未確認飛行物体UFO。
世界各地で連日のように目撃撮影される怪しい物体。
ハイテク装置を駆使した画像解析。
詳細な調査を基に目撃現場をCG再現。
2人のUFOプロフェッショナルと栗山千明が大空の謎と神秘に迫ります。
お〜お〜…UFOナンバー1番。
アメリカカリフォルニア州からの衝撃映像。
日没直後。
西の空に巨大な白い物体が斜めに落ちるような向きで現れた。
その先端にカメラが寄ると…。
まるでトンネルのような先端から光の玉が飛び出した。
小型の宇宙船だろうか?この映像が動画投稿サイトに載るやコメント欄は騒然となった。
この不思議な現象の正体は一体何か?スタジオでUFOプロフェッショナルが分析する!先端が光ってる。
(寺薗)何か飛び出してきましたよ。
全体で見るとヘビのように…。
(寺薗)うねってますよね。
(藤木)そのうねった所から何か出てくるんですよね。
え〜?今の映像に関しては何かこれじゃないかっていう可能性だったりとかは…。
(寺薗)まずこれ日付がポイントなんですね。
かつてUFOと宇宙に憧れた少年がやがて宇宙開発の現場で研究者に。
インターネットで情報を集めてUFOの正体に迫るUFOプロファイラーである。
まずこれ日付がポイントなんですね。
先ほど「1997年11月8日」と。
この日に一体何がこの辺りであったかというと…。
まずさっきの場所ですね。
ここです。
「サンタイネス」という赤い点の場所が今回撮影をした場所ですがそこから60km西に離れた所に「ヴァンデンバーグ空軍基地」という場所があります。
このヴァンデンバーグ空軍基地から実はこの1997年11月8日夕方の時間帯に…はぁ〜。
これが寺薗さんがロケット打ち上げ情報を確認したサイト。
打ち上げ情報が数多く収集され詳細がまとめられている。
こうしたサイトを利用すれば遠く日本にいてもUFO撮影当時の現場の状況が分かるのだ。
とはいえこの白い物体はロケットには見えないし煙にしては半透明で光っているのが妙である。
白く光るものなんですかね?何で白く光ってるんでしょうか?これ夕方なんですよね。
学生時代UFO好きが高じて東京大学UFO研究会を立ち上げ初代会長に就任。
それ以来長年にわたる研究と映像技術の知識から撮影状況を推理する…これ夕方なんですよね。
この向こう側に太陽が沈んだところだと思うんです。
あぁ〜。
キラキラキラキラ輝いていて真っ白に見えちゃったりする。
そういう事が今回も起きた可能性が高いですね。
その先っぽにちょこっと飛び出してるのはどういう事なんでしょうって…。
(寺薗)ちょっと出てきてるのが不思議なんですけれどもこれ恐らくなんですけれどもロケットの燃焼が止まって切り離した先の部分がこう見えてる可能性が高いと思います。
なるほど。
寺薗さんと藤木さんの推測を基に撮影現場をCGで再現してみよう。
目撃地サンタイネスからおよそ60km離れたヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられたロケットは高度780kmの周回軌道に向けて水平飛行に移っていく。
ここで地球のカーブに沿って遠くに向かうロケットはまるで…やがて…そのためロケットは光の点が飛び出したかのように見えたのだ。
続いてUFOナンバー2番。
巨大な隕石が落下。
その直後からインターネット上で「落下する隕石をUFOが撃墜。
被害を最小限に抑えた」といううわさが広まった。
燃えながら落下する直径およそ15mの隕石。
その後方から突然謎の光る物体が現れ隕石に追いつき破片と共に突き抜けた後姿を消したのだ。
分かりやすいように画像をネガ反転してもう一度見てみよう。
謎の物体が隕石に追いつきその中心に突入。
破片が飛び散ると同時に再び姿を現す。
UFOまたはUFOから発射されたミサイルが隕石を破壊したのだろうか?UFO説が話題になった直後番組では藤木さんに映像の分析をお願いしていた。
藤木さんが注目したのはこの映像が「走っている車から撮影された」という点だ。
(藤木)画面上で隕石を追い抜かしていくUFOと言われるものがここに写っています。
こちらはフロントガラスのゴミです。
この2つの位置関係がず〜っと隕石を追い抜かしていくまでの間映像上で変わらないんですね。
確かに光る物体とフロントガラスのゴミは互いの位置関係を保ったまま同じ速さで移動している。
つまり光る物体もフロントガラス上のもの。
ガラスの傷などによる反射と考えられるのだ。
それでは謎の光がガラスの反射だとしたら…車の固定カメラが撮影した元の映像をもう一度注意してご覧頂きたい。
光が隕石を突き抜ける瞬間…車がまっすぐ走っている時画面上隕石はガラスの反射よりも右側にある。
車が右カーブに入ると隕石は左へと移動。
ガラスの反射と重なるや…細かい反射を発生させながら更に左へと移動する。
ところがインターネットで流れた映像はこのように…そのため光の反射の方が左から右へと移動し隕石を突き抜けたかのように見えるのだ。
今回の映像は画面の一部分だけを切り出す事によってそこに注目したあまりにこれがUFOだと言って騒ぎだす事になってしまったわけなんで…この映像はUFOではなかったが隕石の落下に光の反射が偶然重なるという非常に貴重な現象を捉えたものと言える。
続いては最近ブラジルや日本で目撃が多発している夜空を飛び回る謎の発光物体。
ビル街に現れた怪しい光。
異様な動き。
飛行機や風船とは考えられない。
通りでは政府に対する抗議デモが行われており目撃者は数千人とも言われている。
そしてもっと怪しい光が日本にも!まるでメッセージを伝えるかのようなUFO。
(男性)え〜?メッセージUFOは大阪でも…。
(子供たち)あれ何?
