沖縄慰霊の日:前夜祭に300人 不戦と平和誓う

毎日新聞 2014年06月22日 21時01分(最終更新 06月23日 09時37分)

沖縄慰霊の日前夜祭で、命の文字が描かれたキャンドルと空に向かって照らされる「平和の光の柱」=沖縄県糸満市で2014年6月22日午後7時56分、和田大典撮影
沖縄慰霊の日前夜祭で、命の文字が描かれたキャンドルと空に向かって照らされる「平和の光の柱」=沖縄県糸満市で2014年6月22日午後7時56分、和田大典撮影

 沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者を追悼する「慰霊の日」を迎える。沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の沖縄平和祈念堂では22日夜、追悼式の前夜祭があり、遺族ら約300人が亡き人に思いをはせ、不戦と平和を誓った。

 遺族代表が鎮魂の火をともし、「平和の鐘」を打ち鳴らす中、参加者全員で黙とうをささげた。主催する公益財団法人・沖縄協会の清成忠男会長が「二度と戦争の悲劇を繰り返さないよう、現在の生活が幾多の尊い犠牲の上に築かれたことを忘れてはなりません」とあいさつした。

 隣接する平和祈念公園では、7000本のキャンドルで「命こそ宝」を意味する沖縄の方言「命(ぬち)どぅ宝」を表した「命宝」や「PRAY FOR PEACE」の文字がかたどられたほか、池での灯籠(とうろう)流しもあった。【福永方人】

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