歓声に沸くスタジアムのすぐそば愉快なお店がオープン。
夜な夜な交わされる白熱のスポーツ談義。
お酒は出さずにトークで酔わせます
私ミッツ・マングローブが皆様を魅惑の世界へいざないます
全てのテニスプレーヤーが憧れる最高の舞台。
ウィンブルドンが間もなく開幕。
そこでウィンブルドンで活躍した2人のテニスプレーヤーがご来店。
ダブルスで女王に輝いた杉山愛さんが語る聖地の魅力とは?私にとってやっぱりウィンブルドンって一番…ウィンブルドン9年連続出場の…まさかのお宝に語り亭は大興奮!歴史を彩った名勝負もたっぷりとご紹介します。
「スポーツ酒場語り亭」。
テニスが大好きなミッツママのテンションはいつも以上に高めです。
やぁ〜今日は待ちに待ったウィンブルドン。
ママがかなり首を長くして待っていたウィンブルドン。
私ですね87年から91年までイギリスに子供時代住んでまして毎年学校終わると見に行ってたんですよ。
じゃあ最初のテニスとの触れ合いが実はウィンブルドン?ウィンブルドン。
(クリス)ちょっと豪華すぎない?ぜいたくだよね。
(クリス)私はウィンブルドンの隣にゴルフ場があってそこの隣に住んでたからウィンブルドンを開催してる時もうライブだもん。
歓声がすごくて。
聞こえてくるんですね。
今日は石黒さんお宝を持ってきて頂いたみたいで。
えっとこれなんですけど。
子供の頃からテニスをやってきた石黒さん。
お持ち頂いたお宝はウィンブルドンでフェデラーを取材した時の写真です。
ほんとにフェデラーって人はウィンブルドン7回勝ってる人で…
(石黒)多分フェデラーのプレーを見た人は「テニスって簡単だね」って言うようなプレーぶりをする華麗なフットワークの持ち主です。
石黒さん注目のロジャー・フェデラー。
4大大会で歴代最多の17勝。
流れるようなフットワークから絶妙のボレー。
何でもできる究極のオールラウンダーです。
ウィンブルドンでは特に強さを発揮。
(実況)フェデラー初優勝!芝の王者が男子では史上初8度目の優勝を目指しています。
2000年代はほんともうフェデラーの時代。
実況の森中さんの声のトーンも含めて「あぁウィンブルドンなんだな」って。
(クリス)あの冷静なね。
そう。
すごいスーパーショットでエースを取っても「やった!」とかそういう感じの実況にはならないんですよ。
ウィンブルドンの放送席っていうのは各国の放送席が並んでるんですね。
それで以前隣がイタリアだった事があったんです。
そうするとずっとしゃべってるんですね。
あまりにもうるさすぎて。
でも僕も自分でも見ててもやっぱりポイント以外のところはあんまりしゃべってほしくないなというのはありますね。
こんばんは。
(クリス)あら!なんかウィンブルドンの話題で盛り上がってるって聞いたんで来ちゃいました。
沢松奈生子だ〜。
語り亭にウィンブルドンで活躍した沢松奈生子さんがご来店。
日本女子テニス界の黄金時代を支えた一人です。
テニス界きっての名門一家に生まれた沢松さん。
赤ちゃんの頃から手にはラケットが握られていました。
父忠幸さんと母順子さんは共にウィンブルドン出場。
叔母の和子さんは日本人初のウィンブルドン女王というまさに華麗なる一族。
しかも自宅にはテニスコート。
プロになる事は運命づけられていました。
(沢松)懐かしいですね〜。
(クリス)運命づけられていた。
あ〜悔しい!ウィンブルドンには1990年から9年連続で出場。
92年と94年の2回ベスト16進出を果たしています。
テニス界のプリンセスがウィンブルドンの魅力をたっぷりと語り尽くします。
あの赤ちゃんの頃の写真。
今日ね持ってきたんですよ。
あっ本物です。
かわいい〜。
当時まだ叔母が現役で。
和子さんが。
私が生まれた2年後にウィンブルドンで優勝しましたので当時叔母が使っていたラケットのメーカーさんがこれ私が生まれた時に遊び道具として。
特製なんですよね?
(沢松)作って頂いたんですよ。
英才教育みたいなのはなかったんですか?それはありました。
テニスって常にスタートを早く切らなきゃいけないので爪先で立ってなきゃいけない。
ベタ足じゃいけないって言われて…
(一同)え〜!
