8東北発☆未来塾▽コーディネートするチカラよそ者がコミュニティーを強くする! 2014.06.21

どーも!「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どーも!虎舞ですね。
釜石といえば虎舞です。
有名ですよね。
こういうお祭りは地域の団結力がないとなかなか出来ないよね。
まぁそうですね。
そこで復興コーディネーターが今必要とされているんですね。
今回は藤沢烈さんから「地域を強くするチカラ」を学びます。
さてどちらがコーディネーターだと思いますか。
右の男性でしょ?あ…実は左の女性なんです。
え〜!そうなんですか。
地元の人かと思った。
こっちはちなみに右の若いおにいさんがコーディネーター。
そうなの?どっちもすごいよね。
溶け込んでますね。
始まりますよ!東北発☆
(一同)未来塾!岩手県釜石市箱崎町。
漁業を中心とした町です。
震災前の人口は1300。
今は900人を切っています。
津波で破壊された港の整備が進む中今どんなチカラが必要なんでしょうか。
こっちの方まで来たことある人は…。
藤沢烈さんがこの町で活動するコーディネーターを紹介してくれました。
(下川)初めまして。
どうもごぶさたしています。
きょうはよろしくお願いします。
お疲れさまです。
じゃあちょっと紹介しますね。
はい。
お願いします。
学生の皆さんです。
下川さん。
もともとは銀行に勤めていたんですけど縁があって釜石に来てくれていてここの地域のコーディネーターをしてくれています。
きょうはよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
下川翔太さんは去年4月大阪から釜石に移り住み漁協やNPO団体をサポートしています。
銀行員時代は企業への融資を担当。
その経験を生かし決算書作りや助成金の申請などを行っています。
最近のこちら辺りの課題はどういったところですか。
これを何とかしなきゃいけないんですけども単刀直入に言えばそういった漁業自体も再興あるいは改革というところも考えていかなければいけないと。
そういう漁業と集落を復興していくための中で下川さんのコーディネーターとしての役割はどこにあるんですか。
そうじゃなくて「こういう町を作りたいよね」っていうものをしっかりと皆で持って…今箱崎の漁業関係者は「漁業の学舎」というプロジェクトに取り組んでいます。
箱崎の自然や漁業の魅力を伝える体験ツアーを行い将来若い世代に移り住んでもらいたいと考えています。
運営資金を確保するため下川さんが申請書を作り県から300万円の助成金を得ることができました。
更にツアーの講師役となる漁師さんを増やすため一人一人に声をかけて回っています。
下川さんは町づくりのノウハウを持つ都市計画家や自然体験型ツアーを得意とするNPO団体とも協力。
多くの人を巻き込み町の魅力を高めようとしています。
ツアーはこれまで3回実施。
この夏には定置網の体験ツアーを計画しています。
最初来た時には本当に使いものになるのかなぁと思い半信半疑だったわけですが「農林省にはこういう計画があるからこういう予算をとれますよ」とかいろいろな制度資金を利用して皆さんに漁業を広めていこうということを一生懸命やってもらってますから本当に我々とすれば力強い存在だなぁと思っております。
本当にパイプ役になってもらえた。
浜の人たちっていうのはそういうパイプがないんですよ。
それを太いパイプになってもらったなという感じは受けております。
すごく頼りにしてますし「帰る」って言われたら大変だなと思いながらね。
よろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
こちらは釜石市唐丹町。
ここにも地元に住み込みながら活動するコーディネーターたちがいます。
震災後唐丹町では長年続いてきたお祭りが途絶えていました。
この日は大石地区の虎舞など7つの町内会がチカラを合わせたお祭りが行われました。
震災後初めてのことです。
藤沢さんはこのお祭りの復活にもコーディネーターのチカラが生かされているといいます。
コーディネーターはどんなことをしたのでしょうか?カメラを構えている女性は東京から移り住んだコーディネーターです。
虎の中から出てきたこの男性もコーディネーターなんです。
山口政義さんは以前はテレビ番組の制作会社で働いていました。
実はこのお祭り開催のめどがなかなか立ちませんでした。
祭りの道具が津波で全て流されてしまった地区もあり「やりたいけどできない」という雰囲気はありました。
山口コーディネーターは昔の祭りの映像をビデオにまとめ唐丹の全ての地区で上映会を開催。
すると次第に住民たちの祭りへの思いが高まってきたそうです。
