1団塊スタイル 趣味の達人(2)「“読書”今こそ心に響く時」 2014.06.20

本の街で親しまれている東京・神田神保町。
古本屋の店先に並ぶ古い本に…。
大型書店には次々と創刊される新しい本。
団塊世代の人たちはここに本との出会いを求めやってきます。
総務省の調査では65歳以上の趣味・娯楽の1位はガーデニング。
そして2位が趣味としての読書でした。
その一方で番組のアンケートには…読書に関する悩みも寄せられました。
シリーズ「趣味の達人」。
2回目はあなたを本の世界へといざなう読書の楽しみ方をお伝えします。
いつの時代にも人々の心を打つ名作・名著。
「音が聞えると彼はつぶやくのであった」。
泣けて…。
60歳を過ぎて名作と出会い読書のとりこになった女性。
その訳とは?そして達人が知られざる古本の世界を案内します。
更に字が読みづらい目が疲れるなどの…あいいね。
ああ全然困らない。
今日からあなたはどんな本を手にしますか?「団塊スタイル」司会風吹ジュンです。
国井雅比古です。
シリーズでお伝えします「趣味の達人」。
2回目の今日は読書ですね。
風吹さん本は?ちょっと似合わないけども子供たちが村上春樹さんとかファンで新書が出るとダ〜ッて買ってくるんですよ。
競うように。
同じ本が2冊あったりして。
それを読ませてもらうみたいな。
国井さんは?私はそうですね今まで読まれてきた本でまだ読んだ事がないって…いわゆる古典ですよね。
じっくり読みたいなっていう感じですね。
そうなんですね。
で今日は読書が大好きという方をお迎えしてます。
はい熊谷真実さんです。
どうぞ。
どうも。
こんにちは。
よろしくお願いします。
今日よろしくお願い致します。
楽しみですとっても。
熊谷さんは最近読んだ本で何か…。
そうですね。
私結構女優さんの自叙伝とか自叙伝がすごい好きで。
森光子さんとかあと淡島千景さんとか。
実際の方をよく知ってると想像がしやすいから本の進むのが早いんですよね。
へえ〜。
楽しそうですね。
自叙伝もおすすめ。
小さい頃から本はお好きだった?そうなんですよ。
うちちょうど目の前が本屋だったんですよ。
もうかばん置いたらランドセル置いたらすぐ本屋に直行で…立ち読みというか…。
まあ〜。
立ち読みしてるわこの顔は。
もうすっごい本が好きで。
もう文学…子供の本はほとんど読んだと思います。
中1までに。
それぐらいすごい好きでした。
そうですか今日はいろんな読書の楽しみの話も伺えると思いますけど…。
これから本を読みたいどんな本を読んでいいか分からないという方も含めて読書の魅力をお伝えして参ります。
まずは名作・名著との出会いから読書の扉を開いた方がいます。
ご覧下さい。
この日女性たちが連れ立ってあるお宅へとやってきました。
「俊寛云ひけるは…」。
行われていたのは名作を声に出して読む読書会。
枡田暢子さん73歳が主宰者です。
(笑い声)メンバーの誰もが認める大の読書家です。
枡田さんが読書に目覚めたのは60歳を過ぎてから。
面白い本に出会うと3時間以上読み続ける事もあります。
昭和初期に書かれた日本の名作をはじめ恋愛ものから時代小説まで市井の人々の人生心の機微を描いた人情ものが好きだそうです。
枡田さんは22歳で結婚。
夫の両親と暮らしながら3人の子供を育てました。
もともと読書にはあまり関心が無かったと言います。
そんな枡田さんの気持ちを大きく変えたのが同居していた義理の母ハルさんの存在でした。
読書が好きだったハルさんは子育てを終えた60代から「万葉集」や「源氏物語」を毎日熱心に読んでいました。
ハルさんの影響で60歳を迎えた頃から読書に関心を持つようになった枡田さん。
しかし何を読めばよいのか分からず途方にくれたと言います。
そんな時目にとまったのがある1冊の本でした。
それは日本の名作を紹介したいわば本のカタログ。
あらすじや作家の紹介などおよそ70もの作品の内容が簡単に分かるものでした。
