和歌山に口コミでウワサが広がる1軒のパン屋さんがあります
とりわけ評判なのが「究極」とうたわれた「メロンパン」
焼いたそばから完売してしまう人気商品です
和歌山のパン屋さんってみんな個性的でなかなかみんなPRが下手なんですけど県外にもめちゃめちゃアピールできるパンいっぱいあると思うんでそういうのをどんどんどんどん広げていきたいですね
和歌山をこよなく愛するパン職人がいます
ユニークな発想から生み出されるパンが大人気
そんな地元の人々に親しまれるパン屋さんが和歌山の魅力を全国にアピール
同じ志を抱く作り手たちと手を組み大阪のイベントに参戦!
気合を入れて作った新作にはある秘密が!
今回は和歌山の味の魅力を伝えようと奮闘するパン職人の夢のカタチ
和歌山市塩屋
ここに和歌山の人々に愛される1軒のパン屋さんがあります
店の名はBAKINGGARAGEHARiMAYA
並んでいるのはオーソドックスなバゲットから総菜パンまで多種多彩
およそ60種類ものパンが次々と焼き上がりいい香りを漂わせています
そんなバリエーション豊富なパンを求め開店と同時に訪れるお客さんの姿も
いらっしゃいませおおきにです・ありがとうございます・
この方がHARiMAYAのオーナーシェフ・旅田勇人さん
旅田さんは和歌山市内で生まれ神戸の名店・ドンクで15年間働きました
しかしパン職人が腕を振るう世界大会に向け日本代表になることができずに挫折を味わい退職
生まれ育った和歌山へ帰ってきたのです
しかしパン作りへの情熱を抑えることができず3年前このHARiMAYAをオープンすることに
今も味のベースとなるのはドンクで学んだフランスパンの基本・バゲット
そういう意味でもそっちに近い粉をよく使ってはいます
基本に裏打ちされた技術とそれをアレンジする発想
それが旅田さんの持ち味なのです
フランスの地方の特産のパンなんですけどそのパンを雑穀をたくさん練り込んであったりドライフルーツをたくさん入れてあったりそういうふうにして食べてもらいやすいようにしてあります
珍しいタイプのパンには和歌山のお客さんがなじみやすいようにひと工夫をする旅田さん
和歌山のお客さんに少しでも親しんでもらえるよう精進する日々
月に一度のペースで新作を生み出す旅田さんですがそのたびにプレッシャーとの戦いがあるといいます
旅田さんが作るパンはネーミングがおもしろいのも特徴です
俳優の丹波哲郎さんの名になぞらえたこのパンには丹波産の黒豆がぎっしり
いかがですか?
「たまねぎ三四郎」は自慢のフランスパンの生地に甘みのあるたまねぎがたっぷり
店頭に並ぶとたちまち売り切れてしまうヒット商品です
伝統の味「バゲット」
そしてユニークなパンのウワサは口コミで広がり開店から3年たった今多くのファンをつかんだのです
あと変わったやつが多いんでここのパンが食べたくなって
一躍HARiMAYAの名を知らしめた一番人気のパンがあります
1日300個が飛ぶように売れるという「究極」と名付けられた「メロンパン」
そんなHARiMAYAの店内には至る所に旅田さんの好きなものが並んでいます
トータルイメージは10代の頃に憧れていた自由の国・アメリカ
明るくポップな雰囲気を生み出しています
一番のこだわりはお客さんとのつながり
レジの後ろには作業中でもお客さんと話ができるように窓を作りました
うちならではかなとは考えてます
パンを通じて多くの人とつながりたい
そんな思いから旅田さんは週に3回出張販売もしています
向かった先は和歌山信愛中学校・高等学校
お昼休みを告げるチャイムが鳴り終わると同時に旅田さんのもとへ駆け寄る女子生徒たち
