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 日韓友好への願いを込めて、三豊市高瀬町上高瀬に建設される遍路のための休憩所「ヘンロ小屋茶処(ちゃどころ)みとよ高瀬」の関係者が21日、現地説明会を開いた。設計者の歌一洋さん(66)は、地元特産の高瀬茶の茶葉をイメージした小屋の模型を披露し、「小屋から人々の支え合いやもてなし文化が広がってほしい」と語った。

 小屋は、歌さんが四国4県の遍路道に休憩所を建てる「ヘンロ小屋プロジェクト」のうちの1棟になる。歩き遍路を4巡し、昨年ガイド役の「先達」に認められた韓国の崔象喜(チェサンヒ)さん(38)が「接待への恩返しに」と構想。今年3月、知人の歌さんに設計を依頼したことから、小屋を共同建設することになった。崔さんが遍路仲間から集めた資金に加え、国内からも寄付を募り、年内の完成をめざす。

 茶葉をモチーフにした細長い形の小屋は、広さ約20平方メートル。緑色の屋根は鳳凰(ほうおう)が翼を広げたような形の韓国風にする計画だ。地元の団体「まちづくり推進隊高瀬」と高瀬茶業組合が小屋の管理運営にあたり、お茶の接待をする予定。

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