(重護)てめえ…。
(戦場)何だその目つきは!
(戦場)今度はその右肘を砕いてやろう。
(骨の砕ける音)
(重護)うっ!
(戦場)おいおい。
ちゃんと痛がれよ。
(戦場)じゃなきゃ楽しくない。
(重護)うわーっ!
(戦場)フフフッ。
いいざまだ。
(銃声)銃まで隠し持っているとはとんだ彼女だ。
(天災)安心しろ。
ゴム弾だ。
ただしめちゃくちゃ痛いがな。
フッ。
それで脅すつもりか?
(天災)提案があるのだが。
(戦場)何だい?彼女。
(天災)もうここでお開きにしないか?
(戦場)都合のいい話だな。
ここまで来たら俺はとことんやるぜ。
(天災)いいのか?私は貴様の力の正体を見破ったぞ。
何だと?その力七々々コレクションだろ?
(戦場)だったら言ってみろよ。
その正体とやらを。
(天災)残念ながら今は言えない。
またはったりか。
(天災)そうじゃない。
言わないことが私の交渉カードだ。
どういう意味だ?くそっ…。
《あのダメージでまだ動けるのか》
(天災)続きをいいだろうか。
貴様の能力は私がここで種を明かせば使えなくなる。
そうしたら重護が再び貴様に牙をむくだろう。
しかしまだ貴様が別の切り札を持っている可能性は否めない。
そうなれば消耗戦だ。
どちらかがつぶれるまで戦いは終わらない。
だからここらでお開きにしよう。
…と提案している。
ふざけんな!天災!教えろ!俺がこいつをここで必ずぶっ殺…。
(天災)悪いが私はギャンブルというやつが大っ嫌いでな。
確信のないかぎりお前の言葉を聞くつもりはない。
俺が信じられねえのか!ああ。
話すのもやっとのやつを信じるほど私は落ちぶれていない。
さて話を戻そう。
つまり私が言いたいのはこういうことなのだよ。
どうか私たちを見逃してください…とね。
ずいぶんと上から目線だな。
(天災)性分だ。
気にするな。
嫌だと言ったら?
(天災)そこからはギャンブルだ。
だが私はこんなつまらん場所で命を懸けるつもりはない。
もっと高いステージで勝負したいのでな。
それについては同感だ。
俺もここで死ぬのは割に合わない。
(天災)意見が合ったな。
それで答えは?
(戦場)いいだろう。
終わりだ。
(天災)それともう一つ。
今後吉野咲希には近づかないと約束しろ。
分かった。
これ以上ストーカーと間違われるのはごめんだからな。
(天災)結構だ。
そういえばまだ名前を聞いてなかったな。
教えてくれないかい?彼女。
壱級天災。
名探偵だ!フフッ。
そうか。
覚えておくよ。
華麗なる名探偵殿。
(天災)貴様の名前は?何だ知らなかったのか?
(天災)知っているが貴様は私に名乗っていない。
なるほど。
ではあらためて名乗ろう。
戦場緋夜だ。
本名は?
(戦場)ん?戦場緋夜だが。
そうか。
覚えておこう。
命拾いしたなぁ八真君。
すてきな彼女に感謝することだ。
覚えてろ…戦場緋夜。
それはこっちのせりふだ。
八真重護。
認めよう。
お前は俺の敵だ。
くっ…。
(戦場)《本当にこいつの能力が見破られたとは思えないが》《死神の囁き》《相手に強烈な暗示をかける俺の切り札》・
(一心)戦場さん。
(戦場)何だ?くそ眼鏡。
(一心)あなたにどうしても言いたいことがあります。
初代冒険部のころの僕には自分が望むべきものはありませんでした。
(一心)冒険部の一員というだけで僕は英雄の一人にでもなった気でいた。
だけど今生先輩からこの七々々コレクションを受け取ったときショックを受けました。
僕が何の望みもなくただ居座ってるまがい物だってとっくに見破っていたんでしょうね。
今もそうじゃないのか?
(一心)違います。
ならお前は何を求める?あなたたちを越えて一番になることです!あなたや今生先輩をはじめ七々々コレクションを求めるこの島の挑戦者たち全員を越えることが僕の願いです。
そのために七々々コレクションを集めると?僕は誰も自分の前に立っていない世界が欲しい!
