シドニアの騎士 #11 2014.06.20

(科戸瀬イザナ)僕今日正規操縦士になったよ。
(谷風長道)えっ?おめでとう。
めでたくなんかないよ!あっ!どうしたんだよ?僕たちの時間はどんどんゼロに近づいているんだ。
長道たちの活躍はあっても操縦士の生還率はまだまだ低い。
初陣ならなおさらだよ。
長道どうせまたあの胞衣のところに行ってたんでしょ!あっいや…俺はただ艦長に呼ばれて…。
もういいよ!ああっ!ちょっと待って!来ないで!あっあっ…ああっ!俺たちの時間はゼロじゃない!
(航行長)現在の距離約120万キロ単位。
本艦針路正面。
なおも高速で接近中。
(纈)連結型か。
推定奇居子本体数は?
(管制官)推定奇居子本体数およそ200個体。
全長は本艦の20倍。
体積は8000倍です!なんて大きさなの。
(サマリ)なっ…8000倍だと!?
(弦打)こんなの初めて見たぜ。
あっ!あっ。
あれが奇居子…。
(管制官)観測結果出ました。
(管制官たち)あぁ…。
胞衣で小惑星を丸ごと飲み込んでいる…。
(心の声)≪まさかぶつけるつもり?≫
(航行長)ガ542本艦との衝突軌道。
(管制官)そんな…ありえない。
(管制官)あんなものぶつかったらひとたまりもない。
相対加速量を出して。
≪この加速量なら居住区に大した被害も出ないわ≫船首角0.5推進2の斜め加速で緊急回避します。
(小林)進めろ。
ウウゥーー!
(警報)
(アナウンス)全船員に警告。
重力警報が発令されました。
緊急の加速に備え外出を控えてください。
やむをえず外に出る場合は手摺の位置を常に把握し安全帯をすぐ使える状態にしてください。
繰り返します。
ウウゥーー!
(アナウンス)全船員に警告。
重力警報が発令されました。
緊急の加速に備え…。
・ジリリリリ…
(受信音)ジリリリリジリリリリ…ビッ
(操作音)
(ヌミ)はいこちら外生研です。
所長。
(ユレ・通信)ガ542が接近中よ。
エナ星白の様子はどう?
(ヌミ)またカビザシ保管庫の方を見ています。
しかし前回のガ541は移民先遣隊を襲い今回はまたシドニアに…。
(ユレ・通信)奇居子がカビに引き寄せられていることは確かよ。
でも…。
(ヌミ)カビザシを捨てても奇居子に襲われる危険は減らないと?
(ユレ・通信)断定するのは早いわ。
戦闘中も経過観察して。
分かりました。
(航行長)第一噴射口点火!
(海)海苔夫様念のため安全な場所に。
(岐神)小惑星が来たらどこにいても同じだ。
・ピピピピッ…
(呼び出し音)
(航行長)第二噴射口点火!
(管制官)ガ542との衝突軌道を外れます。
加速終了。
推進機関停止。
(航行長)推進機関停止。
慣性航行に移行します。
(高橋)居住区被害報告ありません。
ビービービー…
(警告音)ん?ビービービー…あっ!
(管制官)ガ542針路転針。
再び衝突軌道に乗ります。
そんな…なんて運動性能なの!
(管制官)後部の連結型奇居子が推進源を構成しています。
(航行長)本艦が最大出力で斜め加速してもガ542の軌道範囲から脱出不可能です。
衝突までの時間は?
(管制官)6時間です。
くっ。
(小林)小惑星ごと破壊しろ。
あっ。
ピッピッピッ…
(タブレット操作音)対惑星誘導飛翔体を使います。
発射準備を。
(砲雷長)えっ?しかし過去の戦闘記録によれば奇居子へ対惑星誘導飛翔体を撃った場合ほとんどが直前回避あるいは迎撃で無効化されています。
今撃たなければ間に合わないわ。
着弾前に衛人隊で奇居子を殲滅します。
艦長新兵器の実戦投入許可を。
(小林)許可する。
出撃隊全機に装備させろ。

