4バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「福祉機器大集合!」 2014.06.20

障害者のための情報バラエティー…今日のゲストは関西の若手漫才コンビ銀シャリさんだよ。
(拍手)お願いします!自分で言うたらあかんよ。
そんな銀シャリさんにまずお伺いしたいのは福祉機器のイメージってどんなですか?ぶっちゃけ。
やっぱりサポートするものというか便利になるものってイメージがありますけど。
身近にあるのはやっぱり車椅子とかのイメージが…。
ありますね。
補聴器とか。
補聴器もありますか。
それではまずは銀シャリのお二人があっと驚くような最新のハイテク福祉機器をご覧頂きます。
リポートしてくれるのは車椅子マラソン選手の西田宗城さんです。
2020年東京パラリンピックが決まりました。
もちろん狙ってますよね?もちろんです。
東京パラリンピックも目指してるんですけどもう一つ夢が…。
夢があるもう一個。
僕小さい頃ずっと野球やっててもう一度野球をやりたい。
そのためには立たなあかん。
その夢を実現させてくれるロボットスーツがあるんですよ。
ロボットスーツ!?西田が訪れたのは三重県鈴鹿市にある障害者や高齢者などのためのトレーニングセンター。
こちらご覧になった事ありますか?目の前に現れたのは体に装着して運動機能をサポートする世界初の…
HALは障害者や高齢者などの歩行支援を目的に筑波大学とベンチャー企業によって20年かけて開発されました。
最大の特徴は…
その秘密はこのセンサー。
人は体を動かそうとした時脳から神経信号が筋肉に伝わります。
この時皮膚に漏れ出す微弱な電気信号を皮膚表面に貼り付けたセンサーで読み取るのです。
その信号をもとにロボットの各関節部に内蔵されているモーターが作動し歩行をアシストするという仕組みです
ただし神経が完全につながっていない人の場合は電気信号が足まで届かずHALは作動しません
いよいよ西田がHALを体験。
まずは足を自分の思いどおりに伸ばす事ができるのか挑戦する事に。
どうなるんやろうっていう…。
(取材者)気持ち?楽しみの緊張感がすごい。
テンション上がってきますよ。
10年間全く足を動かした事がない西田。
足を伸ばす事をイメージするのでさえなかなか難しい。
今全神経を膝に集中してると思うんですが伸ばして下ろす。
(西田)伸ばす。
伸ばす。
下ろす。
下ろす。
果たして西田の脳は足の筋肉に指令を出せるのか?必死で頭から足へ指令を送る西田。
そして…。
グッと膝を伸ばします。
下ろします。
まさに今の感じでいいですよ。
ついに自分の意志で足を伸ばす事に成功!イメトレですか。
続いては念願の自立歩行に挑戦。
グッと立って頂いて…。
ところが…!けいれんが起きてしまった。
何度も試みてみるがけいれんは治まりそうにない。
…という訳で自立歩行の夢は次の機会にお預け。
お預け言うても1日であれだけのレベルアップってむちゃでしょ。
すごいハードでしたね。
どういうふうに足を動かしたらいいっていう指令自体がそのイメージが全然湧かなかったですね。
だって俺らだって足動かすイメージとか脳から電気送るとかそれがよく分からない。
ふだんも自分らでタンスの角とかぶつけたりしてますからね。
ここもうちょっとよけられたのにっていう…。
無意識にな。
ありますから…。
例えば私とかが日常的にHALを使いたいなと思ったら使う事はできる?日常的に使うっていうのはできないんですけど今現在では施設とか病院とかでレンタルして使う。
なるほど。
リハビリで使ってる方が多くて僕今回1回だけやったんですけどそれを何回も何回も続ける事で効果が出るっていう事で。
補助的に使えるしそして今まで使ってない筋肉もまた鍛えられる。
体幹っていうのは真ん中にある…いわゆる腹筋もそう?腹筋全部が次の日に筋肉痛になってましたね。
実際効いてる感じ?効いてます。
さすが!うまい事言う芸人!こりゃうまい。
何ですか?何ですか?あのねグレースはあれでしょ?テレビとか好きでしょ?めっちゃ好きです。
という事はリモコンをこうやって…。
ヘルパーさんに頼むんですか?夕方になるにつれどんどん力抜けてくるのでヘルパーさんに頼む事が多くなってくるんですけど…結構30分置きぐらいにしちゃうんですよ。
