セーラーゾンビ 第9話「追憶」 2014.06.21

「ラララ〜ラララララ〜」
(3人)「いつのことだか思い出してごらん」「あんなことこんなことあったでしょう」「嬉しかったこと面白かったこと」「いつになっても忘れない」第9話追憶。
あなたが幸せだった時はいつですか?
ゾンビが溢れた終末世界に奇しくも生き残ってしまった図太い女子高生の物語
〜この景色…。
この景色見たことある。
やっぱり…。
すみません。
ん?あの…寄りたいとこあって。
寄ってもいいかな?どこ?お父さん家。
親離婚して何年も会ってないけどたしかここの近くだった気がする。
行こう。
ありがとう。
あの家。
いない。
ひとつ確認。
パパさんがゾンビだったら殴っていいよね?それはしかたない。
優しく殴る。
いた?
(物音)あれマオのパパさん?殴っていい?ねえ…ねえねえ。
ダメでしょ。
なんで?でもゾンビじゃん。
だってマオのパパさんだよ。
いや関係ない関係ない。
ゾンビだもん。
空気読めよ…。
空気って何?ゾンビじゃん。
だってマオのパパさんだよ。
昔もよくバイク磨いてた。
ゾンビになっても大切にしてるんだね。
さっきからケータイ見すぎじゃない?もう何度目?離婚して独り身だし寂しくて出会い系してんだ。
ゾンビなうとかつぶやいてんのかも。
ちょっと悪口やめなよ。
悪口じゃないよ。
推測。
舞子はどう思う?誰かからの連絡待ってるとか?ほら出会い系じゃん。
私だ。
私からのメール待ってるんだ。
お父さんケータイの使い方覚えてよく私にメールくれるようになって。
でも私は一度も返信しなかった。
おいしい。
おいしい?うん。
よかった!はいハンバーグ食べてみて。
おおありがとうな。
いつ覚えたの?教えない親に料理作るのなんて初めてだったし。
あの喜ぶ顔は忘れらんない。
またやるって言ったのに2回目はなかった。
お父さんとお母さんケンカばっかするようになって。
お父さんがバイク買ったとかでお母さんすごい怒ってた。
私乗せて走りたかったみたいだけどお母さん許してくれなくて。
でも実は一度だけ乗せてもらったことがあるの。
団地の周りをグルって一周。
まぁほんの1〜2分だったんだけどね。
お父さんの背中に必死にしがみついて…。
風が気持よかったな。
私ね後悔してるの。
もう一度料理しなかったこと。
してたら何か変わったか?って言われると何も変わってないかもしれないんだけど。
でもお父さんとお母さんが仲悪くなってるの知ってて…。
私は何もしなかったから。
マオ偉いね。
偉くないよ。
だってずっとお父さんのメール無視ってたし。
ねぇみんな1回だけ戻れるならいつに戻りたい?それは今の記憶を持って戻れるんですよね?じゃないと意味ないもん。
また同じこと繰り返すだけだから。
戻りたいくらい幸せだったときはいつかってこと。
あぁ…。
舞子は?え?私?私は…今ふと思い出したのは…。
〜タクミ君。
何してるの?えっ練習。
振りつけの。
振りつけ?アイドルにでもなる気?まさか。
なわけないじゃん。
っていうか無理だし。
無理かな?学校のアイドルくらいにはなれんじゃない?そうだ俺がファン1号になるよ。
俺じゃ嬉しくない?違うのあまりに嬉しくてフリーズしたの。
マオの話のあとだからかな全然感動しない。
なんで?タクミ君知んないし。
ブサイクでしょ?超かっこいい。
剣道部のエースだし。
それピンとこない。
お面かぶってるのがかっこいいってこと?かぶってても脱いでも。
へぇ〜つきあっちゃえばよかったのに。
つきあってた。
言ってなかったけど病院向かったとき迷子になったじゃん私。
そのとき生きてるタクミ君と奇跡の再会して。
好きです。
俺の彼女になってください。
俺の彼女になります告白されてそれでそのあとすぐタクミ君…。
つきあったって言っていいのかな。
あのときの心配返してほしい。
ね。
バカ舞子ほんと。
タクミ君。
ゾンビのしかないけど。
あれ?このゾンビ知ってる。
看板で刺されて身動きできなくなってた。
えっそれタクミ君!なんで?なんでって森で出くわして…。
頭ふっ飛ばしちゃった。
ごめんなさい。
私もタクミ君に殺してって言われたけどできなくて。
だからありがとうございます。
(物音)
(猫の鳴き声)なんだ猫ちゃんか。
アイカさんは?えっ?幸せだったときいつですか?私はやっぱ高校のときかな。
親友とバカなこといっぱいした。
伝説作ろうとか言ってチーズバーガー100個頼んでフードファイトしたりあとは深夜の学校のプールに忍び込んで下着で泳いだり。