(佐々木)超高速弾体加速装置と本体貫通弾全部出せって。
(丹波)はあ?全部?48丁よ。
こんな短時間でか?細かい調整はやりきれんぞ。
はぁ…しかたがないわ。
反動制御装置と背部推進機関の同期が取れたら片っ端から出して。
(アナウンス)衛人隊新兵器への換装済みしだい順次出撃せよ。
(操縦士)あの新兵器こんなに完成してたのかよ。
すげぇ。

(砲雷長)目標シドニア正面小惑星。
軌道予測照準着発距離105万キロ単位。
誘導射角修正準備よし。
撃て!
(砲雷長)対惑星誘導飛翔体発射!
(サマリ・通信)こちら第一小隊長サマリ。
四十八機掌位態勢。
(第二小隊長・通信)こちら第二小隊長。
了解!了解!
(操縦士たち・通信)了解!
(サマリ・通信)掌位!
(砲雷長)対惑星誘導飛翔体着弾まで2時間。
(サマリ・通信)こちらサマリ。
衛人隊掌位状態良好。
航路異状なし。
艦橋司令本部より衛人隊へ。
作戦要綱を伝える。
衛人隊は対惑星誘導飛翔体の着弾までに小惑星周囲のガ542を全て排除せよ。
(操縦士たち・通信)了解!
(小林・回想)かつてシドニアにはとても強い男がいて何度も危機を救ってくれた。
今シドニアはまた大きな危機に直面している。
いつ襲ってくるか分からない奇居子。
そして巨大な奇居子の巣衆合船。
我々には新たな英雄の助けがいる。
私にお前の力を貸してくれあっあの…俺こんなうまい食べ物がたくさんあって大勢の人たちが幸せに暮らしているシドニアがすごく好きです昔いたそんな偉い人みたいになれる自信は全然ないですがシドニアを守るために俺にできることがあるならなんだってしますだ…だだだ…だって俺は…シドニアの騎士ですから!≪奇居子さえいなければ…≫
(操縦士・通信)対惑星誘導飛翔体…あいつがあとで俺たちがいる所に…。
(操縦士・通信)しかも今回は小惑星の重力下だぞ。
(操縦士・通信)これを抱えて重力下で戦うなんて…。
また生還率が書き換えられるわ。

()前回から反動制御は改良されたでしょ?
(通信)やっと奇居子を遠距離から胞衣をがさず攻撃できるようになったんだから。
(操縦士・通信)だがまだ訓練もろくに…。
(通信)んん…。
(サマリ・通信)みんな任務に集中しろ。
減速開始するぞ。
機首反転。
逆噴射用意。
継衛…あれは本来なら俺が乗るべきだったのだ。

(管制官・通信)衛人隊目標まで2000キロ単位。
(サマリ・通信)目標との相対速度ゼロ。
減速やめ!
(操縦士・通信)なんだよこれ!あぁ…。
すごく…大きい。
(操縦士・通信)こんな化け物とどうやって戦えっていうの!?
(操縦士・通信)やるしかないだろ!すごく…大きい。

(操縦士・通信)何なんだよこれ…。
(サマリ・通信)掌位解除!全機周回軌道へ突入。
(操縦士たち・通信)了解!
(管制官)目標接近。
(管制官)衛人隊からの接近観測来ました。
衛人隊作戦どおり第一小隊は前面の奇居子を掃討迎撃能力を奪って。
第二小隊は推進源に向かって。
(第二小隊長・通信)第二小隊長了解!
(サマリ・通信)第一小隊長了解!小隊全班射撃用意。