さあそこで…もしですよイメージして下さいよ。
あなたが頭の中で思った事で勝手にテレビがついたりオフしたりザッピングができたりするような事があったらどう思いますか?めっちゃすごいじゃないですか。
すごいでしょ?思うだけですよ。
超能力じゃないですかそれ。
何やら頭からたくさんのコードが出た男性が登場。
水道に向かって念じると…。
なんと水が出た!更にカーテンに向かって念じると…開いた!これぞまさしく…
実はこれ脳で念じた事を計測しそれを生活機器に伝える…
通称BMIと呼ばれるシステム
人は考える時脳に微弱な電流と血流の変化を生じます。
それらを頭皮につけたセンサーで感知しこの装置から計測データをネットワーク上のサーバーに無線で送信します。
サーバーで脳の情報を解析。
利用者の意図を判読します。
その結果をエアコンやテレビなどの生活機器に送信しスイッチを入れるなどの操作を可能にしているのです。
ただし現段階では利用者が考えた事がそのまま判別される訳ではありません。
判別できるのは右か左かなど簡単なイメージだけです
ではテレビのチャンネルを替えてみよう。
右をイメージすると総合テレビ左をイメージするとEテレにチャンネルが替わるとあらかじめプログラムされている。
彼は左をイメージした。
すると…。
テレビには見事Eテレが映し出された。
このシステムはまだ開発の途上。
研究チームは7年後の実用化を目指している。
めっちゃすごいじゃないですか。
もうストレスがなくなるでしょ。
なくなりますね。
頼まなくてよくなるんですから。
ただ水だけジャ〜ッと出られても困るっていうのはありますけど。
誰かコップ持ってきてくれる人も脳で指示できたらいいんですけど。
でもこれは画期的。
どうですか?玉木さん。
すごいと思う。
だから例えば…続いての福祉機器を紹介するよ。
銀シャリさんの2人前へ出てきて下さ〜い。
そしてしばらく黙ってて下さ〜い。
それあんまり芸人に言う事ちゃいますけどね。
しばらく黙っとけって言われましたけど。
では北川静児さん登場して下さ〜い。
北川さんは全盲ですがおでこにつけた装置で銀シャリさんがどこにいるか分かっちゃうんですよ。
(北川)こんにちは。
こんにちは。
こちらにもこんにちは。
初めまして。
お世話になります。
北川でございます。
よろしくお願いします。
銀シャリと申します。
何で僕らがここに今2人がいるっていうのが分かりはったんですか?おでこ?ジャンプされたのも分かります。
(一同)え〜っ!?一体どんな装置なのか。
全盲の落語家桂福点さんが体験リポート。
おでこにつけるこの装置その名も…電気の方が徐々に流れてきましておでこに伝わります。
えっ!?電源を入れますね。
バチバチせえへん?バチバチしません。
大丈夫?あ〜!あ〜!ああ〜!うわ〜!おでこに伝わってきますか?来た来た!うわっ!ちょっと待って!マジ?これ。
仕組みを説明しましょう。
ヘッドバンドには小型カメラが内蔵されています。
カメラが捉えた映像は特殊な技術で…
その信号をヘッドバンドの裏についている電極に出力し電気刺激をおでこに与えるという仕組みです。
つまり見えるというよりおでこで輪郭を感じる装置なのです
お〜長友さんが擦れ違っていく!分かりますか。
(桂)長友さんが来た来た来た!福点さんのおでこには目の前の人物の輪郭が伝わっている。
(桂)来た来た来た来た!来たな来たな!電気人間!お〜捕まえた!オーデコをマスターするには最低2週間のトレーニングが必要だという。
せっかくなので銀シャリの鰻さんにオーデコを体験してもらいます。
これはすごいな。
これで電気が流れるから…やかましいなおい!スイッチを入れます。
お願いします。
あ〜!やかましいな!鰻さんの前には植木など3つの障害物。
ぶつからずにゴールまでたどりつけるかな?進んで頂いて障害物を見事よける事ができるか?前に進んで下さいよ。
前に?前に今もうずっと電流流れてるんですよ。
ここ何もないっすわ。
左向いたらピリッとするの?おびえ過ぎてます。
ここ何もないですわ。
あれ?何か…。
(瞳)見えるんですか?あ〜ちょいちょいちょい…!あかん!いてる!鰻さん白杖の使い方が違うよ。