(戦場)俺たちを越えて一番になるか…。
(一心)もっとも最近倒さなきゃいけないと思う後輩が増えましたけどね。
フッ。
やりたいやつを止める権利は俺にはないししようとも思わない。
せいぜい頑張ることだ。
じゃあまたな唯我。
《いつか越えてみせる》
(天災)何だその反抗的な目は。
うるせえ。
黙れ。
(天災)今回は引き分け。
それで納得しておけ。
チェッ。
結局あいつの七々々コレクションって何だったんだ?
(天災)さあ知らん。
じゃあさっきのは?ああはったりだ。
だから先ほど「重護を信用していない」というのもはったりの一種だから安心しろ。
別に。
まったく気にしてねえし。
そうだったかな。
ならいい。
それにしてもあんなはったりに賭けるなんて大したギャンブル嫌いだなおい。
(天災)そうでもない。
ちゃんと根拠はあった。
考えてもみろ。
あんなすごい能力をなぜ戦場は最後まで使わなかったのか。
こんな一方的に相手をぼこぼこにできるのにな。
奥の手だったんだろ。
そうだな。
だから最初からは使わない。
しかしあれほど追い詰められるまで使わなかったのは明らかにおかしい。
ということは何かしら欠点がある能力なのではないかと推測できる。
つまり…。
つまり?
(天災)あれが最後の奥の手だったというわけだ。
だから私の提案をのむしかなかった。
そういうことだ。
ところで重護。
そこで床にのびて寝言を言ってる茨殿のパンツが見えそうだ。
えっ?どこ?どっち?・
(夕)一心さま…。
ううっ…。
(天災)嘘に決まっているだろうがこのどスケベ。
やめろ!マジやめろ!
(天災)そんなに痛いか?当たり前だ!
(天災)そうか。
ならもっと触ってやろう。
さっさと酸欠で気絶しろ。
遺跡はクリアしといてやる。
まっ何にしてもだお前が無事でよかったよ重護!ここで死なれたらライバルがいなくなってしまうからな。
ヒヒッ。
ですよね。
(天災)しかしあの宝箱はひどかったな。
(七々々)そうなの?パズルはただの飾りだ。
何もしなくても簡単に外れるダミー。
鍵なんて掛かっていなかったのだ。
(七々々)そりゃひどいね。
当分遺跡はごめんだな。
目立たないくせにかなり疲れる。
まさに割に合わない。
フフッ。
天災ちゃんらしいね。
ねえ。
今回って何か変わったことってあった?最近重護はあまり話してくれないんだよね。
絶対に何か隠し事していると思うんだけど。
ふむ。
強いて言えば初めて冒険部以外の人間と争ったくらいかな?ふ〜ん。
誰それ?戦場緋夜というやつだ。
そっか。
そういうことか。
どうしたのだ?何でもないよ。
ねえ。
それより天災ちゃん一つ賭けをしない?
(天災)あらためて退院おめでとう。
それ本気で…。
(天災)もちろん社交辞令だ。
つうかさいつケガ治ったんだろう。
もともとケガなんかしていなかったのだから治るも何もないと思うがな。
これが遺跡にあった七々々コレクションだ。
昔のことが視られちゃうんです…というそうだ。
相変わらずのネーミングセンスだな。
って…えっ?マジか!?七々々殿は確かにそう言っていた。
それとこの七々々コレクションは私か重護のどちらかのものにしていいそうだ。
えっ?唯我部長は?パスするそうだ。
戦場緋夜を退けたことで今回は満足したらしい。
そっか。
それでだ重護。
お前はその七々々コレクション欲しいか?《その七々々コレクションの能力が何であれ絶対に使ってはならない》
(天災)七々々殿との約束か。
うん。
(天災)だが欲しそうだな。
実はかなり欲しい。
(天災)ならいいではないか約束など破ってしまえば。
えっ?どうせ七々々殿はあの部屋から一歩も出られないのだ。
バレるわけがない。
まあいい。
どうするかは重護が決めろ。
私はどちらでもいい。
いいのか?名探偵としては何かと使えそうじゃないか。
この能力でどんな事件でも即解決!だがそれではつまらない。
だからそんな物私はいらない。
ハッハハハ。
天災。
何だ?いらないのか?約束したからだよ七々々ちゃんと。
だからそれをもらうわけにはいかない。
いいではないか。
こっそり持っていれば。
こそこそ悪事を働くのはお前の専売特許だろうが。
んなことしねえよ。
(天災)そう言わずにほれ!だからいらないって。
ほれほれ!ほれほれ!お前何か隠してるだろ?チッ。
私の負けか。
えっ?何?