以来次から次へと気になる本を手に取るようになった枡田さん。
今気に入っているのはこの短編集に収められている「石臼の目切」。
人生に迷いを持たずまっすぐに生きぬいた江戸の石臼職人を描いた人情ばなしです。
「『何です?』と問うと『臼だよ』と答え彼はその石に切られた目の筋を指でたどりながら目をつぶった。
『目を切る音が聞える』と彼はつぶやくのであった」。
泣けて…。
夫が亡くなり一人暮らしをしている枡田さんにとって本から得た喜びや感動を他の人と分かち合う事が今の楽しみです。
おはようございます。
おはようございます。
今日は芥川龍之介の「俊寛」っていうのを読みたいと思います。
枡田さんの呼びかけで始まった読書会は今年で10年目。
メンバーの多くは子育てなどで長く本から遠ざかっていた近所の主婦たちです。
毎回枡田さんが同世代の心に響くような作品を選んでいます。
これまでに小説や歴史書など106もの作品を読んできました。
「『あれが少将の北の方じゃぞ』と小声に教えて下さいました」。
この日音読したのは「俊寛」。
島流しにされた俊寛が質素な暮らしの中で力強く生きていく姿が時にユーモラスに描かれています。
プラス工夫みたいなものを…。
60歳を過ぎて知った読書の喜び。
それを枡田さんは仲間たちと共有しています。
う〜ん。
やっぱり名作を声に出して読むっていう事もすごくフィードバックして自分にものすごく届くんでしょうね。
読書会を通して名作に関わるっていうか出会うっていうのもいい話ですよね。
そうですね。
さてここからはライターで書評家の岡崎武志さんに加わって頂きます。
よろしくお願いします。
どうもこんにちは。
自宅の書庫に2万冊を超える本を所有している岡崎武志さん。
古典から最新の本まであらゆるジャンルに精通している…岡崎さん今のようにカタログで本読んでそこから入門していくなんて事も…。
僕何でもいいと思ってるんですね。
入り口はね。
ああいうガイドブックみたいなものでこんな本があるって事を知るのもいいし…。
好きな人が推薦してる本読むとかね。
何でも入り口はいいと思うんですよね。
何かをきっかけにどんどん読書の魅力にはまり込んでいくっていうか。
最初が大事なんですよね。
年を取って若い頃と全然違う読み方ができるという事もね。
やっぱり人生経験重ねて悲しさやつらさを体験してですねそれで初めて身にしみてくる言葉があると思うんですよね。
つまり年を重ねた今が本当の読み時と思う事よくありますね。
若い頃は「俺はこれ読んだぞ」って言いたいがために名作を世界の名作を俺読んだってそれだけのために読んだ事もありますもんね。
熊谷さんは読み返したり名作を読み返すって事はありますか?私も山本周五郎の「さぶ」がとても好きでやっぱり20代30代と読んでいくうちにちょっとずつ変わってきてるなって思うので…。
同じ本を10年ごとぐらいに読むのも結構面白いんじゃないかなと思って。
そういうふうに一つの本とつきあってまた時を置いてつきあってっていう読み方だとだんだん読みが深まっていってその作品がホントに自分のものになっていく感じがしますね。
さて読書の楽しみは名作・名著だけではありません。
60代から意外なジャンルに目覚めた方を取材しました。
「イカタコつるつる」。
「イカタコつるつる」という歌あるよ。
歌あるね。
2人の孫に絵本を読んでいるのは…「イカはおみせにやってきてラーメンをたべました」。
「『おいしいおいしいああおいしい』」。
自分が選んだ絵本で孫と過ごす時間は至福のひとときです。
60歳まで会社勤めをしていた金子さんは仕事一筋のモーレツサラリーマンでした。
当時は本を読む時間など全くありませんでした。
子育ても妻任せ。
しかし退職を迎え不安を抱くようになります。
そんな時地域で行われた絵本の読み聞かせ講座を知り見学に出かけます。
絵本に引き込まれていく子供たちの姿を見て衝撃を受けました。
