(千明)分かってるよ三井さん。
(三井)もういいかげんにしてくださいね。
そうやって「分かった分かった」って結局行かなかったじゃないですか。
何か怖い。
三井さん。
怖い三井さん嫌い。
(三井)私は何度も何度も何度も何度も何度も何度もお伝えしましたよね?そんなに「何度も何度も」って何度も言わなくてもいいじゃん。
いや。
ばたばたしてたからさ。
(三井)あれ?そんなにずっとばたばたしてましたか?お前は鳥かって話だよね。
そんなにばたばたしてたらどっかに飛んでっちゃうぞみたいなね。
ごめんなさい。
(三井)とにかく最終通告だそうですこれが。
そんな怖い言い方しなくたっていいじゃん。
(三井)今週中に行っていただきます人間ドック。
今週中は無理じゃないかな。
だってこの状況よ。
(三井)行っていただけない場合仕事中に吉野副部長の身に何かあったとしても労災が下りない可能性があるとのことです。
嘘でしょ?マジで?っていうか何でみんなそんな怖い顔して見てんの?私のこと。
(万理子)必ず人間ドックに行っていただきたいというのがスタッフ全員の総意であり私個人としても切なるお願いでございます。
(飯田)絶対行った方がいいです!千明さんに何かあったら私たちみんなどうしたらいいんですか?
(三井)千明さんはわれわれの支えなんです。
大黒柱なんですよ。
ちょっとやめて。
人をお父さんみたいに言うの。
(万理子)千明さんのような明朗かつ豪快なキャラクターは健康であることが前提であると思われます。
常に強気で戦の前線に立ち続けるためには健康でいていただかないと。
戦国部長か私は。
(万理子)おおっ。
おっ。
おっ。
副部長だけどね。
(三井)酒は毎日飲む。
たばこは吸う。
運動は嫌い。
肉が好き。
仕事のストレスはたまってる。
どこのおじさんの話ですか?それ。
(三井)あなたのことです。
千明さん。
ああそうですか。
つうか嫌いなんだよ病院とか。
(三井)好きな人なんていませんよ。
千明さん。
だってさ。
ねっ?
(篠原)いいえ!「いいえ」とかいうパターンあるんだもの。
もう。
分かったよ。
分かりましたよ。
行きますよ。
(飯田)じゃあ予約します。
いやいや。
予約っつったってね今週中は無理じゃないかな。
人間ドックとか結構予約入ってんだよね。
(飯田)確かに結構いっぱいですね。
でしょう?
(万理子)であるならばここでいかがでしょうか?ちょっと。
余計なこと…。
(飯田)OK。
あった。
あっ。
大丈夫。
空いてる!
(万理子・三井)やった。
取れました。
(和平)おっ。
これいいんじゃないの?
(和平)でも何のために採ってたんだよ?
(女性・男性)おはようございます。
ああ。
おはようございます。
(男性)どうも。
暑くなりそうですね。
(男性)そうですね。
失礼します。
気を付けて。
(男性)はい。
ありがとうございます。
おはようございます。
おはようございます。
何なさってるんですか?えっ?「えっ?」って。
見れば分かるでしょう。
ジョギングじゃないですか。
いや。
それは分かりますけど。
何で急に?いや。
今日人間ドックなんで。
えっ?いや。
だから今日人間ドックなんで気合入れてるんですよ。
その意味が分かんないんですけど。
その人間ドックとそのジョギングと何の関係があるんですか?闘いじゃないですか人間ドックは。
峠攻めるようなもんですよ。
「峠攻める」?ちょっと意味が分からない。
ちょっともう説明すんのめんどくさいんでいいですか?ちょっと忙しいんで。
すいません。
いや。
忙しいって。
別にジョギング…。
ボクサーかよ。
えっ?今日人間ドック?おいしい?これ何?サクラエビ?これ。
(万理子)あっ。
あのう。
お兄ちゃんはいったい…。
(真平)今日はね人間ドックなんだって。
(万理子)お兄ちゃんも今日でしたか。
千明さんもです。
(真平)えっ?そうなの?
(万理子)はい。
らしいな。
さっきあのう。
よく分かんないんだけどさものすごい気合入れて海岸走ってたよ。
あれ絶対俺数値悪くなると思うんだよな。
・おはようございます。
(万理子)おはようございます。
先ほどはどうも。
(真平)おはよう。
どうも。
っていうか私習性で来てしまったけど今日ご飯食べられないんだった。
(万理子)そうですそうです。
おなかすいたよ。
(万理子)頑張ってくださいね。
うん。
頑張る。
おい。
ねえお前。
万理子。
お前食べろ。
なあおい。
真平。
万理子食べる…。
(万理子)いいえ。
千明さんが朝食抜きと伺いましたので私もお付き合いさせていただくことに。
ちょっと。
やめてそういうの。
何か逆にプレッシャー感じるから食べてもらっていい?
