(最終回)ガリレオ #10 2014.06.20

(薫)えっ!?
(弓削)龍仁湖の死体の身元が分かったぞ。
ホントですか!?
(弓削)藤川の周辺をあたってドンピシャだ。
何しろ同じ会社の元同僚だからな。
(草薙)梅里尚彦42歳。
K.Sメディカルエンジニアリングの営業だった男だ。
(湯川)そうか。
ありがとう。
(木島)珍しい客だなぁ。
今日帰国されると伺っていたので。
ごあいさつが遅れました。
お久しぶりです木島先生。
(木島)ああ。
本当に久しぶりだ。
(栗林)ったく!警察のためにこんな実験しなくたって…。
(薫)湯川先生!あなた部外者でしょ!?何で当たり前に入ってくるんだよ!?すいません。
大変なことが分かったんです。
龍仁湖で発見された死体も木島さんの会社の社員だったんです。
えっ!?湯川先生は?
(栗林)いません。
出てっちゃった。
どこに?ありがとうございます。
(木島)用件は何だね?先生にお伺いしたいことがあります。
亡くなった藤川雄一さんのことで。
(木島)しばらく席を外していなさい。
(京子)はい。
いい香りですね。
(木島)君はインスタント派じゃなかったかな?覚えていていただいて光栄です。
(木島)それで?先生は藤川さんに何があったのかご存じなのではないかと思いまして。
なぜ?10月16日この家の表で先生と藤川さんが言い争っているのが目撃されています。
(木島)仕事上のことでちょっとね。
だが最後には納得して帰っていったよ。
もう一人木島先生の会社で行方不明になってる方がいらっしゃいます。
梅里尚彦さんです。
(木島)営業の人間だな。
梅里さんもお亡くなりになりました。
(梅里)戻ってこいよ!藤川…
(爆発音)
(湯川)10月13日に龍仁湖であった爆発事故で。
(木島)驚いたな…。
(栗林)木島先生は原子力研究の権威でね。
ホントなら今ごろはうちの理工学部を仕切ってるぐらいの人だ。
えっ…。
そんな人がどうして大学を辞めたんですか?95年に高速増殖炉のナトリウム漏れ事故があっただろ。
あの事故の影響が大きくてね。
帝都大学も原子力研究に対して消極的になったんだ。
それで大学に失望して?いや…。
すぐに辞めたわけではなかったけど。
その後あの人にはいろいろ妙な噂があった。
(湯川)藤川さんと梅里さんの体の組織から中性子線被ばくを示す放射性同位体が検出されています。
それが?先生の会社では電子線加速器を扱っていますよね。
改良すれば中性子をつくり出すことができる。
我々の仕事は医療機器の研究開発だ。
表向きは。
何が言いたいのかね?先生の会社の本当の目的は別にある。
続けておられるのでしょう?レッドマーキュリーの開発を。
レッドマーキュリー?
(栗林)旧ソ連が開発に成功したっていう中性子を100パーセント反射する幻の合金だよ。
それがあれば少量のプルトニウムでも立派な原子炉がつくれる。
はい?
(栗林)うん。
分かんなくていいの。
科学者の間の都市伝説みたいなもので実際には誰も見たことがないんだから。
でも…。
でも?木島先生はそれをつくろうとしていた。
そして湯川先生もその研究チームの一員だった時期があるんだ。
(木島)わたしはもう研究者ではない。
会社経営者だ。
研究は断念したんだよ。
君のせいでね。
あれは実に面白い材料だったのに。
先生のプランには核反応を制御するためのシステムが全く欠けていました。
あの研究から生まれてくるものは原子炉ではない。
小型核爆弾です。
バカなことを。
もしあれが誰かの手に渡ったら…。
それは使う人間の問題だ。
科学者は研究にのみ純粋であるべきだ。
そうだろ?
