6NHK高校講座 芸術「美術 あなたのまわりの誰か(3)〜イラストとアニメ〜」 2014.06.19

生ゴミを原料としてバイオエタノールを製造する取り組みが行われている。
皆さんこんにちはKIKIです。
今回のテーマは「イラストとアニメ」。
止まっている絵が連続する事で動いているように見えるのがアニメーション。
今や日本が世界に誇る文化の一つとなっています。
今日はアニメーションの楽しさについて触れてみましょう。
こんにちは。
(山村)こんにちは。
よろしくお願いします。
ようこそ。
今回の講師はアニメーション作家の…中学生の頃から独学でアニメーションを作り始めた山村さん。
現在プロとして活動しながら精力的に作品を作り世界各国の映画祭で数多くの賞を受けています。
およそ13分のこの作品構想から7年をかけて完成させた力作です。
私たちがふだん目にするアニメとは随分違った印象ですね。
手描きのタッチが存分に生かされた山村さんのアニメーション作品はまさに現代のアートです。
アニメーションの面白さというか魅力ってところで言うと1枚ずつ手で描いていく。
描いていく事で見えない動きとかイマジネーション次の絵から次の絵にどう移り変わっていくのかその隙間間間の見えないところに想像力がすごく働くと思うんですよね。
自分の頭だけでは想像しえなかったような手の勢いだとか筆の勢いだとか画材のいろんな関係の中で見えてくるものがあって。
そういう広がりがすごく手描きのアニメーションの方があるなと思ってるんですよね。
今回の創作ワークショップ山村さんが教べんをとる東京芸術大学で行います。
参加するのは…絵を描くのは大好きだけどアニメーション作りは今回が初めてという人がほとんどです。
まずは初期のアニメーションの発展に重要な役割を果たした装置を見せてもらいました。
どれも山村さんの作品です。
これはソーマトロープと呼ばれる装置。
円盤を素早く回転させる事で両面に描かれた絵が重なって見えます。
このスリットからこっちの絵を見るとここが動くっていう…。
次は…回転させてスリットからのぞくと円盤に描かれた絵が動いて見えます。
(堀越)お〜。
(片岡)うわ〜。
じゃあこういう事を踏まえた上で本当に手で描いた絵が目の前で動くという体験をこのあとやってみたいと思います。
実習の初めにアニメーション作りのポイントを山村さんに教えてもらいましょう。
アニメーションっていうのは1コマ1コマばらばらの絵がつながっていく訳です。
この絵とこの絵を見せられた時に見る側が勝手にこの丸いものが落ちたって感じてる訳です。
この1枚と2枚の差この間に見えないところにどんなイマジネーションを込めるか。
この違いを作っていく事がアニメーションのクオリティーを上げる事にすごく大切だっていうふうに考えてるんですね。
今回みんなが挑戦するのはプラクシノスコープという装置を使ったアニメーション。
円の内側に描かれた絵を回転させると中央の鏡に映って動いて見えるという仕組み。
12枚の絵で1周。
この繰り返しです。
最初の課題としては1枚目と…。
7枚目。
どんな絵でもいいですけど全く違うもの2つコマを描いてみる。
この間をつなげていくという課題です。
じゃあアイデアを練って描き始めましょう。
2つの違うイラストを7コマで変化させる。
そして最初のイラストになるように残りの5コマで再び変化させるというのが1つ目の課題。
まずは何を何に変化させるかみんなアイデアを練っています。
耳が葉っぱになる…イメージが固まると細長い用紙に12コマのイラストを描いていきます。
さてうまく動くでしょうか?19世紀後半の画家…近代絵画の父と呼ばれるフランスの巨匠であ〜る。
実にいろいろな絵を描いたセザンヌ。
何でも描けちゃうのだ。
セザンヌが描こうとしたのはものの…見たものをそのままそっくり描くのではなく画面の中の調和が何よりも大事だったんだ。
セザンヌの代表作…アップで見るとリンゴが落ちそうだったり水差しが倒れそう。
あ〜危ない!でも一枚の絵としては完璧な調和。
後の画家たちは大いに影響を受けました…とさ。
セザンヌでした。
さあ完成した人から順番に動かしてみましょう。
トップバッターは尾中さん。
絵を描いた紙をプラクシノスコープにセット!
(尾中)こっち向きか。
そっち向きがちょうど流れ。
魚が裏返ってクラゲに。
そしてまた魚に戻る。
わ〜立派なアニメーションだ!いいじゃないですか。
動いた〜。
続いては片岡さん。
どうでしょうか?
(片岡)ウフフフ気持ち悪い。
お〜。
妖怪のような2つのキャラクターが変身しています。
うん面白い!ばっちり。
はい。
沢田君の作品はリンゴが回転しながらハートに変身。
凝った動きですねぇ。
(生徒)すげえ!皆さんなかなかの出来栄え。
さあ後半はもっと本格的なアニメーションに挑戦です。
2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」。
アニメーションの魅力に触れる山村さんの作品のコーナーです。
筒の中に彫刻や人形を配置する事で絵ばかりではなく立体が動く装置です。
この作品はスリットから中をのぞくと植物が成長していく様子を見る事ができる立体アニメーションなのです。
今回は東京国立近代美術館。
参加するのは…。
せ〜の。
(生徒たち)帝京高等学校!早速今日の作品を見に行きましょう。
今日の作品は…えっこれ?人でしょうか?2つの人体がガラス窓を挟んで向かい合って立っています。
今日は作品の気持ちになってじっくり見てみましょう。
じゃあひと言で第一印象。
それでは第一印象を手がかりにこれは何なのか考えてみましょう。
