沖縄慰霊の日:追悼式 安倍首相あいさつの要旨

毎日新聞 2014年06月23日 13時13分

 沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で23日、営まれた沖縄県など主催の「沖縄全戦没者追悼式」。安倍晋三首相の追悼式あいさつの要旨は次の通り。

    ◇

 沖縄戦において、家族を案じつつ戦場に倒れた御霊(みたま)、戦禍に遭われ亡くなられた御霊に向かい、謹んで哀悼の誠をささげます。

 私は沖縄戦から69年を迎えた本日、全国民とともにまぶたを閉じて、沖縄が忍んだあまりにおびただしい犠牲、この地に倒れた人々の流した血や涙が、自分たちを今日あらしめていることを胸に深く刻んで、静かに頭(こうべ)を垂れたいと思います。

 戦争を憎み、平和を築く努力を惜しまぬ国民として、私たちの住む世界をよりよい場とする歩みをたゆまず進めていかなくてはならないと思います。

 アジアの玄関口に位置する沖縄は、大いなる優位性と限りない潜在力を持つ土地として、飛躍的な発展を遂げようとしています。沖縄の発展こそが日本の未来を創ると言っても過言ではありません。 米軍基地の集中が今なお沖縄県民の大きな負担となっています。基地の負担を能(あた)うる限り軽くするため、沖縄の方々の気持ちに寄り添いながら「できることはすべて行う」との姿勢で全力を尽くしていきます。

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