他にもコーディネーターたちは太鼓の倉庫を修理するための補助金を取り付けたり宣伝ポスターを作ったりしました。
それぞれの得意分野を生かしながらお祭りに関わってきたコーディネーターたち。
住民の「やりたい!」という気持ちを支え続けてきたのです。
唐丹の7つの町内会をまとめる…やっぱり地元の人たちだけでは踏み出せないというか物事を前に進めるということでは非常に大変でしょうけども大事な仕事だと思います。
もともと唐丹に住んでいる方は唐丹の良さが分からないんですね。
いろんなアイデアを頂いているという形で本当に助かってます。
こちらは去年行われたスカットボール大会。
お年寄りに人気のスポーツでコーディネーターたちが企画しました。
震災後離れて暮らす住民たちの再会の場を作るためです。
唐丹町に住む人のおよそ1割。
120人近くが参加。
子どもたちも集まり世代間の交流も進み会場は大いに盛り上がりました。
・きょうはありがとうございます。
(一同)よろしくお願いします。
地域の相談役である公民館館長の見世健一さん。
このスカットボール大会には大きな意味があったといいます。
私一番本当うれしいのはこのスカットボールで高齢者の方々が外に出て皆と仲よくやれるようになったのがすごく大きなことで。
仮設住宅に入ってほとんどの人たち家流されて下を向いていた人たちが外に出たくなかった人たちが少しずつ出るようになってこのスカットボール大会の時は独り暮らしの女性の方は化粧しておしゃれな服を着て出てくれるようになったんですよね。
これってすごく大事なことなんじゃないかなと。
コーディネーターのこういうふうな動き方とか考え方というのが地域にとってもいいんじゃないかというところがもしあれば教えてください。
いやあの…。
コーディネーターという形で入ってきたメンバーのこれまでのボランティアさんだったりとの違いといいますかどのへんの違いがあってどのあたりが地域にとって有意義だったのかということを教えて頂いてもよろしいですか。
一過性に来て「ドブを掃除しますよ」とか「お茶っこサロン」しましょうとかそういう単発的なものではなくずっと続けて支援をしてくださってるというところ。
郷土芸能祭をご覧になって分かると思いますが山口さんが地域に足りないその…「大石の虎舞人数が足りないので何か手伝いに行きます。
私の出来ることってこういうことしかないです」という感じで。
それが大石の人たちにとってすごくうれしかったみたいです。
何しろ一番大事なのがスタンスというか一番一番大事な当たり前といえば当たり前なんですけど意外と忘れがちなところだと思うんですよね。
やっぱりそれは外から入っ「支援」という言葉を僕らは使わないのは上から下にというのが見えてしまうので。
「支援します」っていうのは自分は大丈夫で大変な人たちがいて助けたいと。
その気持ち自体は悪いことじゃないんですけど。
ともするとそれが一方通行になってしまう部分があって決して支援する側が主役なんではなくて実際に住んでおられる皆さんがもちろんこの町の中では当たり前ですけど主役なんで。
その方々がたまたま震災があって多少難しい事態が幾つか起きてそこを何かお手伝いしに行くということなのであくまでも住む方々が主役というところが一番まず大事にしないといけないところだなと思っています。
コーディネートするチカラ!ゴールデンルール。
(一同)よろしくお願いします!住民の生活に寄り添いながら活動するコーディネーターたち。
釜石市は彼らの活動をどう見ているんでしょうか?副市長に聞きました。
まずは藤沢さんをはじめとするコーディネーターの皆さんに来てもらい行政としてどう思っているのかという感想から入りますと高台に移転する。
目に見える工事は私たち行政は得意仕事です。
我々の得意分野なので今全力でやっていると。
ただ一方で住民と住民をつなぐといったような人と人との関係。
このへんはなかなか我々必要だなと思っているんですがやり方が分からないというところがあります。
その得意としない後者の部分については慣れない私たちが慣れないふうにやるよりもそれを得意とする方々と一緒にやることの方がいいのかなぁと思っています。
地域と地域がつながっているとその象徴としてのお祭りだと。
お祭りだけでその地域が元気になるという事はないですけどもお祭りを通じて「自分たちはこの町に根ざしているんだな」という意識を確認したりあるいは高齢世代と若い世代がそこで会話を交わすといった形で意外とご近所づきあいにものすごく影響を及ぼしています。
まさか私たちがおみこしを担ぐわけにもいきませんから役所が何かやるというテーマではないのかなと。
そこに「外もの」が入っていって地域をコーディネートするプロデュースするというのはすごくいいのかなと思っています。