絵本が持つ不思議な力に興味を持った金子さん。
地域の子供たちのために読み聞かせのボランティアを始めたのです。
子供たちに読む絵本は図書館や本屋に通い自分で選んで集めています。
これまでに買った絵本はおよそ100冊。
さまざまな作品に触れるうちに絵本には子供の心を成長させる力があるとその奥深さに気づいたそうです。
8年前に男の孫が誕生した事で絵本との向き合い方に変化が現れました。
おじいさんが主人公になっている物語に自分を重ね合わせるようになったのです。
金子さんが思い入れを抱いているのが「モチモチの木」。
登場するのは臆病者の豆太と優しいおじいさん。
体を壊したおじいさんを助けるために豆太が勇敢な行動に出るというお話です。
あこれ僕大好き。
けんちゃん好き?うん。
そうか〜。
これ読んで。
孫そして子供たちに読み聞かせをしながら金子さん自身も絵本の楽しさに魅せられています。
ラーメンかぶってるよ。
もうタコ。
かぶってる。
まあ思い出してくれたら…私も先日子供たちに「星の王子さま」を聞かせるっていうイベントというかそういうのやったんですけど「星の王子さま」ってこんなお話だったのかって改めて思ったり…。
子供たちが目キラキラしてやっぱりする感じがひしひしと伝わってきたりして…。
本を読んであげるっていうんじゃなくて読みながら学んでいくって…。
そうなんですよ。
そういう意味じゃ今の金子さんも読みながら優しいおじいちゃんを自分に重ね合わせて理解していくっていうね。
深まるっていうのかな本の世界が。
岡崎さんこのように我々大人でも楽しめる絵本があるんですか?結構今大人の人が絵本を読むっていう流れありまして。
僕今日持ってきたんですけども例えばこれは西村繁男さんっていう方の「おふろやさん」と「やこうれっしゃ」。
これ文字が無いんですよ。
この「おふろやさん」なんか見るとですね…。
(熊谷)ホント文章が無いんですね。
(岡崎)全く無いんですね。
声がでも聞こえてきそうなんです。
「おい元気か」とかね「入った?」「今から上がるよ」とかね。
水うめて「おいちょっとうめるな」って怒られてるような感じとか。
いましたそういう人が。
(岡崎)下町の熱いお湯はね。
こういうふうに見ながら自分で物語作りながら…。
読み解いていくと…。
(熊谷)物語を作れますよね。
これビール飲みながら夜…仕事終わったあと。
「やこうれっしゃ」とかね。
こういう…。
こういう中がふだん見られないような。
電車を切った状態ですね。
(岡崎)そうですね。
これ実にいいんですよね。
(熊谷)これ懐かしいです。
私たちは体で記憶があるからホントによみがえってくるというか面白いものに感じます。
音まで聞こえてきますね。
こういう絵本探して読みたいってどういった…。
今ね図書館が絵本がすごく充実してるんですよね。
子供の本のコーナー。
ああいうとこ行って司書の方にこんなの探してると尋ねてみるとかね。
いろいろ広げてみて出会うのがいいんじゃないかと思いますね。
その時に「お孫さんのためですか」とか言われたりして…。
私のためです。
絵本を探しに図書館に行こう。
ぜひ行って下さい。
名作や絵本を紹介してきましたが他にもこんなジャンルで楽しんでいる方がいます。
広島の鶴村美恵子さんです。
「40代で病気のために自宅療養をしていた時夫がある図鑑を買ってきてくれました」。
「それが美しい鉱物の図鑑でした。
眺めているうちに『世界にはまだ見た事のないものがいっぱいある』と知的好奇心を刺激されました」。
「体調も回復した今3日に一度は図書館に通いあらゆるジャンルの図鑑を読みあさっています。
科学物や自然現象動物図鑑まで知らなかった未知の領域に心がわくわくしました」。
「これをきっかけに私の世界は大きく広がりました」。
「図鑑で見た自然の美しさを体感生き物の生態を直接肌で感じる事もまた楽しいです」。