(栗林)木島先生は大学から突然解雇された。
誰かが木島先生の研究を告発したんだ。
告発したのは多分湯川先生だ。
(木島)わたしは自分の考えが間違っていたとは思っていない。
しかし今はもうレッドマーキュリーとは無縁だ。
二人が被ばくしていたからといって疑われるのは心外だな。
わたしが二人を殺したとでも?梅里君が亡くなったのは10月13日だと言ってたね。
だとするとわたしはそのとき日本にいなかった。
藤川君のときも同様だ。
君はなぜ警察の手伝いなどしてるのかね?貝塚北署に知人がおります。
(木島)ハハハ…。
そんなことに貴重な時間を使ってるのか。
インスタントコーヒーが好きなわりには合理性に欠けるな君の生き方は。
(栗林)湯川先生はもう木島先生とかかわるべきじゃない。
湯川先生はホントに優秀な人なんだよ。
将来期待されてる学会のホープなんだ。
内海刑事。
頼みます。
もうあの人の邪魔をしないでください。
久しぶりに話しができて楽しかったよ湯川君。
僕は藤川さんが殺害されたのは10月16日。
彼がここを訪れた日ではないかと思っています。
(木島)ほう…。
では梅里君については?先生に協力する誰かがいれば方法はいくらでもあります。
(木島)協力者?ハハハハ…。
今日の評価はDだ。
論理の展開があまりにもずさんすぎる。
君のリポートは根本から書き直したほうがいいな。
分かりました。
梅里さんと藤川さんの死の真相僕は必ず明らかにしてみせます。
楽しみにしてるよ。

(弓削)何言ってんだ?お前。
(薫)ホントなんです。
水中に雷の電気エネルギーが放出されてそれでデスマスクが。
(弓削)何わけの分かんないこと言ってんだよ。
衝撃波でアルミ板が藤川さんの顔に…。
(弓削)お前なぁそんなことよりも今は梅里と藤川が何で死んだのかってことのほうが大事だろ。
同じ会社の人間が立て続けに二人も変死してんだ。
(呼び出し音)
(湯川)「続けておられるのでしょう?レッドマーキュリーの開発を」
(木島)何をしている?
(京子)暇なもので遊んでいただけです。
(湯川)「続けてレッドマーキュリーの開発を」
(木島)心配性だなぁ君は。
(京子)お疲れですね。
警察で同じことを7回聞かれた。
(京子)申し訳ありません。
先生が研究に専念できるようにすることがわたしの役目なのに。
わたしは大丈夫だよ。
でもこんなこと時間の無駄です。
しかたないじゃないか。
お疲れさまです。
(警官)お疲れさまです。
やっとつかまえた。
(湯川)なぜ電話に出ない?君に避けられている理由が分からない。
(薫)湯川先生は何も悪くありません。
わたし反省したんです。
いつの間にか先生に頼るのが当たり前になっちゃってたんだって。
わたしは刑事として怠慢でした。
そんなことはない。
ホントは先生も迷惑してたんでしょ?いいや。
迷惑してました。
してない。
迷惑だって言ってたじゃない!確かに言ったことはある。
ほら。
内海君。
もういいかげんにしてくれってうんざりしてたんでしょ!?かもしれない。
ほらね。
今までありがとうございました。
あしたも早いのでこれで失礼します。

(児童)わ…。
わ…。
わーっ!
