夏の風が菜園を吹き抜け野菜も花も元気いっぱいのこの季節。
毎月第4週目は野菜や草花を一緒に植え収穫だけでなく観賞の楽しみも味わえるポタジェ作りをご紹介します。
この時期になると緑がきれいで気持ちがいいな〜。
ほんとにきれいですね!ね!見てこのポタジェ!すごいよね!野菜が大きくなりましたね!緑も濃くてさ〜。
4月は葉物で彩りを楽しんで5月はこの扇形で立体的なポタジェ作りを楽しみましたよね。
今日もポタジェ作り楽しみだね〜。
どんな感じになるんでしょうね?おはようございます。
(2人)おはようございます!先生今日はどんなポタジェを用意してるんですか?今日?今回はですね…何でしょうね?ね!楽しみだね。
今回は…雨の中でも作業がしやすいポタジェをご紹介します。
また番組後半では加藤正明さんが第1・2週目菜園ビギナーチームが栽培を始めた野菜の今の時期に行いたい管理作業をお教えします。
では田さん今日も元気に挨拶お願いします。
分かりました。
(テーマ音楽)雨が多いこの時期に育てられる野菜ってあるんですか?あるんですね。
3種類。
3種類。
こちらが藤田先生が是非オススメしたいという野菜。
シソニンジンそして番組初登場の中国野菜カイラン。
この時期ならではの栽培方法をお教えします。
今回のポタジェはどんな感じになるんだろうね。
どうでしょうね?先生に聞いてみましょうか?先生どんなポタジェになりますか?形は正方形です。
正方形。
そして作業する道に…この時期雨で足元がぬかりますよね。
はい。
そういう時にレンガを通り道に敷いておくとしっかり歩く事ができるんです。
歩く事ができる!アハハ!雨で土がぬかるみがちな6月。
通路にレンガを敷けば作業がとてもしやすくなります。
また区画はレンガで囲み水はけを良くするためにレイズドベッドにします。
青ジソと赤ジソの2品種を目立つ内側の部分に植えつけニンジンカイランは外側に配置します。
梅雨の時期にこそおしゃれなポタジェ作りを楽しみましょう。
では作業を始めていきましょう!まずはこのヒモと支柱を使って十字の形を作って下さい。
まずは2mほどの麻ひもを2本交差させ十字に張ります。
十字にヒモが張れました!出来ました!では十字を作ったところでこの十字のところに…麻ひもに沿って白いレンガを並べ通路を作ります。
平らになるように注意しながら配置しましょう。
続いて…横にしたレンガを半分ほど埋め通路と同じ高さになるようにします。
いい感じいい感じ。
これ低すぎ?じゃあ低すぎだったらちょっと足して下さい下に土を。
通路の一画にはこのように一部スペースを作ります。
あるものを植えるのでお楽しみに!次は土づくりですね。
初めてお庭などでポタジェを作る際には土づくりは非常に大事ですね。
よく耕しておいてそれで使うのが一番いいと思いますね。
先生例えば…そういう場合は…梅雨の時期は水はけの良い土をつくる事も大事。
赤玉土堆肥腐葉土を使い栽培に適した土に改良しましょう。
4つに区切った栽培スペースの面積はそれぞれおよそ1m^2。
土壌改良材の目安は…土壌改良材と土の割合は…よく混ぜ合わせ水はけの良いフカフカな土をつくりましょう。
最後に酸度調整のために苦土石灰をまいたら土とよく混ぜ合わせます。
平らにならし1週間ほど寝かせましょう。
いよいよ栽培開始。
雨の時季にオススメの野菜を3種類育てます。
では野菜の植えつけですね。
はい。
まず植えつけの前にこの1m^2あたりの四角の四方を斜めから斜めに仕切り板を敷いてこれを区切りたいと思います。
ん?区切る?うん。
何のために区切るかというとシソやカイランは大きく根っこが張るんですよね。
ですからその根っこが他の所の邪魔しちゃうと困るので仕切り板で区切るという事をしたいと思います。
栽培スペースを区切り埋め込む事で野菜の生育が良くなる…園芸店などで手に入ります。
では作業開始。
まずはおよそ10cmの溝を作り仕切り材が動かないように土を寄せ固定します。
この一手間で野菜同士の根が絡み合い生育が悪くなる事を防げます。
続いては野菜の植えつけ。
まずは苗を植える場所に堆肥と化成肥料をまきよく耕し平らにならします。
まずはシソから植えつけます。
シソは日照時間の短い梅雨の時期に育てると軟らかな葉が収穫できるため実は今回のポタジェにオススメの野菜。
この位置に苗から植えつけます。
株間は25cmとり植え穴を8つずつ掘ります。
植えつけ前にたっぷりと水を注ぐと根が張りやすくなりますよ。
苗は傷めないようにポットから外し穴に入れたら周囲を軽く押さえ密着させます。
続いてはニンジンのタネまき。
ニンジンは土が適度に湿っていないと発芽しづらい野菜。
梅雨時はまさにタネまきの適期なんです。
タネはあらかじめ肥料を施した場所にすじまきします。
支柱などを使い浅めのまき溝を作ったら…。
およそ1cm間隔でまいて下さい。
光を好む。
タネを何て言うか?こうこう種子。
(2人)あっ!