(沢松)もうほんとに。
あとは私の祖父がまたこれ言う事が極端というか強烈で家のコートで練習していてちょっと態度が悪いと…雨が降ってきても風が吹いてもずっと。
家がこれで動くんだと思って。
沢松さんのおじいさんはある意味沢松さん以上にテニス界では有名な方で非常に今のような伝説が…。
厳格な厳しい。
「巨人の星」を超えるほどの強烈な英才教育を受けた沢松さん。
お宝も想像以上のものでした。
これ私センターコートで1回だけプレーした事あるんですけどその日の…
(沢松)96年です。
あれから多分1回ぐらいしか開けた事ないんですよね。
いいですか?開けちゃって。
ちょっと何か台を…。
じゃあちょっとこれを。
あっある。
あるけどこれまた微妙な…。
18年ぶり?18年ぶりか。
うわ!
(クリス)うわ〜入ってる!入ってる!芝芝!沢松さんがこの芝生を取る時当然NHKでも中継してるんですけども実況してたアナウンサーがずっと見てても分からなかったんですいつ取ったか。
(笑い声)
(クリス)え〜!なんとその時の映像を探し出しました。
それがこちら!
(実況)さあ沢松です。
アランチャ・サンチェスとの試合。
1996年。
沢松さんにとって初めてのセンターコートでの試合。
強豪サンチェスの前に苦戦を強いられます。
(実況)おっと読まれた。
(解説)苦しいな〜。
迎えた第2セット。
サンチェスが5ー1とリードした場面。
カメラが決定的瞬間を捉えていました!
(沢松)うわよく探したな〜。
(クリス)あ〜!今…!えっこの時に?あたかもコートの状態を確認するかに見せかけて芝をブチリ!しかもその芝をポケットに…。
あっポッケに…。
(笑い声)沢松さん真剣そうな顔してこの時何を考えていたんですか?しかもこれマッチポイントも握られて。
ご自分のサーブの時だったんですね。
だからもう頭の中は「明日の飛行機何時があったかな成田行き」というのと…よくそこでその思い出作りに思考を変換できましたね。
でも考えて下さい。
土を堂々と持って帰れるのになぜ私たちはいけないんですか?だけどツーアウトツーストライクでバッターがこうしてる人いないじゃないですか。
ピッチャーも投げる前よ。
終わってからみんな泣きながらこうやって。
ストロークプレーヤーなので…
(沢松)もう負けだろうなと思ったんですけど…マッチポイント!マッチポイントが…。
じゃあ最後のポイントあんまり動かないようにしようと…。
ちゃんと動いてますよ。
ちゃんと最後までベストは尽くしました。
最後空振りサーブでダブルフォルトとかじゃないでしょうね。
(笑い声)面白〜い。
沢松奈生子こんな面白い人だったんだ。
例えば高速で運転していてちょっと小さい車に抜かれたりすると…ガラ悪いわよ!ちょっとねえ!「何やねん!」ってなっちゃう?車の中でずっと関西弁でほえてます。
え〜!
(クリス)意外!イメージと違う。
いえいえ割と…意外な素顔を明かしてくれた沢松さん。
ウィンブルドンで忘れる事のできない試合があります。
1つ目が92年。
ベスト8を懸けて当時世界ランク6位のカプリアティと対戦しました。
カプリアティ!ジェニファー。
沢松さんは丁寧にコースをつくストロークで互角以上の戦い。
最終第3セットも4ー3でリード。
勝利まではあと2ゲーム。
「勝てるかもしれない」。
コートチェンジの休憩時間沢松さんの脳裏に浮かんだのは自らの勝利を伝える…。
これ何?この吹き出し。
翌日の新聞の見出しでした。
しかし勝ちを意識した事で試合の流れが大きく変わります。
(実況)カプリアティも引きません。
カプリアティに3ゲームを連続で奪われ逆転負け。
(実況)ナイスリターン!悔やんでも悔やみきれない試合になりました。
その教訓が生かされたのが2年後フェルナンデスとの一戦でした。
この日の沢松さんはストロークがさえ渡ります。
(実況)逆です。
4大大会3回準優勝のフェルナンデスを圧倒。
試合開始から10ゲームを連取します。
実況の森中アナウンサーも…。
しかし第2セット。
フェルナンデスが意地を見せます。
(実況)あぁ…いけません。
4ゲームを連取され並ばれます。
(実況)メアリー・ジョーブレーク成功。
しかしこの日の沢松さんは目の前のポイントだけに集中。
休憩時間にも新聞の見出しは頭から封印しました。
その集中力に今度は勝利の女神がほほ笑みます。
(実況)間に合うか?
