子育てや教育に関する悩みに答える番組…小さなホコリも逃すまいと必死に掃除するお母さん。
毎日部屋の隅々まで徹底的に拭き取る。
理由は我が子のアレルギー。
ハウスダストで全身に湿疹が出てしまう。
今アレルギーが原因の……などの子どもたちが増えている。
ある調査によると中学生以下の子どもの…対応を間違えれば死に至る危険も。
一方……も分からない事だらけ。
アレルギーがある子もない子も一緒に安心して暮らすにはどうすればいいのか。
今日のテーマは…増えてるそうですけど。
ねえ。
アレルギーの問題は僕らも考えなきゃいけないので今日この機会を持ててうれしいですよ。
うちの娘も卵白アレルギーなので。
卵が入ると全て出しちゃいますし真っ赤になりますんで。
そしたらカステラとかそういう…。
ダメです。
全部ダメ?基本的には。
徐々に慣れるとはいうんですけど…僕が教師になった40年ぐらい前…あっ古いわ。
40年ぐらい前はほんとにほとんどいなかったですよ。
それが20年ぐらい前になってくるとあれ?と思ったんですけど運動会の時に徒競走なんかで6人ぐらいずつ並んでいくでしょう?どの列にも足の後ろ…膝の裏辺りに皮膚炎みたいにアトピー性の皮膚炎になってる子が何人もいてうわっ!と思ったんです。
実際に尾木さん何十年か前にアレルギーが増え始めた頃というのはやっぱりまだ知られてないじゃないですか。
いじめとか…。
だから学級担任としては4月の最初の時に…誰だってかゆい経験持ってるでしょ。
「みんな嫌でしょう?」って言うとみんな嫌だって分かるから…番組では…さまざまな悩みが寄せられた。
大阪・枚方市に住む…小学3年生の長男をはじめ4人の子どものお母さんだ。
かわいい。
今年から小学校に通う…5歳の時湿疹がひどくなったので病院で調べてみると…。
ダニが原因のアレルギーが見つかった。
反応の起こりやすさは標準値の500倍。
ダニの死骸や糞などのハウスダストに反応する。
それ以来櫻田さんとハウスダストとの闘いは始まった。
子どもたちが学校にいる間にダニの温床となる布団を干す。
雨の日以外は毎日だ。
シーツも毎日洗濯。
ホコリがたまりやすい場所は家具をどかして掃除する。
子どもたちが一番近づくテレビ周りは裏まで丁寧に拭き取る。
櫻田さんの努力もあって龍汰君の症状は落ち着いている。
しかし毎日薬を塗るのは欠かせない。
よくなったり悪くなったりを繰り返しながらハウスダストとの闘いは続く。
大阪狭山市に住む…2男1女のお母さん。
次男の保博君には小麦と牛乳の食物アレルギーがある。
中でも牛乳に強い反応が出てしまう。
保博君に牛乳を近づけないため狗巻家にはルールがある。
他の子が牛乳を飲むのは冷蔵庫の前。
こぼしても保博君が牛乳に触れないようにするためだ。
毎日の食事にも気を配る。
この日の夕食は焼きそば。
小麦が食べられない保博君のためにジャガイモが原料の麺を使った。
別メニューですからね。
野菜を炒めたら保博君専用の小さなフライパンに移す。
ジャガイモの麺を入れ家族の焼きそばと同じように味付けしていく。
焼きそばの完成!見た目はそっくり。
いただきます!