(えりな)何かすいません私だけ。
全然気にしないで。
全然。
(えりな)はい。
(真平)ねえ。
大丈夫?千明。
大丈夫大丈夫。
あのね。
私も人間ドックなんですよ今日。
ハッ。
何でですか?「何で?」いや。
「何で?」って。
私はいつもこの時期に休みをもらって人間ドック行くことにしてるんです。
何かそんな感じする。
どんな感じですか?年に1回きっちり人間ドック行っちゃってる感じがしますねって。
いいことじゃないですか。
ねえ。
何でそんなに悲愴感漂ってんですか?人間ドック行くぐらいで。
当たり前じゃないですか。
昨日の女子会を断ってですよ?野菜しか食べず夜の12時からは禁煙もしてるんですよ。
もちろん朝から何も食べてません。
いや。
夜の12時からってまだ7時間ぐらいでしょ?ちょっと待って。
「7時間も」でしょう?いや。
7時間ってあなた。
そのぐらい寝るでしょう?吸わず食べずに。
起きたらすぐ吸いたいんですよ。
もうやめてくれません?何かそういう機嫌の悪いヤンキーみたいになるの。
ちょっと待って。
機嫌は悪くないですよ。
はっ?これはね集中力を高めてるんですよ。
試合前のボクサーみたいな感じですよね。
(真平)おっ。
カッコイイね。
強そう強そう。
「エイドリアン!」間違ってるだろ根本的に。
何がですか?だから。
何と闘ってんですか?えっ?いや。
何と闘ってんだっつうの。
数値が出るわけでしょ?色々と。
はい。
出ますよ。
どうせだったらいい数値出したいじゃないですか。
勝ちたいでしょ?普通。
勝ちたいって何に?誰に?いや。
それが間違ってるって言ってんですよ。
何のために人間ドック行くんですか?あなたに悪いところがないかその予兆がないかを調べてもらうために行くわけでしょ?そりゃそうなんですけどね。
いや。
だったらですよ「もう絶対今日だけはいい数値出してやる」それがおかしいでしょ?いや。
別に悪い数値を出せって言ってんじゃないですよ。
でもいつもどおり。
いつも以上に普通にして検査を受けるべきなんです。
予防のためなんですから。
あなたみたいに気合を入れてね。
嫌なんですよ。
何がですか?だって悪い数値が出たら何言われるか分かってるんですから。
はっ?私の生活全てを否定されるわけですよ。
たばこは吸うな。
酒はほどほどに。
仕事で無理するな。
よく眠ってよく運動しろって。
そんなの私じゃなくなっちゃうでしょう?
(万理子)確かにそんな千明さんは想像できません。
でももうねたばこ吸いたいの。
(万理子)やめていただけます?1本ぐらい平気だよね?いや。
いいんじゃないですか?1本ぐらい吸っても。
うっせえ。
悪い数値出ますよ。
うっせえな。
・
(典子)おはよう!「うっせえ」って私が…。
(真平)おはよう。
典姉。
(典子)ねえ。
見て見てこれ。
新しいドーナツ屋ができててさ買っちゃったわよ。
もうおいしそうでさ。
もうほら。
出来たてほわほわ。
アハーッ。
ほらほらほらほら。
ヘヘヘ。
いやぁ。
食べよう食べよう。
私のおごりおごり。
うん?うん?お呼びでない?うん?お呼びでない?こりゃまた失礼いたしました。
ガチョーンみたいな?検査結果出たら報告し合いましょうね。
私絶対負けないですから。
いいですよ。
ここで。
持ってきてここで勝負しましょうよ。
勝負しましょうよ。
(典子)だから何がよ?うるさいんだよお前はホントに。
ホントだよ。
お呼びじゃないよホントに。
(典子)えっ?ガチョーン。
チッ。
どうしてここにいるんですか?知りませんよ。
万理子がここにしろって言ったんです。
万理子が?あの野郎。
言やいいじゃねえか…。
っていうかあなたそういうのよくお似合いですよね。
そちらこそ。
それご自前でいらっしゃいますか?・
(木村)ご夫婦で健診ですか?偉いですね。
どうも。
(看護師)木村さん。
(木村)はい。
(看護師)木村よしえさん。
どうぞ。
失礼いたします。
どうも。
っていうかあなた余裕ですよね。
そりゃそうですよ。
私あなたと違ってたばこも吸いませんしね。
体に悪いことといえばあなたと深酒することぐらいですからね。
ちょっと。
はあ?いや。
冗談冗談。
冗談ですよ。
ちょっと。
冗談とか今やめてもらっていいですか?勘弁してくださいよ。
私本気で真剣なんですからね。
失礼しました。
腹立つ。
怖いんですか?そりゃ怖いですよ。
そうですか。
怖いっていうか何ていうんでしょうね。
知りたくないんでしょうね。
自分の現状を。
今はこうやってまあ何とか元気にやってますけどこれで体のどっかが弱ってるなんて言われたら一気にへこみそうで。
だって健康にいいことなんて何にもしてないし好き勝手やってきたし。
健康に気使ってる人よりも早く動けなくなったり働けなくなったりする日が来るのかもしれないし。
だからねその予防っていうんですか?まあまめに健診とかねそりゃ大事だってその理屈は分かってますよ。
だけど自分の体のことからは目をそらしていたいんでしょうね。
怖いんですよ。
はい。
フフフ。
今まで一人で生きてきたじゃないですか。
ええ。
まあおそらくこれからだって一人で生きていくんでしょうね。
やっぱ考えちゃうわけですよ。
このままいったら独居老人になっちゃうのかなとか。
動けなくなったら誰が私の面倒見るんだろうかとか。
友達とは3人で一緒に老人ホームに入ろうとか言ってますけど絶対そういうのって裏切る人いるでしょ。
しかも老人ホームって今高いの知ってます?いいところは。
うん。
マンション買うぐらいのお金が必要になっちゃいますからね。
冗舌ですね。
いや。
心配いらないですよ。
あなたはまだ若いんだから。
ちょっと待ってくださいよ。
何でこんなときだけ若いとか言っちゃってんですか。
すいませんね。
(看護師)吉野さん。
吉野千明さん。
はい。
(看護師)どうぞ。
はい。
あのう。
頑張ってくださいね。
応援してますから。
1ラウンドKOで。
だからそういう…。
数値上がりますって。
あっ。
終わったら何か食べませんか?食べる。
食べたい。
体に悪いものが。
じゃああのう。
入り口で待ってますから。
何だそりゃ?何なのこれ?