「小説のようにちゃんと読まなくてもいい。
どのページから見ても楽しめる。
図鑑を開いてこれからも新しい世界を見つけたいと思います」。
鶴村さんは知らない事世界中にたくさんあるんだ…って事を分かる。
そうですね。
ある世界を図鑑って閉じ込めて紹介してくれるっていうんでやっぱり大人が見ても楽しいんですよね。
きのこの図鑑なんかもあるんですけどね。
色もきれいですし印刷技術がすごく良くなって写真がいっぱい使われて。
楽しいですよ。
でも大人だから楽しいのかもしれないですね。
またそれをリアリティー持ってどっかに行くとか結び付けられるところが大人ならではの楽しみ方ですね。
いろんな所に行かれてね今。
先ほど鶴村さんも。
ちょっとある時期中断してたんだけども大人になってああいう世界あったなと思って触れ直す…。
その入り口として図鑑ってすごくいいと思うんですよね。
いろんな読書があるね。
楽しいですね。
ホント楽しい。
続いては岡崎さん流古本屋さんの楽しみ方を教えて頂きます。
岡崎さんが本との出会いを求めて通うのは古本屋さん。
まずいきなり店の中には入らず…中の本と外の本どんな違いがあるんですか?ものとしてはいいんだけども…。
手に取ってみると古本ならではの楽しみがあります。
一応客ですよっていう事で入ると入りやすい。
さあいよいよ店内へ。
まずは店の雰囲気を味わいます。
店主の個性が本棚に反映されているところが古本屋の魅力です。
こちらでは本の配置にもこだわっています。
哲学書の向かいに海外文学。
そしてその奥には映画に美術書と並んでいます。
理由があるんですよね。
哲学書だけっていうんじゃなくて…やっぱり動線がねこういう…。
店主と仲よくなればそのお店のお宝本やお薦めの一冊を教えてもらう事もできます。
「中川一政の対談」限定本。
この日は日本で40部しか出されていない限定本を見せてもらいました。
洋画家中川一政の署名入りです。
更にこんな本も…。
美術品っていうかね…。
埋もれていた貴重な本に出会えるのも魅力です。
古本屋を出たあとも岡崎さんの楽しみは続きます。
お気に入りの本を手に入れたらすぐには帰らず必ず寄る場所があるんです。
そういう事あると思うんですよね。
いい事言ってますね。
言ってますね。
入り口で外で出会ってそれがロースだっていう…。
あ〜なるほどなって…。
分かりやすかったです。
でお賽銭みたいな1冊持って中に入って…。
店主によって好みが違うっていうのもああそういう楽しみ方ってそうなんだなって。
だから古本屋さんが3軒一緒に並んでても成立するっていうんですよね。
それぞれ店主の好みが違うから…。
世界観が違うんですね。
そうなんだ。
そうなんです。
全く違う世界っていうんですかね。
喫茶店でコーヒー飲みながらちょい読みみたいな話でしたけどそれはどんな意味があるんですか?やっぱりうちに持って帰って本棚に差すとそれで死んじゃうんですよね。
買ったかどうかも忘れてしまうっていうか…。
その場でちょっと読んどくとその部分が体に残ってその本が自分のものになるんです。
全部読まなくても…。
熊谷さんはご自身でも自分の本読む専用の部屋っていうか…。
私はそうなんです。
小さいこれぐらいのテーブルなんですけどそのテーブルじゃないと本が読めないんですよ。
リビングでサッというふうには読めないんですよ。
その部屋に行って1mぐらいの木の学校の…小学校の時の机みたいなんですけどそこで本を読むとすごい集中できるんです。
(岡崎)よく分かりますね。
そうですか?本を読む特別な場所ってなかなか作りにくいですよね。
家の中で。
でも何か好きな椅子が一つあるとそこに座ると本が読める。
ホント椅子一つでいいと思うんですよね。
そういうところから読書に入っていくっていうね。
さてネットクラブのアンケートで50代以上の方に読書の悩みについて聞いたところ「目が疲れやすくて字が読みにくい」と答えた方が4割もいらっしゃいました。
