花咲舞が黙ってない #10(最終回) 2014.06.18

(花咲舞)20!よし間に合った!
(相馬健)痛て…!あっすいません。
いえ全然大丈夫…。
相馬さん…。
花咲…。
何でここに?お前こそ。
だって今日そばだって言ってたじゃないですか。
お前同期と社食に行くって言ってた…。
あっ。
出し抜く気だったな。
う〜んうまっ!うまっ!う〜ん。
この昔ながらの味!最高だな。
さっすが老舗ですよね。
もうここず〜っと来てみたかったんですよ。
(女性)すごいよね『銀座フロントシティ』。
(女性)ねぇ日本初出店のお店もいろいろ入るんだって。
ここにシネコン出来たら便利だよね。
(女性)会社帰り毎日寄っちゃいそう。
期待されてますね伊丹グループの銀座再開発プロジェクト。
そりゃそうだ銀座の街が変わるといわれてるほどの一大プロジェクトだからな。
でも伊丹といえばイヤなこと思い出しちゃいますよねぇ。
御曹司か…。
はい。
(伊丹清一郎)ふざけんな!あんた誰に向かって口利いてんのか分かってんのか!あぁ何かムカムカして来ちゃいました。
イヤなこと思い出させるなよ。
せっかくのうまい飯が台無しじゃないか。
そうですよね忘れましょう。
忘れた。
忘れた。
いやぁうまかった。
う〜ん。
カニコロッケも食ってみたかったな。
ハヤシライスも…あっナポリタンも。
うんあの店は完全制覇する価値ありだな。
そうですねぇ。
でも他にも行きたいお店たくさんあるんですよ。
さすが丸の内はランチが豊富ですよねぇ。
あっ。
あっ。
どうも。
何で本部に…。
何か1週間前人事部に異動になっちゃって。
あんなことがあったら新宿支店にはいられないでしょ。
あんた達にひどい目に遭わされちゃったからなぁ。
大バカ者はあなたのほうです!あなたは将来人の上に立つ経営者になるかもしれませんでも今のあなたは何者でもありません!ハハハ…。
まっそのうちまた都内のどこか大きい支店へ行かされると思うんだけど。
そうなんですか。
あっ今から飯行くんだけどこの辺りでどこかうまい店知りません?うまい店…。
いいえありませんよ。
この辺りはランチの不毛地帯ですから。
ねっ相馬さん。
あぁそうだったな。
ふ〜ん新宿支店は近くにうまい店たくさんあったのになぁ。
じゃあ。
あ〜ムッカつく〜!あり得ないですよ1つの会社つぶそうとしたのにおとがめなしだなんて。
う〜んまぁ伊丹グループの御曹司を処分するわけにもいかなかったんだろう。
その判断を人事に進言したのは真藤本部長らしいぞ。
そうなんですか?うん。
息子のことで会長にご機嫌損ねられて銀座再開発プロジェクトを白紙に戻されたりしたら大問題だからな。
伊丹会長は息子のこと溺愛してるそうだから。
バカな子供ほどかわいいっていいますからね。
あぁ気分悪っ。
(花咲幸三)相馬さん今日いいカキが入ったんだけどどうかな?岩ガキですね。
(幸三)ええ生でもいいし焼きガキにしても最高。
いいですねぇ。
いいなぁ私も食べた〜い。
ちょっと値段のほうがあれなんですけどね。
安くしてよ給料日前なんだから。
そういう相談には乗れないな。
え〜?なぁなぁなぁお前ここでの料金ちゃんと払ってんのか?そうですよお店での飲み食いはきっかり取られてますよ。
いやぁ俺はただ子供が普通にタダ食いしてんのかと思ってたぞ。
いや全然まけてもくれませんよ。
いや娘だからこそ甘やかしちゃダメだろ。
そういうことはきっちりしないと他のお客さんに示しがつきませんからね。
素晴らしいです。
やっぱり相馬さんあなたは話が分かる人だ。
いやハハハ…。
いやおとうさんの子育て哲学に感服いたしましたよ。
(幸三)いや深いな懐が。
いえいえ。
おとうさんにはかないません。
(エラー音)
(女性)あれ?どうして?
(エラー音)え?給料が振り込まれてない?そんなわけないだろ何かの間違いなんじゃないのか?
(エラー音)何で?