(解説)おぉすごい!会心のショットを連発。
(実況)メアリー・ジョー仕掛けた。
(実況)「Yes!」が出ました。
メアリー・ジョーの体の横を抜ける前に沢松の「Yes!」が出ました。
そして迎えたマッチポイント。
(実況)沢松ベスト16進出。
最後は相手のサーブを読み切り強烈なリターンエース。
沢松さんにとってウィンブルドンのベストゲームになりました。
すごくその日はあっという間に10ゲーム連取したんです。
ないんですよねそんな。
ウィンブルドンで芝生のコートでサービスゲームをキープするっていうのが一つのセオリーなので10ゲームも連取するっていう事にも自分も驚いていましたし。
あ〜キレッキレ。
これはキテる。
相当集中してましたよねあの試合は。
そうですね。
ところがリードして「これはこのままいくはずはない」。
「あっち行けこっち行け」ってやってそれで目の前のポイントをとにかく取る事考えてもう死に物狂いで。
無心でした。
だからいい時っていうのは無心で戦ってる時でカプリアティとやって負けた時はチェンジコートで座ってタオルをかぶった瞬間に…あの吹き出しほんとなんだ。
でもまあファイナルセットだったらよぎっちゃうかな。
スポーツ選手の体の秘密興味な〜い?あなたに代わって調べてさしあげましょう
決して大きくない体で世界と戦ってきた沢松さん。
その打ち方の秘密を教えてもらいます。
この格好でフォアを振るのは初めてですけど。
あぁ〜!私はやっぱりアジア人って力がないじゃないですか。
じゃあテイクバックもそのくらいなんですね。
(沢松)要は壁打ちの壁になろうっていうイメージでやってました。
なのでこちらが下手に回転かけてとかこちらがスピードアップをしようじゃなくて相手の力を利用してそれにあとは自分で面でコースを決めて。
皆さんテニス選手っていうとちょっと勘違いされて腕がすごいとか握力が半端じゃないとかそういうイメージをお持ちだと思うんですけど実は私…バシッと来たものをパーンって返す時はどこが一番力が入るんです?私がテニス部やめた理由が分かった。
私手にしか響かなかった。
私もそう。
絶対手が太くなるわと思って…。
こんばんは。
あっこんばんは。
あっ来た同級生。
続いてのご来店はウィンブルドンの女王に輝いた杉山愛さんです。
世界トップクラスのフットワークと運動量。
そして得意のバックハンド。
(実況)入っています。
すばらしい。
シングルスダブルス両方で世界ランキングトップ10入りを果たした杉山愛さん。
2009年に引退するまで…これは今も破られていない世界記録です。
ウィンブルドンでは何といっても2003年クリスターズとのペアで臨んだ女子ダブルス。
準々決勝ではナブラチロワのペアと対戦。
杉山ペアは抜群のチームワークで強豪を撃破。
迎えた決勝戦。
相手は世界ランキング1位のペアでしたが杉山さんは絶対の自信を持っていました。
勝負どころでさく裂するボレー。
ストレート勝ちでウィンブルドンの頂点に立ちました。
沢松さんの叔母和子さん以来…
(拍手)
(クリス)歴史的瞬間。
すごいよチャンピオンだもんね〜。
懐かしいですね。
懐かしいですほんとね。
あんな野生児…確かにちょっと違いますね今とはね。
(クリス)比べると確かにね。
ここで杉山さんのお宝紹介。
もちろん…!こちらになります。
(沢松)すご〜い。
そうか!
(クリス)お〜それはそうだ!これは現物?ちゃんと磨いてる!
(クリス)これ貴重だわ。
ウィンブルドンレディースダブルスチャンピオンですよ。
(沢松)これ開くの?
(杉山)分かんない。
開かないか。
これ現物は表彰式で大きいのをもらうのは持って帰れないの?あれは持って帰れないです。
あれは名前を刻まれてまた次の年も…って事じゃないですか。
すいません勝手に。
(石黒)愛ちゃん触ってもいい?