私は40代からもうダメでした。
文字。
頭痛い肩凝るみたいな…。
そこでどうすれば目が疲れずに本を読む事ができるのか今回は私がその解決策を教わりにいって参りました。
ご覧下さい。
番組で行ったアンケートには……といった声が寄せられました。
こうした悩みの原因の多くは老眼にあると考えられます。
それを解決するのが「読書用の眼鏡」。
老眼による目の負担を軽くする事ができるんですよ。
現在65歳になる国井さん。
ふだん本を読む時に眼鏡は使わないんですか?ああどうも国井と申します。
老眼で見えにくいという自覚はない国井さん。
今回検眼に協力して下さったのは老眼や眼精疲労に詳しい梶田雅義さん。
多くの団塊の世代を診察してきました。
最初にちょっと目の状態を見させて下さい。
まず最初ね新聞をちょっと持ってもらってですねずっと新聞の文字が近づけて…ああこりゃもうダメだな。
最初に受けたのは老眼のチェックです。
ゆったり見えるのはこの辺でしょうね。
そんなもんだと思います。
目からの距離で測りますと…。
国井さん早速老眼と診断されました。
新聞の文字が目から35cm以内の範囲で楽に見えるのが理想的。
それ以上離さないと見えない場合は老眼の可能性があります。
このチェック方法は家で簡単にできるのでぜひ試してみて下さい。
読書にピッタリの眼鏡を作るために今の見え方を測ります。
それを基にふだん読書をする時の距離に合わせたレンズを選びテスト用の眼鏡を作ります。
さあ国井さん見え具合はいかがですか?ちょうど楽でこうやっててね…。
首のここも緊張しないですし…。
反り返らなくて済むので…。
うんリラックスして。
ここ今まで読めなかったけどこれはすごい。
先生これ作って下さい。
これいいな。
ホントによく見えますね台本も。
似合ってますよすごい。
ただ入ってくるんですね字が。
すごい気持ちがいいんですよ。
やっぱり大事なんですね。
ですね〜。
表情も違うでしょちょっとまた。
そうですね全然違います。
柔らかで穏やかで。
穏やかで。
梶田雅義さんにもスタジオにお越し頂きました。
この眼鏡でずいぶん見え方が違うんですね。
読書用の眼鏡というと特殊な印象があると思うんですけども実はそんな特殊な眼鏡ではないんですね。
眼科じゃなくても眼鏡店でも読書をするために使いたいんだ…という事をしっかり伝えて度数を合わせてもらうと大抵は読書用の眼鏡になります。
一番大事なのはどういう姿勢で見たいかなんです。
自分が本を見たい距離って皆さんそれぞれ違うんですよね。
だから自分が見たいその楽なスタイルで楽な姿勢でそこが一番よく見えるような眼鏡を作るという事が大切です。
僕「老眼鏡ってカッコ悪い」ってよく言われるけども実は詩人の谷川俊太郎さんがここにひもをかけて老眼鏡ぶら下げて詩の朗読する時だけパッとかけて読まれるんですよ。
それすごくカッコいいなって昔から思ってまして…。
早く老眼になりたいって思ってましたね。
すごくカッコいいんですよ。
眼鏡ぶら下げてキュッとこうやって。
そうおしゃれもいいですよね。
そうですよね。
逆に老眼鏡だからおしゃれするっていう感じもいいですね。
さてここからはお二人いらっしゃいますんで読書についての悩み相談がたくさんきておりますのでお二人に答えて頂きたいと思います。
まずはこちらから。
本を読む時の照明の明るさはどれぐらいがいいんでしょうか。
これはですね。
非常に個人差が大きいんですね。
だからこれがいいっていうものは無いんですね。
行間の白い所がまぶしいようなまぶしさを感じるようでは疲れの原因になります。
それから読書灯の色もやっぱり白色よりは少し暖色系のものの方がいいと言われています。
部屋全体も明るくして更に読書灯で光を補うというのがいいとされてますね。
じゃあ次に疲れ目を取るいい方法はありますか?目の疲れを取るためには蒸しタオルで温めるのがいいですね。