(女性)ね?何だろう?種類の異なる謎の光。
まずブラジルのUFOの正体は…。
リモコン操作で自由自在に動くのが特徴だ。
この時は地元テレビ局がデモの様子を撮影していたのだという。
一方日本の方は…。
LEDを付けた中国製。
2012年から輸入が始まりまだ見慣れないためUFOと間違えられるケースがあるという。
新しい技術で生まれたユニークな空飛ぶ商品。
私たちが気付かぬうちに意外なものが夜空をにぎわせているのである。
(藤木)これ飛ばしてたらあんなふうに見えるんですか。
ふ〜ん。
なんかちょっとだまされた気分ですね。
(寺薗)信号を送ってるUFOみたいに見えなくもなかったりしますよね。
UFOナンバー5番6番は…大勢の人がUFOが編隊飛行するのを目撃!青空を悠々と飛ぶ白い球体のUFOは新聞やテレビでも大きく取り上げられた。
球体のUFOは中東イスラエルでも撮影されている。
自動車からの撮影。
浮遊する謎の球体。
拡大するとまるで巨大な目玉が小刻みに震えているようだ。
なんとこの物体は4日後にも近くの場所に再び出現。
同じ人によって撮影されている。
ニューヨークの白い群れ。
イスラエルの黒い目玉。
まずニューヨークの白い球体はあっさりと正体が判明した。
この日およそ30km離れた小学校で先生の送別会が行われ生徒たちが贈ろうとした風船12個が風に飛ばされてしまったという。
小さな風船も空では大きさが分かりにくく速い風に流されればUFOに見えてしまうのだ。
しかし問題はイスラエルの2つの球体だった。
現地に取材をしたが風船などの情報は得られなかった。
そこで強力な助っ人を依頼した。
交通事故や犯罪など年間100件以上科学的に分析する民間の機関で画像解析を専門としている…石橋さんはまず空を浮遊している球体が本当に動いているのかどうか分析にかけた。
周囲の建物の一点と球体の一点を決めその位置関係が映像の1コマごとに変化するかどうかを確かめる。
両者の赤いポイントが描く軌跡はほぼ同じである。
撮影した時のカメラは揺れているんですけれどもその位置関係はほぼ一致した形が得られております。
この実証を合理的に考えますと…球体の動きは撮影者が乗る車の移動とカメラのブレによるもので球体そのものは地面につながれ動いていないようだ。
更に石橋さんによると4日後に撮影された球体との比較によってその材質も推測できるという。
まず2つの球体の表面の明暗色の濃さなどを分析しその等高線を描く事で表面の細かい凹凸を明らかにする。
そして2つを重ねると凹凸の一部がズレる事が判明。
表面の形が4日の間に変化しているのだ。
ある程度の形状を保ちながら表面が微妙に大気とかの影響で動く物体であると。
これは非常に軟らかいものにより形成されていて「係留されていた」という推測と合わせて考えますにこれは…こちらの謎の物体は…さまざまな形のソーラーバルーンなど風船の類いは意外とUFOと間違えやすいのでご用心。
風船ってUFOに見間違えにくそうに思うんですけどそうでもないんですかね?例えばですね風船が空を飛んでたとして…例えば10m先のものと100m先のものって違いが分かると思ってるんですがそれはもともとの大きさがある程度分かってるからです。
10mの所にちっちゃい風船があるのか100mの所に巨大な風船があるのか見ただけじゃ分かんないんですよね。
すごく遠くを大きな光るものが飛んでるっていうふうにどうしても見えちゃうんですよね。
あとはこれをカメラで写すとなお距離が分かんなくなるんですよ。
なるほど。
いかがでしたか?怪しい光謎の飛行物体の正体が続々と姿を現します。
どうぞお楽しみに。
2014/06/21(土) 22:30〜22:50
NHK総合1・神戸
幻解!超常ファイル「UFO映像を徹底分析 Part1」[字]
「UFOが隕石を破壊!?」「大編隊がニューヨークを襲撃!?」世界各地のUFO映像から逸品を厳選。UFO捜査のプロが徹底鑑定する2週シリーズ第一弾!
詳細情報
番組内容
「UFOが隕石を破壊した!?」「ワームホールから異星人の船!?」「ニューヨークをUFO大編隊が襲撃!?」世界各地で撮影されたUFO(未確認飛行物体)映像から、驚きの「これは何だ!?」を厳選し、映像解析と天文のプロの最強コンビが徹底鑑定、正体に迫る。解明の過程では「なるほど納得!」謎解きテクニックや、原因となる私たちの身近な不思議現象も紹介。思わず空を見上げたくなる2週シリーズ第一弾。MC:栗山千明
出演者
【ゲスト】会津大学助教…寺薗淳也,映像技術研究者…藤木文彦,【司会】栗山千明,【語り】中田譲治
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
アニメ/特撮 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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