近年、電車に乗るとスマートフォンとにらめっこしている人が多いことに気付きます。
立っている人、座っている人関わらず、首を大きく前に傾けてうつむいており、客観的に見ると、明らかに首と肩が辛そうに見えてしまうのです。
もちろん車内に滞在する時間が長くなるほど暇を持て余しますし、スマートフォンの利用は悪いことではありません。
むしろ社会にマッチした有意義なツールと言えるでしょう。
しかし、毎日のように首を傾けてスマホを利用する癖は、身体に様々な不調をもたらす可能性があるのです。
ただの肩こり? それとも・・
ネットリサーチのディムスドライブが行ったアンケートによると、対象者約7千人のうち、なんと57.1%の人が、スマホの利用が原因で身体に何らかのトラブルを抱えていることが分かりました。
そのうち、具体的な身体の不調は以下の結果です。
- 1位 目のこり・疲れ37.0%
- 2位 肩こり 25.3%
- 3位 首のこり 24.3%
眼精疲労や、首肩のこりが目立ちますが、スマホとの関連性が囁かれているストレートネックだと感じる人は2.8%と少ない割合でした。
ストレートネックって?
本来正常な首の角度は30度から40度で、うなじから首の下まで、ゆるやかなカーブがあります。
しかし、ストレートネックの場合、頭と顎が前に突き出した状態で、バレエダンサーのように首がまっすぐになってしまうのです。
具体的に言うと、首の前湾角度が30度以下で、整形外科医などの医療機関でレントゲンを撮ると、通常よりまっすぐになっていることがわかります。
ストレートネックの症状
- 頭痛
- 肩こり
- 首の痛み、うまく回らない
- 上向きが辛い
- 吐き気、めまい、ふらつき
- 手にしびれがある
つまり身体のこりを感じている場合、一時的なものではなく、実は慢性的なストレートネックが根本原因である可能性が高いのです。
長時間のスマホ利用は控えることが最も重要ですが、ついつい携帯に手が行く、という人も多いでしょう。
そこで、自宅やオフィスなどで簡単にできる改善策をご紹介します。
バスタオル矯正法で首を楽にしよう
これからご紹介するのは、すきま時間にできるストレートネック解消で、タオルを使って行います。
バスタオル1枚、ゴム2つがあればできる簡単な方法ですので、是非お試しください。
- バスタオルを縦に二つ折りにして、さらに半分にします。
- 次に縦にクルクルと弛みがないように丸め、両端をゴムで止めたら完了です。
仰向けに寝て首の凹みにタオルを差し込むと、頭が後ろに反る状態になりますが、これが本来の首の正しい状態なのです。
首に痛みが出ない程度にタオルの厚みを調節してくださいね。
いかがでしたでしょうか。
スマホだけでなく、長時間のパソコンの利用、顔を前に傾けた姿勢での居眠り、猫背、運転なども原因となるため、長時間同じ姿勢を続けず首への負担を軽減しましょう。