(スタッフ)0.2ですね。
0.2?
(スタッフ)一気にフーッ。
全然できない。
先生。
もう1回やっていいですか?
(スタッフ)フーッ。
はい。
結構です。
どうもありがとうございました。
(医師)吉野千明さん。
48歳。
はい。
そうです。
(医師)うん?うん?
(医師)ああ。
念のため幾つか質問させていただいていいですか?やっ。
何か出ました?
(医師)あららら…。
長倉さん。
はい。
(バイブレーターの音)
(一同)んっ!?んっ!?んっ!?
(万理子)三井さん。
こちらです。
(三井)はいはいはい。
もしもし。
千明さん?吉野千明。
48歳。
ここに勝利を報告します。
(三井)やった!
(歓声)
(飯田)無事です。
千明さん。
泣いてる?三井さん。
おかしくない?泣くほどのこと?ちょっと万理子も。
やめてって。
ああ…。
うんうん。
分かった。
うん。
ありがとうありがとう。
うん。
はい。
うん。
また連絡します。
はい。
はい。
やめてよだから。
フフフ。
ああ…。
お疲れさまでした。
お疲れさまでした。
よ…よかったみたいですね。
はい。
もうおかげさまで。
何の問題もなかったんですよ。
へえー。
自分でもびっくりしちゃって。
まあ強いて言えば身長がちょっと縮んでたかなと。
ああ。
まあこれね老化ですからしょうがないっすね。
よかったですね。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
でそちらは?ええまあ。
まあまあですね…。
えっ?何かあったんですか?えっ。
うん。
まあちょっと。
嘘でしょう?いや。
嘘っていうか…。
嘘でしょ?何何何?いやぁ。
でも参りましたよもう。
えっ?何て言われたんですか?いや。
別にねこれといって深刻なことはないんですよ。
ああ。
ならよかった。
ただ全ての数値が悪くなってて。
うん。
このままいったらメタボだぞとまで言われました。
あららら…。
いやいやいやいや。
もう若くないんですよね。
確実にじじいに向かってんだな。
(従業員)失礼いたします。
お待たせいたしました。
ありがとう。
ヘヘヘ。
あっ。
ありがとう。
(従業員)ごゆっくりどうぞ。
はい。
またメタボチックなものを。
メタボなものが来ましたね。
いや。
これでも健康には自信があったんですよね。
そうでしょうね。
いやほら。
うちは真平のこともあったしね。
うん。
私に何かあっちゃいけないと思ってすごく若いころから健康診断欠かさずに通ってましてね。
そっか。
ああ。
こんないろんなこと言われたの初めてですよ。
フフフ。
まあな。
でもしょうがないんだな。
50過ぎてんだもんな。
ヘヘッ。
何かすいませんね。
はい?納得いかないでしょ?こんな私のような者に何にも問題がなくてあなたのように毎朝散歩と牛乳は欠かしませんみたいな人がね。
欠かしてますよ。
牛乳も散歩も。
何かホントすいません。
何ですか?その勝ち誇ったみたいな顔はもう。
でも確実に私よりあなたの方がストレス多そうですもんね?そうですかね。
うん。
だって私嫌なときには嫌だってはっきり言いますし。
だからため込んでないですもん。
そうですね。
うん。
それに私たちよくこう言い合いをしたりするじゃないですか。
はい。
あれもねほとんどの場合が私の勝ちで終わるでしょう?だからいつも負けててあなたホントストレスたまっててかわいそうだなと…。
ちょ…ちょっと待って。
いつ私が負けたんですか?そんな記憶にないですよ。
私が負けたなんて。
あらやだ。
はい?そっち方面も言われました?ぼけ関係も。
お医者さんに。
どなたですか?フフフ。
怖いわ。
でも私今そのう。
病院からここ歩いてくるときね鎌倉歩きながらふと気付いたんですけど。
私が今こう健康っていうか調子がいいのは鎌倉に引っ越してきたおかげかなと思って。
そりゃすごいですね。
だって確実にいいですもん。
心も体も。
よく歩くようになりましたしね。
鎌倉来てから。
ああ。
あとこうやってね海のにおいを感じたりね。
あとあれだ。
真平のおいしい朝ご飯を毎日ちゃんと食べてるのもあるかもしれません。
朝ご飯毎日食べるといいっていいますもんね。
ねっ。
まああと何よりもね東京にいたときは…。
フフッ。
完全に孤独な一人暮らしでしたけど今はこうお隣さんと家族みたいに楽しくわいわいと生活してますからね。
だからホントに鎌倉と長倉家のおかげなんですよ。
そうですか。
そう言っていただけると非常にうれしいですね。
フフッ。
まあだから心配なのはまあ長倉和平ですよね。
うん?フフッ。
人の痛みとかつらさとかわがままとか吸収して受け止め過ぎなんじゃないですか?いや…。
つまんないだとか優柔不断とか言われてさ。
いや。
主に言ってんのはあなたですよ。
フフッ。
そうか。
「そうか」じゃないですよ。
とにかくあなたは受け止め過ぎですよ。