(杉山)もちろんです。
すごい。
これ名前今彫ってあるの?
(杉山)ここには彫ってありますか。
(石黒)彫ってある。
(杉山)これ終わってからガーッと彫り師の方がいて彫って下さる。
(沢松)表彰式までの間に?
(杉山)そうです。
これは今おっしゃった部屋があってねそこへ撮影のために入らせてもらった事あるんですよ。
歴代の優勝者名前が書いてあるわけですよ。
そこにはもちろん叔母様の和子さんとアイ・スギヤマ。
日本人としてはねうわ〜と思いますよ。
(クリス)誇りよ。
すごいな〜と思う。
ほんとにねすばらしい。
ここでウィンブルドンの女王がミッツママにボレーの神髄を披露。
ちょっとどこ飛ぶかフォアの方が分からないよ。
いいです。
(クリス)おぉ!続いてる!
(一同)わぁ〜!ごめん私…沢松さんと?そうよね。
それは見たいよね。
(拍手)私ボレーできないのご存じないですか?語り亭のセンターコートでボレー合戦。
(杉山沢松)お願いします。
(クリス)おぉすごいすごい。
(クリス)これがボレーよ!こうならないんだよね。
コツはもう振らずに。
振らずに。
(クリス)この距離でできちゃうんだ。
テニススクールでやったよねこれ。
確かに距離も動きもコンパクト。
動かないんだもんそうだよ。
(クリス)すごいよ。
(クリス)だんだん本気になってきた。
あまりにも愛ちゃんのボレーが正確すぎてちゃんと私がそこへ返らない。
わぁすご〜い!
(拍手)ハイヒールのままですみません。
ありがとうございます。
久しぶりにラケットを握るとやりたくなりますよね。
(杉山)やりましょうまた。
ヒール履いてる場合じゃないわ。
杉山さん数々の試合あったと思うんですけど一番の思い出というとやっぱり優勝した…?ウィンブルドンの優勝というのがすごく目標でもあったのでそれももちろん記憶にすごく残ってるんですけれどもでもやっぱりシングルスでウィンブルドンセンターコートでヒンギスに勝った試合があるんですけどそれかな。
そうかぁ。
杉山さんの心に刻まれた試合は2006年元女王ヒンギスとの対戦。
(実況)テニスプレーヤーが「一度はプレーしたい」と願うセンターコートに2人の選手が帰ってきました。
しかしここにたどりつくまでにはつらい困難な時期がありました。
大きなスランプを乗り越えてのセンターコートの舞台だったのです。
好調なダブルスに対しシングルスでは結果が出せなかった杉山さん。
10位台だった世界ランキングを一時は50位以下まで落としていました。
この時本気でテニスをやめたいと思うほど追い詰められていました。
そんな中杉山さんを支えたのは母の芙沙子さん。
芙沙子さんはあえて厳しい言葉を娘に投げかけます。
(杉山)だからリラックスって言うから。
「リラックスリラックス」って。
(芙沙子)そうよ。
でも必死さがない。
母のひと言が杉山さんに立ち直るきっかけを与えてくれました。
そして迎えた2006年センターコート。
(実況)杉山が勝ったのは10年前のアトランタオリンピックただ1回です。
ヒンギスに対し杉山さんは厳しくコーナーをつくストロークで対抗。
(実況)入っています!すばらしいバッククロス。
相手を揺さぶり絶妙のボレー。
元女王と互角の戦いを見せます。
(解説)いい判断でしたね。
(拍手)1対1で迎えた最終第3セット。
杉山さんは3ゲームを先に奪われ0ー3の大ピンチ。
しかしここから驚異の粘り。
(実況)入っている。
4ゲームを連取し…。
(実況)入っています!逆転に成功します。
そして迎えたマッチポイント。
(実況)杉山やりました!杉山愛。
マルチナ・ヒンギスを10年ぶりに破りました!スランプを乗り越えセンターコートでの初勝利。
杉山さんにとって一生忘れる事のできない試合となりました。
へぇ〜。
これはやっぱり残るね。
残りますね〜。
私にとって…うちみんな家族テニスするんですけどもウィンブルドンセンターコートのポスターが階段の所に貼ってあって私もいつかここに立ちたいなと思ってずっと幼少の頃を過ごしてたのでやっぱり憧れがあったので。
よぎらなかった?思い浮かびました?そういう事。
よぎったんだって。
よぎらない?