という事でここで終了。
それではオーデコの使用歴2年の北川さんにデモンストレーションを披露してもらいましょう。
おっ!何がありますか?お〜すごい!分かるんですね。
お〜!さすが北川さん障害物をきっちり把握。
あ〜分かってる。
やっぱりテーブルですね。
最後の障害物も…。
難なくクリアー!北川さんありがとうございました。
すごいな〜。
2年お使いになってますよね。
その前はどうされてたんですか?僕は5年前に急に目が見えなくなったんですがそのあとは寝たきり状態で。
家から一歩も出ず?出られないんですよ。
実際目が見えなくなったら東西南北全く分からないですから。
それで2年前にこのオーデコと出会って…。
それでこれ欲しいと思ってすぐ購入したんです。
外を歩いておよそ800m離れた私の自宅から私の事務所まで歩いて通えるようになりました。
通えるようになった。
すごいですね。
小さな武器で人生が変わった?全く変わりました。
オーデコが開発されてから4年。
利用者は全国でまだ30人余りです。
課題の一つは屋外での使用
外は室内と違って景色が複雑なため一つ一つものの輪郭を捉えるのが困難です。
また遠近感を装置が認識する事は不可能。
メーカーではこうした課題を解決できるよう更なる改良を重ねています
次いってみよう!手が震える病気本態性振戦に悩まされてきたこの男性。
仕事で大事な書類を書く時震えがあるため枠からはみ出してしまう事もあったという。
ところがある器具をつけて書いてみると…文字が全然違う。
大きさも思ったとおりに書ける。
子どもの頃から字を書くのが大嫌いだったという脳性まひの男性。
同じくある器具をつけて書いてもらった。
さあある器具とはこちらです。
ジャン!何や?これ。
何か妙な形してる。
(瞳)ここで問題です。
こういうのは銀シャリさん得意でしょう。
字がスラスラ書けるっていう事には間違いないから。
自由自在に針金で変えられるんですよ。
この円いとこがな…。
円いクッションを手首の内側にあてワイヤーを手の甲に巻きつけながら先端を親指に引っ掛ける。
これで装着完了!でもなぜこれで震えが止まるのか?その秘密はこの円いクッション。
クッションが机の面に密着して手首を固定してくれるのだ。
この器具は今年6月早稲田大学と東京の金属加工会社が共同で開発したばかりの福祉機器なのだ。
ホントにこんな簡単なものなんですけど違いますねこれで。
すごく助かってますよね。
こうですか。
(瞳)そうですね。
なるほどこれが正解。
めっちゃシンプルですけどこれであんなに変わるものなんですね。
岡さんは障害者を支援するさまざまな機器を研究していると。
さっきみたいなハイテクだけじゃなくローテク一つでも人が便利になるものがあるっていうのが本当にすばらしいですね。
すごい研究費使ってという世界もあるかも分からんけどもちょっと身近なもの工夫して…。
これアイデア商品ですもんね。
将来的に100円均一で売っててもおかしくない。
そうですよね。
(玉木)そんな感じやね。
日常的に使っている製品を障害者の暮らしに生かそうとするものなんです。
あるテクって何の略ですか?あるテクの中で特に注目されているものって?最近はやはり…大体携帯電話って皆さんいつでも持っておられるので…これまさにあるテクですね。
まず紹介するアプリは…野元和明さんと小橋真由美さん全盲の2人。
今日のデートの行き先は?これまで見えない2人にとって曲の入力は困難だった。
そんな悩みを解決してくれたのがこのアプリ。
なんとスマートフォンがカラオケリモコンに早変わり!音声読み上げ機能を使って曲が選べる。
でも歌詞が見えないのはどうするのか?実は歌詞を読み上げてくれるアプリもちゃんとあるのだ。
画面の歌詞に触れると1行ずつ読み上げてくれる。

(歌声)続いては自閉症の人とその家族が愛用する…亜希ちゃんお水飲みますか?お水は?大阪に住む中谷さん親子。
亜希さんは重度の自閉症。
会話によるコミュニケーションが難しい。
しかし2年前あるアプリと出会って気持ちがうまく伝えられるようになった。
絵カードアプリ。
自閉症の人のコミュニケーションツールとして作られた。
画面には自分の好きな絵カードを並べられる。
(正恵)食べる?