(サマリ)撃てぇ!ドォンドォンドォンドォン…
(高橋)第一小隊本体貫通弾射撃開始。
目標に命中。
ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!
(サマリ・通信)みんな落ち着いて狙え!ドォンドォンドォンドォン…ピピッピピッドォンドォンピピッピピッピピッドォンドォンドォンドォン!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!
(第二小隊長・通信)こちら第二小隊。
推進源を間もなく正面に捉える。

(第二小隊長・通信)あれが推進源の構成体だ。
全機一斉射撃で破壊しろ!
(第二小隊長・通信)撃てぇ!ドォンドォンドォンドォン…
(管制官・通信)第二小隊一斉射撃開始。
推進源構成体に命中。
(纈・通信)第一小隊前方の胞衣が変化している。
ううっ!ドン!えっ!?
(管制官)二七八号機被弾!ドカーン!バシュー!バシューバシューバシュー…地上からヘイグス粒子砲!
(サマリ)各機隊形を崩すな。
はっ!
(操縦士・通信)うわぁ〜〜!
(操縦士・通信)被弾した!何も見えない…駄目だ!
(管制官・通信)六三九号機大破!ドカーン!ドォン!バシュー!撃つな!回避に集中するんだ!
(勢威・通信)このままだと狙い撃ちされるぞ。
(サマリ)地表すれすれまで降下してヘイグス砲をかわす。
(弦打)この重力下で高度を下げるのか!?
(サマリ)地表近くは弾幕が薄い。
第一小隊私に続け!
(操縦士)ああっ…引っ張られる!
(サマリ)第一小隊延長砲身パージ。

(勢威)五六一延長砲身が付いたままだぞ。
(通信)延長砲身を捨てろ!
(操縦士・通信)機体がすごく重い。
駄目です…安定しない!危ない!
(操縦士・通信)きゃあ〜〜!ドカーン!
(管制官)五六一三四二号機大破!
(管制官たち)そんな…。
第二小隊は?
(管制官)推進源構成体破壊度2030…35%を突破。
(第二小隊長・通信)よし!もう一個破壊した。
(管制官)破壊度70%を突破!
(操縦士・通信)本体貫通弾残弾間に合いそうだ。
(操縦士・通信)ヘイグス粒子砲もまだ使える。
(管制官・通信)破壊度90を突破!
(纈・通信)第二小隊あと少しよ。
(第二小隊長・通信)いけるぞ!
(第二小隊長)えっ?
(通信・ノイズ)ザザー…
(纈)あっ!
(管制官)だ…第二小隊長からの信号消失。
(操縦士・通信)隊長がやられた…。
(管制官)あっ!奇居子内部から本体が一個分離しました。
(通信)ザザー…
(操縦士・通信)高ヘイグス粒子反応!緊急回避!
(通信)ザザー…「702」…紅天蛾。