(旅田)おいでおいで
パンの周りにはすでに人だかりが
さすが食べ盛りおよそ300個のパンが瞬く間に売れていきます
応対する旅田さんも大忙しです
はいちょうどねはいむっちゃパンが食べたかった
(旅田)160円ですそれ分けて食べんの?はいおおきにねありがとう
(女子生徒たち)イェ〜イ
お客さんだけではなく職人とのつながりを大切にする旅田さん
和歌山で頑張る若者を応援しています
寺本さんは手作りのクッキーやマフィンを作る菓子職人です
イベント販売を基本としているため自分の店舗を持っていません
そんな寺本さんのためにレジの横をお菓子のスペースとして提供
移動販売のカフェ・Rapoもまた旅田さんが応援している若者の1人
このように旅田さんは和歌山で頑張る人すべてを応援し和歌山をもっと盛り上げたいと常に考えています
そして今こそ和歌山のパン職人どうしで手を取り合うことが大切だと思い行動に移しました
すごくもったいないなっていうのがあったんで
それは和歌山のパンを全国ブランドにするために立ち上げたパン屋さんの会
そのうちの1軒・紀三井寺にあるlefournildeJean−Lucはオープン2年目
店長の小林さんは旅田さんと同じくドンクで腕を磨いた女性職人です
こんにちは毎度ですお疲れさまです
またパン屋さんの会の立ち上げに最も協力してくれた立役者がboulangeriefleurirのシェフ・西さん
10年前にここ紀の川市にオープンしました
地元の食材にこだわりパンの地産地消を目指すというまっすぐな職人さん
そして旅田さんの店がオープンした頃の苦労をよく知る同志なのです
2〜3年前がリーマンショック以降で結構どの商売も厳しい状態だったんですよその中でお店をオープンされてちょっと厳しいんちゃうかなとは思ってたんですよほんで案の定な1年目はほんとに大変な部分あってお手伝いさせてもらった部分があります
旅田さん自身が代表を務め西さんがサポートをし去年大きなイベントを開催しました
それが和歌山のパン屋さん9店舗による初の合同販売会
和歌山のパンのブランド力を高めパンを通じて和歌山を盛り上げようという思いでパン屋さんばかりのマルシェを開催しました
大きな成果を残しさらに規模を拡大したイベントを催したいと考えていた旅田さん
お店の営業が終わったある日今年の新たな目標に向けて走り始めました
それを今いろいろと準備してるとこっすね
今年の「パンステージ」は和歌山だけではなく大阪・奈良との共同で開催されることになりました
場所は大阪の難波神社に決定
和歌山を出て規模が大きくなった分期待とそして不安もまた大きいのです
和歌山のパンの実力をもっと知ってもらいたい
大阪での「パンステージ」でインパクトを残すため旅田さんは和歌山のある食材を使った新作を考えていました
イベントまであと2週間
こんにちはお世話になってますいつもありがとうございますお世話になってます
訪れた場所は和歌山で100年近い歴史を誇る酒造メーカー
厳かな雰囲気の豪華な部屋で待つ旅田さん
一体何を手に入れようというのでしょう?
お待たせ致しましたこちら弊社の大吟醸の35%の「紀伊国屋文左衛門」の黒の商品でそれの酒粕になりますもしよろしければ香りとか嗅いで頂ければ…
(係長)それだけで酔えるような…
(旅田)でもすごい甘みが立ってる感じでいいですねなんかすごいパンのイメージが湧く感じで
受け取った食材は大吟醸酒の酒粕
どうやらこれを新作に使うようです
しかしどうして酒粕なのでしょう?
1回それでどこまでできるか頑張ってやってみます
和歌山の酒粕を使った新作パン
一体どんなものができるのでしょうか?
