんみたいな生徒に出会えることができて良かったって。
皆さんもうすぐ文化祭です。
みんなで歌って合唱で心を1つにしてみてください。
皆さんならきっと大丈夫。
これから先も大丈夫ですから。
それじゃあ皆さんこのあとの授業も頑張ってください。
(相田)なあ…先生何か変じゃなかった?うん。
(大原)あらどうしたの?早退?ええまあ。
(小山)どうしたんですかね?林先生。
(石澤)えっ…泣いてる?神山先生ううっ…。
(轟木)よろしいんですか?お話では今日1日と。
はい。
もう大丈夫です。
それじゃあ後はよろしくお願いします。
河合先生。
神山先生。
よ〜し!これでやっと専念できる。
何ですかそのすっきりした言い方。
だって壊れたの直すのすっげぇ時間かかるし。
そういうことじゃなくてついさっき生徒たちの前であんなに熱い演説ぶってたのに。
まあ合唱の代わりだな。
あっそうだ。
結局合唱できなかった。
見にいけばいいじゃん文化祭。
いやそういうんじゃなくて指揮してる神山先生の隣で見てたかったんです。
じゃあ次の学校でまたやるから待ってろ。
次って?来るだろ?一緒に。
あっいや…そりゃ行きたいですけど。
いつ成仏するかもわからないですし。
大丈夫だろ。
副校長にほんとのこと話したしそれに渡辺のことも残念だけどもうわかった。
それなのにまだしぶとく成仏してないんだから。
何ですかしぶとくって。
きっと俺のせいだと思う。
えっ?お前にまだ成仏してほしくないから。
どういう意味ですか?それ。
お前にずっとそばにいてほしい。
きっと学期明けの転任だから9月までは時間があるだろ。
それまでに次の引っ越し先探してそれとお前と渡辺の墓参りにも行って。
そんな…。
相手の親族に挨拶行くみたいなノリで言われても。
まあけじめはけじめだからな。
先生。
あぁ?あの…私お化けですよ。
知ってるよ。
まあでも…好きになっちゃったからな。
・「Joy!!」
(明日香)うそでしょ?そんなの。
(石田)いきなり今日で辞めるって。
(相田)理由は?そうだよ理由教えてくれないと。
あぁ…それは。
私のせい。
(河合)京塚さん。
うちの親が出した条件なの。
私を学校に戻すなら転任させろって。
(手嶋)何だよそれ。
お前それわかってて…。
やめなよそういうこと言うの。
でも…。
神山先生が決めたんでしょ。
京塚さんのこと学校に戻したくて。
(舞)すっげぇばかじゃん神山って。
(香奈)舞。
(舞)だってさ自分辞めなきゃなのにそこまでするか?普通。
ついこの間担任になったばっかりのただの先生のくせに。
あんなふうにうちらのこと見てくれた先生今までいた?そう思ったらさ何か笑えてきて。
(根津)河合先生。
(河合)何?悪いけど出てってくんねぇかな?えっ?俺らみてぇなガキにしかできねぇ抵抗のしかたするから。
亮介?辞めさせたくねぇだろ神山のこと。
もしもし。
(林)あっ神山先生!林先生どうしたんですか?3年2組の…先生の生徒たちが教室に立て籠もってるんです。
教室に立て籠もり!?えっ?あなたに出会えて良かった。
私は生きてるあなたが大好きです。
アカネ。
神山先生。
2014/06/18(水) 02:09〜03:09
関西テレビ1
幽かな彼女 #10[再][字]【人間と幽霊のハートフル・ラブコメディ! 香取慎吾 杏】
「神山先生、最後の授業」
香取慎吾 杏
前田敦子 北山宏光