0課外授業 ようこそ先輩「魔女の物語を作ってみよう!〜童話作家 角野栄子〜」 2014.06.20

もう70年ぶりだから…。
うわ〜変わったわね。
今日の先輩は…でも時計があるのは昔と同じかしら。
江戸川区立中小岩小学校が今回の舞台です。
えっ?「魔女の宅急便」?そうそう。
ハイタッチ。
フフフ。
「魔女の宅急便」面白かった。
ありがとう。
何かすごい…「魔女の宅急便」は見習い魔女が親元を離れて知らない町で独り立ちしていく物語。
この作品の原作者であり世界中の子どもたちをワクワクドキドキさせてきたのが角野さんなんです。
…で今回はどんな授業?どんな魔法でもいいわよ。
取って置きの魔法を考えて魔女が活躍する物語を作ってもらうんですって。
カエルファミリー。
ハハハッカエルファミリー。
すごいじゃない。
これが一番の見ものです。
これはね見どころです。
見どころ!ここだけが…。
私は魔法っていうものは一つは誰にでもあるはずだと。
たとえそれが魔女のように空を飛べなくても…一人一人の中にねできてくればいいなと思うんだけど。
さあ授業の始まり。
角野さんが取り出したのは…おばあさんの魔女。
ちょっとこの人に名前を付けてもらえないかしら?いきなり魔女に名前を付けるなんて6年1組のみんなは戸惑い気味。
マゾ。
マゾだって。
マゾだって。
のどかさんは?鬼ババ。
(笑い声)鬼ババ?ちょっとかわいそうくない?実はこれこれから子どもたちに取り組んでもらう課題のウオーミングアップなんです。
魔女の物語っていうのを書いてもらう。
物語じゃないのよ。
魔女の物語。
だけど魔女はこんな顔している人ばかりじゃない訳。
これから私がいろんな所から集めたお人形をお見せします。
みんな魔女なのよ。
これはドイツです。
これはエストニアっていうとこ。
去年私行ってきたので。
この方はですねチェコスロバキア。
世界中の魔女たちにみんな興味津々。
この人の目だって見てちょうだい。
何か夢に出てきそう…。
恐ろしい。
こっちの方が怖いよ。
見た目怖そうな魔女もいれば何だか親しみやすそうな魔女も。
一口に魔女と言ってもいろいろなんですね。
さあみんなはどんな魔女を主人公にして物語を作るのかな?まず最初にキャラクターをどうするかっていう事から始めて頂くといいと思います。
ここで一つ注文がつけられました。
どんな魔法でもいいわよ。
ねっ!使える魔法は一つだけ。
それがイメージを膨らませる大事なポイントです。
私がビックリするようなものを作ってくれたらそれが一番楽しいから。
各班ごとにオリジナルの魔女のキャラクター作りが始まりました。
みんなで魔女の名前とキャラクターを考えてそれをイラストにしてもらいます。
一番よかったのにしようよ。
男の子女の子限らず!はいはい!えっと魔女は女のイメージあるけど魔女は女ばかりじゃつまんないと思う。
勝也くんから主人公を男の魔法使いにしたいという大胆な意見が出てきました。
あなたのそれは?それ非常に面白いね。
角野さんを驚かせたのは奏志くんが描いた不思議な魔女。
象と亀ウサギと蛇が合体して一つになっています。
もっとさ単純な絵にしようよ。
えっ不採用?厳しい。
さあこちらの班は…。
何だか巨大な頭を持つ魔法使いを考え出したようですが…。
じゃあ勝手に作っちゃう。
作っていいのよ。
作っていいのよ。
角野さんにとって魔女は何事にもとらわれない存在。
子どもたちが想像力を託せるのであれば男でも宇宙人でもオーケー。
物語の設定を現代と決めつけないでキャラクターを考える班も出てきました。
年は?年。
その話の。
西暦4649年ヨロシクね。
俺が考えました。
フフフ。
へえ〜未来だ。
なかなかやるねえ。
名前決まりましたか?まず名前ね。
じゃあ1班から発表してもらおうかな〜。
(子どもたち)ピノ。
えっ?ピノ?こちらの主人公の名前はピノ。
動物と自由に話ができる魔法が使えるんだって。
動物に何かなって何か相談とか動物との相談とかを聞く事ができる。
2班は?
