夜更けのキッチンに漂うのは温かい思い出のにおい。
人とお菓子の物語。
甘い小さな一かけをご賞味あれ。
アメリカ・バーモント州の森にたたずむ庭。
四季折々の草花で彩られ世界中のガーデニングを愛する人々を魅了し続けてきました。
この庭を造ったのは絵本作家の…ここで自然と向き合い昔ながらの農村の暮らしを営みました。
木の葉が色づく秋ターシャの庭にはたくさんのカボチャが実ります。
パイ・パンプキンと呼ばれるカボチャです。
ハロウィーンにはこのカボチャでパンプキンパイを手作りしたというターシャ。
自給自足を志しその生活は作品に描かれました。
92歳の生涯を閉じるまで100冊近くの絵本や挿絵を発表。
そんな彼女のデビュー作は「パンプキン・ムーンシャイン」。
そこにはターシャの理想のハロウィーンが描かれました。
主人公はめいのシルビィー・アンという女の子。
自宅の畑で取れるカボチャで怖い顔のカボチャランタンをおじいさんに作ってもらうほほ笑ましいハロウィーンの情景が描かれています。
ターシャの住まいは町外れの深い森の一角にありました。
ターシャが人生の後半およそ40年近く過ごした…家を管理するのは近くに住む長男のセスさん一家。
一方庭や畑は孫のウインズローさんが担っています。
ここがターシャが生前野菜を作っていた畑です。
今年も変わらずパイ・パンプキンが実りました。
孫のウインズローさんは毎年取れたてのカボチャでターシャ直伝のパンプキンパイを作ります。
これはターシャが実際に使っていた直筆のレシピ帳。
パンプキンパイの作り方もありました。
材料焼き時間オーブンの温度が几帳面に書き留められています。
スパイスを利かせたオーソドックスなレシピです。
ジンジャーシナモンクローブナツメグ。
4種類のスパイスでカボチャの味を引き立てます。
パイを焼くのはターシャが大切にしてきたまきのオーブン。
およそ1時間かけてじっくりと焼くんですって。
うまく焼き上がったみたい。
う〜んおいしそう。
家族が集まってお茶の時間。
パイのお味はいかがでしょう?ハロウィーンにはこのパイを作り家族と収穫の喜びを分かち合ったターシャ。
そして味わったあとに必ずしていたのはカボチャの種を取り畑に植える事でした。
ターシャのデビュー作のハロウィーンの物語。
その最後にもこんなシーンが。
自然を慈しんだターシャ。
その思いは今も家族に引き継がれています。
パンプキンパイはターシャの人生を彩る掛けがえのないスイーツでした。
2014/06/22(日) 08:55〜09:00
NHKEテレ1大阪
グレーテルの小さなかまど「ターシャ・テューダーのパンプキンパイ」[字]
Eテレで放送中の「グレーテルのかまど」から5分に再構成した「人とお菓子の小さな物語」。アメリカを代表する絵本作家ターシャ・テューダーのハロウィーンの思い出とは?
詳細情報
番組内容
絵本作家ターシャ・テューダー(1915〜2008)は、アメリカ人の心のふるさとを描きながら、自宅の庭で四季折々の花や野菜を育てる暮らしを実践した。ターシャにとってハロウィーンへの思いは格別だった。春まいた種からカボチャが実り、秋収穫を感謝して手作りのパンプキンパイを味わう。そして家族でカボチャランタンを作る楽しみ。そんな情景をデビュー作「パンプキン・ムーンシャイン」に描いたターシャの思いに迫る。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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