小松一郎 内閣法制局長官=東京都千代田区で2013年8月30日、宮間俊樹撮影
小松一郎前内閣法制局長官が23日未明に死去したことが分かった。政府関係者が同日、明らかにした。63歳だった。
小松氏は外務省出身。集団的自衛権の行使容認を目指す安倍晋三首相が昨年8月、内閣法制局長官に抜てきした。しかし、今年1月に腹腔(ふくくう)部に腫瘍が見つかり、抗がん剤による治療を続けてきた。
首相の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」が5月15日に報告書をまとめたのを受け、小松氏は「治療に専念したい」と申し出て退任。横畠裕介次長が16日付で昇格した。