(天災)七々々殿とはプリン1カ月分コーヒー牛乳1カ月分で賭けをしていたのだ。
どんな?
(天災)重護が七々々殿との約束を守るか破るか。
ゲッ。
マジでか?危なかった。
(天災)ちなみにさっき言った能力も嘘だ。
そうなの?
(天災)本当の名前は魔除けのお守り。
正式名称は聖槍の欠片。
聖なる槍の破片が入っていて魔をはらってくれるそうだ。
魔って何だよ?
(天災)七々々殿は言っていたぞ。
「重護は絶対約束を守ってくれるもん」と。
そうっすか。
(天災)私は絶対に約束を破ると確信していたのだがな。
そうっすか。
・
(ダルク)天災!
(重護・天災)ん?
(ダルク)はい。
そういやぁもし七々々ちゃんが負けたらどうやってコーヒー牛乳を取り立てるつもりだったんだよ?
(天災)それはお前が払うに決まっているではないか。
ですよね。
(天災)それと七々々殿の取り立てについては重護から適当にごまかしておいてくれ。
今日は帰らない。
お前最悪だな。
名探偵は決して負けない!決めろよ。
《もしもさっきのあれが本当に昔のことが視られちゃうんですだったら…》《そして七々々ちゃんとの約束がなかったら…》《俺はどうしただろう?》《七々々ちゃんを殺した犯人を捜せるのなら当然使うべきで》《いや違う》《七々々ちゃんの本心を確かめずに助けたいというのはただの俺のエゴだ》《それじゃ七々々ちゃんを利用していただけの戦場と何も変わらない》《やっぱりちゃんと聞かないと駄目だ!》・
(ドアの開く音)あっ。
ただいま。
おかえり。
はい。
これ。
お〜ご苦労!ねえ賭けはどうだった?七々々ちゃんの勝ちだよ。
じゃあ約束守ってくれたんだ。
俺は約束は守るよ。
だから七々々ちゃん。
話がある。
なーに?俺は七々々ちゃんを殺した犯人を必ず見つける。
そう約束した。
ん?それは七々々ちゃんを助けたいからだ。
だから確かめておきたいんだ。
七々々ちゃんは成仏したいの?どうなることが望みなの?何?急に。
答えてくれ。
どうしたいのか。
どうしたいかって…。
まあ重護に任せるよ。
それじゃ駄目なんだってば!七々々ちゃんの本当の気持ちを教えてよ。
ちょっとどうしたの?そうやって強引だから重護は女の子にモテない…。
分かった。
バトルだ!七々々ちゃん。
バトル?基本はバーリトゥード形式。
相手に参ったって言わせたら勝ち。
何で?俺が勝ったら本心を教えてもらう。
七々々ちゃんが勝ったら…現状維持!あと透けるの禁止。
マジにやってもらいたい。
面白いじゃない。
いいよ。
相手してあげる。
重護が私に勝てると思ってるの?絶対に勝つ!いくよ!おう!・ほらほら!そんなんで私に歯向かったの?・あ〜くそっ!ちょこまかと…。
・捕まるかっつうの!