(笑い声)「3年」がいらないですかね。
せい種子!そうそう!正解で〜す!あるいは…あ〜なるほど。
ニンジンは発芽のために光を必要とする好光性種子。
土は薄くかぶせ表面を軽く押さえましょう。
タネまき後は土の乾燥を防ぐためにもみ殻をまきます。
まき溝に沿って薄くかぶせます。
この一手間で発芽率が更に高まります。
是非行ってみて下さい。
タネをまき終えたらたっぷりと水をやります。
およそ10日後…最後は番組初登場の中国野菜…今の時期に育てる事ができる数少ない青菜です。
カイランは…暑さにも強く栽培しやすいので是非育ててみて下さい。
タネはあらかじめ肥料を施した場所に点まきします。
空き容器の底を押し当ててまき穴を作りタネの間隔が均等になるように5粒まきます。
土をかぶせ表面を軽く押さえましょう。
タネをまき終えたらたっぷりと水やり。
かわいいな〜こいつら。
ほんとですね〜。
発芽後…これで野菜の植えつけは全て完了!次は花とハーブの栽培なのですがその前にこちらのコーナー。
プランターでこちらのミニ!ミニニンジンの育て方を紹介しちゃいま〜す。
用意するものはこちら。
今回使用するプランターは容量17の横長のもの。
まずは水はけを良くするためにプランターの底に鉢底石を敷きます。
次に野菜用培養土を入れ表面を平らにならします。
次はタネをまくためのまき溝をこの支柱で作りま〜す。
支柱を使い浅めのまき溝を作ります。
まき溝の間隔は10cm程度。
タネはおよそ1cm間隔。
光が当たるように…乾燥を防ぐためのもみ殻をかけます。
最後にたっぷりと水やり。
は〜いこれで完成で〜す!このあと間引きと追肥を行えばおいしいミニニンジンが収穫できますよ〜!今回はどんな花ですか?暑さに非常に強いといわれるエボルブルスそしてこの赤い花の咲くナスタチウムこの2つを植えたいと思います。
真夏の暑さにも強く青い花色が涼やかなエボルブルスと赤い花色が美しいナスタチウム。
暖色系と涼しげな寒色系の花をバランスよく植える事でポタジェに華やぎを生み出しましょう。
植える場所にはあらかじめ堆肥と化成肥料をまいておき株間は30cmあけ植えつけます。
いや〜終わりましたね〜!終わったね。
きれいに仕上がったね。
はい!きれいですね〜!よく出来たと思うよ。
ちょっとちょっと。
タイムタイム…タイム。
「タイム」ってもう終わりですよね?終わりましたよ先生。
タイムだけにタイム!藤田先生が用意したのは涼やかな香りが楽しめるハーブ…栽培スペースは通路に確保していた…そうこの場所です。
通路上にタイムがあれば管理作業の際に爽やかな香りがし暑さや湿気も和らぎます。
ナイスアイデアですね〜。
それでは植えつけです。
土にはあらかじめ肥料を施しておき20cm間隔で2株植えつけます。
最後にたっぷりと水をやったら作業完了。
はい植えつけ終わりましたね〜。
(拍手)先生収穫はいつくらいですかね?シソは今からでも収穫できそうですね。
1か月以内に収穫が始まるといっても過言ではないですね。
ニンジンは110日前後からとれると思いますね。
ですから3か月ちょっとかかりますね。
そしてこのカイランは60日前後2か月くらいからとれます。
60〜70日くらいかかるというふうにみていいと思いますね。
タイムも植えましたからねこれでまた香りも楽しめますし田さんいいですよね〜。
ね〜。
今後の手入れ方法はまた随時お伝えします。
続いてはこちらのコーナー。
このコーナーでは加藤正明さんに第1・2週目のビギナーチームが栽培を始めた野菜の今の時期に行っておきたい管理法について教えて頂きます。
今回は4月第1週に育て始めた長ナスの管理作業。
それでは加藤さんよろしくお願いします。
加藤達人今日の管理作業は何ですか?まずは…植えつけからおよそ4か月。
ナスは順調に生育し花が咲き小さな実もなり始めています。
このナスの3本仕立て…主枝とわき芽を2本残しその先に実をならせる3本仕立て。
3本の枝に選抜する事で実にたくさんの栄養が行き渡ります。
わき芽はハサミを使い茎元から切り取りましょう。
こまめに取り続けるのが栽培成功のポイント。
達人もうナスがなってますね。
そうですね。
早速このナスとりましょう。
え?ちょっとちっちゃくないですか?ちょっとちっちゃいんですがナスのこの株をまずは初期の段階としては充実させたいんですよ。