(子どもたち)キノ斗。
キノ斗?キノ斗?ちょっとユニークですね。
巨大な頭を持つキノ斗。
口から入れた食べ物と同じものを頭の上で増やせるという魔法を持っています。
「めんどくせえ」って言うと10分間時が止まって時間を稼げるんですけど本人は時間が止まってる事に気付いていない。
時間を止めるジョセフ。
その魔力に本人が気付いていないなんて面白い設定。
子どもたちの想像の世界で生まれた魔女はユニークなものばかり。
お化けにいつでも変身できる魔女もいれば体の大きさを自由に変えられるこびとの魔女もいます。
さあこの魔女たちを主人公にしてこれからどんな物語が作られるのでしょうか。
角野さんが物語に出会ったのは5歳の時。
母を失った角野さんは父が読んでくれた童話に胸を躍らせました。
私は幼少期そんなに幸せな子どもではなかったから寂しい思いをしてたから父は一生懸命だったと思いますよ。
面白い人でしたから自分で言葉を作ったり節をつけたり落語調だったり講談調だったりってそんなしゃべり方をした人ですから。
父が工夫を凝らして読んでくれたたくさんの物語。
角野さんは見えないものが見えてくる想像力という魔法を手に入れました。
その想像力を自由に羽ばたかせて執筆したのがあの「魔女の宅急便」でした。
(チャイム)さあ魔女のキャラクターが決まったら次は物語を考えなくっちゃ!グループごとにちょっと学校の中を歩いて違う所行ってちょっと見てみる。
絶対感じるから。
やっぱり心をドキドキさせて目を大きく開いて見てると「あっここお話に入れよう」と思うのが必ず出てくるから見つけてきて。
一斉に教室を飛び出して物語の材料探しが始まりました。
お化けに変身できる魔女を主人公にした班は理科室へ。
うん!ここはドキドキするようなものいろいろありそうだね。
こちらは屋上。
動物と話ができる主人公の班が後に友達になるリスとどこで出会うか探しています。
石の下とかに何かがあるとか。
ここら辺に何か…あっ!ほらここら辺でシクシク…。
リスが何か中に入っててそこでシクシク泣いてる…。
まずさまずさピノが転がすんじゃなくてリスがこうやって中で転がしてきた方がいいんじゃない?中で転がしてどうするの?何かリスが家出して…。
一方こちらはこびとの魔女を主人公にした班。
校庭にはどんな材料が隠れているんでしょうか?花壇の奥で見つけたのは…なんとカエル!かわいい。
カエルファミリー。
ハハハッ。
じゃあカエルの名前どうしようか?「アウアウ」って言ってるよ。
「アウアウ」じゃあアウアウは?アウアウ。
どうだった?外行って。
いろんなとこ歩いてきて。
何か面白い事発見があったでしょう?物語ってね普通みなさんご存じだと思うけど起承転結ってある訳。
だけど物語が立ち上がって何かが起きてそれで終わっちゃったらつまらないでしょ?何か事件が起きて失敗があったりそれでそれと戦って勝つとか仲良くなるとか何かいろいろあるでしょう。
そういう物語の動きみたいなものを少しつけてってやってみる?こちらは巨大な頭で食べ物を増やすキノ斗の物語を作っている班。
これちょっと不思議な世界。
どこから入るの?これはもともと普通のキノコで…。
普通のキノコで陸斗くんがそれを食べちゃって毒キノコでそれ食べちゃって…。
あなたがそれがキノ斗になるんだ?なんと最初の場面でいきなり事件が起きる仕掛けです。
どう?こっちは描いてないの?絵は。
「スガ笑堂」なんだ?こびとの魔女が活躍する班。
古本屋のスガ笑堂を舞台にするとこまでは順調に決まりましたがそこで行き詰まってしまいました。
どうしてこういう世界に入っていくの?う〜ん…。
本の間からとか?本の…。
衝撃で生まれるの?バ〜ンッ…。
えっ!?何か爆発するの?角野さんとのやり取りで物語がにわかに動き出しました。
あの…課題としたら難しいと思うしそれから要素が多かったと思うんですよ。
もう少しシンプルでもよかったかなと思うけど私がこの子たちが何を見せてれるかっていう事を私は楽しみなのよね。
おはようございます。
(子どもたち)おはようございます。
さて今日はどうかな。
楽しみ。
今日物語を書いて頂くんだけど魔女の世界を面白い世界を作るんだっていうような気持ちで絵も入ってもいいし吹き出しも入ってもいいしもうビックリマークもいっぱい入れてもいいし。
ねっ!そういうふうに自由に考えて作って下さい。
魔女の物語作りは発表に向けて最終段階。
各班ごとに考えたストーリーを整理して文章にします。
ちょっとこれ人が見ると読みづらいからもう少し大きい字で書くとか。
こっちに物語をもう全部書いちゃう…。
じゃあ書こうよ。
そっち書いて。
俺と…。
違う!美和は…何?それ。
そうそう起承転結を意識するのがポイントだったよね。
発表を面白くするための小道具作りも始まりました。
これは動物と話せる少年ピノが相棒のリスクルミと暮らすおうちなんだって。
ピノとクルミがいるんですよ。
シ〜ッ。
絵の裏だから大丈夫だよ。
工夫がいっぱいじゃない。
こうだよ。
それで家落っこったら最悪…。
こうやってこうやるんだよ…。
家大丈夫?大丈夫だよ。
どう?何か事件起きました?これは実験室です。
古本屋さんで爆発が起こる設定を思いついた班。
1晩考えて場所を実験室に変えたようです。
あ〜そうだね。
ボワ〜ッ!ボワボワッボワボワッ。
ファイアです。
これは実験室が爆発する時にこれをやるって…。