(笑い声)お母様が「必死さが足りない」っておっしゃったでしょ。
あれはすごいです。
本当にそうだったのかしら?
(杉山)私が母にコーチをお願いしたのが自分自身スランプの時で今VTRでかなり言い合ってるところありましたけどあれが本当に自分にとっての一番ひどい時期だった。
シングルスにおいては?そうです。
なんですけれどもやっぱりそこで自分のテニスが見えなくなってしまったので結局「やめたい」って言ったら母が「そこでやめたらきっと何やってもうまくいかないわよ」。
(沢松)客観的に見ててやっぱり彼女のダブルスのランキングがどんどん上がっていって安定してトップ5ぐらいにいてそれと比例するようにシングルスのランキングが下がってきたんです。
どういうふうにそこでもがいてたのか。
ダブルスがうまくいき過ぎてもがいたのか…。
ダブルスとシングルスの当時のプレーがあまりにも違ったんです。
サーブアンドボレーリターンアンドボレーっていう形をとっていたのがダブルスでそれに対してシングルスはサーブをしてグラウンドストロークをして組み立てていくという形だったのである意味ほんとに違う競技と言っても過言ではないぐらい。
バランス取ったり両立するのが…?それが難しかったですね当時は。
杉山さんは小柄じゃないですか。
テニスって手で打つものだからみんな手に注目がいきますけど…一番いい所まで足がいけるかどうかが大切だと思うんですがそれは本当に杉山さんすばらしかった。
あとガッツが。
世界中のテニスプレーヤーが憧れるウィンブルドンセンターコート。
ここからは夢の舞台で繰り広げられた伝説の名勝負をご紹介します。
まずは女子。
ウィンブルドンの歴史上最も偉大な記録を残したナブラチロワ。
80年代力強い攻撃的なテニスで無敵の強さを発揮。
(歓声)通算9回のシングルス制覇は男女通じて最多記録です。
数々の優勝シーンの中でもミッツママには忘れられない一戦があります。
それが87年の決勝。
私がね初めてセンターコートで生で見た決勝戦というのが87年のナブラチロワグラフ戦だったんですよ。
もう当時はグラフ世界ランク1位になっていよいよ世代交代でグラフの時代が来るっていって。
だけど6連覇したんですよナブラチロワ。
87年にまだグラフにはウィンブルドンは明け渡さなかったっていう。
世代交代を許さず女王の座を守り抜いたナブラチロワの姿が印象的でした。
(沢松)無敵でしたね。
歯が立たないぐらい?強かった。
彼女みたいなスタイルだと特に芝のコートだったらあれだけの技術とメンタルがあれば。
あと「ナブラチロワ!」って名前があると。
すごいですよね。
ちょっとやっぱり嫌よね。
威圧されますよね。
もう私にとってはほんとに憧れじゃないですけど雲の上の存在だったんですけど。
対戦してますよね。
対戦した事あるんですよ。
高校1年生の時に。
まだ私がアマチュア時代だったんですけれども日本の大会で。
試合終わったあとにコメントしてくれたんですね彼女が。
「彼女間違いなくトップにいくわよ」みたいな事を言ってくれたので…大きな勇気をもらいました。
私も彼女と対戦した事があって対戦が終わってロッカーに戻った時いろいろと「もうちょっとセカンドサーブこうした方がいいよ」とか具体的にアドバイスして下さって。
あっでもそっか。
そうですよね。
…みたいな感じで言われた覚えもあるんですけどそういうジョークもよく出る選手でね。
(杉山)ユーモアもすごいあって。
続いて男子。
2008年シングルス決勝も伝説の名勝負となりました。
3年連続の顔合わせとなった王者フェデラー対ナダルの一戦。
過去2年はフェデラーが勝利していました。
先にペースを握ったのはナダル。
(実況)あえてフォア。
(実況)あ〜っとバックのミス。
信じられません。
芝生の王者がツーセットダウン。
しかし続く2セットはフェデラーが連取。
王者らしさを取り戻します。
(実況)1つ返しました。
ロジャー・フェデラー。
(実況)出た。
ここでスーパーショット!最終第5セット。
両者譲らずに迎えた第16ゲーム。
フェデラーのミス!ナダルにチャンピオンシップポイントのチャンス!