ですので最初の4〜5個くらいまでは小さいうちに摘み取るという事が大事なんですね。
数多くのナスを収穫するためには株を大きく育てる事が大事。
そのためにも最初の4〜5個の実は小さいうちに収穫し茎や葉に栄養が効率よく行き渡るようにしましょう。
続いては追肥。
マルチを剥がし根が伸びた先に肥料をまきます。
2週間に1回は行って下さい。
皆さんも手入れを行い大収穫を目指しましょう!おいしい野菜を作るための大事な作業大変勉強になりました。
加藤達人今日もありがとうございました。
ありがとうございました!それでは次回も…。
ここからは5月に栽培した野菜の色と形を楽しむ菜園のその後の管理方法をご紹介します。
すごいですね。
扇形のポタジェが!野菜が育ってますね〜。
先生何か作業ありますかね?このトマトのわき芽取りをしてそれで支える棒がありますよねこれも一つやります。
それからカボチャ。
誘引しなきゃいけませんね。
右の方に伸びちゃってますよね。
はいそうですね。
まずは地をはうように低く仕立て栽培している…茎と葉の間にはたくさんのわき芽が生えています。
伸びたわき芽は全て取り除きます。
わき芽は大きくなると取りづらくなるのでなるべく小さいうちに摘みましょう。
わき芽を取ったら支柱を追加し伸びた茎を支える作業も行って下さい。
続いては苗から育て始めたミニカボチャです。
随分とつるが広がり他の植物を覆い始めていますね。
早めに支柱へと誘引して下さい。
つるは麻ひもを使い固定します。
最後に化成肥料を30g追肥したら作業終了。
収穫はもうすぐ。
待ち遠しいですね〜。
皆さんも是非行ってみて下さい。
今日の内容は「趣味の園芸やさいの時間」6月号に掲載されています。
藤田流のポタジェの作り方や栽培方法を詳しく紹介しています。
是非参考になさって下さい。
今日の作業はこれで終わりです。
田さんいかがでした?梅雨の時期にぴったりの野菜があるおかげでこういった雨のシーズンでもポタジェが楽しめるっていうのはいいですよね。
うれしいですよ。
そしてあの新しい野菜ですよ。
知らなかった野菜。
カイラン?そうです!中国の。
楽しみですよね。
あれも大体60日くらいで収穫できまして葉っぱもつぼみも茎も食べられるのが楽しみですね。
おいしいですねあれね。
収穫が楽しみですよね。
まだまだ楽しみはですね次回の7月のラインナップも注目ですよ。
楽しみ〜。
こんだけ引っ張ったんだから相当…。
先生めちゃめちゃ…。
(2人)期待してます。
という事で今日もこのコーナーでお別れです。
今回は…。
(3人)この方です!
今回は…
「私は知り合いの方に土地を借り7年前から妻と一緒に野菜作りをしています。
始めたばかりの頃の事サヤエンドウのタネをまいた際になかなか芽が出てこない事がありました。
おかしいな〜と思い調べてみるとなんと鳥にタネを食べられていました!そこで…2か月かけて畑全体を網で囲いました。
これなら鳥も近づけないだろうと。
再び栽培に挑戦したところ…収穫期にはこんなにたくさんのサヤエンドウがとれました。
鳥対策で夫婦の笑顔が広がる菜園それが『私のやさいの時間』です」
「私のやさいの時間」では家庭菜園を楽しんでいる皆さんの写真やエピソードを募集しています。
詳しくは番組ホームページでも紹介しています。
ご覧の宛先までどしどしご応募下さい
という事で今日はこの辺りでお別れです。
それではまた次回も…。
(3人)お楽しみに〜。
2014/06/22(日) 08:00〜08:25
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸 やさいの時間「ポタジェ春夏編(3)雨の時季を楽しむ菜園」[字]
鑑賞菜園 ポタジェ。6月は“雨の時季を楽しむ菜園“というテーマで発芽に水分を必要とするニンジンやキャベツの仲間カイラン、日の光が弱い場所でも育つシソなどを栽培。
詳細情報
番組内容
鑑賞菜園ポタジェ。6月は“雨の時季を楽しむ菜園”というテーマで発芽に水分を必要とするニンジンやキャベツの仲間カイラン、日の光が弱い場所でも育つシソなどの栽培を行う。ニンジン・カイランはタネから育て畝が乾燥しないように管理。雨が少ない場合は水やりも行う。シソは赤、青の二種類を苗から植え菜園をカラフルに彩る。講師:藤田智(恵泉女学園大学教授)ゲスト: