都議会ヤジ:「自分は無関係、迷惑」噴出、自民が対応協議

毎日新聞 2014年06月23日 11時23分(最終更新 06月23日 13時20分)

ヤジを浴びせられ、インタビューに応じる塩村文夏・東京都議=東京都新宿区で2014年6月20日、武市公孝撮影
ヤジを浴びせられ、インタビューに応じる塩村文夏・東京都議=東京都新宿区で2014年6月20日、武市公孝撮影

 ◇自民ベテラン都議はホームページで「発言者は名乗りを」

 東京都議会の本会議で塩村文夏(あやか)議員(35)が女性蔑視のヤジを浴びせられた問題で、都議会自民党は23日、役員会や総会で対応を協議する。ヤジは自民党席の一角から上がったと指摘されており、自民都議から「自分は無関係なのに迷惑だ」との不満も漏れ、早期収束を促す声が強まっている。

 「今回の『セクハラやじ』騒動。私は一切関係ございません」。自民のベテラン都議は21日付で、自身のホームページにこんなコメントを掲載した。インターネット上で、この都議を「犯人」とする情報が広まっていることへの対応だった。「多くの女性に不快な思いをさせていることを深く認識し謝罪すべきであります。自分で言った言葉に責任を持つくらいの事をしなくてどうしますか?」とも記し、発言者に名乗り出るよう促している。

 ある自民都議は「無関係なのに、事務所に電話がひっきりなし。対応しているスタッフがかわいそうだ」とこぼし、早期の問題収束に期待をにじませた。

 都議会でのヤジを巡っては、自民党の野田聖子総務会長が20日の記者会見で「とても不愉快。成長戦略の一丁目一番地は女性の活躍。仮に自民党議員のヤジであれば、安倍晋三首相の成長戦略を否定しかねない発言だ」と非難。石破茂幹事長は21日の読売テレビの番組で「誰であれ『自分でした』と言っておわびすべきだ。仮にわが党であったとすれば、党としておわびをしなければいけない」と指摘した。

 萩生田(はぎうだ)光一総裁特別補佐も22日、フジテレビの番組で、ヤジが自民都議と特定された場合、「都議会自民党で考えると思う。何らかの処分は必要」との見解を示した。【川口裕之、竹内良和】

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