沖縄慰霊の日:追悼式 仲井真弘多知事「平和宣言」の要旨
毎日新聞 2014年06月23日 13時08分
沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で23日、営まれた沖縄県など主催の「沖縄全戦没者追悼式」。仲井真弘多知事による「平和宣言」の要旨は次の通り。
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69年目のこの日を厳粛な気持ちで迎えることになりました。戦後、私たち県民はこの日に込められた平和への強い思いを胸に刻みつつ、歩んできました。
幾多の困難を乗り越え沖縄の発展にまい進することができたのは、あの戦争で失ったものの大きさを痛感し、その思いを原点に据えることができたからです。
しかし、沖縄を巡る課題はなお山積し、解決に向かって県民の総力を挙げ着実に前進しなければなりません。
特に沖縄の基地負担を大幅に削減し、県民の生活や財産を脅かすような事態を早急に確実に改善しなければなりません。普天間飛行場の機能を削減し、県外への移設をはじめとするあらゆる方策を講じて、喫緊の課題を解決するために全力を注がなければなりません。そのために、私は普天間飛行場の5年以内の運用停止を求めているのです。
慰霊の日にあたり、全戦没者の御霊(みたま)に謹んで哀悼の誠をささげ、恒久平和の実現を目指し、県民の強い思いと英知を結集し、まい進していくことを宣言します。