(生徒)色違くない?外からも見てみます。
外から見ると何だか違って見えますね。
(生徒)それプラス自分が映ってる。
(上野)このポーズはそういう自分を振り返ってる時の…
(上野)これやってみようか。
1人外に出て1人内側で。
同じポーズをとってこの像の気持ちを想像してみましょう。
(上野)なるほど。
そういう瞬間のポーズかな?これって。
(上野)なるほどなるほど。
さあみんなが付けたこの作品のタイトルは?これはイギリスの彫刻家アントニー・ゴームリーの作品…人体を追求しそこに新しい命を与え続けるゴームリー。
この作品はゴームリー自身の体から型を取って制作しました。
山村さんの創作ワークショップ2つ目の課題です。
考えてほしいのが2つもしくは2人の関係というテーマで描くものを考えてほしいんです。
たった12コマのイラストで「2つの関係」を表現するって山村さんちょっと難しすぎませんか?ここからはKIKIさんもワークショップに参加です。
(山田)髪の毛を切ってもらってる女の子を作ろうと思ったんです。
なるほど。
「2つの関係」というテーマ。
皆さんどんなモチーフを選ぶのでしょうか。
鉛筆で描く人色を塗る人。
好きな道具で描いていきます。
絵を描く以外にデジカメとプリンターを用意してありますので人間のコマ撮りに挑戦したい人はちょっとそれもやってみようかなと思います。
KIKIさんにやって頂く?どうやら堀越君はKIKIさんをモデルに写真を撮るようですね。
まさに「あなたのまわりの誰か」でアニメを作るんだね。
写真を12枚撮影。
沢田君も写真を使ったアニメーションに挑戦する事になりました。
(沢田)パーはもうちょい縦の方が見やすいかな。
さてうまくいくのでしょうか?面白いこれ見てるだけでも。
順調ですか?今のところ。
絶対ミスる。
片岡さんは色も塗り終わって完成間近。
焦ってま〜す。
フフフフ…。
山田さんはイラストの上にテープを切って貼り髪の毛を作っていますがもう時間がない。
そこで作業を終えた片岡さんとKIKIさんがお手伝い。
友情ってすばらしい!皆さん時間内になんとか完成です。
さあいよいよ作品の発表です。
まずは山田さんの作品。
「2つの関係」選んだのは…うまく動くかな?
(生徒たち)お〜。
うん。
ちゃんとハサミで髪が切れていますね。
次は小早川さん。
どうでしょうか。
水面を蹴って走るネコ。
なるほど…
(生徒)あっすご〜い!この抑揚がいいんだよね。
ここが詰まっててここはちょっとコマが多い。
こういうのをタイミングっていうんだけど…コマとコマの間の動きもうまくいきましたね。
(小早川)よかったです。
続いて尾中さんの作品は…どう見えるでしょうか?おっと丸いキャラクターが網から逃げていますね。
誰もが逃げてるって思ったから。
これすごい効いてた。
こういうテクニックがちゃんとできてるのが…。
ブラーとかっていうんだけど一瞬速く動くとこだけぼかしたりギザギザって描く事でそこへはっと行った感じが出てるんです。
写真を使った堀越君。
お〜KIKIさんと沢田君のダンス!まさに「2人の関係」ですね。
私が意外と身軽に動いててびっくりした。
そして片岡さんの作品。
指先で丸い物体がちゃんと割れて見えます。
すごい!色変えてるから1個のが繰り返してるっていうより次々に違うのが来ているみたいな。
最後は沢田君。
KIKIさんが殴る!のかと思うとジャンケンを繰り返す2人。
みんな本当に初めてやったっていうのは驚くぐらいうまくできたんでこの短期間で。
感心しました。
(生徒たち)ありがとうございます。
(拍手)今回高校生とワークショップをしてどうでしたか?みんな動かすまで自信がないって感じで。
僕らもそうですけどね実際動いた瞬間っていうのがやっぱり一番うれしいんですよね。
みんなそれが体感できてたなって感じがしてよかったと思います。
山村さん今日はありがとうございました。
どうもありがとうございました。
アニメーション作家の山村浩二さんのアニメは全て手描き。
すごいわね〜。
アニメーションの制作で大切なのはコマとコマの間。
イメージした動きが表現できた時の喜びってたまらないわよ〜。
山村さんの作品…目の前の空間で立体のものが動くのってとっても不思議よね。
そして…アニメーションは今や現代アートの中でも重要な位置を占めているの。
えっへん!私だってアニメよ。
2014/06/19(木) 14:20〜14:40
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 芸術「美術 あなたのまわりの誰か(3)〜イラストとアニメ〜」[字]

美術と書道の2本柱で芸術に親しみます。第一線の作家とともに楽しむ創作ワークショップや鑑賞のヒントを満載したアニメなどを通して、美術や書道の魅力を伝えます。

詳細情報
番組内容
今回は、アニメーションのワークショップ。アニメーション作家・山村浩二さんのワークショップで、手描きのイラストや写真を動かすアニメーション制作を学ぶ。1枚1枚、絵を描き、イラストを制作し、また写真を撮って、それを動かすというアニメーションのだいご味と表現効果を考えながら、楽しく学ぼう。
出演者
【講師】アニメーション作家…山村浩二,【司会】KIKI

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – その他
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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