(一同)いただきます。
保博君お味はどうかな?おいしい?やっくん。
(保博)うんおいしい。
今年2年生になり友達が増えてきた保博君。
遊びに行った先で困ってしまう事が出てきた。
あれを毎日やっておられるんだと思ったらお布団だって掃除だって全部の部屋やるわけでしょ。
(塚原)東山さんはお子さんが卵白食べちゃったって事はこれまではなく…。
いややっぱりこの間も…それだけ気を付けてても。
うん。
絶対完璧に防ぐって事はやっぱり難しい…。
本人にどうやって理解させるかっていうのと決められたきちっとしたものを食べないとほんとに危ないんで。
そうですよね。
それも含めて教育しないといけないなと。
大変だこれは。
原因は…鼻炎や湿疹じんましん更には呼吸困難などの症状を引き起こす。
アレルギーが増えている大きな理由は…何にアレルギーを起こすかどんな症状が出るのかは人によって違う。
さて仕組みが分かったところで…アレルギーの事どれくらい分かるかな?○か×か。
さて正解は?そうよ。
常識でしたよ。
へえ〜そうなんだ。
正解は?引っかけ問題じゃないかこれ!なるほど。
最後の問題は先生ねえ…。
2つとも間違えちゃった。
化学性がなかった。
(塚原)東山さんよく分かりましたね。
発酵してるから大丈夫なんだそうです。
やっぱりね。
悩んだんですけど見事に引っかかっちゃいました。
そういう意味では尾木さんが初めて勉強した頃の鶏肉はダメだったっていうのと…。
だって同じだもん。
生まれてくるんだもん卵から。
僕もそう思ってました。
ここ最近娘がアレルギーなんで考え方が随分違うんですよみたいな話を伺ってましたから。
逆にいろんな研究も進んだり調べてきた事によって食べる物が増えてきたりいい事もあるというか…。
正しい知識を得れば広がったりもする。
番組ではアレルギーのない子どもの保護者にもアンケートを実施。
さまざまな悩みが寄せられた。
「アレルギーのある友達が来た時…」。
「よく分からない」という不安の声が多い。
大阪狭山市に住む…周囲の人たちに我が子のアレルギーについて積極的に伝えてきた。
小学5年生のちなりさんには卵と牛乳エビやカニなどの食物アレルギーがある。
生後5か月の時初めて飲んだ粉ミルクでアレルギーを起こしたちなりさん。
アナフィラキシーショックと呼ばれる呼吸困難に陥り病院に運ばれた。
検査の結果牛乳をはじめ卵や小麦米大豆など主要な食品のほぼ全てにアレルギーがある事が分かった。
これは大変ですね…。
雑穀や野菜を中心とした食生活。
少しでも食べられる食材を探してちなりさんを育ててきた。
しかし小学校の入学を迎え田野さんはもう家族だけでは娘を守り切れないと感じた。
そして給食が始まる前クラスメートに娘のアレルギーの事を伝えた。
たくさんの制限がありながらもちなりさんの給食は始まった。
付き添っていた田野さんはクラスの友達の行動に驚いた。
いただきます。
専門医のもと治療を続けてきたちなりさん。
昨年から卵や乳製品が少しずつ食べられるようになった。
牛乳も100ccまでなら飲める。
田野さんはちなりさんが幼稚園の頃から食べられるお菓子のリストを作ってきた。
食べられるものが増える度に更新して友達のお母さんに配っている。
子ども会の集まりで田野さんは最新のお菓子リストを配った。
リストを基に全員が食べられるお菓子を用意する。
チョコレートを食べられなかったちなりさん。
みんなと食べるのはこの日が初めて。
田野さんは周囲のお母さんたちと一緒に……を立ち上げた。
こちらアレルギーがある…その友達の…人形を使った劇でアレルギーについて伝えている。
ナイキくんの家にアレ子ちゃんたちが招かれてお菓子を勧められる場面。
ナイキくんのお母さんがアレ子ちゃんの食べられるお菓子をお皿に盛ろうとすると…。
ああ〜!チャラリーンチャラリラリーラー。
どうしたん?あんな…。
食べられるやつと食べられないものを混ぜてしまうとこっちの成分が付いてしまってうちのアレ子は食べられへんてなってしまうねん。
最初は地元の幼稚園で始めた活動。
今では各地のイベントにも招かれるようになった。
これはすごいですね。
田野さんほんとにすごいなと私は思ったんですけどでももし自分がそうだった場合にちょっと引っ込み思案になっちゃったりしないかな遠慮しちゃったりしないかなって。
だから一番いいのは学校の……というのを学校が配りますから。
「家庭環境調査表」といってる場合もありますが。
それは春ですか?大体4月ですね。
家庭訪問の前ですから4月の段階で回収します。
それを見てアレルギーを持ってる子だとかちょっとでも報告書いてればもっと深く調査するんですよ。
クラスでも呼びかけますから。
「遠慮なく書いて下さい」と。
そこでもし言えなかったら家庭訪問で先生に言っても…。
もちろんいいんです。
かっこいい!言っていいんだよって事ですね。
言いなよどんどんみたいな。
今回の…今学校の大きな課題だ。
全国でも先進的な取り組みで知られている。
教育県ですもんね。
そうですね。
市内17の小中学校に給食を提供する。
この日のメイン料理はサバの竜田揚げ。
主な材料はサバとジャガイモを原料とした片栗粉だ。
こちらは花の形の麩を入れた野菜スープ。
麩には小麦粉が使われている。