(亀田)はい営業第二部です少々お待ちください坂田次長伊丹ホールディングスの経理部からお電話です。
(坂田)はい。
はいお電話代わりました。
(三原)あぁ坂田さん従業員の給料が振り込まれてないんですが。
え!?給料が?そんなはずは…。
(芝崎)ハァハァ…大変だよ!いた…いた…。
「いた」って何ですか?芝崎次長落ち着いてください。
(一同)スゥ〜ハァ〜。
本館会議室に行ってくれ。
え?調査委員会の委員に君達2人が選ばれたんだよ。
え?ちょ…調査って何の調査ですか?伊丹グループの従業員約1万人の給与データが紛失したんだよ!え!?紛失?え!?紛失?調査委員会って何するんでしょうね?さぁな。
何か緊張して来ちゃいました。
(ドアが開く音)真藤本部長…。
おはよう…痛っ!あぁ…。
(児玉)それでは給与データ紛失についての調査委員会会議を始めます。
(児玉)現在伊丹グループでは社員家族の間で大騒ぎになっています。
伊丹会長もいたくご立腹とのことで頭取からの直命により真藤本部長の指揮の下調査委員会を発足しました。
(真藤毅)この事件を早急に解決すべく各部から優秀な人材を選出してもらった。
それが君達だ。
私達期待されてますよ。
では現在分かっている事実と現状を営業担当者から説明してもらいます。
坂田さん。
知り合いか?はい赤坂支店にいた時にお世話になりました。
営業第二部部長の中河です。
伊丹グループ担当の坂田です。
本日9時35分伊丹グループの経理部から給料日なのに給料が振り込まれていないという連絡がありました。
処理漏れだと思い事務センターに行ったところ…。
(行員)そんなデータ来てませんけどそんなはずは…ハァハァ…
(坂田の声)そもそもデータが事務センターに納入されていないことが分かりました。
(児玉)坂田君給与データというのはどういう流れで振り込み処理されてるんですか?伊丹グループの場合MT磁気テープで手渡しという方法を取ってます。
今月も5日前6月20日に…。
(坂田の声)グループ会社を取りまとめている伊丹ホールディングスの経理部に伺ってデータを受け取り…。
(坂田の声)営業部内の所定のロッカーに入れました。
(操作音)通常そこから井関か亀田のどちらかが事務センターに持って行くことになっています。
あの日私は予定が立て込んでいてそのまますぐに外出して帰って来た時には伝票がありませんでしたので処理してくれたものと思いそのまま確認を怠ってしまいました。
ですが今日確認したところ2人とも処理した覚えがないということでした。
その日が伊丹グループの給与データの受領日だということは知っていたもののお互い相手が持って行ったものと思っていたようです。
(行員達)ハァ…。
確認不足か。
慣れから来る気の緩みってやつだな。
小さなほころびミスわずかな油断が大きな事件に結び付く。
それが銀行という責任ある企業で働く者の抱えるリスクだ。
君達はそれを忘れていたようだな!申し訳ございません!この不祥事には2つの大きな意味がある。
1つ万が一給与データが外部に流出することがあれば東京第一銀行始まって以来の失態になる。
そしてもう1つ。
伊丹グループが計画している銀座再開発プロジェクトの件これは当行がトップの座に立つことができる最大のチャンスだ。
だがそれも今回のことで幹事銀行どころかその参加すら見送られる可能性も出て来た。
データの発見事態の収拾を何よりも優先されるべき急務として肝に銘じてくれ。
はい!
(行員達)はい!辛島部長。
捜索はしているんですよね?
(辛島)はい。
(辛島の声)事務センターに運ぶ途中でどこかに落としてしまった可能性も考え現在営業部為替部事務センターのあらゆる所を警備員と行員達で手分けして捜していますがまだ見つかっておりません。
とにかく紛失したデータを見つけ出すことが先決だ。
あの〜…。
ん?何だね?花咲君。
紛失ではなく盗難の可能性もあるんじゃないでしょうか。
ハァ…。
(ざわめき)君はうちの営業二部の中に盗んだ人間がいるというのかね?あ…いえでも悪意ある誰かの手で盗まれた可能性はゼロではないんじゃないでしょうか。
その線でも探ってみなさい。
はい。
じゃあ頼んだぞ!
(行員達)はい!辛島部長ちょっと…。
はい。
どうしてお前は…。
黙ってろって言っただろ!あっすいませんつい…。
出たよ「つい」お得意の「つい」。
もうお前今度「つい」って言ったら罰金な。
1回500円。
高っ!ハァ…とにかく営業フロアへの入室記録を確認してみるか。
あっあと防犯カメラの映像も見てみましょう。
あぁ防犯カメラな。
ちょっと待てそれは俺達がやる。
(行員)そんな大事な仕事臨店班に任せられるわけないだろう。
児玉次長分担は私達で決めていいんですよね?ああ頼もしいなぁ。
じゃあ俺達企画部は営業フロアに立ち入った人間全員達の聞き取りを。
広報部はマスコミを事務部はデータの再交付をしてもらってくれ。
なぜ臨店の2人がいるんですか?支店統括部の代表として私が選びました。
彼らは行内の問題をいくつも解決して来ましたから。
臨店の仕事とはレベルが違うんです。
これは当行の信頼を根底から揺るがす大問題なんですから。
だからこそ花咲君の独特の視点は今回も役立つのではと。
辛島部長。
先日頭取とお話をしたんですが次の組織改編の時には経営企画本部に臨店機能を持つ新しい部署をつくるつもりです。
え…どういうことですか?今の臨店班は?臨店班は解体です。
あの2人のやっていることは臨店の仕事の域を超えていて目に余る。
ですが…。
あなたがあの2人に勝手なことをさせていた結果なのではないですか?つあ〜!ハァ…。
う〜ひゃ〜だ。
6月20日だけでこの建物に出入りした人物ってこんなにいるのかよ。
想像以上ですね。
こん中から怪しい人物見つけ出せって言われてもなぁ。
これなんかバイク便の人ですよ。
こんなん何の手掛かりにもなりませんよ。
ハァ…。
なぁ花咲お前が言った通り誰かがデータを盗んだんだとしてその…犯人の目星って付いてるのかよ。
いや特には…。
やっぱりなお前。
ただ受け渡しの流れを知っている人物だってことですよね?つまり行内の誰かってことか。
かなぁ?とは…うん。
動機は?給与データって個人の氏名とか給与の支給額とか個人情報が載ってるじゃないですか。
うん。
それを業者に売るとか。
しかし現在の仕事や将来を引き換えにするほど価値のあるものか?もし見つかったら懲戒免職もんだぞ。
確かに…。
それよりは単なる嫌がらせと考えたほうが現実的なんじゃないのか?なるほどうちの銀行に恨みがある人とか。
伊丹グループにとか。
うん。
あと坂田さんにとか。
いや坂田さんはそんな人から恨みを買うような人じゃないですよ。
(舞の声)優しいし真面目だし部下思いだし。
逆恨みってものもあるんです。
そっか〜。
う〜ん…。
こんなことしてる場合じゃないですね。
ん?相馬さん営業部に行きましょう。
何しに行くんだよ?事件解決にはまず現場を見ないと。
現場100回っていうじゃないですか。
お前刑事か。
申し訳ございません。
(伊丹清吾)まだ見つからないってのはどういうことなんですか?調査委員会を設置して行員一丸となって力を尽くしておりますので。
(伊丹)こうなったからにはきちんと原因も説明してもらわないとこちらとしても納得しかねますよ。
もちろんでございます。
しっかりと原因を究明してご報告いたします。
(伊丹)万が一データが流失なんてことになったら真藤さん銀座再開発プロジェクトの資金調達の件は白紙に戻さしてもらうよ。
それにおたくには先日新宿支店でうちの息子が恥をかかされたようだしね。
申し訳ございません。
しかしご決断はしばしお待ちいただけませんでしょうか?伊丹会長名誉を挽回できるよう今回の件一刻も早く解決いたしますので何とぞ。
あれですよね?うん。
う〜ん。
あっ坂田さん。
あぁ。
あ〜菜々美ちゃん。
大きくなったなぁ。
1年生になった。
そっかぁもう私のこと覚えてないかなぁ。
あぁ…。
坂田さん。
唐突に申し訳ありませんが誰かから恨みを買っているなんてことは?私に恨みを持った人間がこんなことしたと?その可能性もあるかと。
特に思い当たることは…。
そうですか。
伊丹グループの皆さんにはホントに申し訳ないことしました。
給料日の今日引き落としや支払いがある人もいるっていうのに…。
すいません。
とにかくもう一度おわびに行かないと。
失礼します。
部下の2人に話聞いてみるか。
はい。
先週の金曜日伊丹グループの給与データが入ったMTを見掛けませんでしたか?
(井関)見てません。
見たら事務センターに持って行ってます。
それがルーティンになっていたというわけですよね?はい坂田さんが決めたんです。
僕は全て坂田さんの指示でやってるだけです。
(亀田)あの僕盗んだとか疑われてるんですか?あ…いえそういうわけでは…。
(亀田)僕の仕事はロッカーに置いてあるデータを事務センターに運ぶだけです。
大体給与振り込みの責任者は坂田さんですから。
自分のことばっかりじゃないですか。
ん?僕のせいじゃない処分されたらどうしようって結局お客様のこと考えてるのって坂田さんだけじゃないですか。
そうだなぁ。
何かがっかりです。
あっ。
痛ってぇ!すいませ…あっ。
チッったく〜もう気を付けてくれよ。
この靴幾らすると思ってんの?すいません。
あっ亀田。
え?どうも。
お知り合いなんですか?大学の先輩です。
じゃあ僕はここで。
(清一郎)何で臨店さんがあいつと?あっもしかしてうちの会社の給与データがなくなった件で?まぁそんなとこです。
(清一郎)大変ですねぇ。
この銀行大丈夫かなぁ?まっ頑張ってください。
ムッカつく〜。
相変わらずの上から目線だったなぁ。
それに伊丹グループのことうちの会社とか言ってましたよね?あぁそういえば。
東京第一銀行の行員だっていう自覚がないんですよ。
だろうな。
(芝崎)ハァハァ…。
大変だよ。
こんなに大きく出ちゃったんだよ。
え?ちょっと失礼します。
「東京第一銀行システム障害か」。
「一万人給与振込が遅延」。
マスコミ対策はどうなってるんだ?申し訳ありません!伊丹グループへの給与振り込み手続きは?データを再交付してもらって至急処理したんですが他行への振り込み800人分が明日へ持ち越しになりました。
営業フロアへ立ち入った人間のチェックは?はいIDカードリーダーの入室記録が残っている行員全員に聞き取りを実施したのですが特には…。
フロア出入り口の防犯カメラの映像を確認中ですが今のところ手掛かりになるようなものは特にありません。
ダメじゃないか!臨店班は?あ…え…。
特に何も。
まったく…。
君達は何をやってるんだ!なぜ紛失した?給与データはどこに行った?なぜ誰も何の結果も持って来ない!?何としても明日までに納得の行く結果を出せ!
(行員達)はい!真藤本部長もあんなふうに声荒げることあるんですねぇ。
自分の首が飛ぶかもしれない大問題だからなぁ。
いやぁバンカーってのもなかなか大変なんだな。
なぁ舞。
バンカーの妻になる夢諦めたほうがいいかもしれんぞ。
苦労しそうだ。
お父さんさそれいつまで言うつもり?フフフ…!いやだから相馬さん違うんですよ私はバンカーの妻なんて一度もそんな夢語ったことない…。
いやお前そう言ってたことがあるって。
いつ?何年前?何月何日何時何分?あぁ…。
いつだったかそれは…。
ハハハ…。
(メールの受信音)ん?おっ坂田さん。
営業二部のか?あぁ奥さんです。
奥さんとも仲良くさせていただいてて。
(坂田美由紀の声)「花咲さん今日旦那に会ったんだって?また家にも遊びに来てね。
菜々美もあなたのことちゃんと覚えてて会いたいって」。
おぉかわいい。
フフフ。
坂田さん仕事のことは話してないみたいですね。
相馬さん。
ん?まさか今回のことで坂田さんが処分されたりしないですよね?今回のことが紛失ではなくて盗難だとしたら責任を取るのはその犯人ですよね?どうだろうなぁ。
坂田さん熱いし部下思いだしお客様にもいっつも親身になっててああいう人が出世すればいいのに。
早く犯人見つけないと。
(足音)間違いありません。
え?伊丹グループの給与データ見つかったんですか?ああ。
どこでですか?7階の男子トイレに置いてあったそうだ。
どういうことなんだ?行内で見つかったというのに誰が置いてったかも分からないのか?ただ今調査中です。
中のデータを誰かに開かれた形跡は?ありません。
データ流出の可能性はないんだね?はい大丈夫です。
ハァ…それは不幸中の幸いだった。
見つかっただけでは何の解決にもなってない!トイレで見つかったってことは誰かが故意にやったってことですよね?そういうことになるなぁ。
犯人は行内にいる?うんその可能性は高い。
相馬さん探しましょう!ん?防犯カメラの映像見てみましょう。
だからそれは昨日企画部の連中が散々見て…。
何か見逃してることがあるかもしれないじゃないですか。