(管制官)第二小隊被害甚大!更に7機大破!
(操縦士・通信)駄目だ回避不能!逃げて!
(勢威)紅天蛾。
(サマリ)あっ!そんな…。
(管制官)更に8機。
20機以上が大破!
(纈)退避を!早くそこから離れて!
(管制官)二五三二六一三二五号機大破!
(管制官)第二小隊の機体からの信号全て消失しました…。
ぜ…全滅…。
ドカーン!バシューバシューバシュー…ドォン!
(サマリ)第一小隊本体貫通弾残り僅かだ。
(弦打・通信)俺たちだけじゃ本体を撃破しきれない!
(管制官)第一小隊残り14機です。
(高橋)このままじゃ作戦遂行できない…。
(砲雷長)対惑星誘導飛翔体着弾まであと1時間。
(小林)作戦は続行だ。
≪どうする?この限られた戦力で何ができる?≫≪お兄ちゃん力を貸して≫
(管制官)飛翔体軌道最終修正開始。
(管制官)着発距離修正0.35。
≪残り1時間。
紅天蛾がいる以上各個撃破は絶望的。
あとは主本体を破壊するしか…≫≪あっガ542の内部は空洞が多い。
これなら…≫ヘイグス粒子砲を準備。
(砲雷長)はあっ!?
(管制官たち)えっ…。
艦長シドニアの全ヘイグス粒子を集束して目標に撃ち込めば胞衣に穴を開けられるかもしれません。
(管制官)艦載ヘイグス砲最大出力で…。
(航行長)し…しかしそれでは万が一のとき方向転換もできなくなります。
(砲雷長)それに基幹設備と重力場発生装置を停止させたら居住区が…。
シドニアが消えたら元も子もないわ。
(小林)やってみろ。
了解!
(通信)第一小隊。
これからシドニアの超高出力ヘイグス砲でガ542の正面に突破口を開く。
そこから内部へ突入し主本体を破壊して。
えっ!
()体内…。
(弦打)奇居子の体内に入るのかよ。
(サマリ)やるしかない。
司令部こちら第一小隊長了解。
主本体を破壊する。
(纈・通信)ヘイグス砲の衝撃に備えて。
了解!
(操縦士たち・通信)了解!
(纈)ヘイグス粒子砲発射用意。
(砲雷長)過給集束回路始動。
通常ヘイグス流路を緊急閉鎖。
全供給を中央配荷器に直結しろ。
ウウゥーー!
(アナウンス)全船員に警告。
居住区内を停電および重力場発生装置を緊急停止させます。
必ず安全帯を接続してください。
繰り返します。
全船員に警告。
居住区内を停電および重力場発生装置を緊急停止させます。
必ず安全帯を接続してください。
繰り返します。
全船員に警告。
居住区内を停電および重力場発生装置を緊急停止させます。
必ず安全帯を接続してください。
(エナ星白)た…に…か…ぜ…くん。
≪シドニアが消えればこの夢も終わる≫≪こんな世界などなくなってしまえばいい≫
(海)海苔夫様!カチャ
(船員会)全てのヘイグス粒子を使うとは愚かな。
(船員会)小林に任せたのは失敗だったな。
(船員会)いつでも分離できるよう脱出艇を用意しておけ。

(管制官)第一小隊上空へ退避中。
(砲雷長)超高出力ヘイグス粒子加速器集束臨界点を突破。
艦載ヘイグス砲砲門開け。

(砲雷長)目標捕捉。
軌道予測照準よし。
最終安全装置解除。
(小林)撃て。
(砲雷長)ヘイグス粒子開放!ビシューン!!
(砲雷長)着弾まで10。

(東兎角・回想)おぎゃ〜おぎゃ〜2014/06/20(金) 01:59〜02:29
MBS毎日放送
シドニアの騎士 #11[字]

「衝突」

詳細情報
お知らせ
【番組HP】
http://www.knightsofsidonia.com/index.html
【Twitter】
https://twitter.com/SIDONIA_anime
出演者
【声の出演】
(谷風長道)逢坂良太
(星白閑)洲崎綾
(科戸瀬イザナ)豊崎愛生
(岐神海苔夫)櫻井孝宏
(緑川纈)金元寿子
(仄姉妹)喜多村英梨
(小林艦長)大原さやか
(勢威一郎)坪井智浩
(落合)子安武人
(ヒ山ララァ)新井里美
(サマリ・イッタン)田中敦子
(山野栄子)森なな子
(佐々木)本田貴子
(弦打)鳥海浩輔
(岐神海蘊)佐倉綾音
(丹波新輔)阪脩
ほか
原作・脚本
【原作】
弐瓶勉(講談社『アフタヌーン』連載)
監督・演出
【監督】
静野孔文
【シリーズ構成・脚本】
村井さだゆき
音楽
【オープニングテーマ】
angela「シドニア」
【エンディングテーマ】
喜多村英梨「掌 —show—」

【音楽】
朝倉紀行
制作
【アニメーション制作】ポリゴン・ピクチュアズ
【製作】東亜重工動画制作局

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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