聴覚障害がある人の半数以上が職場での会議や研修の内容を十分に理解できないため参加をあきらめ、約8割が昇進やスキルアップを難しいと感じていることが、第一生命経済研究所のアンケートで分かった。
同研究所の水野映子上席主任研究員は「企業や行政は会議などに手話通訳や要約筆記ができる人を参加させ、聴覚障害者が同じスタートラインに立てる環境を整えるべきだ」としている。
アンケートは昨年11~12月に聴覚障害がある123人に実施。約半数は従業員千人以上の企業などで働き、40代が約4割で最も多かった。
回答者の約6割は「昇進や昇格をしたい」と仕事への意欲を示す一方、8割以上が「情報が他の人より遅れて伝わる」「自分の意見を言うタイミングがつかめない」と意思疎通に悩みを抱えていた。このため「昇進や昇格が難しい」(78.9%)、「仕事の能力を高めることが難しい」(77.2%)などの回答が目立った。
社内会議や研修に手話通訳を参加させている職場は少なく、研修などの受講をあきらめたことがある人は55.3%。〔共同〕
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