「パソコンの形をした素敵な置物」から復活。その秘策は……
OS XがインストールされたSSDはフォーマットしてしまったし、リカバリーディスクも用意していない。購入後、開封してからたった2時間程度で、OSが入っていない(正確に言えば、Windowsが中途半端にインストールされているが)パソコンの形をした素敵な置物ができあがり、しばらくは途方に暮れた。
だが、最近のMacにはOS Xのインターネット復元機能がある。インターネットからOS Xをダウンロードし、直接インストールできるすばらしい機能だ。インターネット接続がある環境であれば、どこにいてもリカバリーできる。
インターネット復元機能を使うには、[command]キーと[R]キーを押し続けながら電源を投入するだけ。インターネットに接続するためにWi-Fiを設定し、しばらくすると「OS Xユーティリティ」が起動する。そこから「ディスクユーティリティ」を選び、OS Xをインストールするディスク領域を確保し、あとは「OS Xを再インストール」を選びOS Xのインストールが終わるまで待つだけだ。Macはこれで購入時の状態に戻せる。インターネット復元機能は、とても便利な機能だ。
Macを購入時の状態に戻した後、20分ぐらいはOS Xを利用した。OS Xは動作が軽く、インターフェイスもわかりやすい。普段使うにはとても素敵なOSだ。だが、日頃慣れ親しんだソフトはWindows版のみ。試行錯誤してみたものの、やはり仕事はWindows環境じゃないとできない。Virtual PCといった仮想PCソフトでWindows環境を構築し、OS X内でWindowsを動かせば良いのでは?という意見もありそうだが、やはり純粋なWindows環境が欲しい。そこで、再度Windowsのインストールを試みた。
MacにWindowsをインストールするには、結局Boot Campの機能を一部利用しなければならない。MacのキーボードやトラックパッドのWindows用デバイスドライバーは、実は「Boot Camp Support Software」に含まれる。OS Xの「Boot Camp アシスタント」では、Boot Camp Support Softwareやこれらのデバイスドライバーをあらかじめ組み込んだWindowsのインストールUSBメモリーを作成できるので、このUSBメモリーを使ってWindowsを直接インストールすれば良い。
Boot CampでWindowsをインストールする場合、OS X上でWindows用のパーティションを作成後、画面の指示に従うとWindowsのインストールが始まる。この方法でWindowsのインストールを進めると、OS Xのパーティションは削除できない。
そこで、先ほどBoot Camp アシスタントが作成したWindowsのインストールUSBメモリーからWindowsのインストーラーを起動する。[option]キーを押し続けながら電源を投入し、ブートメニューを表示すると、USBメモリーの「EFI Boot」が表示されるので、これを選ぶとWindowsのインストーラーが起動する。あとは先ほどのように、インストール途中でOS XがインストールされたSSDをフォーマットし、Windowsのインストールを進めるだけだ。
このUSBメモリーを使ってWindowsをインストールすると、Windowsのインストール時に再起動しても、Macのキーボードやトラックパッドは引き続き利用できる。これで無事にWindowsのみのインストールが完了した。
Windowsのインストールが完了した直後に「Boot Camp Support Software」のインストールを求められるのでこれも必ずインストールする。これを忘れてしまうと、また再起動後にまたキーボードとトラックポイントが使えないので注意したい。筆者はインストールしなかったため、再度Windowsをインストールする羽目になった。
試行錯誤のゆえ、Windows 8のインストールが無事に完了したことに喜んでいた。しかし、MacをWindowsパソコンとして使いこなすには、更なる試練が待ち受けていた。Windowsパソコンとしての環境整備術は、明日公開の後編記事で紹介する。
(文/田代 祥吾=フリーランスライター)