(弓削)木島征志郎の秘書穂積京子が自殺した。
えっ!?遺書には梅里殺し藤川殺しはすべて自分がやりましたと書かれていたそうだ。
使用された銃は藤川殺害に使われたものと同型だしまあ確定だな。
ありえない。
そんなのおかしいですよ。
(桜子)で弓削さんにたんか切って飛び出したわけ?ああ…。
徹底的に調べて絶対に真相を暴いてみせますって。
(桜子)フフフ…。
それで昨日一日中走り回ってここに?はい。
あのう…。
留守番電話の録音された日付がおかしいんです。
えっ?例えば別の人が藤川さんに成り済まして留守番電話に声を録音する方法とかご存じないかなって思いまして。
あのそうじゃなくて。
どうしてここ来たの?えっ?まさかガリレオ先生とケンカでもした?違います。
もう頼らないことにしたんです。
へぇ…。
面白い。
何がですか?うん?彼きっと寂しがるわよ。
湯川先生はそんな人じゃないですよ。
そうかな?そうです。
断言します。
フフフフ…。
フフフフ…。
フフフ…。
まずは資料集めて科捜研の音響研究所。
はい?音のことだったらそこ行って聞きなさい。
あっ…。
はい!これで合ってるはずなんだ。
(村瀬)何ですか?龍仁湖の爆発はその状況から考えて何らかのアルカリ金属と水の反応によるものと考えるのが妥当だろう。
あの炎の色から推測すると恐らくナトリウム。
(小淵沢)そうか。
ナトリウムなら痕跡が何も残らないことも理解ができますね。
しかし…。
(森)しかし?量が合わないんだ。
あれだけの爆発を引き起こすほどの大量の金属ナトリウムはこのボートには乗りきらない。
(紗江子)ああそっか。
何か別の未知の金属…。
(薫)これが藤川さんの声が録音された留守番電話のテープです。
(職員)えっちょっと…。
あとこれがホームビデオ。
こっちは高校時代に本人が歌を吹き込んだテープ。
ちょっと…。
ちょっと待ってください。
えっ…。
こんなもの持ってきて何なんですか?何か少しでも変なことがないか徹底的に調べてほしいんです。
留守番電話に残された藤川さんの声を。
(湯川)なぜ藤川は殺されたのか。
いや。
全く違うのか。
(湯川)先生に協力する誰かがいれば方法はいくらでもあります
(木島)協力者?君のリポートは根本から書き直したほうがいいな梅里を殺したのは木島先生ではなく藤川雄一が梅里と木島先生を殺そうとしたのか?
(木島)わたしが二人を殺したとでも?
(薫)その日の夕方の留守電メッセージはどうなるんですか?理論上は可能だ。
SUPERNaKだ。
(学生)おっ…。
(学生)これ…。
まだ開発中の核反応の冷却に使うナトリウム合金だ。
これが実在すれば龍仁湖の爆発の謎は解明できる。
実証してみよう。
しかしSUPERNaKなんてものは…。
恐らくすでに藤川は完成させていた。
彼につくれて我々につくれないはずはない。
失礼します。
お待ちしてました内海さん。
いやぁ驚きましたよ。
結果は?うん。
(藤川)「雄一だけど昨日の留守電聞いたよ」
(職員)声は間違いなく本人のものです。
でもすべての単語が継ぎはぎにされてこの文章が作られていることが分かったんです。
いいですか?
(藤川)「雄一」「だけど」「昨日の」「留守電」「聞いたよ」えっ!?どういうことですか?バラバラに集められた音声データを組み合わせているんです。
試しにやってみましょう。
(藤川)「内海刑事。
今日もお美しいですね」はっ!?
(爆発音)
(学生たち)できた!リポートの再提出だ。
(草薙)大したもんだよあのテープ。
本庁の連中もみんなひっくり返ってたぞ。
(薫)じゃあ…。
(草薙)また一から捜査のやり直しだ。
忙しくなりますね。
(草薙)まあな。
まあとりあえず今日のとこはお前帰れ。
はっ?大丈夫ですよ。
まだまだ…。
ここんとこずっと駆けずり回ってたんだろ。
今日ぐらいはゆっくり休めよ。
じゃあお言葉に甘えて。
失礼します。
(草薙)内海。
はい。
メリークリスマス。
あっ。
ああ…。
もしもし。
(湯川)湯川だが。
あっ…。
(湯川)話したいことがある。
でも…。
(湯川)研究室に来てくれないか。
はい。
(湯川)「待ってるよ」「待ってるよ…」・
(ドアの開く音)こんな時間に何の御用です?木島先生。
(木島)君のリポートは書き直せたか?はい。
いいだろう。
ただし採点は厳しいぞ。
まず梅里を殺害したのは藤川雄一です。
彼は梅里を湖に連れ出しこれを使用した。
SUPERNaKです。
原子炉の冷却剤として研究されているこの合金はナトリウムよりもはるかに爆発の威力が高い。
藤川はこの開発に成功していた。
彼は梅里の正体を知ってしまったのでしょう。
自分たちの会社に送り込まれてきた武器商人であるということを。
(梅里)藤川!
