石原環境相:金目発言「深く反省。心からおわび」謝罪行脚

毎日新聞 2014年06月23日 11時00分(最終更新 06月23日 12時32分)

渡辺利綱大熊町長(左から2人目)らと面会し、謝罪する石原伸晃環境相(右)=福島県会津若松市で2014年6月23日午前10時27分、佐々木順一撮影
渡辺利綱大熊町長(左から2人目)らと面会し、謝罪する石原伸晃環境相(右)=福島県会津若松市で2014年6月23日午前10時27分、佐々木順一撮影

 ◇まず渡辺利綱・福島県大熊町長と面会、謝罪

 石原伸晃環境相は23日午前、東京電力福島第1原発事故の除染に伴う中間貯蔵施設を巡る「最後は金目(かねめ)でしょ」との自身の発言について、建設候補地の福島県大熊町の渡辺利綱町長と面会し「深く反省している。町民に不快な思いをおかけし、心からおわびしたい」と謝罪した。渡辺町長は「多くの町民が不快な感情を持っているのは事実。ただ直接、速やかに来ていただいたことは大きなけじめと受け止める」と述べた。

 石原環境相は、同県会津若松市にある大熊町役場出張所を訪問。「品位を欠く表現で、お金で解決すると受け止められ、厳しい意見をいただいた」と頭を下げた。午後には、もう一つの候補地である同県双葉町の伊沢史朗町長や佐藤雄平知事とも会い、発言をわびる。

 石原環境相は16日、首相官邸で菅義偉官房長官に両町民らを対象にした住民説明会の報告などをした後、記者団の取材に問題の発言をした。福島県側から反発が相次ぎ、19日に発言を撤回した。

 石原環境相が中間貯蔵施設計画を巡り地元首長と面会するのは5月27日に用地補償方針などを示して建設受け入れを要請して以来。【阿部周一、喜浦遊】

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