倉富竜太、湊彬子
2014年6月23日16時19分
北九州市立いのちのたび博物館と福井県立恐竜博物館は23日、福岡県宗像市でサイの仲間「サイ上科」に属する「ヒラキウス」の化石を確認したと発表した。両館によると、約4800万年前のものとみられ、サイ上科の化石としては国内最古という。
発掘されたのは、下あごの骨(23・4センチ)や肋骨(ろっこつ)、右後ろ脚の骨の一部。化石の大きさや特徴から体長1・5メートル、高さ約0・75メートルだったと推定される。下あごの骨には歯が12本あり、歯の形からヒラキウスの中でも古い個体とみられるという。
化石を含んだ岩石は1992年、宗像市の約4500万年以上前の地層から見つかった。両館が2010年から共同研究を進め、岩石に含まれていた別の化石から、年代を約4800万年前と推定した。
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