癒やし系の薫子さんとはどうなりました?ええ。
あのう。
お断りしました。
ああ。
そのう…。
セフレ問題?「セフレ問題」ってね。
で彼女「分かりました」って言ってまあちょっと悲しそうに帰っていかれました。
心配しちゃってるんでしょ?いやいや。
逆に傷つけてしまったかなと思ってね。
ほらね。
いや。
彼女はいい子だと思いますけどもともと無茶なこと言ってきてるのは向こうなんだからあなたが心配する必要も一切ないですから。
分かりました?分かりました。
うん。
でも怪しいなぁ。
はい?他にも何かあるんじゃないんですか?読心術?そう。
もう見えますから全部。
いや。
あのう。
何ていうんですかね。
ちょっと妙な感じになってることはあるんですよね。
妙な感じねぇ。
フフフ。
カワイイじゃないですか。
市長さん。
私好きだわ。
いや。
カワイイっていうかまあ面白い人ですよ。
あれ?やだ。
気付いてます?また未亡人。
うっすらとは。
やっぱ鎌倉多いんですかね?いや。
そんなことありません。
それはどこも一緒です。
でも何か分かるような気がしますよ。
何がですか?何かそういうね大切な人を失ってしまった人とか。
大切な人にまだ出会えないかわいそうな女とか。
そういうさみしい人をこう吸い寄せちゃうんですよね。
あなたも鎌倉も。
優しいんですよね。
だからみんな好きになっちゃうんですよ。
鎌倉も長倉も。
ハハハ。
鎌倉。
長倉。
似てません?いや。
そんなこと言ったらどんなんでも並べりゃ似てる。
あなたあなた。
ほら。
下の名前和平じゃないですか。
あれ逆さにすると平和じゃないですか。
ええ。
もうこの際鎌倉平和っていう名前に改名したらいいんじゃないですか?何で私が改名しなきゃなんないんですか。
何か運気が上がりそうじゃないですか?「どうも。
鎌倉平和です」「どうも」っつって。
やめてくださいよ。
なりませんよそんな。
これからはねあなたはねあれですよ。
自分のために悩まなくちゃいけませんよ。
人のためではなくて。
今回はね。
この検査結果はね神様があなたにそう言ってるんだと思いますよ。
もっと自分を大切にしなさいって。
そうですかねぇ。
元気に長生きしてくださいよ。
先にいなくなられたらちょっとさみしいですからね。
「いなくなられたら」ってまだいなくなりませんけどね。
分かんないですよ。
でも分かりました。
はい。
何か素直じゃないですか。
素直ですよ。
もともと素直ですよ。
えーっ?次の人間ドックも一緒に行きません?うん?リベンジしますよ。
あら。
やっと分かっていただけたかしら?その人間ドックが闘いだっていうことを。
いやいや。
それは間違ってます。
それは間違ってますけどこの次は負ける気はしませんね。
いいですよ。
受けて立ちますよ私も。
やめなさいっつうの。
これは。
フフフ。
ああー。
しかし何か天気がよくて気持ちいいですね。
でも何かこういう健康的なところにいるとそろそろ不健康なところに行きたくなりますよね。
それはどんな…。
どんな論理なんですか。
いや。
何かこうバランス取りたくなるじゃないですか。
いやぁ。
どこ…。
どこ行くんですか?いや。
何かこう私の体が不健康を求めてるんですよ。
「不健康」って。
そしてさらにぱーっと騒げるようなとこないですかね?そんなとこ…。
・
(広行)そんなときは。
うん?うわ。
やだやだ。
やだやだ…。
(広行)そんなときは?
(千明・和平)やだ!・
(一条)いざ!キャバクラへ。
えっ?いや。
キャバクラって。
やってるわけないじゃないですか。
そんなもの。
(一条)昼キャバ。
昼キャバ?昼キャバ。
いいですね。
(広行)いざ昼キャバ。
よかないですよ。
吉野さん。
(広行)お金はあるんだ。
お金あるってちょっと待って。
行きましょう!いや。
一条さん。
ホント。
(広行)聞くけどさ。
ねえねえねえ。
何ですか?
(広行)若いぴちぴちのブスとちょっとたるみを帯びたちょっと奇麗なばばあとだったらどっちがいい?何だよ。
ちょっとたるみだとかちょっと奇麗だとか。
(広行)ちなみに俺はねどっちもNOだけどね。
何が「どっちもNO」だよ。
(女性たち)もう!で?で?長倉和平はどっちなんだよ?いや。
私はあれですよ。
あのう。
ちょっとたるんだ奇麗なばばあですよ。
私だってじじいなんだから。
おう。
よく言った。
ああ。
(・『昭和ブルース』)おっ。
これあなたですよ。
えっ?私?古都鎌倉に生まれ地道に誠実に生きてまいりました。
人からはつまらない優柔不断などと言われますが私の何がいけないの?こんな私に誰がした?世界遺産落選問題男。
長倉和平52歳が歌います。
曲は『昭和ブルース』・「…れた時が」・「時が悪いのか」たぶん悪いよ。
これふ…。
何か。
よっしゃよっしゃ。
フゥー。
・
(真平)兄貴。
おう。
お疲れ。
(真平)お疲れさま。
遅くなっちゃった。
(真平)ねえ?でどうだったの?