和歌山で人気のパン屋さん・BAKINGGARAGEHARiMAYA
ビッグイベント「大阪パンステージ」まで残すところ僅か1週間
旅田さんは酒粕を使った新たなパンの試作に取りかかっていました
フランスパンの一番象徴であるバゲットですけど酒粕なんで日本酒の甘みは出るかなと思ってますそれに加えてちょっと日本酒のキレの部分っていうかそういう部分が出せればなぁというふうに思ってますね
新作のベースは原点に返ったフランス伝統のバゲット
これに和の要素を加えるようです
できるかぎり可能なかぎり水分を多めに入れたいんですけどより小麦の量に近いだけの水分の多いほうが甘みが出るんですよねただそれだと見た目とかボリューム的にちょっと出にくいのでそのラインギリギリのラインをどこで見極めるかっていうのが今の難しいとこですかね
酒粕の澄んだ香りとすっきりしたキレを残したい
水分をギリギリまで含ませ生地の発酵を待ちます
いつもと違う食材が入ることですべての工程が変わっていきます
日が落ちていよいよ形を整えます
続いて窯入れ
この段階まではイメージどおりに仕上がっているようです
焼き上がりまで15分
いつもと違う香りが窯からあふれます
まずは焼き色と形をチェック
悪くないんちゃうかなと思いますね発酵の状態もいいサインが出てますしすごい武骨な感じの仕上がりになってるんでもうちょっとこれが洗練された都会的な雰囲気って言ったらおかしいですけどそういうイメージが出せればほぼイメージどおりかなとは思います
パンの熱が冷め味が生地になじんだ翌日試食をします
大阪の人を驚かせるインパクトの強いパンを…
そんな思いを胸に毎日閉店後にひたすら試作を繰り返した旅田さん
いよいよイベントの前日です
和歌山の食材を使った新作「酒粕のバゲット」は無事完成したのでしょうか?
新作「酒粕のバゲット」は大阪のお客さんに受け入れられるのでしょうか?
「大阪パンステージ」イベント当日
難波神社で準備をする旅田さんたち和歌山勢の姿がありました
この日新作「酒粕のバゲット」は50本を用意
仲間であるパン屋さん・Jean−Lucと並んで開店します
旅田さんの同志・Fleurirの西さんの姿もありました
旅田さんオープンを前に少し緊張している様子
大阪・奈良・和歌山から出店したパン屋さんたちの準備が整ったようです
強豪たちが居並ぶこの場所で旅田さんは和歌山のパンをアピールすることができるのでしょうか?
会場となる難波神社の前には早くも長蛇の列が!
開幕と同時に境内の中はお客さんが押し寄せお目当てのお店へと詰めかけます
(旅田)いらっしゃいませありがとうございます300円でございます
旅田さんの新作「酒粕のバゲット」も好調な滑り出し
ありがとうございますおおきにです1本でありがとうございます500円になりますはい頂戴します
旅田さんだけでなく和歌山から出店したパン屋さんたちも忙しそうです
いらっしゃいませどうぞ〜
その後も客足は絶えることなく旅田さんが焼いた800個ものパンは午前中でソールドアウト!
しかし目的は今日の売り上げだけではありません
肝心なのはイベントのあと
今後の展望ですかね
「大阪パンステージ」出店から1週間後
あの「酒粕のバゲット」も店頭に並べられました
パンの名は「幸せ」という意味を持つ「祥」
そしてこの日旅田さんにとっても幸せな時が訪れました
こちらのお客さんわざわざ遠くから和歌山へと来てくれたんです
確実に
和歌山を愛し和歌山のパンを全国ブランドにしたいと考える旅田さん
夢のツヅキは?
「大阪パンステージ」だけじゃなくてもっと他府県でそういうイベントにも参加してもっともっと胸張って他府県にもアピールみんなでしていけたらなと思ってるんでこれからも「和歌山パンやるやん」って言うてもらえるような展開していきたいなと思います2014/06/21(土) 11:15〜11:45
ABCテレビ1
LIFE〜夢のカタチ〜[字]/佐々木蔵之介 和歌山発!大人気パン屋さんの挑戦とは
人生はいろんな夢でできている…夢追う人の輝く瞬間を佐々木蔵之介の語りで描きます。
今回は、「和歌山発!大人気パン屋さんの新たな挑戦」です。
詳細情報
◇番組内容
和歌山県和歌山市に大人気のパン屋さん、ベーキングガレージHARiMAYA」があります。店主でパン職人の旅田勇人さんは故郷・和歌山にこだわったパン制作をしています。旅田さんは今年、大阪進出という挑戦をすることになりました。果たしてその結末は…?
◇ナレーション
佐々木蔵之介
◇おしらせ
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味/教育 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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