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ヤジ都議認定へ声紋分析 辞職も要求へ

都議会議長に処分要求書を提出後、会見に臨む塩村文夏都議(撮影・三須一紀)
都議会議長に処分要求書を提出後、会見に臨む塩村文夏都議(撮影・三須一紀)

 地方議会のやじが国政を巻き込むこととなった。東京都議会の一般質問で、みんなの党の塩村文夏都議(35)が晩産化の支援策を求める質問中、「早く結婚すればいいんじゃないか」などのセクハラやじを受けた問題で20日、同党の浅尾慶一郎代表が党として発言者特定の声紋分析と、議員辞職を要求する方針を表明した。

 同日午前、塩村都議は地方自治法133条に基づき、都議会議長宛てに処分要求書を提出。しかし、議長側は発言者が特定されていないとして受理せず、確認した上で同日中に再提出するよう求めた。都議会の会議規則で、懲罰事犯があった日から3日以内に提出しなければならない。このため、党として発言者を割り出す方針になった。

 塩村都議は「議会に助けを求めたのに残念な気持ち」と不受理に肩を落とす一方で、自民党会派に発言者がいることを明言。「この人だというのは2、3人分かっている」と述べた。塩村都議がやじを聞いた周辺に座っていた自民党の鈴木章浩都議(51)は「私を含め両側ではない。寝耳に水」。「(発言者は)議員辞職に匹敵するか」との問いには「そうでしょうね」と話した。都議会自民党の吉原修幹事長は「昨日(19日)から個別に聞いている」と調査を始めている。

 都議会には1000件以上の抗議が届き、電話も鳴りやまない状況。元AKB48秋元才加や都教育委員の作家乙武洋匡氏らもツイッターでコメントした。

 また、都議会みんなの党の両角穣幹事長は「総務大臣への審査請求を検討している」と次なる一手を模索している。【三須一紀】

 ◆地方自治法133条 普通地方公共団体の議会の会議又は委員会において、侮辱を受けた議員は、これを議会に訴えて処分を求めることができる。

 [2014年6月21日9時28分 紙面から]

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