(真平)人間ドックは。
ああ。
あっ。
いや。
あのう。
吉野さんとおんなじ病院だったんだよ。
(真平)えっ?そうなの?信じられる?万理子が教えたんだってよ。
先に言えって話だろ?
(真平)ってか仲いいね。
いや。
別に仲がいいわけじゃないよ。
えっ?お前…。
お前今から帰るの?
(真平)うん。
ああ。
(真平)何で?いやいや。
たまにはさ2人でどうかなと思って。
(真平)おっ。
行っちゃう?えっ?
(真平)行こうよ。
ねえねえ。
行こう行こう行こう行こう。
でもあれさ嫌なもんだな。
(真平)うん?いや。
お前と一緒にしちゃいけないのかもしんないけどさ。
検査が終わった後のあれ問診?
(真平)ああ。
あのう。
パソコンで俺のデータを見てる先生の前に座ってさ。
あれはホント嫌だ。
(真平)フフッ。
俺なんか先生がさ「うん?」ってなっただけで「ああ。
俺もう何か絶対あったんだな」「もう絶対何か悪いんだ」ってお前もう何かいろんなこと考えちゃって。
(真平)ハハハ。
そう?でもそんな気持ちをさお前はがきのころから味わってきたんだもんな。
(真平)いや…。
(真平)あっ。
でもさ兄貴けさ検査は予防するために行くんだって言ってたじゃん。
うん。
俺は最近こう思って検査に行くようにしてる。
うん?今生きてること。
うん。
あしたもきちんと生きれることを実感するためにって。
なるほどな。
(真平)うん。
自分の未来を信じろって千明にも言われたし。
相変わらず男前だねぇ。
だね。
ああ。
兄貴もしっかりしてよ。
まだまだ頼りにしてんだから。
もう頼りにすんなよ。
お前にはすてきな伴侶ができたんだから。
だって。
だって子供ができたら色々教えてもらわないと。
兄貴は俺の親代わりなんだから。
親代わりか。
じゃあ何?お前の子供は俺の孫みたいなもんってこと?
(真平)まあそういうことだね。
やめてくれよもう。
またじじいになっちゃうよ。
お前もう。
(職員)原田さん。
(薫子)はい。
どこいった…。
あっ。
長倉。
ああ。
何かご用事ですか?
(薫子)あっ。
はい。
ちょっと。
あっ。
どうぞどうぞ。
(薫子)すいません。
(職員)お待たせいたしました。
(薫子)ありがとうございます。
へえー。
ここで働いてるんですね。
地味でしょ?
(薫子)いいえ。
誠実な感じがします。
いやいや。
そんなことないです。
原田さん。
もうお昼召し上がりました?
(薫子)いいえ。
まだ。
あのう。
私ちょっと今日昼時間があるんでどうです?ご一緒に。
(薫子)はい。
ぜひ。
そうですか?じゃあ行きましょう。
(薫子)じゃあ行きましょう。
原田さん。
原田さん。
(薫子)はい。
あのう。
出口こっちですけど。
(薫子)えっ?「えっ?」って。
こっちからいらっしゃった…。
(薫子)フフフ。
楽しいですね。
何か。
フフフ。
(薫子)普通の電車の中じゃできませんもんねこういうこと。
さすがに怒られますよ。
(薫子)フフフ。
おおおお。
おおおお。
(薫子)あらあらあらあら…。
あのう。
先日は例の件すいませんでした。
(薫子)いいえ。
何かあれですよね。
私バカみたいですよね。
いえいえ。
あなたのお気持ちは何か分かるような気がします。
いや。
あのう。
例の件は分からないですよ。
大人はみんなさみしいですからね。
何か…。
何とか少しでも人生を楽しくしたいってみんな必死にもがいてんですよ。
私も含めて。
(薫子)うん。
はい。
こないだ原田さんもう恋はしたくないっておっしゃってましたよね?色々つらい経験をされたんだと思いますけど。
私それ聞いてもったいないなって思いました。
原田さん。
まだまだ若いしこんなにすてきだし。
恋をすることを諦めないでほしいって思うんです。
少し時間はかかるかもしれないけれどあなたにはちゃんと人生を楽しんでもらいたい。
そう思うんですよ。
友人として。
それに友達から恋に発展することが多いともおっしゃってました。
(薫子)はい。
私はねそうは思わないんです。
本当に友情を抱いてる異性とはその関係を大切にしたいからなかなかそういうふうにはなれないんじゃないのかなと思ってるんですよね。
(薫子)うーん。
そういうもんなんでしょうか。
(薫子)私は長倉さんのことを好きになりそうだから言ってるんです。
先のことは分かりません。
でももし…。
もし万が一あなたが私のことを好きになってくださったらそのときは…。
失礼な言い方ですけどきちんと失恋していただきます。
恋愛にならない友達。
友達はずっと友達です。
長倉さん。
そうだろう?原田。
ごめんなさい。
すいません。
どこいっちゃった…。
これ。
よかったら。
すいません。
(薫子)サンキューな。
長倉。
おう。
フフフ。
えっ?異動すんの?啓子。
(啓子)うん。
今日言われた。
(祥子)どこに?