(実況)ナイスリターン!まだまだ負けません。
そしてナダル4度目のチャンピオンシップポイント。
(実況)ナダル頂点!新しい芝生の王者誕生。
歴史に残る名勝負はウィンブルドン決勝史上最長4時間48分の死闘となりました。
いやぁすごいね。
男子は男子ですごいね。
(クリス)迫力がすごい。
フェデラーとナダルの試合の実況を担当したんですけどもやはり2人の精神力の強さといいますかね。
チャンピオンシップポイントがナダルにあったんですがフェデラーがバックハンドのスーパーショットでしのぐんですよね。
精神力の強さってのはこの2人はどうなってるんだと。
お二方も強いですけども。
いやいや…。
どうなってるんだろうと思いましたね。
気が遠くなりますよねあそこまでいくとね。
タイブレークでね。
ご覧になってました?
(杉山)見てました。
私もまだ選手で負けちゃって日本帰ってきてましたけど自分が負けちゃったグランドスラムとかってもう誰が残ったって知るか!みたいな。
(笑い声)そんな気持ちもあるじゃないですか。
でもあの決勝はやっぱりくぎづけ。
(森中)いろんな感動のシーンがあるんですけども…
(杉山)うれしい。
確かに今の試合もすごいんだけどこの人を忘れていないかなと思って。
(沢松)誰だろう?あぁ〜。
イバニセビッチ。
イバニセビッチは過去3回決勝のコートに立ちましたがいずれも敗北。
この年はケガの影響でランキングは125位。
主催者推薦での出場でしたが高速サーブを武器に4度目の決勝に駒を進めました。
フルセットまでもつれた熱戦。
(歓声)
(クリス)すごいねこの観客の声援。
観衆もイバニセビッチを後押しします。
そして…。
(大歓声)初めてウィンブルドンに出場してから14年。
イバニセビッチの優勝にセンターコートは歓喜の渦に包まれました。
うわ〜これはね。
これは泣いちゃったな。
すごいね観客の一体感が。
(杉山)あの日特別だったの観客というのも。
…というのも雨がすごい降った年で決勝が次の日の月曜日になったんですよ。
この年だったのか月曜までいったのって。
とにかくお客様がふだんのチケットを買った人じゃなくて本当のファンが駆けつけたという感じで。
月曜日なんですけど。
それプラスイバニセビッチの10年越しの熱量みたいなのがグワッとね。
彼ほど喜怒哀楽が激しい選手もそういなかった。
群を抜いて。
彼のコーチがいつもラケットを10本ぐらい抱えて歩いてて何でかというと…壊しちゃうのよガンガンガンって。
(沢松)16本ぐらい平気で無くなるんですよ。
そんなのを見てきてこの2001年の初優勝だったから。
それは観客があの熱さになりますね。
観客のあの反応がもう全てを表してる。
ここでちょっとブレーク。
ミッツママイチオシあの流しのマジシャンが登場。
からくりどーるさん。
は〜いすいませ〜ん。
こんなんです〜。
マジック界のセンターコートに今もう。
は〜いよろしくお願いします。
ちょっと変なもの持ってきました。
中に何か1個入ってるの分かりますか?
(クリス)硬球が?はいはいはい。
1つ持ってきたんですけど実はこれちょっと振るともう1個出てくるんです。
いきますよ。
もう1個出てきます。
(クリス)あれ?1個しか入ってなかったよ。
ナイスリアクションありがとうございます〜。
今日はやりやすいね。
ありがとうございます。
じゃあすいません「えいっ」って魔法をかけて頂いていいですか?完璧で〜す。
いいわね営業回れるわね2人で。
(一同)え〜!?そんなに驚いて頂いた方初めてです〜。
太っ腹。
続いて披露してくれたのはトランプを使ったマジック。
どうやらクイーンのカードが大きく関係しているようです。
(からくりどーる)1234枚これクイーンを持ってきたんですけどちょっとドキドキですけどここに置いておきます〜。
そしてもう1つ青い方です。
123。
じゃあこの中から1枚選んで頂くんですけどハートスペードダイヤクラブ。
じゃあまず赤いチームハートとダイヤどちらがいいですか?言っていいんですか?ハートをお願いします。
ハートですか?ぴったりで〜す!こっちからハートのクイーン取り出します。
ひっくり返してこっちに入れますと…ハートのクイーンこの中でひっくり返ってたらすごいですよね。
後でお見せします。
じゃあスペードとクラブだったらどっちがいいですか?スペード。
スペード。
いいですか?今なら変えてもいいですけど。
スペードで。
はい。
スペードをこちらから抜き出してひっくり返してこの中に戻します。
スペードのクイーンだけひっくり返ったらすごいですよね。
いやちょっとすごすぎますね。
(クリス)ハートとスペード。
お見せしましょう。
まずこちらがスペード。
(クリス)えっ?何で?
(からくりどーる)でもこちらから持ってきたわけですからこれは赤いんです。
もう一回いきます。
こちらはハートです。
こっちから持ってきましたから青です。
今日はでもそれ以外は絶対僕選ばれないと思ってちょっと落書きしてきました他のカードは。
お見せしま〜す。
「ウィンブルドン」で〜す!ほんとだ。
手書きだ。
すご〜い!
(拍手)
うそか誠か世界中を大捜索。
スポーツ界の都市伝説を紹介します
まだまだ。
当酒場のメインディッシュが。
語り亭が集めた伝説をご紹介する「マングローブの伝説」。
今日は2つのメニューご用意しました。
まず1つ目ですね。
伝統と格式を重んじるウィンブルドン。
時には予期せぬアクシデントで試合が中断になる事も。
この年試合の進行を止めたのは一羽のハト。
しかも一度ならず何度もコートに登場。
平和の象徴もこうなるとただの邪魔者?
(雷鳴)続いては日本の伊達が初めて準決勝に進出した試合。
試合もすごかったけどありましたね。
1996年女王グラフと一進一退の攻防を繰り広げていました。
あの勢いだったらね勝ってたかもしれないね。
そんな熱戦に水をさしたのは観客席から出たまさかのひと言。
試合中にもかかわらず観客の一人がグラフにプロポーズ。
思わぬ愛の告白を受けたグラフは…。
女王の絶妙な切り返しに会場は更に大きく沸きました。
(クリス)伊達さんたまったもんじゃないよね。
グラフと伊達さんの試合はねあれ試合もすごい試合だったんですけどすごい気の利いた返しなんですよあれ。
頭いいですよ。
ほんとよねあそこでね。
あのシチュエーションでああやって返せるってないですよね。
しかも母国語じゃないのにね。
ハトが試合中にコートの中に入ってきちゃうというのもあれはよくある話なんですかね?よく見る光景?今はねたか匠がいるんですよ。
たか?
(クリス)ああファルコンね。
(石黒)それがいて。
要はセンターコートにハトが芝の芽を食べに来るんですよ。
ハトが飛来してきてプレーが中断されたりするもんだからそれを追っ払うためにたか匠の人が自ら売り込みに来て「僕にやらせてくれ」と。
それでたかを放ってハトを来ないようにしてるとかそういった事をどんどん取り入れるんですよね。
取り入れるのも結構原始的なものだったりもするんですね。
では続いて2つ目のメニューまいりましょうか。
球を打つ時に選手が発する雄たけびは女子テニスの楽しみの一つ。
ここで突然ですがクイズです。
皆さんこの雄たけびの主は誰だか分かりますか?女性?これ。
分かったかも!低い声ですよね。
サバティーニ。
沢松さんお見事です。
正解は…この美貌からは想像もつかない獣のようなうなり声を上げていました。
続いてはこちら。
一体誰でしょう?叫んでる。
これはね。
「アー」で「ヒー」です。
(沢松)両手打ちのね。
(杉山)モニカ・セレス。
大正解。
答えは…僅か17歳で世界ランキング1位になりました。
そして今雄たけびの女王といえばこの人。
(雄たけび)2006年イギリスの「タイムズ」紙がウィンブルドンでのシャラポワの叫び声に関する記事を掲載。
それによるとシャラポワが発した声の大きさは最大101デシベル。
これはロンドン市内を走る地下鉄の騒音よりも大きく…。
(雄たけび)工事で使われる掘削機の騒音よりもうるさいとの事。
(雄たけび)まさに…彼女の右に出る者は誰もいません。
(雄たけび)あれはどうなんですか?実際にそういう声出す選手とかやってて「うわっ!」と思うんですか?私はあんまり何も気にならないタイプなんですよね。
なので実際に対戦してもそんなに気にならないですし逆に向こうの声が全然出てないと「あっそんなもんでやられちゃってんだ」みたいな。
ああそっか。
(杉山)本気出させてないという。
なるほどそのバロメーターにもなるんだ。
基本的には私も杉山さんと同じように気にはならないんですけどたまにタイミングがずれる選手がいるんですよ。
打つ瞬間に「ああっ!」と声が出るならいいんですけど…サバティーニがそんな感じですね。
