沖縄戦終結69年:戦没者慰霊 追悼式で平和の思い新たに
毎日新聞 2014年06月23日 12時56分(最終更新 06月23日 14時46分)
追悼式には昨年に続いて普天間移設を担当する小野寺五典防衛相と岸田文雄外相が参列。ケネディ駐日米国大使も出席した。
公園内にある犠牲者の名を刻んだ「平和の礎(いしじ)」には今年、54人の名前が追加刻銘されたが、年間の刻銘数では12年の36人に次いで少なかった。総刻銘者数は24万1281人となった。【佐藤敬一】
◇沖縄戦
米軍は1945年3月26日に沖縄・慶良間諸島に、4月1日に沖縄本島中部西海岸に上陸。米軍約54万8000人に対し、日本軍は現地召集の防衛隊、学徒隊を含めて約10万2000人。「鉄の暴風」といわれる壮絶な地上戦で、日本軍が本土防衛の時間稼ぎのために持久戦を展開した結果、多くの住民が巻き込まれた。
住民の集団自決があったほか、日本軍による住民の避難壕(ごう)からの追い出しや住民虐殺の証言もある。6月23日で組織的な戦闘は終わったが、その後も局地的な戦闘はあり、日本軍の降伏文書の調印は9月7日だった。
一般住民の犠牲者は推計約9万4000人。日本軍は9万4136人、米軍は1万2520人が死亡。戦後69年がたった今も約2050トンの不発弾が地中に残ると推定される。