だからってな…。
だって絶対に犯人が映ってるはずなんです!こんな人騒がせなことをする人が行内にいるなんて許せないですよ!それに犯人が見つかれば坂田さんだって処分されないかもしれませんし。
しかしだな…。
はい行きましょう相馬さん。
ちょ…ちょっと何すんだ。
「善は急げ」ですはいはい。
押すなって。
行ってください。
ん?これが6月20日の分です。
ありがとうございます。
他の方が昨日も見てましたけど。
たびたびどうもすみません。
人の出入りの激しい部署ですねぇ。
しかも行員だけじゃないし。
しかし人の出入りしか映ってないからな。
ここから手掛かりを見つけ出すのは骨が折れるぞ。
はい。
あっ坂田さんです帰って来ました。
つまりこの時点でMTが営業フロアに入ったと。
はい。
ん?この人…。
IDカード通さずに入ってる。
ん?さっきの人か。
同じ人だ。
ん?何か分かったのか?この人入る時はIDカード通さずに入って出て行く時は人の後ろに隠れてるんです。
妙だな。
まるでフロアに出入りしたことを記録に残したくないみたいだ。
ですよね?もしかしてこの人が犯人かも?一体誰なんだ?分からないですよ顔が映ってないんですから。
何か特徴はないのか?スーツとか歩き方とか体格とか。
そんなこと言われても…。
あっ!ん?相馬さん…。
犯人分かったかもしれません。
ん?スゥ〜。
フゥ〜。
(清一郎)あんただったのか。
何なんですか?こんなとこに呼び出すなんて。
あなたにお聞きしたいことがありまして。
はぁ?こっちは話したいことなんかないんですけど。
伊丹さん。
伊丹グループの給与データを盗み出したのはあなたですよね?はぁ?いや何言ってんだよ。
あなたが犯人だという証拠を見つけたんです。
(伊丹)・フゥ…・どういうことですか?うちの給与データがおたくのトイレから見つかったというのにまだ犯人も目的も分かってないっていうのは。
申し訳ございません。
ただ今調査中ですので。
調査中?まさかおたくの行員がやったんじゃないでしょうね?だとしたら大問題ですよ。
(ノック)大変です伊丹清一郎さん…。
清一郎がどうかしたのかね?はい…。
答えたまえ!君。
ぐ…。
これは先週の金曜日営業フロアの防犯カメラに映っていた映像です。
この人物はIDカードを通さずに中に入り数分後前の人の後ろに隠れるようにして出て行っています。
これあなたですよね?あなたはあの日…。
(舞の声)IDカードを通さずに営業二部のフロアに入り…。
(操作音)
(舞の声)伊丹グループの給与データを盗み出し…。

(舞の声)防犯カメラに映らないように立ち去った。
大事なデータがなくなって問題になれば出入りをした人間が怪しまれる。
だからあなたは入室記録を残さず防犯カメラに映らないようにした。
自分に疑いが掛からないようにするために。
いいかげんなこと言うなよ。
何でそれが俺だって分かるんだよ!もし違ったらどうすんだ?えぇ!?まだ分からないんですか?あぁ!?これあなたの自慢の高い靴ですよね?あっ痛ってぇ!この靴幾らすると思ってんの?腹をくくったらどうですか?もう言い逃れできませんよ。
あなたが盗んだことは推測できました。
ですがどうやって伊丹グループの給与データの流れをつかんだのかそれだけはどうしても分かりませんでした。
でも気付いたんです。
(相馬の声)営業二部にあなたの後輩がいることを。
僕が伊丹さんに伊丹グループの給与データの受け渡しの日時やその流れを教えましたロッカーの暗証番号は?すいません「言うこと聞かないとどうなるか分かってるのか?」って伊丹さんに脅されて…亀田さん全て話してくれましたよ。
チッ。
あなたが6月20日伊丹グループの給与データを盗み出しトイレに今朝置いておいたんですね。
ああそうだよ俺だよ。
だったら何だって言うんだよ。
別に大したことじゃないだろう?データだって返したんだし…。
どうしてこんなことしたんですか?仕返しだよ。
東京第一銀行への。
こっちも恥をかかせてやろうと思ってさぁ。
恥?新宿支店でひどい目に遭わされただろ?最低だよ!この銀行は。
なのにこんなとこで毎日つまんない仕事ばっかりさせられてもうイヤでイヤで仕方ないんだよ!さっさと辞めたいのに親父があと2年は我慢しろって言うから…。
そんな理由でこんな多くの人を巻き込む事件を起こしたんですか?