ところが一度温めた後もう一度読書をすると目ってかえって疲れるんです。
へえ〜。
ですから読書の途中で目を休めるのであれば冷たいタオルで目を冷やすようにすると効果的です。
えっそれってどういう違いがあるんですか?温めると目の周りの血液が流れが良くなるんです。
血液が一度流れが良くなって十分に達すると今度は血管が細くなるんですね。
細くなったところで読書をすると血液が不足するんですね。
いわゆるリバウンドが来ちゃうんですね。
リバウンドが来てる時に一生懸命本を読むと…。
すっごい納得した。
全然知らなかった。
疲れてしまいます。
はい次の…。
それからこんな悩みも来ています。
岡崎さんこれはいかがですか?僕なんかよく「青春18きっぷ」っていうの使って鈍行で中央本線松本まで4時間ぐらいかけて本を読むためだけに行く事あるんですよね。
よく読めます本が。
で松本行っておそばを食べてコーヒー飲んでまた本読んで帰ってくるっていうですね。
ちょっとした旅旅ですよね。
そうですよね。
でも気分も変わるし…。
読書旅。
分厚めのミステリーですね。
これ家にいるとなかなか読めないんですけども電車で4時間ぐらいかけて読むとちょうどいい感じですね。
ミステリー。
ミステリーです。
(熊谷)4時間だったらミステリー。
じゃぁ新幹線の大阪までなら…。
新書はいいんじゃないですか。
2時間半ぐらいで読めるってなってますからね。
あ〜そうなんだ〜。
この方には机の上じゃなくて移動しながらもう一度読んでみたら楽しいんじゃないかと…。
いいと思いますね。
ただ揺れる車の中で本を読む時にはぜひ読書用の眼鏡に替えて頂く事ですね。
見づらい状態で無理して読んでますと車酔いの原因になります。
ちゃんと読書用の…。
読書用の眼鏡に替えてもらってやって頂くと快適な読書ツアーができると思います。
じゃぁもう大丈夫ですね。
国井さん。
私もこれで行けば…。
ねえバッチリ。
今日いろいろ読書についてお話伺っていきましたけれどもこれから本を読みたいという皆さんに何かメッセージがありましたらぜひ。
僕は何か趣味に合わせた読書がいいんじゃないかと…。
例えば釣りが好きだとかですね山登りするって人はそういう山登りとか釣りに関する本っていっぱい出てるんですよね。
で若い時にはただ登るだけただ釣るだけだったかもしれないけども年を経てそういう事書いた本を読んでみる。
井伏鱒二の釣りの本とかですね。
はあ〜。
そうするとやっぱり入り方が違うっていうんですかよく知ってる世界ですから…。
そういう形で入っていくのがいいんじゃないかなと思いますね。
いや〜もう私もまず検眼しなきゃいけないしホント読書眼鏡を作らなきゃいけないしそして今度は旅行読書旅もしてみたい。
余計読書が好きになりました今回。
やりたい事がたくさん出てきてね。
出てきました。
人生やる事がたくさんある。
もういっぱいいっぱい。
どんどん増えちゃう。
どうしたらいいの?今日はどんなお茶ですか?今日は…。
鳳凰単ソウ黄枝香といいます。
広東省の鳳凰山っていう所でなるんですけどクチナシの花の香りが…。
あら。
さあどうぞ〜。
クチナシの花とってもいい香りですもんね。
いい香りですよね。
頂きます。
何とこう爽やかな…。
お味は何かフルーツのような酸味と渋みが…。
お茶って感じあんまりしないですね。
甘い。
そういえばこれクチナシですか。
お花の香りしますよね。
いい香りだ。
さて続いては…今日は東京都の小林国子さん91歳の方から頂きました。
小林さんは読書について伝えたいメッセージがあるという事です。
VTRご覧下さい。
いらっしゃいませ。
こんにちは。
今日はよろしくお願いします。
都内のマンションで一人暮らしをしています。
これまで手にした本の数々は小林さんの人生を彩ってきました。
本とのつきあいは尋常小学校時代の図書館通いから始まったと言います。
