未来シアター【ゲスト:行定勲(映画監督)】 2014.06.20

夏の風物詩線香花火を作る職人が生み出した贈答用としても人気の高い…
(羽鳥)見てられるなぁ。
アジア最大級の展示会で…
その牛を育てた酪農家の…
(加藤)う〜ん!
(小山)うまい!うまい!
週末金曜の夜だけひっそり開かれる映画館
『未来シアター』では未来への道を切り開く革新者の生きざまを名曲に乗せて上映いたします
さぁ始まりました『未来シアター』です。
今夜のたった一人の観客は映画監督の行定勲さんでございます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
なんと映画監督を初めて迎えるという…。
えっ!?このスタジオで。
「シアター」と言っているにもかかわらず…。
よくここまで呼ばなかったですね。
1回目に迎えてもいいぐらいだろうというとこでした…。
そうか初めてなんですね。
行定監督『GO』『セカチュー』。
ねぇ数多くヒット作品を生み出し続けてる。
あの…。
そうなんですよ。
そうなんですよね。
丸山君というのはあの「関ジャニ∞」の丸さんですか?えっ「ジャニーズ」とはかなり…?初めてだったんですよね。
どういうイメージだったんですか?その仕事をする知り合う前の「ジャニーズ」っていう。
何かね…。
あぁ〜!え〜。
はいはい。
はいはい。
なるほど。
だから女優をちょっと2番手に。
アハハハ…!
(ブザー)
上品な桐の箱に収められた色鮮やかな花びら
実はこれ日本の夏の夜を彩る…
江戸時代日本で生まれ300年以上の歴史を誇る線香花火
その特徴は…
外国産の線香花火と比べるとその差は歴然
(スタジオ:羽鳥)うわ大きさが違う。
(スタジオ:加藤)全然違う。
しかし現在国内に出回っている99%が価格が安い外国産
(スタジオ:小山)何か日本のものっぽい…。
その影響で…
そんな日本の伝統の危機を救った革新者がいる
(筒井さんの声)…というのがあって。
夏の風物詩…
火花が出る前の…
温度が上昇し力強い火花が散りだす…
(スタジオ:加藤)牡丹っていうんだ。
さらに温度が上昇し勢いが増し次々と火花が飛び散る…
そして徐々に温度が下がり火花が一本一本落ちて行く…
4段階の変化を味わうことができる
(スタジオ:羽鳥)おしゃれな名前。
そんな線香花火実は一本一本…
1本に使用される…
ところが…
途中で火の玉が落ち最後まで美しい火花を放ち続けることができない
それを筒井は長年の経験から手の感覚だけで正確に量り分けることができる
(スタジオ:羽鳥)職人だ。
そしてもう一つ重要なのが首と呼ばれる部分の紙をよる力加減
よりが弱いと火花が飛び出すまでに紙が燃え尽きてしまい火の玉が落ちてしまう
しかし…
最後まで美しい火花を出す線香花火を作るには…
筒井は21歳の時国産の線香花火を製造する叔父の工場が廃業することを知った
自分が…
そんな思いから…
その後も…
一度は消えかけた線香花火の技術を身に付けた
しかし外国産の線香花火の値段は30本で100円程度