(清一郎)もう大げさなこと言うなよ。
給料の振り込みが遅れただけじゃん。
東京第一銀行がちょっと恥をかいただけで誰も困んないだろう?振り込みが遅れることがどれだけ多くの人に迷惑を掛けるのか3年間銀行で働いて来たくせにそんなことも分からないんですか!興味ないよそんなこと。
殴んの?え?そんなことしたらどうなるか分かってんのか?あんた間違いなく飛ばされるぞ。
ハハっ。
伊丹君。
君にとって銀行の仕事というのはイヤでイヤで仕方がないものなのかもしれない。
でもここで働く行員達は皆その仕事を毎日歯を食いしばってやってる。
それが働くってことだからだ。
君がしたことは真面目に働いている全ての行員をいや世の中の懸命に働いている全ての人をばかにする最低の行為だ。
さっさと辞めたい?冗談じゃない!!そもそも君にはここで働く資格なんかない。
(ドアが開く音)父さんもう聞いてよこの人達ひどいんだよ!何てバカなことをしたんだお前は!ご迷惑をお掛けしました。
申し訳ありません!伊丹さん頭をお上げください。
君達の話は聞かせてもらったよ。
私は息子の育て方を間違えたようだ。
イチから鍛え直さなければ。
気付かせてくれてありがとう。
清一郎。
行くぞ。

(ドアが開く音)また…勝手なことをしてくれたな。
ハァ…。
ハァ…。
(舞:相馬の声)お疲れさまでした〜。
(一同)カンパ〜イ!あ〜!あ〜!いやでもビックリしました。
真藤本部長に伊丹会長まで来るなんて。
正直殴られんのは俺だと思ってたよ。
まったくいつもハラハラさせられっ放しだよ。
花咲君が来てからすっかり食が細くなってしまって。
ん?うんうん…うんう〜んうまい!いやぁうれしいこと言ってくれますね芝崎さん。
いや相馬君からうわさは聞いてたんですけどホントにおいしいですよねぇ辛島部長。
ああぜひまた寄らせていただきたい。
お客さんが上司ばっかりになったらイヤだな〜。
あのうちの娘を本部へ抜てきしてくださったのは辛島部長さんなんでしょうかね?お父さん何聞いてんの?いやだってお前が本部に行けるなんて誰か偉い方の強い推薦でもない限りあり得ないだろう?特別な才能や美貌があるわけじゃなし性格は強くてちょっと怖いしな。
そこまで言わなくてもねぇ?私が花咲君を呼びました。
え?やはりそうでしたか。
支店での活躍を聞いて銀行の古い体質を変えてくれるのはこういう人なんじゃないかと思いましてね。
そこまで娘のことを買っていただきありがとうございます。
よかったね花咲君!あ痛〜!もう!
(幸三)これサービス!あっ!ありがとうございます!おいしそう!
(芝崎)すごい!いただきます。
臨店班は解体ですうん!
(芝崎)うん!いつもながらおいしいです。
(幸三)よかった。
おいしい!去年のよりおいしい。
(幸三)何言ってんだ。
どうなることかと思っていたが災い転じて福となったんじゃないか?は…はい!ところでどういたしましょうか?マスコミにも知られてしまった不祥事が紛失ではなく行員による盗難だったなんてマズいですよね?君は何を言ってるんだ?え?行員による盗難などなかった。
はい?伊丹グループの給与データは不手際によって紛失していたが無事見つかった。
え…。
今回起こったのはそれだけだろう。
期せずして君と臨店の2人がつくってくれたチャンスを…。
最大限利用させてもらおうじゃないか。
う…。
どうして…。
(舞の声)坂田さんが出向で中河部長が異動ってどういうことですか?伊丹グループの給与データの一件で責任を取らされたってことだ。
でもそれって伊丹清一郎と亀田さんがやったことじゃないですか。
2人とも罪を認めて退職してますよね?真藤本部長だよ。
え?銀座再開発プロジェクトの主幹事銀行うちに決まったそうだ。
それと何の関係があるんですか?真藤本部長は今回の不祥事を駆け引きに利用したってことだ。
駆け引き?表向き伊丹ジュニアと亀田は自己都合退職ってことになってる。
つまり行員による給与データの盗難はなかったってことだ。
そんな!伊丹会長の息子が起こした不祥事をもみ消すことで何千億単位のプロジェクトの幹事銀行の座を手にしたんだよ。
じゃあそのせいで坂田さん達は異動させられるってことですか?一時的にせよデータを紛失したんだ。
関係者が処分されるのは仕方がない。
誰もおとがめなしじゃ世間に対して示しがつかないだろ。

(坂田菜々美)ねぇ何で?や〜だ行きたくない。
行きたくない。
(美由紀)新しい学校でまたお友達つくろうよ。
(菜々美)やだみなちゃんがいい。
みなちゃんがいい。
菜々美。
パパも新しい会社で頑張るんだぞ。
一緒に頑張ろうよ!なっ!