すごいですよね。
それでは発表!第2班の登場です。
まずは巨大な頭で食べ物を増やすユニークな魔法使いキノ斗の物語。
ある少年が森の中でキノコを見つけたとこから物語が始まります。
「少年がキノコを見つけた」。
「うわっおいしそう!」。
「一口でそのキノコを食べてしまった」。
少年が食べたのは毒キノコ。
すると一瞬のうちにこんな姿に!「小さな小さなヒヨコが通った。
何かのはずみでそのヒヨコを踏んでしまった」。
(笑い声)「バ〜ッと黄色い光が放たれた。
合体!」。
(笑い声)「キノ斗の下にヒヨコが合わさった。
すると頭の上にたくさんのキノコが」。
ヒヨコと合体する事で魔力を授かったのです。
「キノ斗は何も考えずトボトボ歩いていると…」。
やがて食糧不足に苦しむ貧しい村にたどりついたキノ斗。
住民から「この村を救ってほしい」と頼まれます。
「うちで育てたトマト増やしてくれない?」。
「やってみます」。
「パクッ」。
ここで魔法を使います。
「ニョキニョキ。
頭にトマトが生えてきたのだ」。
「やった〜成功だよ」。
「すると村の人たちがみんな元気になった。
キノ斗は自分の魔法で人々を救う事ができたのだ」。
(拍手)すごく面白かった。
続いては体の大きさを自由に変える事ができるこびとの魔女リトルブックの物語。
「よしもうちょっとだ。
この薬品をこうすれば…」。
「ドカ〜ン!」。
未来の実験室で起きたこの爆発事故から魔女リトルブックが誕生。
「…ある博士がこびとを作る研究をしておりどうやらこびと作りは成功したようです」。
そして…。
「こんにちは。
君がリトルブックだね?よろしく」。
カエルは相棒となってリトルブックを支えます。
ある日学校で誘拐事件が発生。
「学校にさっきまでいたミカンちゃんがいません」。
「大変!絶対助けなきゃ!」。
「リトルブックは天井に頭がつくぐらい大きくなりました」。
ついに魔法を使ったリトルブック。
犯人のデーモンより何倍も大きくなりました。
「リトルブックはデーモンをつまみ上げました。
リトルブックはデーモンを窓から投げ捨てました」。
いろいろ工夫してすごいね。
・「とうさん森へ行き薬草を探した」・「やっと見つけた薬草」物語の導入を歌にしてファンタジーの世界を表現する班もありました。
・「かあさん飲んだら」
(笑い声)・「そして子どもが生まれピノと名付けられた」ミュージカルみたいでさ舞台を見ているように動いてとても楽しかった。
(拍手)何もないところから作るとすごい難しいけどどんどんどんどん進めていくうちに何かこう…あとの事が頭に浮かんできてとても楽しかったです。
最初物語をうまく作れなくて困ったけれど発表した時にみんなが楽しそうに笑ってくれてうれしかったです。
じゃあ一番難しかった事?やってみて。
はい琴ちゃん。
最初の話から事件までつなげるところが難しかったです。
そうね。
やっぱりそこら辺が一番難しいとこだし私が書いててもやっぱり最初のところはキャラクター決めて話をスタートするんだけどそれからこういうふうになるっていうのはなかなか難しいのよ。
私はそういうのがちゃんと書けるようになるまでは7年間かかったの。
それは2日間でね難しいのは当たり前。
だけどそれなりに考えて私が「起承転結よ」とか何とかお話ししたのをちゃんと入れて考えようとして下さったっていうのはすごく私よかったなと思う。
授業の終わり角野さんから後輩たちに向けて大切なメッセージが贈られました。
一人に一つは魔法は必ずある。
だからあなたたち今日30人みんな1つずつ魔法を持ってる。
好きなものがあるでしょう?好きなものがあるからこれちょっともう少し考えてみようとかもう少し何かがあるかなとか何か毎日考えたりコツコツコツコツその事をやってるとそれがその人の魔法になっていくのよ。
…と私は思ってるな。
だから誰でも魔法は持ってる。
夢をかなえる魔法。
誰でも魔女になれるんだ!元気でね。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう…。
(拍手)は〜いハイタッチ!さようなら!
(ノックアウトくん)高橋さん。
はい。
今日もよろしくおねがいします。
よろしくおねがいしま〜す。
2014/06/20(金) 19:25〜19:50
NHKEテレ1大阪
課外授業 ようこそ先輩「魔女の物語を作ってみよう!〜童話作家 角野栄子〜」[解][字]

今回の先輩は「魔女の宅急便」の原作者・童話作家の角野栄子。「想像の世界で遊ぶ楽しさを伝えたい」—後輩たちは、魔女を主人公にした物語作りに挑戦する。

詳細情報
番組内容
今回の先輩は「魔女の宅急便」の原作者・童話作家の角野栄子さん。「誰でも魔法をひとつは持っている。自分が好きなことで生きられれば、それは魔法になる。」と語る。幼くして母を失った角野さんは父の読む童話を通して想像力という魔法を手にいれた。「想像の世界で遊ぶ楽しさを伝えたい。」角野さんは魔女を主人公にした物語を作ってみようと子どもたちに提案。どんなワクワクするストーリーが生まれるのか?
出演者
【出演】童話作家…角野栄子,【語り】篠原ともえ

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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