(爆発音)
(湯川)そして藤川は次に先生の家を訪れた。
先生の考えをただすためにです。
自分たちの研究は本当は核兵器の開発が目的だったのかと。
近所の方が目撃した口論はこのときのものです。
藤川は先生と刺し違える覚悟だったのでしょう。
しかしその結果彼は射殺されました。
(発砲音)死体を遺棄したのは殺害した当日かその数日後。
遅くとも10月19日よりも前です。
ほう。
その根拠は?10月19日の落雷で生じた衝撃波が池に捨てられていたアルミ材を藤川の顔にはり付けました。
そのデスマスクが偶然発見されていたんです。
実に面白い。
僕もそう思います。
その後のアリバイ工作は単純なものです。
藤川の自宅アパートからバイクで走り去ったのは穂積京子でしょう。
(エンジンをふかす音)
(湯川)先生が海外へ行かれた後彼女は藤川がまだ生きてるかのように見せかけ藤川の実家の留守番電話にも声を残した。
恐らくサンプリングされた藤川の声をもとに作り出された偽の声。
そしてこれが最後の事件です。
先生は穂積京子を藤川を撃ったものと同じ銃で殺害した。
すべての罪を彼女に着せ捜査を終了させあなた自身が研究を続けるために。
以上です。
なるほど。
評価をお願いします。
見事だ。
湯川君。
論理的な破たんは全く見られない。
そこから導き出される結論の一つはわたしが極めて運の悪い男だということだ。
おおむねよろしい。
が君は一つだけ間違えた。
わたしは穂積君を殺していない。
彼女は本当に自殺したと?ああ。
あなたの研究を守るために?なぜそこまで…。
君には分からんだろうね。
なぜ人の命を失ってまで研究を続けなければならなかったのですか?人類の未来のために有意義な研究だからだ。
(木島)藤川と梅里の被ばくはプラント内部の設計の不備が原因だ。
十分な研究費用があればあんな事故も起きなかった。
結局わたしの研究の意義を本当に理解してくれていたのは京子だけだったかもしれない。
研究に捧げた孤独な人生。
わたしの研究への熱意は彼女の期待に応えるためにあったと言っていい。
それが彼女を死に追い込んだんです。
(木島)そうかもしれない。
感情というものはなかなかやっかいでね。
彼女のいないこれからを考えるのが難しい。
そしてついしっとしてしまうんだよ。
わたしたちのいない未来を君たちが生きていくという現実にね。
君に最初に見せたかったんだ。
これは!?まだ完ぺきとは言えんがね。
レッドマーキュリー!ああ。
本当はもう少し小さくつくりたかったんだが。
現状ではこのぶざまな大きさが限界だった。
だが威力はなかなかのもんだよ。
これで東京の半分は壊滅するだろう。
これが最後の課題だ。
解除方法は全部で7,854通りある。
そのうち正解は一つ。
制限時間は今夜12時までとしてある。
あと3時間。
わたしからのクリスマスプレゼントだ。
最後に何か言っておきたいことはあるかね?藤川を穂積京子に殺させたんですか?引き金をひいたのは彼女ですね?今はっきりと分かりました。
あなたは科学者として完全に失格です。
危険な研究を続け二人の人間を死に追いやりしかし自分の手は決して汚さない。
穂積京子が自分のために命を投げ出すことをあなたは心のどこかで想定していた。
想定していながらそれを放置したんです!そして今ここに爆弾を設置したのはすべての罪を僕にかぶせるためです。
この期に及んであなたはまだ逃げようとしている。
責任を取れない人間は科学者であってはならない!あなたに未来をつくる資格はない。
言いたいことはそれだけか?ならば実証したまえ。
君の力で未来をつくることができるのかどうか。