(泣き声)花咲さん!花咲!来てくれてありがとな。
あっいえ…。
私まだ納得できないんです。
どうして坂田さんが出向しなければいけないのか。
何かあったら誰かが責任を取る。
それが銀行だからな。
でも今回のことは…。
(坂田)いいんだよ。
覚悟してたことだから。
待ってますから!坂田さんが戻って来るの。
スゥ〜。
(坂田)花咲銀行っていうのはな…。
一度バツが付いたらおしまい。
…ですよね?でもそんなのおかしいと思います。
おかしいことは変えて行くべきだと思います。
花咲らしいな。
じゃあ。
元気で。
はい坂田さんもお元気で。

(着信音)はい。
お前はどこまで見送りに行ってるんだよ?あっはい。
会議始まるぞ。
調査委員会からの最後の呼び出し。
さっき言ったろうが。
もしも〜し。
相馬さん。
働くって何なんでしょうね。
何だよ?急に。
いや何か急にむなしくなっちゃって。
正しいって思ってたことが全部逆で…。
おかしいって思うことだらけの場所で頑張って何か意味あるのかなって。
ハァ…。
頑張っても何言っても…。
変えられないんじゃないのかなって。
花咲。
はい。
今から言うことはもう二度と言うつもりはないからちゃんと聞けよ。
はい。
花咲。
お前は間違ってない。
間違ってることを間違ってるって言える。
それはきっといいことだ。
お前みたいに誰に対しても臆せずものを言うような部下持つと正直上司はたまったもんじゃない。
でもなそんなヤツが1人でも…。
いや1人ずつでも増えて行けばお前がクソっくらえだと思ってる銀行だって…。
変わって行けるのかもしれない。
早く帰って来い。
はい!
(ドアが開く音)君達の尽力の結果伊丹グループのデータ紛失事件も無事解決し銀座再開発プロジェクトでは主幹事銀行の座を勝ち取ることができた。
(拍手)わが行が国内トップの座に君臨する日もすぐそこまで来ている。
君達も東京第一銀行で働く行員として…。
・その誇りを持ってくれたまえ・スゥ〜。
フゥ〜。
(ドアが閉まる音)真藤本部長にお伺いしたいことがあります。
君遅れて来て失礼じゃないか席に着きなさい。
営業二部の坂田さんと中河部長どうして異動になったんですか?花咲君!銀座再開発プロジェクトの仕事を勝ち取るための駆け引きとして利用したからですか?
(ざわめき)
(児玉)何を言ってるんだ?失礼にも程があるぞ!今回のことはデータ紛失ではありません。
伊丹清一郎が銀行への恨みのために盗んだんです。
その事実を紛失だとねじ曲げるために罪のない人達に責任を押し付けるなんておかしいと思います!