一般の調理室と隔離されているのがアレルギー対応給食の調理室。
調理室も別になってるんだ。
アレルギーの原因となる材料を除いた給食を作っている。
さすがさすがですね。
サバの食べられない子どものために使うのは豆腐。
衣は片栗粉の代わりに米粉を使う。
油で揚げると竜田揚げのような衣に仕上がる。
あら〜なるほど。
麩が食べられない子ども用のスープには花の形に切ったニンジンが。
これを専用の密閉容器に一人分ずつ入れる。
そして…。
花麩抜きが出来ました。
豆腐のかば揚げが入っています。
これで完成です。
はい。
子どもの名前と中身を声に出して確認する。
一般の給食はコンテナに入れてトラックに積み込まれる。
一方アレルギー対応給食は専用の容器で助手席に。
ほお〜置く所も違うんだ。
そして各学校へ運ばれる。
すごい松本市。
もうすぐ給食の時間。
給食係がクラスごとに大きな容器を運んでいく。
一方アレルギー対応給食を運ぶのは担任の先生。
他の子たちの給食とは運び方を分けている。
教室で配膳が始まると…。
アレルギーがある子の給食は担任の先生が机に並べる。
食べる本人も一緒に中を見て確認。
小学4年生のあつき君は片栗粉にアレルギーがある。
米粉揚げになっている事を確かめる。
おおすごいな。
(生徒たち)いただきます。
すごいな〜。
みんなと食べる給食はどうかな?アハハ!おいしいからいいよね。
「おいしいからいいか」って言ってましたもんね。
まだやっぱり少ないみたいですね。
これは極めてまれでしょう。
ここまでやれてる市というのは。
すごいと思います。
こういうのは見せてもらうと他の市もまねできるというか…理想的ですよね。
最も多いのは…食べられるものを保護者が選択する。
次いで除去食。
アレルギーの原因となる食材を除いて調理した給食だ。
松本市のような食材を変える代替食の対応は全体の22%。
ひどいと思いません?原材料を通知してね4割でしょ?親の方が給食の献立表材料が入ってるのを見て「今日はダメだよ」とかね「これは食べないようにしよう」とか家庭に全部げた預けてるんですもんね。
僕なんか…これはどうなんだろうって。
給食はみんなと食べるというところにちょっと意味合いも出てきますから成分が違うとはいえやはり同じようなものをみんなで共有してるという子どもたちにとってはそれも必要ですもんね。
だから給食っていうのはねただ食べさせればいいんじゃなくて教育の一環なんですよ。
食育ですもんね。
松本市では教師の間でアレルギーがある子どもの命を守る対策が進められている。
救急救命士から実践的なエピペンの使用法を習う講習会。
太ももの所にバーンとやるんですよ。
エピペンはアレルギー反応が広がり命の危険がある時に打つ注射。
症状を緩和させる。
医療行為のためこれまで医師本人など打てる人が限られていた。
今は緊急の場合に限り教師の使用が認められている。
結構強く押すのかな?バン!っていいます。
松本市では去年から小中学校の教師全員に年1度の講習を義務づけている。
怖いんだよね…。
こちらがそのエピペンなんですが医師の処方のもとにアレルギーのある子どもが自分で持ち歩いてるという事が多いんですけど教師の場合は命の危険があると判断した場合に教師も打てるという事なので先生の責任も…。
大きいですね。
ちょっといいですか?うわ…。
実際にこの5年間で教師が子どもに打った例は106例ある。
106例もあるんですか。
子どもは「先生大丈夫」とか子どもだから言いがちでしょ。
まだ自分で大丈夫だと思う。
その時でも先生が判断してこれは危険だと思ったら…。
大人の判断教師の判断で使わないといけないと思います。
アレルギーって僕の娘もそうですし僕自身もそうですけど何かしら持ってるんですよ。
だから全然恥ずかしくないしそれを隠す方が大変なのでどんどんオープンにして。
そうすると私も私もという人たちも増えてきますから…次回をお楽しみに!2014/06/21(土) 12:00〜12:30
NHKEテレ1大阪
エデュカチオ!「みんなで知ろう!アレルギー」[字][再]
子どものアレルギーが急増中。原因も症状も人によって違うため、家族や周囲が悩むケースも少なくない。学校や地域で皆が安心して過ごすには?最新知識や全国の情報も紹介。
詳細情報
番組内容
アトピー性皮膚炎や花粉症、食物アレルギーなど、中学生以下の子どもの3分の1にアレルギーがあるという。人によって原因となる物質や症状が違い、激しい発作や死に至るケースもある。番組ではアレルギーのある子の保護者と、その友だちの保護者100人にアンケートを行い、不安や悩みを調査。「お菓子は何をあげたら良い?」など、具体的な例をもとにアレルギーがある子も、ない子も安心して学校や地域で過ごせる方法を考える。
出演者
【出演】国立病院機構 相模原病院…海老沢元宏,教育評論家、法政大学教授…尾木直樹,東山紀之,【司会】塚原愛,【語り】鈴木麻里子
ジャンル :
趣味/教育 – 教育問題
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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