何ですか?素因数分解を知らないのか?解除方法は7,854通りと言っていたがそれはこのように五つの素数に分解することができる。
つまりこれからクリアしなければならない選択肢の数は最大で五つということだ。
はあ。
全く木島先生らしいよ。
これが爆発すれば東京の半分が壊滅か。
なかなかスリリングだ。
やっぱり逃げて。
まだ言うか?だってこんな複雑な。
普通爆弾って赤と青のコードどっちか切ればいいのに。
アニメの見すぎだ。
そんな単純な爆弾が現実にあるわけない。
これが普通?さてどうかな。
なぜ黙るんだ?えっ?いや。
気が散るかなと思って。
人間は環境に適応していく生き物だ。
日常的にうるさい人間が急に静かになったらそっちのほうが余計に気が散る。
そんな言い方!うわっ!ああ!よし。
僕じゃないんだ。
えっ?木島先生を告発したのは僕じゃないんだ。
告発したのは当時の木島先生の助手だ。
僕にはできなかった。
木島先生の考え方を否定しながらあの人が全身全霊をかけている研究を取り上げることはできなかった。
先生。
結局僕も…木島先生と同じだ。
違います。
同じだよ。
違います!持って。
えっ?いいから持って。
一つでも間違えれば二人とも死ぬ。
はい。
ふうー。
いくぞ。
はい。
ああっ!ああー。
あー。
あー。
すいません。
ふうー。
はあー。

(起動音)えっ?何だ?これは。
えっ!?何?グラフ理論を使ったシミュレーション。
起爆コードの解読をコンピューターと競わせるのか。
どうしたんですか?
(起動音)あっ。
先生!また何か動き出しました!湯川先生?連続する2項の比が黄金率に収束していく。
フィボナッチ数列。
いや。
違う。
これはトラップか。
はい?このアルゴリズムを用いた数値からは一見すると依存傾向は同じだが異なるイニシャルコンディションによって変化が生じている。
例えばこの数列の素数番目の数に対してインデックスをフォートするような剰余をとるとすべて1に等しくなるんだ。
これはフィボナッチ数列に見せかけたリュカ数列だ。
1876年フランスの数学者エドゥアール・リュカはこれらの数列を用いて2のn乗マイナス1が素数であるかどうか…。
もういいです!分かりました!続けてください!危なかった。
よし。
終わったんですか?ここからだ。
湯川先生!急いで!
(木島)もうすぐだ京子。
うん!何だ?これは。
どうしたんですか?
(ため息)さっきの言葉は撤回しよう。
えっ?やっぱりアニメも見ておくべきだった。
ダメだ。
分からない。
えーっ!?どっちを切ればいいのかさっぱり分からない。
えー!先生早く!君の好きな色は?へっ?君の好きな色は?え…。
ピ…ピンク!まさか勘!?何か問題でも?あー。
もう時間がない!どっちでもいいから早く!
(クラッカーの音)
(学生たち)メリークリスマス!イエーイ!ああー。
終了だ。
君の勘は超常現象だ。
常識では考えられない。
無事でよかった。
湯川先生。
はあー。
ひどいクリスマスですね。
そうだな。
そういえば以前君は僕がサンタクロースを信じていたかどうかについて極めて非論理的な…。
先生。
うん?その話は今しなければいけませんか?いや。
じゃあまた今度。
そうだな。
また今度にしよう。
(泣き声)湯川先生。
メリークリスマス。
メリークリスマス。
風船の上部に沿った空気の流れは下部より速いため圧力の低い部分ができる。
結果圧力の低い部分に風船がひきつけられ浮かんだままの状態になる。
(栗林)ここ大事だよ。
このように流体の速度が上がるほど圧力が小さくなることを「ベルヌーイの法則」と言っていたんだが。
(栗林)あら!何だよもう!湯川先生!助けてください!