(啓子)それがさ出向なんだ。
地方の系列の会社に。
地方ってどこよ?
(啓子)名古屋。
(祥子)そうなの?
(啓子)今さ出版業界は結構厳しくてさ。
もういろんな人がいろんな責任取らされてるんだよね。
私だけじゃないんだよ。
だからね文句言えないし。
(祥子)まあそれはねうちも同じようなもんだけど。
うちもそうだね。
何かさ思ったよ。
私たちがおばあちゃんになるころはさ本なんか誰も読まないしテレビなんか見ないしCDとかもさ今以上に売れない時代になっちゃうのかななんて。
ちょっとやめて。
(啓子)東京から離れるのか。
いや。
でもほら。
ねえ。
名古屋なんて近いしね。
新幹線ですぐじゃん。
(祥子)そうだよ。
ねえ。
近い近い。
(啓子)東京はさ近いか遠いかじゃないんだよ。
いるかいないかなんだよ。
啓子。
(啓子)ああ。
ごめんごめんごめん。
だったらさ私辞めますってホント喉まで出かかってたんだけどさ辞めても私行くとこないんだよね。
ごめんね。
一緒にいられなくて。
(祥子)もう。
(啓子)ごめんね。
何言ってんの?っていうかもう抱き締めたいけどこんなんじゃ抱き締めてあげられないじゃない。
何でこんなときに言うの?
(祥子)ホントだよ。
(啓子)ごめん。
ってかヨモギ臭い。
臭いね。
(啓子)草団子か私たちは。
(笑い声)・
(ドアの開く音)・琉絆空君。
おばちゃんのねお友達がね遠くに行っちゃうからねおばちゃんさみしいの。
だから慰めてくれる?ちょっとちょっとちょっと。
千明千明。
何かさ最近私の存在薄くない?千明ん中でさもう解決済みみたいなさ。
そんなこと言ったってどうせそのうち何かすんでしょ。
あんたは。
何。
あっ。
そうだ。
じじいとキャバクラ行ったんだって?いいな。
「いいな」なんだ。
じゃあ行ってくればいいじゃん。
夫婦でキャバクラ。
夫婦でキャバクラってね。
それはやり過ぎか。
でも楽しそうだね。
旦那仕事。
そうなの。
今日もオーディションだとか言って出掛けてった。
それで何?あんたも負けずに勉強しちゃおうかなみたいな感じなんだ。
ハハッ。
でも私頭悪いからさ試験とかはね。
はい。
ハァ。
もう難しいかね?この年じゃ。
この間さ講習会みたいなのに行ったらさ10代と20代しかいないの。
いや。
逆にカッコイイじゃん。
そうかな?そうだよ。
いけるよ。
まだまだ大丈夫。
私もそう思う。
思うのかよ。
っていうか今励まそうと思って言ったんだけど。
えっ?そうなの?そうだよ。
(典子)何だ。
大丈夫かななんて…。
・
(たたく音)えっ?
(典子)びっくりした。
何これ?動物園みたい。
マジで?
(武田)井の頭公園の近くの家をお借りするはずだったんですが近隣の方からクレームが来まして。
やだな。
やだやだ。
こんな展開。
(ハルカ)じゃあ設定も変えなくちゃ駄目ですか?ヒロインが井の頭公園っていう小さな駅で降りて公園の中を通っておうちに帰るっていうのがいいんですけどね。
(飯田)そうですよね。
小さな駅の改札でしょっちゅう出会うっていうのがいいんですよね。
(ハルカ)ねえ。
そうだよ武田。
(飯田)そうですよ。
(武田)今色々探してて…。
あっ!
(ハルカ)千明さん。
どうしました?どこか思い当たるとこありました?
(三井)何ですか?ごめんなさい。
何でもないです。
(ハルカ)何だ。
(万理子)あっ!公園を神社に変えますと思い当たるところが。
(ハルカ)いいじゃん神社。
悪くない。
(万理子)はい。
小さな駅もございます。
(飯田)どこ?どこですか?
(三井)教えて教えて。
(万理子)それはですね。
鎌倉でしょ?ロケは私んち。
(万理子)はい。
(ハルカ)いいじゃないですか鎌倉。
(三井)安く上がりそうですしね。
(飯田)ですね。
ねっ!
(篠原)はい。
この台本の雰囲気も守れるのではないかと思います。
しのじゅん。
いっぱいしゃべったね?今。
(篠原)はい!じゃあまた行きますか。
鎌倉市役所観光推進課に頭下げに。
(一同)よろしくお願いします。
大丈夫ですか?市長。
(市長)大丈夫です。
2アップ3ダウンノーエレベーターです。
はい?