(肆季)ん?何でそんなにむきになるの?言っただろうが!俺は七々々ちゃんの本心を知りたいんだよ!あ〜もう!痛てて。
勝負ありだね。
今度は折っちゃうよ。
おう!折れるもんなら折ってみろよ。
このニート地縛霊!何?その言い方頭きた!何でそんなに意地張ってんの?教えてほしいからだよ。
七々々ちゃんの本心を。
本当はどうしたいんだよ?だから重護に任せるって言ってるでしょ。
七々々ちゃんの言葉じゃないと俺は覚悟を決められないんだよ。
成仏するってこの部屋からいなくなるってことだろ?そんなの寂しいじゃねえか。
そんなの苦しいじゃねえか。
だけど七々々ちゃんがホントに成仏したがってて俺が勝手に迷って問題の解決を後回しにしていたらそれは俺のエゴだから。
だから七々々ちゃんの気持ちを確かめたいんだよ。
折るなら折れよ!だけどまたあした勝負だからな。
あしたも負けたらあさってだ。
勝つまで毎日勝負してやる!七々々ちゃん?参った。
私の本心はね私を殺した犯人を見つけてこの手で殺したい。
それは本当の気持ち。
うん。
でもそれですぐ成仏できるかは分からない。
えっ?ちょっと他にも思い残すことができちゃったから。
他って?この島がどんなふうに変わっていくのか。
この島に集まってる人たちがどうなっていくのか。
もう少し見ていたくなったんだ。
それはね重護。
君も含めて。
だってこの島私が考えていたよりずーっと楽しくなっているんだもん。
それが今の私の本当の気持ちかな。
七々々ちゃん。
(肆季)飲み直そう。
今回の七々々コレクションがもし本当に昔のことが視られちゃうんですだったらそれでも俺に使うなって言った?どういうこと?それを使ったら俺七々々ちゃんを殺した犯人が分かるよね?七々々ちゃんを成仏させてあげられるかもしれない。
それでも俺に使うなって言うの?言う。
どうして?だって私と重護で約束したことだし。
それで犯人が分からなくても?信じてるから。
あれを使わなくても重護は犯人を見つけてくれるって。
ちなみに本当にあるの?さあどうでしょう。
何?あるんだ。
どうして?今「あれを使わなくても」って言ったよね?言ったっけ?言った!実在しない物なら「そんな物」とかの言い回しにならない?よしっ!探してくる!どこにあるかは聞かないの?教えてくれないんでしょ?まあね。
いいよそれで。
俺は俺のやり方で見つけてみせる!いってきます!いってらっしゃい。
(プリンを吸う音)・あれ?肆季さん。
何でこんなとこで眠ってんです?・
(肆季)重護。
部屋まで連れてって〜。
・わ〜めんどくせえ。
嫌ですよ。
・
(肆季)うんいけず〜。
・わっ天災!・
(天災)バカ者!大声を出すな。
・七々々ちゃんめちゃくちゃ怒ってんぞ。
エヘヘヘッ。
・
(天災)やはりまだ帰ってくるべきではなかったか。
・
(ダルク)素直にプリン買ってこようよ。
・
(天災)ダルク貴様!私に負けを認めろと言うのか?・
(重護・ダルク)認めろよ!ハッハハハ…。
プリン忘れないでね。
(ゆん)死にたくない。
死にたくない。
2014/06/20(金) 02:38〜03:08
関西テレビ1
[終]龍ヶ嬢七々々の埋蔵金[字]【父親に勘当された高校生と地縛霊が犯人探しの大冒険!】
一心の作戦で戦場へ奇襲をかける冒険部。しかし、戦場はもう一つの力を発動する。重護は絶体絶命のピンチに追い込まれるが、天災が戦場にある提案をもちかける。
詳細情報
番組内容
父親に勘当され、家を追い出されて七重島にやってきた高校生「八真重護」は、一人暮らしを始めた部屋で地縛霊「龍ヶ嬢七々々」と出会う。重護は、10年前に何者かに殺害された七々々を成仏させるため、犯人捜しを決心する。
かつて七々々が世界各地で収集し、今では島のあちこちの「遺跡」に隠されている「七々々コレクション」。
この不思議な力を持つお宝を使えば、七々々を殺した犯人を見つけることができる。
番組内容2
重護は、七々々コレクションを手に入れるため、冒険部に入部する。
しかし、七々々コレクションを狙って、ひとくせもふたくせもあるプレーヤーの思惑が渦巻いていた…。
出演者
龍ヶ嬢七々々(りゅうがじょう ななな): 田辺留依
八真重護(やま じゅうご): 小野友樹
壱級天災(いっきゅう てんさい): 阿澄佳奈
星埜ダルク(ほしの だるく): 花澤香菜
唯我一心(ゆいが いっしん): 興津和幸
茨夕: 鈴木絵理
徒然影虎: 早志勇紀
不義雪姫: 能登麻美子
椴松鷲: 鳥海浩輔
真幌肆季: 内山夕実
夢路百合香: 伊藤かな恵
黒須参差: 櫻井浩美
出演者2
辻深鉄之進: 細谷佳正
吉野咲希: 久野美咲
スタッフ
【原作】
鳳乃一真(ファミ通文庫刊)
【キャラクター原案】
赤りんご
【監督】
亀井幹太
【シリーズ構成】
倉田英之
【キャラクターデザイン】
川上哲也
【プロップデザイン】
坂