(栗林)また来た!君はもう僕には頼らないんじゃなかったのか?そんなこと言ってません。
もう迷惑はかけないとも言っていた。
そんなの気にするなっておっしゃいましたよ湯川先生。
言ってない。
今度はホントに分からないんです!
(栗林)はい。
先生の話聞いて。
実はこの実験には近年別のアプローチの解釈も存在するんだ。
マンションの45階で殺人があったの!風船と空気の間に働いている力には作用と反作用があるという考え方で。
犯人は若い男!これをニュートンの第三法則という。
居合わせた人たちが取り押さえようとしたら。
(栗林)はい無視無視!つまり同じ現象をニュートン力学の観点から説明することができるんだ。
そいつは45階の窓から飛び降りたんです!
(学生たち)えっ!?湯川先生!うっ!
(栗林)あっ!そして空中に浮かんで煙のように消えてったの!
(栗林)何を言ってんだ!?そんなことは絶対にありえない!ありえない?なぜそう言い切れるんです?えっ?空中浮遊。
興味を持っていただけました?湯川先生。
実に面白い。
・『KISSして』2014/06/20(金) 15:53〜16:48
関西テレビ1
[終]ガリレオ #10[再][字]

最終章「爆ぜる(はぜる)後編・天才物理学者・木島の仕掛けた史上最悪の犯罪!Xマスイブの夜、湯川と薫に絶体絶命の危機が迫る!」福山雅治 柴咲コウ・久米宏

詳細情報
番組内容
 湯川(福山雅治)は、かつての恩師・木島(久米宏)を訪ねた。草薙(北村一輝)からの連絡で、自然公園で発見された射殺体と、龍仁湖で起きた爆死事件の被害者がいずれも木島の会社の社員であることを知った湯川は、事件のことを切り出す。
 湯川は、どちらの事件の被害者も放射線被爆していたことから、中性子を100%反射する幻の合金の研究をいまでも続けているのではないかと木島に問いかけた。それは軍事利用も可能な
番組内容2
素材で、湯川は、木島が帝都大の教授だったころ、彼の下でその研究をしていたのだ。
 同じころ、湯川研究室を訪ねた薫(柴咲コウ)は、栗林(渡辺いっけい)から、湯川と木島の関係を教えられる。栗林は、木島が大学を解雇されたのはおそらく湯川の告発によるものだと告げると、これ以上湯川は木島に関わるべきではないと薫に訴えた。その話にショックを受けた薫は、湯川からの電話にも出ようとはせず、弓削(品川祐)とともに
番組内容3
木島の会社を洗い直す。
 その夜、薫の元に湯川がやってくる。電話に出ない理由を問われた薫は、湯川に迷惑をかけたことを反省したと答え、その場から立ち去ろうとする。それに対して湯川は、これ以上薫には関わらないとしながらも、今回の事件の謎は自分の手で解明すると宣言する。
 ところがその翌日、木島の秘書・京子(本上まなみ)が、2つの事件は自分の犯行だという遺書を残して自殺する。薫はその死に疑問を抱くが…。
出演者
福山雅治

柴咲コウ
 ・ 
北村一輝 
品川祐

渡辺いっけい 
真矢みき
 ・ 
久米宏 ほか
原作・脚本
【原作】
『探偵ガリレオ』『予知夢』東野圭吾(ともに文藝春秋社刊)
【脚本】
古家和尚
監督・演出
【演出】
澤田鎌作
音楽
福山雅治 
菅野祐悟

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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