連続テレビ小説 花子とアン(71)「銀座のカフェーで会いましょう」 2014.06.20

(蓮子)それで私に何かご用ですか?
(龍一)ここはあなたのようなブルジョアの来る所じゃない。
女給にたっぷりチップをはずんでからお帰り下さい。
セイロンティーがないならシャンペンを頂くわ。
(かよ)シャ…シャンペ…?ないの?じゃあブランデーを。
分かんない女だな!あんたの飲むものはここにはないんだよ!帰った帰った!帰りません絶対に。
私は世界で一番大切な友達と今夜ここで会うんです。
(時計の音)
(宇田川)さあ早く。
あなたの恋愛の話を聞かせてちょうだい。
(はな)申し訳ありません!完全に経験不足でお話しできる事は一つもございません!失礼します!蓮様…。
はなと蓮子は無事に再会を果たす事ができるのでしょうか?・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(かよ)いらっしゃいませ。
お姉やん…。
蓮様は?蓮様?お姉やん…何時だと思ってるでえ?帰っちまったの…?1時間も待ちぼうけさしちまったから…。
ほうだよ。
せっかく10年ぶりに会えると思ったのに…。
はなちゃん。
帰る訳ないでしょ!蓮様!お久しぶりはなちゃん。
蓮様〜!遅くなってごめんなさい!待っててくれたのね!はなちゃん!蓮様!会いたかった!私も!まずは乾杯しましょう。
ブドウ酒…。
覚えてる?あの事件。
忘れたくても忘れられないわ!私あれから自分にブドウ酒禁止令を出したのよ。
はなちゃんには苦い思い出かもしれないけど私にとっては大切な大切な思い出なの。
蓮様…。
はなちゃんを待ってる間に次から次へとあのころの事が頭に浮かんだの。
もう…何もかも懐かしくってどうしてもブドウ酒で乾杯したくなったの。
10年ぶりの再会に。
そして…。
(2人)腹心の友に。
乾杯!はあ…何だか本当に夢みたい。
私この10年間ずっと毎日のように想像の翼を広げて蓮様とこうして再会する日を夢みていたのよ。
まあうれしい!何かを楽しみに待つという事がそのうれしい事の半分にあたるのよ。
すてきな言葉ね。
はなちゃんちっとも変わらないわ。
蓮様も。
すっかりすてきな奥様ね。
お金がいくらあっても生きがいのない暮らしはむなしいわ。
はなちゃんと寄宿舎で過ごしたあの半年間だけが私にとっては宝物のような時間なの。
どんな宝石の輝きにも負けないわ。
蓮様…。
今夜はあの輝きを取り戻すわ!ええ!
(笑い声)いらっしゃいませ。
(英治)どうも。
(郁弥)こんばんは。
これかよさんに。
この花かよさんみたいでしょう?私チップの方がうれしいんですけど。
よく似合います。
てっ…。
お姉やん。
村岡さんよ。
てっ。
どうも。
はなちゃんこちらは?あっ。
聡文堂の取引先の村岡印刷さん。
あっ女学校時代の腹心の友の蓮子さんです。
ああ。
初めまして。
ごきげんよう。
逢い引きってこういう事だったんですね。
あれは編集長たちが勝手に言ってた事で私は逢い引きなんてひと言も言ってませんから!えっそうですか〜?そうですよ!あれ?ブドウ酒には嫌な思い出があったんじゃ?今日はいいんです。
(英治)まあ腹心の友との再会なら思う存分飲んで下さい。
何ならまたおぶっていきますから。
はなちゃん相変わらず酒癖が悪いの?もう蓮様まで〜…。
もしかしてもう酔っ払ってるんですか?まだ酔ってません!あっもう本当にお構いなく!あっ私郁弥さんに本のお礼を言わなくちゃ。
蓮様ちょっと失礼。
お邪魔しました。
あっお待ちになって。
ちょっとお座りにならない?郁弥さん。
先日は貴重な原書をありがとうございました。
夢中になって一晩で読んじゃいました。
あれを翻訳して新しい雑誌に載せる事ができたらいいなと思ってるんです。
あれは兄です。
兄からあなたの気に入りそうな本を贈りたいと言われたんです。
えっ?あなたに英語への情熱を取り戻してほしいって。
今日も何冊か持ってきたんです。
あっ…。
あっ読んでもいいですか?どうぞ。
はなちゃんちっとも変わってないわ。
村岡さんははなちゃんの事が好きなのね。
花子さんを?そんな…。
はなちゃんはずっと花子って呼ばれたがっていたんです。
あなたのような人が現れてよかったですね。
いえ…そんな事は断じてありません。
どうして「断じて」なんておっしゃるの?だって僕は…。
(かよ)てっ!お姉やん駄目!えっ?それ3杯目だから駄目!えっ?はなちゃん3杯目はいけません。
3杯目は駄目だとお二人が言ってます。
みんなそこまで必死に止める事ないじゃん。
(かよ)駄目ずらって!駄目!いけません!はなちゃん!大げさ…。
大丈夫大丈夫だから。
(郁弥)置きましょう。
はなちゃん!
(かよ)お姉やん!蓮様大丈夫です〜。
大丈夫じゃありません!
(猫の鳴き声)おはようございます。
かよさんおはよう。
お姉やん!蓮子さん起きてるよ。
う〜ん…。
姉は毎日遅くまで英語の本を読んでるからいつも朝寝坊なんです。
この辞書見覚えがあるわ。
修和女学校の頃寄宿舎に送られてきたの。
(かよ)お姉やんずっと大切にしてるんです。
どなたの贈り物?村岡さんです。
ゆうべのあの大きい方?はい。
大きいお兄さんの方からもらったそうです。
そうだったの。

(番頭)奥様〜!蓮子様〜!奥様〜!てっ!どうしたでえ!?がっかりだわ。
もう迎えが来てしまったようね。
てっ…。
(かよ)人力車。
かよさんお世話になりました。
いえまた来てくれちゃあ。
はなちゃん楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうわね。
蓮様今度いつ会えるかしら?…主人の許可が出たらね。
(番頭)奥様。
ごきげんようはなちゃん。
ごきげんよう蓮様。
すてきな恋をしてるはなちゃんが羨ましいわ。
えっ?続きはまた明日。
ごきげんよう。
さようなら。
生字幕放送でお伝えします2014/06/20(金) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(71)「銀座のカフェーで会いましょう」[解][字][デ]

カフェーで宮本(中島歩)に「ブルジョアは帰れ」と言われた蓮子(仲間由紀恵)は、大切な友達と会うのだと言い張る。一方、足止めを食らっているはな(吉高由里子)は…

詳細情報
番組内容
はな(吉高由里子)が聡文堂で宇田川(山田真歩)の足止めを食らっているころ、蓮子(仲間由紀恵)もカフェーで見知らぬ男にからまれていた。帝大生の宮本龍一(中島歩)にブルジョアは帰れと言われた蓮子は、世界で一番大切な友達と会うから帰らないと言い張り、はなのことだと気づいたかよ(黒木華)はうれしくなる。じりじりと時間が過ぎることに耐えられなくなったはなは、宇田川を振り切り聡文堂を飛び出してゆくが…
出演者
【出演】吉高由里子,仲間由紀恵,黒木華,高梨臨,鈴木亮平,藤本隆宏,中島歩,町田啓太,山田真歩,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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