サバティーニはどちらかというとそういうタイプでそれは受けてる方としては「どっちやねん」みたいなタイミングがとりづらくて。
サバティーニは見てくれからも分かると思うけど…ちょっと漏れるんですよあの人。
打ってフォローするあたりで息を抜く時に「あ〜」って出るのでそれを打った瞬間と勘違いすると結構あの声でボールの強さとかも我々判断してる部分が。
だから若干タイミングずらされちゃうみたいな。
(沢松)だからちょっと「おおっ」というのがある方が私はやりにくかったですね。
そうなんだね。
間もなく開幕するウィンブルドン2014。
日本人初のシングルス制覇。
そんな夢をみさせてくれるのが…今年5月…最近はストロークの安定感と力強さが増した錦織。
(実況)逆をついて決めました!勝負どころでは強烈なフォアがさく裂します。
勝利の瞬間に見せるこのドヤ顔。
ウィンブルドンでも見たいですよね。
(クリス)いや見たい見たい。
あのポーズを見たい。
優勝夢みちゃう。
うん。
ほんとに今歴史的な事が起こってる真っただ中なんですよね日本のテニス界にとってはね。
男子でトップ10に入る選手が出てくるって思ってた?
(杉山)いや〜…でも圭を見た時は「入るな」と思いました。
もうやっぱりストローク力というか爆発力もそうですしあとは頭の良さというか本当にいろいろな引き出しも多かったですし。
(石黒)ふだんはね茫洋としてると言ったら失礼だけどもほんとに何かフワーッとした感じののほほんみたいな感じですけどもう試合前になって練習コートを見に行って今日はこれからだってなったらほんとに近づけないですよ。
「今日頑張って下さいね」という声すらかけられないぐらいブワーッと集中しきってます。
僕はあんな人はあんまり見た事がない。
あとはやはり女子は奈良くるみちゃん。
トップ50に入ってますから彼女も今年グーッと力つけてきてるのでどうしても日本人に頑張ってもらいたいと思います。
僕も日本人選手が是非セカンドウイークに残ってほしいと祈りつつただこの1〜2年年齢限界説が出てるロジャー・フェデラーが復活できるかどうかというのも楽しみ。
去年はそれでフェデラーを破って悲願のイギリス人のマレーが優勝しましたからね。
多分イギリス国内ではそこの連覇ですごい熱量で今盛り上がってるでしょうね。
やだ私今日超熱いね。
熱いですよ。
お恥ずかしい。
本当にありがとうございました。
今日はねこんなところで勘弁してやろう。
どうもありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
乾杯。
(一同)乾杯。
「スポーツ酒場語り亭」今宵はこれにて閉店。
皆様またのご来店お待ちしてますね
ノボトナの事言うの忘れたわ。
ノボトナの涙ね。
(沢松)第2弾いけます。
2014/06/21(土) 17:00〜17:50
NHK総合1・神戸
スポーツ酒場“語り亭”「ウィンブルドン」[字]
23日に開幕するウィンブルドン選手権を前に、伝説の名勝負や魅力に迫る。沢松奈生子と杉山愛が来店。貴重なお宝を披露し、「センターコート」でプレーする喜びを熱く語る
詳細情報
番組内容
ボルグ対マッケンロー、フェデラー対ナダルなど、数々の名勝負を生んできた、テニスのウィンブルドン選手権。開幕を直前に控え、「語り亭」に元選手やファンが集まり、その魅力を語り合う。テニス一家に生まれ、9年連続でウィンブルドンに出場した沢松奈生子さんが、驚きのお宝を披露。そして、ウィンブルドン女王の杉山愛さんが今も忘れられない試合とは?歴史に残る「センターコート」での熱戦やユニークな伝説も紹介する。
出演者
【出演】ミッツ・マングローブ,【ゲスト】杉山愛,沢松奈生子,石黒賢,クリス松村,森中直樹,からくりどーる,【司会】西島まどか
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
スポーツ – スポーツニュース
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