嶋田さんも言っていましたけど難しい問題もさまざまあってそれに向き合っていかないといけないんだけど1個なぜそう思うかというのを少し示しておきたいんですけどこれは何かというとですね「地域コミュニティーの付き合い」。
これがだんだん下がっている。
こちらは近所付き合いの変化を表したグラフ。
1970年代地方では70%近くが「よく付き合っている」という結果でした。
しかし今では20%程度。
大都市の15%とあまり変わらない結果となっています。
こういう社会を前提にして僕らは地域づくりをしないといけないと。
そこに恐らく多分コーディネーターの意味が出てくる。
なのでこういう今コミュニティーの力が弱まってきている地方だからこそ地域にもコーディネーターのチカラが必要になってきているしこれはもちろん東京でも必要になってくることと思っています。
そういう背景があります。
何となく最近いろんなところを見ていて思うのがどうしてじゃあ地域コミュニティーって必要なのかなというのが自分なりに少し答えが見えなくなっているところがあってそのコミュニティーを何でつくらなきゃいけないのということに対して多分東京の人だったら「そんなのいらないよ」という人多いと思うんですけど。
僕らはコミュニティーが必要だから言ってるというよりかは今の釜石なら釜石の地域の方々が必要としているから。
だと思うんですよね。
(竹田)うん…。
弱まってはいるけどやっぱり必要だと…それは箱崎でも一緒でしたよね。
(竹田)はい。
漁師さんがどんどん減ってきてこのままだと仕事があるから住んでいたのにどんどん離れると。
それは唐丹でも一緒で他の三陸沿岸みんな一緒なんですよね。
そういう中で地域がなくなるという危機感がものすごく強い。
便利はいいんだけどそれによってどんどん便利な所に人が行って地域の良さがなくなると。
本当にそれでいいのかということなんですよね。
私は東北に関わる前は東北のコミュニティーは極めて強くてどんどん自力でお互い助け合って復興するのかなぁみたいなイメージもあったんですけどそういう地域もありますけど多くの所は特に中心の市街地の所はあんまりそういう状況じゃないですね。
そもそもお互いが知り合いじゃなかったりするんですね。
一緒になって復興するどころじゃないですね。
そういうことがよく分かったんです。
まぁでも地域の方がコミュニティーをつくっていきたいとこれまでの地域社会とはちょっと変わるかもしれないけれども維持したいと思われている以上関わっていきたいなってそんなふうに思っています。
最後に藤沢さんは地域を強くするために大事なことを教えてくれました。
行政だけでももちろん僕らコーディネーターだけでも駄目で僕らはそれをやるためにコーディネートしてる。
もちろん難しい問題がさまざまあってそれにも向き合っていかないといけないんだけど同時にこの東北の復興に関わることというのが未来の新しい取り組みにもなると。
これも強く信じてます。
コーディネートするチカラ!ゴールデンルール。
次回はこちら!踊るコーディネーターですね。
いや違いますね。
次回は福島県双葉町に行きます。
原発事故の影響で全国各地に避難している町だよね。
離れ離れになった人々をコーディネーターがつないでいるんです。
この饅頭うまそうですね。
その話はどうでもいいよ。
(2人)次回もお見逃しなく!2014/06/21(土) 11:20〜11:40
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾▽コーディネートするチカラよそ者がコミュニティーを強くする![解][字][再]

元テレビ制作会社社員、元銀行員。そんな彼らが復興のために活動している。「地域だけで解決できない問題を補う」という復興コーディネーター密着。【ナレーター】川島海荷

詳細情報
番組内容
3週目のテーマは、“よそ者”がコミュニティーを強くする!地元の生活に溶け込みながら、住民どうしをつなぐコーディネーターに注目。漁業の復興やお祭りの再興。地域の団結がないとなかなかできないことを実現するのに、いま、復興コーディネーターが必要とされている。「主役はコーディネーターではなく、地域の人」と語る復興コーディネーターの藤沢烈さんから、地域を強くするチカラを学ぶ!【応援団長】サンドウィッチマン
出演者
【出演】一般社団法人RCF復興支援チーム代表…藤沢烈,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
趣味/教育 – 大学生・受験
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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