対して国産の線香花火は10本で100円

火を付けてもらえれば必ず良さが分かってもらえる

そこで筒井は見た目にインパクトもあり伝統の技術も織り込まれた線香花火の開発に取り組んだ

しかし試行錯誤を重ねるも伝統がある線香花火ゆえに革新的なアイデアはなかなか生まれなかった

思うように行かず…

共に花火を作る妻のひと言だった

火薬を巻く和紙には草木染めした福岡県八女市の手すき和紙を

火薬は松の根を30年以上寝かせ線香花火に必要な油分を多く含ませたものをいぶして作る松煙を使用

こうして完成した線香花火

その名も…

(スタジオ:羽鳥)キレイ。

(スタジオ:小山)お〜!
(スタジオ:羽鳥)いいお値段ですね。

原料にとことんこだわり高い技術と革新的なデザインで筒井は伝統と革新を併せ持つこれまでにない線香花火を作り出した

(スタジオ:羽鳥)見てられるなぁ。
(スタジオ:小山)落ち着きますよね。

(スタジオ:小山)キレイだなぁ。

『花々』はそのデザインやパッケージから…

(スタジオ:小山)すごいな木箱に入ってんだもん。

次の世代に…
素晴らしいなぁ。
いや〜日本の文化だと思ってたものが99%外国産なんでちょっと驚きましたね。
…っていう歌詞がありましたけどもちろん技術の面でもやっぱりなくしてほしくないと思いますしやっぱり花火っていっても衣食住に関係あるわけじゃないから忘れられがちなのかなって…みんな大好きなはずなのにそこにお金を掛けようとかって意外としなかったことに大人のための線香花火っていう考え方はすごくいいなと思いました。
おしゃれだな〜。
木箱ですからね。
開けたら線香花火…。
監督はそういうコツコツやる映画作りの世界にもともと興味持ってどういう工程を経るとその今みたいなとこに行けるんですか?いや単純に映画の作り方分かんないんでやっぱ技術を学ぶために専門学校に入ると。
専門学校行ったんですか?行きましたよ。
でも専門学校で教えてくれる限界ってのがあるでしょ?だからもう現場に行かなきゃ分かんないんだなと思って途中からアルバイト的に現場に入って行くっていう。
じゃあ先輩に怒られたり…。
してましたよ。
え〜。
ハハっ有名な人ね。
ADさんで。
(一同)え〜!そうですよね。
なるほど。
…って言われてその番組に入ってたんです。
へぇ〜。
だって…。
(笑い)よっぽど嫌だったんですねもう言い方が。
どんな風が吹いて来たんですか?香川さん分かるじゃないですか今と変わんないですよあんまり。
どういうことですか?ちょっと何かこう芝居かかってんですよね。
はぁ〜。
大先輩じゃないですかもう。
「あっはい」とか…。
知ってるから。
そうなんだぁ。
多分ね…。
カッコいい!
(笑い)
(ブザー)
今銀座のデパ地下である牛乳が人気を集めている
それは昨年食のプロ達が選ぶ『FOODEX』で最高金賞に輝いた牛乳
値段は一般的な牛乳のおよそ4倍と高価だが購入する客が後を絶たない
生産しているのは岩手県北上山地に抱かれた「なかほら牧場」
24時間山の中で牛を放牧
山地酪農で牛乳を作る革新者…
牛は…
「なかほら牧場」では…
…の牛を放牧している
すると…
野シバは牛が食べてもまた自生するため半永久的になくならない
そして野シバの成長の妨げとなり牛も食べない草木は中洞が自ら刈る
そんな野シバの山に子牛の頃から放牧され育った牛は健康で丈夫な体をつくりしかもストレスを感じないため良質な乳を出すという
また交配分娩子育てにも人間が手を貸すことはない
全て自然の成り行きに任せている
夜も牛舎には入れず…
「なかほら牧場」の牛乳は甘みが強くサラサラしているのに濃厚
味わいは上質な生クリーム
その濃厚さは朝瓶詰めされ夕方頃にはふたの裏や縁にクリームが出来るほど
農家の息子として生まれ育った中洞にとって牛は兄弟のような切っても切れない存在だった
しかし中学生の時に…