なかでもおもしろかったのがみんなでノーパンで下校するの。
今思えばどうして誰も止めなかったんだろうね。
みんなノリノリでやってたし。
みんな超変態で最高だった。
最後の伝説とか言って卒業式もみんなノーパンで出席したんだけど感動したのは帰りの公園だった。
〜式の前に脱いだパンツはいただけなんだけどなんかひとつ時代が終わって大人になるって感じがした。
この頃はなんでもやれる気がしたなぁ。
親友と一緒なら。
ん?ちゃんとした人だと思ってたのに。
ちゃんとしてるよ!ノーパンですよね?今はちゃんとはいております!はははは!ほんとだよ。
ウソだ。
ほんとだよ。
見る?見ない。
おしゃべり好きの私たちはその後も話を続けた
その夜私たちが話した過去は全部…確かにあった
アップルパイ…。
〜ん?私残る。
え?私残る。
え?もうみんなとは行かない。
ここでお別れ。
これからどうする気?お父さん家に帰ろうかなぁって。
メール無視り続けた娘が急に来て怒られるかもしれないけど。
でもお父さんに謝りたい気持もあるし。
いやマオのお父さんゾンビだよ?言ってる意味わかってる?もちろんちゃんと考えて決めた。
昨日の夜さ幸せだったときの話したでしょ?みんなの話どれもすごくおもしろくて。
聞いてるだけで幸せな気分だった。
でも…その分悲しくもなった。
過去の話は楽しいけど未来の話はする気になんない。
もう希望が持てないんだ。
もっと生きたかったよ…イオリもいなくなって生きていく楽しみはもうないの。
ダメだよ…生きないとダメだよ。
そう思う人だけが生きればいい。
私はもう決めたから。
決めたんならしかたないんじゃない?私たちに止める権利ないと思うけど。
この世界で生きるのってめんどいし。
なんでそんなこと言うの?舞子の意見は正論だけど正論すぎるかも。
この世界はもう普通じゃないからさ。
ちょっと暗くなんないでよ。
私の気分は晴れやかなんだよ?じゃあ…。
いってきます。
何してるんですか?私は死ぬの。
止めても無駄だから。
希望がないの。
死ぬって決めた。
絶対に止めないで。
絶対に止めないでね。
絶対。
絶対やめてよ。
それは止めてってことですか?待って。
もう一度よく考えて。
イオリの最後の言葉聞いたでしょ。
もっと生きたかったってイオリは言ったんだよ。
それを言葉にしてマオに伝えたんだよ。
なのにいいの?イオリの生きたかった今日を明日をこの先の未来を生きられるんだよ。
イオリに聞いてみて。
なんて言ってる?イオリは…。
私の好きなようにだって。
マオ!
(泣き声)ただいま。
お父さん。
〜やっぱりドライブには音楽。
さてここでゲストをご紹介。
どうもこんにちは。
『パラダイス・レディオ』に出れるなんて夢みたい。
いつも楽しみに聞いてたんですよ。
ありがとうございます。
女子高で音楽の先生だったとか?そうなんです教師に見えないって言われますけど。
ふふふ学生に間違われるんじゃないですか?寺川先生だ。
2014/06/21(土) 00:52〜01:25
テレビ大阪1
セーラーゾンビ 第9話「追憶」[字]

映画監督犬童一心×AKB48次世代メンバーが贈る“青春ポップホラー”ドラマ!田淵とイオリを失い、悲しみに暮れる舞子たち。マオは偶然、離婚した父親と遭遇する。

詳細情報
番組内容
田淵(風見梨佳)とイオリ(飯田祐真)の死にぼう然とする舞子(大和田南那)たち。とりわけ愛するイオリを失ったマオ(前田聖来)は深い悲しみに沈んでいた。そんな中、偶然両親の離婚で離れて暮らしていたマオの父親に遭遇する。ゾンビとなった父を見たマオは、幸せだったころの両親と自分の姿を懐かしみ、皆はそれぞれ「自分が一番幸せだったとき」の思い出を語り始める。
†出演者
 乾舞子…大和田南那(AKB48)
 秋月百花…川栄李奈(AKB48)
 小山田睦美…高橋朱里(AKB48)ほか

†総合演出
【企画・総合演出】
犬童一心
†監修
秋元康
†監督
渡部亮平
†脚本
 渡部亮平
 犬童一心
†関連情報
【公式ホームページ】

http://www.tv-tokyo.co.jp/sailor-zombie/

【公式Twitter】

https://twitter.com/tx_sailorzombie

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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