(亜希)うん。
ホットケーキじゃあ食べようか。
サイフ。
「サイフ」。
そこが共有できるようになってからは…亜希さんは外出の時もタブレットを手放さない。
お店での注文も絵カードアプリを使ってこのとおり。
絵カードアプリで今日も亜希さんの生活は充実!どうですか?銀シャリのお二人。
すごい便利になってますよね。
もの頼んでる瞬間ちょっと感動やんね。
コミュニケーションができる事によって生活の幅が広がってるというのが本当にすごくいいですよね。
だから「こんなのないですか」ってどんどん聞いたらいいんですよ。
(岡)お見せしていいですか?「Checkatoilet」っていうアプリなんですけどスマートフォンのGPSと連動していて今この近くで使える公共トイレを探すっていうアプリなんですね。
例えば今こちらに出てますけどこの近くではこのピンの数だけ公共で使えるトイレがあるという事がすぐ分かるんですね。
(瞳)障害者用トイレがあるというのも分かるんですか?はい。
ここのトイレはどういうものかっていうとバリアフリーがどれほど対応しているかとか。
これは「ありますよ」って登録してくれてるんですか?
(岡)はい。
これはボランティアでネットで登録されてるものを拾ってくる情報なんですけど例えばウォシュレットでもボタンが手元にあるものと壁にあるものと使い勝手が全然違うと思うんですけどそういうところまで分かるような仕組みになってます。
後々★3つとかそういう感じになってくるかも。
使いやすさとかの。
クチコミとかの。
(玉木)この「バリバラ」にも情報寄せてほしいね。
勝手に言うてるけど。
「こんなアプリないですか?」みたいな。
あるいは「こういうの僕たち使ってますよ。
知ってました?めっちゃ使い勝手いいですよ」という情報是非是非送って下さい。
お待ちしております。
ジメジメした蒸し暑さを吹き飛ばすような2014/06/20(金) 21:00〜21:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「福祉機器大集合!」[解][字]

今、研究機関やメーカーが開発する福祉機器はロボットスーツなどの高価なものから、スマホやタブレット端末にアプリを入れる手軽なものまでさまざま。注目の福祉機器を紹介

詳細情報
番組内容
今、研究機関やメーカーが福祉機器の開発にしのぎを削っている。歩行をアシストするロボットスーツ。考える脳波で家電を動かす最新技術。しかし高価なのがネック。一方、既存のスマホやタブレット端末に障がい者用アプリを入れ、安価で気軽に利用する「あるテク」が大きな注目を集めている。最新のハイテク機器から、気軽で便利なあるテクまで最新の福祉機器を一挙公開、その活用法をスタジオで体感する。【ゲスト】銀シャリ
出演者
【ゲスト】大橋グレース,銀シャリ,【コメンテーター】玉木幸則,【司会】山本シュウ,【リポーター】大西瞳,【語り】神戸浩,伊藤愛子

ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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