「智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される…」。
女学校時代から愛してやまない夏目漱石。
世間に対する軽妙な批判。
それが自分の考えと一致する瞬間が気持ちいいと言います。
一方でこんな本も…。
「ビル・ゲイツ未来を語る」。
60歳からパソコンを始めた小林さんは世界のIT業界を牽引してきたビル・ゲイツに興味を持ち彼の人生を知りたくなったそうです。
夫や親しい友人が亡くなり小林さんは外に出かける機会が少なくなりました。
しかし本のおかげで充実した日々を過ごしていると言います。
いや〜すてき。
91歳でまだまだ読み続けるような勢いでしたね。
とっても元気で若々しくて。
ジャンルを問わず最近のね。
すてき〜。
「私の団塊スタイル」このコーナーではテレビをご覧になっている皆さんから写真お便りを募集します。
今のようなVTRのケースもありますけれどもぜひ輝いているところ仕事でも趣味の場面でも結構です。
こちらにお寄せ下さい。
ご投稿お待ちしています。
風吹さん今日は「趣味の達人」2回目読書でした。
楽しいですね趣味の話はホントに。
で今日も何かいろんな事を気づかせて頂いてきっと見ている方も楽しかったと思いますね。
今度ドラマをやるんですけども…。
それも原作がありまして村上龍さんの「55歳からのハローライフ」っていう本なんですが面白かったですね。
主人公ですか?主人公でしたけど…。
「しげゆきも結婚してベトナムなんて遠い所に行っちゃった事だしそろそろ犬を飼いたいんですけど」。
今回私の役は子育てを終え犬を飼い始めた主婦なんですけど。
「ボビー」。
夫婦との間にはすでに溝ができていてしかも夫はあまり犬が好きじゃないんです。
そんな夫婦関係の冷めていく中妻を亡くした犬友と出会って密かに恋心を抱くようになるんですが…。
あららら…。
そして大切に育てているボビーなんですけどめいっぱい愛情を注いだのにそのボビーは異変が起きて…。
もう目真っ赤にして…。
夫か犬友か…。
そういう作品を読んで自分の中でイメージを膨らませてそれをまた肉体で演じるって大変?いや楽しい事ですよ。
楽しいんだろうと思いますよ。
「55歳のハローライフ」はやっぱりそういう人生のちょうどこれからどう生きようかどうしようかって考える人たちがテーマになっているので…。
ちょうどある面で言えばこの番組でよく取り上げるテーマ…。
皆さんにちょっと心当たりのあるようなテーマなのでそれぞれが面白いと思うんですね。
ぜひ私も見ます。
はいぜひ。
テレビをご覧の皆様ぜひご覧下さい。
2014/06/20(金) 11:00〜11:45
NHKEテレ1大阪
団塊スタイル 趣味の達人(2)「“読書”今こそ心に響く時」[解][字][再]

趣味の達人2回目は“読書”。名作や絵本などを、年齢を重ねた今だからこそ、読む楽しさ・大切さを伝える。老眼と読書離れをひもとき、読書用のメガネの大切さを紹介する。

詳細情報
番組内容
趣味の達人2回目は、シニアに人気の高い“読書”。ところが「何を読めばいいかわからない」など、読書離れの実態もある。今回は、名作や絵本など、年齢を重ねた今だからこその、読む楽しさ・大切さを伝える。名作の読書会を開く女性や絵本に魅せられた男性、90歳を超え、夏目漱石やビル・ゲイツを愛読して、生き生きと暮らす女性が登場!古本屋巡りの楽しさも紹介。老眼と読書離れをひもとき、読書用のメガネの大切さを伝える。
出演者
【ゲスト】熊谷真実,【解説】ライター・書評家…岡崎武志,眼科医…梶田雅義,【司会】風吹ジュン,国井雅比古,【語り】秀島史香

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味/教育 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:30546(0×7752)