(市長)上る場合は2フロア下りる場合は3フロアまでエレベーターは使わず階段でという意味です。
ああ。
(市長)節電にもなるし運動にもなります。
なるほど。
そうでしたか。
(市長)長倉さん。
はい。
(市長)確認してよろしいですか?もちろんです。
ちょっと待ってくださいね。
すいません。
(市長)私はあなたに恋をしている。
だがあなたはそれに結論を出さない優柔不断男。
こういう状態で大丈夫ですか?いや。
あの。
そちらの確認が。
あのう。
(市長)何を言ってるんですか。
女性は確認するのが好きなんです。
(市長)世の男性はこの女性の確認作業好きにきちんと答えないから問題が起こるんです。
(市長)「私のこと好き?」「愛してる?」「私のどこが好き?」仕事も女性も確認を怠らないように。
分かりましたか?ちょっとそれは矛盾してるというか。
確認終了。
現状維持でお願いします。
(市長)・「あなたのために」
(バイブレーターの音)市長すいません。
電話がかかってきた…。
(市長)・「守り通した」よろしくお願いいたします。
お話はよく分かりました。
はい。
ご協力はしたいと思うのですが。
なっ。
(田所)はい。
(知美)もちろんです。
ありがとう。
ありがとうございます。
ただ一つちょっと問題がございまして。
何でしょうか?あちらの方は?市長です。
あっ。
あっ。
お邪魔してます。
すいません。
台本を読んでから決めたいと。
なるほど。
申し訳ありません。
まあそうですよね。
いえいえ。
大丈夫ですか?お待ちください。
市長すいません。
ティッシュティッシュ。
はい。
(市長)ああ。
あっ。
すいません。
いや。
(市長)いいお話ですね。
ありがとうございます。
(知美)よかったですね千明さん。
しかしまだ許可するとは申し上げておりません。
何か問題でも?何かございましたらおっしゃってください。
(市長)2つほど条件がございます。
2つ。
はい。
はい。
(市長)このドラマハッピーエンドにしてください。
えっ?
(市長)ハッピーエンドでない恋愛物を私は認めません。
よくどっちとも取れるような視聴者の判断に委ねるような最終回がありますがあれは嫌いです。
私は委ねられたくない。
いかがですか?はい。
分かりました。
もう大ハッピーエンドをお約束させていただきます。
(市長)そうですか。
はい。
(市長)でももう一つ。
もう一つ。
(市長)長倉さん。
はい。
このドラマの撮影はいつからですか?あっ。
これ今頂きました。
こっからの予定だそうです。
私のスケジュール表は?はい。
ございます。
これですね。
えっ!?ということでスケジュール調整よろしくお願いします。
あっ。
えーと。
こっち?どっち?どっち?
(3人)どっち?あっ!?何?何?えっ?でもカワイイ方なんですね市長さんね。
いや。
カワイイっていうか。
何か分かりにくくてすいません。
逆にご迷惑掛けるんじゃないかと思って。
いえいえ。
ちゃんと考えますから任せといてください。
すいません。
でも何かうれしかったですよ。
はい?ちゃんと台本を読んでいただいて。
それで笑ったり泣いたりしてくださって。
ちょっと自信がつきました。
そうですか。
何かお好きみたいなんですよね。
ドラマとか映画とか。
特に恋愛物が。
うわ。
意外。
でもやっぱりカワイイですね。
そうですかね。
でも大変なんじゃないんですか?ご自宅で撮影って。
前だけじゃなくて中もでしょ?大変ですよ。
だから私は宿探しです。
えっ?いや。
撮影用に家の家具を入れたり出したりするでしょ?連ドラって長丁場なんでいちいちやるのめんどくさいんでどっか借りた方が楽なんじゃないかということになって。
ああ。
そりゃ大変ですね。
大変なんですよ。
うちにいらっしゃったらどうですか?うん?いえ。
あのうほら。
真平も出てって部屋も空いてますし。
いや。
でもあのう。
泊まるっていうか暮らすみたいになっちゃうのでね。
じゃあ一緒に暮らしましょうよ。
あっ。
どうしました?いえ。
別にあれ。
そっか。
近いですし。
そうですよね。
ありがとうございます。
助かるかもしれないですけど…。
いいのかな?じゃあ私ここで。
大丈夫です。
ホントですか?ありがとうございます。
またこれから局ですか?そうなんですよ。
もうばたばたしてて今夜は徹夜なんです。
そりゃ大変だ。
頑張ってください。
あっ。
万理子も今夜は徹夜させます。
すいません。
分かりました。
びしびしお願いします。
はい。
どうも。
気を付けて。
はい。
いってきます。
「一緒に暮らしましょう」か。
私が一番言われたかったせりふだけど。
まあ意味違うしな。
ああー。
疲れたね。
(万理子)はい。
でも楽しいです。
でも眠いよね。
(万理子)はい。
ああー。
まぶしい。
和食お願いってさっき電話したよ。
(万理子)ホントですか?真ちゃんのお味噌汁はとってもおいしいんですよ。
おいしいよね。
おはようございます。
おはようございます。
今帰りですか?今帰りですよ。
大変っすね。
眠いしおなかすいたし。
真平の朝ご飯食べてから帰ろうと思って。
(典子)はい。
気ぃ付けて気ぃ付けて。
何だよ!?
(典子)はい。
おはよう!
(真平)万理。
ねえ万理。
寝ちゃってる。
(一同)ちょっと万理子。
寝てんの?頑張れ。
ご飯だよ。
(万理子)はいはい。
おっ。
おいしそうだ。
いただきます。
今日はいいの見つかりました?サクラガイ。
(えりな)ごちそうさま。
ああ。
まあまあですね。
でも最近少なくなりました。
ホントに。
ふーん。
もう10年になるんですよね。
はい。
ホントに何のために集めてたんでしょうね?奥さま。
そうですね。
(典子)どういうこと?どういうことってさ。
あいつ毎朝サクラガイ集めてたろ。
あの海岸で。
(典子)うん。
それが何のためだったのかずっと分からないままだってこと。
(典子)えっ!?うん?