(ざわめき)私は銀行にとっての利益を優先させた。
それだけだ。
真藤本部長にとって一番大事なのは銀行の利益だということですか?ああそうだ。
では聞くが君が大事だと思うものは何だ?人だと思います。
この銀行で働く人達が一番大事であってほしいです。
そんなきれい事の精神論をかざしていたらこの銀行は3日でつぶれる。
銀行が利益を得るということはひいてはここで働く全ての人達の幸せにつながるんだ。
お言葉を返すようですが全ての人達ではありません。
理不尽な思いをして苦しんでいる行員もいます。
それに翻弄されている家族がいます。
そういう人達の存在をなかったことのようにするのはいけないと思います。
銀行経営の何たるかも知らないたかだか入行5年目の君に何が分かるというんだ?確かに私には銀行経営のことなんか分かりません。
ならば黙りなさい!!黙りません!私は経営のことは分かりませんがこの銀行で一生懸命働いている人達がまるで駒のように動かされるのは間違っているということは分かります!私は臨店の仕事をするようになってからいろんな人達を見て来ました。
ここには自分や家族や仲間のために真面目に頑張っている人達がたくさんいます。
そういう人達が上司からパワハラやセクハラを受けたり上司のミスを押し付けられたり無能呼ばわりされたり…。
「示しがつかない」とか「体裁」とかそんな言葉で人生を左右されるなんておかしいです!頑張って働いている人達が幸せになれないなんてそんなの間違ってます。
この銀行は間違っていることだらけです。
間違っているか?ではどうすればいい?変えて行くべきだと思います。
君は変えられると思ってるのか?はい思ってます。
やってみるがいい。
はい。
ハァ〜。
フゥ〜。
花咲が失礼なことを…申し訳ありませんでした。
辛島部長。
例の臨店班解体の話ですが…。
はい。
あれは見送ることにしました。
本当ですか?ええ。
たった今そう決めました。
ありがとうございます。
しかしなぜ?フッ。
う〜んフフフ…。
うん!うまい?うん!う〜ん幸せ。
あっそういえば舞お前ボーナス入ったんじゃないのか。
ん?うちの店のツケボーナス一括払いするって言ったよな。
マズい!洋服買っちゃったよ〜。
ん?今何か言ったか?何でもない!お弁当で持ってくから!
(幸三)あ〜舞舞!ちょっと待て!おい。
ごちそうさま〜!
(幸三)何だ。
しょうがねえなあいつ。
うまい!驚きましたまさか真藤本部長があの臨店の2人をお認めになるとは。
ん?ん?私がいつ認めたと?あっですが臨店班はこのまま残すんですよね?今回は見送ると言ったんだ。
ゆっくり様子を見させてもらうまでだ。
はい。
花咲舞か…。
どうしてお前はそう融通が利かないんだ?お言葉を返すようですがこれは融通ではありませんこだわりです。
アジフライには絶対ソースだろ!しょうゆです!ドロっとしたソースがカリっと揚がったフライにジワっと染み込んだところをいただくのがうまいじゃないか!ソースじゃしつこいじゃないですか。
しょうゆでさっぱりいただくのがいいんですよ!お前とは生涯分かり合えそうもないな。
ショウユうことですよ。
あ〜アジフライがうまい店が近くにある日暮里支店の臨店早く来ないかな〜。
新潟名物「イタリアン」っていうのもいいですよね〜。
何だ?それは。
ソース焼きそばにトマトソースがかかってるみたいな!そんなの知らないぞ!え?うまそうじゃないか!
(芝崎)ハァ〜暑い暑い…。
君達臨店に行ってくれ。
どこですか?どこの支店ですか?え〜っとに…。
新潟!日暮里でしょ。
2014/06/18(水) 22:00〜23:10
読売テレビ1
花咲舞が黙ってない #10[終][字][デ]

花咲舞が黙ってない最終回10分拡大SP!「この銀行は間違ってます!」ある事件を巡って、舞(杏)と相馬(上川隆也)の臨店班と真藤本部長(生瀬勝久)が直接対決!

詳細情報
おしらせ
最終回につき10分拡大放送
番組内容
東京第一銀行始まって以来の不祥事が発生!伊丹グループの従業員の給与データが紛失してしまったのだ。舞(杏)と相馬(上川隆也)は、事件解決のための調査委員に選ばれる。伊丹グループとの関係が悪化すれば大きな取引を失ってしまうため、真藤(生瀬勝久)は一刻も早いデータの発見と事態の収拾を命じる。そんな中、舞は、データは悪意のある者に盗まれたのではないかと調べ始める。一方、真藤は臨店班の解体を画策していて…。
出演者

上川隆也
塚地武雅
榎木孝明
甲本雅裕
大杉漣
生瀬勝久
平岡祐太
東根作寿英
船越英一郎
原作・脚本
【原作】
「不祥事」「銀行総務特命」池井戸潤(講談社文庫)
【脚本】
松田裕子
監督・演出
【演出】
南雲聖一
音楽
菅野祐悟
得田真裕
【主題歌】
「We Don’t Stop」西野カナ(SMEレコーズ)
制作
【チーフプロデューサー】
伊藤響
【プロデューサー】
加藤正俊
【制作協力】
日テレアックスオン
【製作著作】
日本テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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