幼い頃から当たり前だった牛との生活を取り戻すため…

そして1本の映画が彼の酪農への考え方を変えた

それは山地酪農をテーマにしたドキュメンタリー

そして31歳の時7000万円もの借金をして故郷岩手に山を購入

山地酪農を始めた

しかし現実はそんなに甘いものではなかった

理想を掲げ山地酪農を推し進めたが牛乳は思うように売れなかった

それでも…

…と信念は揺るがなかった

荒れ果てた土地に手を加え山を昔ながらの自然な形へと戻して行った

そして夜や寒い時期は牛舎に戻すなど牛を少しずつ自然に順応させて行った

時には…

リラックスさせることもあった

そうした中洞の努力によって牛達が自然に慣れて行き自然の味がたっぷり入った牛乳が多く取れるようになった

まさに自然のたまものといえる「なかほら牧場」の牛乳

その評判は…

そして…

中洞式山地酪農を確立

全国の山地が放牧地となる

その日まで中洞の挑戦は終わらない
ん〜。
今回「なかほら牧場」の牛乳ご用意していただきました。
お願いします。
飲んでみたいね。
どうですか?監督。
ホントだもう固形になってるね部分的に。
そうですねちょっと粒々になってる所があって。
う〜ん!濃いですね。
後から来るねこれ。
濃いわ〜。
何だろう?これちょっとバニラ的な。
(笑い)全然違うんだねそんなに変わるんだ。
確かに全然違う。
(笑い)ハハハ「まだ欲しい」っていうね。
何だろう?この…。
今の驚きの牛乳を作り上げるまでのその歴史なんかも振り返ってみると「うわ大変だったなぁ」と思いますけど監督もどうですか?振り返って「あれは大変だったあれはやっちゃったな」っていう。
あぁ。
へぇ〜。
雪か何か…。
そうそう…。
そりゃそうですよね。
もう俺がこう…。
「雪が足んないんだよ!」っつって。
バ〜ンって。
うわ〜。
それ吉永さん何て言ったんですか?その時に「カットOKです」って言ったら「分かりました」って言ってて「相当痛かったらしいよ」って裏で聞かされてちょっと…。
「やって」っつってやったら…。
アハハハ…!これは俺は最初にやってからやんないと…。
そうですね。
それで何か吉永さんに言いに行ったんですか?「ごめんなさい思いの外痛くて…」。
…って言われたんで「もう満足行きました」って。
吉永さんカッコいいっすね。
監督最新作が話にも出てましたけども『円卓こっこ、ひと夏のイマジン』。
大阪を舞台にしたちょっとね…普通が嫌いな女の子なんですね。
相手の気持ちに立って想像するっていうのはすごく重要…。
そういうものが描かれた映画なんですけど。
最後に今回取り上げた2人の革新者から学んだこと私が古今東西の偉人の格言から見つけてまいりましたのでご紹介をしたいと思います。
一風変わった漁を行う革新者
(高嶋)自分の人生の邪魔をするヤツが嫌い。
渋谷の街に新たな図書館を作りたい
2014/06/20(金) 23:30〜23:58
読売テレビ1
未来シアター【ゲスト:行定勲(映画監督)】[字]

1万円の線香花火!国産品の生き残りを懸けた職人の想い▽アジア最大級の食の見本市で最高金賞を獲得した牛乳▽香川照之が先輩ADだった!?行定勲監督の過酷下積み秘話

詳細情報
番組内容
未来シアターは様々な分野で世の批判や失敗を恐れず、イノベーションを起こしている人々を革新者(かくしんもの)と呼び、彼らの生き様を番組が選んだ主題歌と共に紹介していく「一曲一人生」をコンセプトにした番組▽妻の一言がアイデアに!かつてなかった全く新しい線香花火とは?×チャットモンチー「きらきらひかれ」▽自然のままに牛を放し飼いにする飼育法から生まれた牛乳!山地酪農家に密着×福山雅治「約束の丘」
出演者
羽鳥慎一
小山慶一郎(NEWS)
加藤シゲアキ(NEWS)
【ゲスト】
行定勲(映画監督)
監督・演出
【企画】
福士睦
【演出】
小江翼
【ディレクター】
長沼昭悟
【プロデューサー】
今井大輔
上原敏明
【チーフプロデューサー】
安岡喜郎
制作
【制作協力】
ユーフィールド

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32725(0x7FD5)
TransportStreamID:32725(0x7FD5)
ServiceID:2088(0×0828)
EventID:34838(0×8816)