(典子)お兄ちゃん知らないの?私知ってるけど。
えっ?どういうことだよ?
(真平)何で典姉知ってんの?
(典子)何でって。
言ってたもん私に。
(真平)えっ。
ええ!?お前なっ。
何で教えてくんないんだよ?
(典子)ごめん。
だって聞かれなかったから。
いや…。
(万理子)ということはお兄ちゃんがサクラガイの謎をずっと考えていたということを典姉は知らなかったのではないかと。
そうよ。
いや。
みんな知ってんのかと思ってた。
何だよ?お前。
(典子)えっ?あららららららら。
(典子)私?
(えりな)でどうして?
(真平)そうそう。
何なの?
(典子)いや。
だからさ。
真平がねこのナガクラを始めたときに表の看板とかメニュー表を自分で作ってたでしょ?
(真平)うん。
(典子)それを見てお姉さんが「私は何もしてあげられないけどせめて鎌倉らしくサクラガイで飾りつけをして真平へプレゼントしたいんだ」って言ってた。
(真平)あっ。
そういうことだったのか。
あいつらしいな。
(万理子)ですな。
(真平)だね。
(えりな)やりたいな私。
(典子)うん?
(真平)ねえ?ご飯終わったらみんなでやらない?ねえ兄貴。
おう。
やろう。
(典子)えっ?そんなことないよ。
えりなだってそんなんじゃん。
(えりな)何か色ばらばらじゃない?
(典子)ばらばらがいいんだよ。
(万理子)写真撮りましょうかね。
(典子)いいんじゃないいいんじゃないほら。
(えりな)雑だって。
何かちょっと雑だよ。
すいません。
こっち側担当してもらってもいいですか?私?できるかな?大丈夫ですよ絶対。
(真平)割れちゃった。
(万理子)もったいないです。
よいしょ。
フフッ。
よいしょ。
(笑い声)ちょっと笑ったらお前これずれるだろ。
(真平)そこそこ。
そこね。
探しといて小さいの。
(万理子)これどうですか?お兄ちゃん。
ちょっとこれでも大きい。
(真平)いい感じいい感じ。
(えりな)これは?
(一同)ああー。
できた。
できた。
うわー。
すてきですね。
(典子)いいじゃんいいじゃん。
(真平)いいね。
ねえ。
せっかくだから外に飾ってみない?
(万理子)そうですよ。
そうしましょ。
行きましょ真ちゃん。
(典子)やるじゃん。
よし。
これ持ってっちゃおう。
行こう行こう行こう。
すてきなのができましたね。
ありがとうございます。
・
(真平)どう?・
(一同)おお!カワイイ。
・
(真平)ばっちしだね。
・
(典子)ここやっぱ私がやったとこすごいいいじゃん。
・
(万理子)典姉。
これは…。
・
(真平)千明がやったとこ?
(典子)千明のでしょ?私じゃない。
(万理子)千明さんはセンスがいいのでそんなことにはなりません。
典姉じゃないですか?
(典子)いいね。
どかんと花火。
(万理子)花火じゃないですよ。
(真平)これ違う。
太陽だよ。
2014/06/19(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>続・最後から二番目の恋 #10[字][デ]【恋をのぞけば、順調な毎日です!!】
スタッフに叱られ、渋々人間ドックに行く千明。同じ病院に和平の姿が!!急拠ドラマの撮影を鎌倉でやることになり、市役所に来た千明に和平から意外な一言が!?
詳細情報
番組内容
千明(小泉今日子)は、人間ドックに行くよう、AP三井さん(久保田磨希)に詰め寄られる。会社から人間ドックを受けるよう命じられていた千明は、三井さんから何度も念押しされていたにもかかわらず、多忙を理由にいまだに行っていなかった。が、人間ドックに行ってほしいというのがスタッフ全員の総意だ、と万理子(内田有紀)たちからも言われた千明はしぶしぶ了承し、早速明日病院に行くことになる。
あくる朝、
番組内容2
和平(中井貴一)がいつものように海岸で桜貝を探していると、千明がやってくる。千明は、人間ドックに向けて、気合を入れるためにジョギングしているのだという。千明が人間ドックに行くと知った和平は驚いた。実は和平も、半年に一度休みをとって人間ドックを受けており今日、病院に行く予定になっていた。しかも、千明が行くという病院は和平と同じところだった。
千明と和平は、そろって病院を訪れる。現実を
番組内容3
知りたくないから怖い、という千明を、まだ若いから心配しなくても大丈夫だと言って励ます和平。ふたりは、さまざまな検査を受けた後、医師のカウンセリングを受けるが…。
出演者
吉野千明: 小泉今日子
長倉和平: 中井貴一
長倉真平: 坂口憲二
長倉万理子: 内田有紀
☆
原田薫子: 長谷川京子
水谷典子: 飯島直子
スタッフ
【脚本】
岡田惠和
【監督】
宮本理江子
加藤裕将
宮脇亮
【音楽】
平沢敦士
【制作】
フジテレビ ドラマ制作部
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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