表層型メタンハイドレートの掘削調査を開始します~国による初めての本格的な地質サンプル取得作業の実施~
本件の概要
資源エネルギー庁は、表層型メタンハイドレートの資源量把握に向けたメタンハイドレートを含む地質サンプル取得のため、掘削調査を実施します。
平成26年度の掘削調査の実施海域である上越沖、秋田・山形沖に向けて、6月21日(土)、調査船が下関港を出港しました。
1.背景
メタンハイドレートとは、メタンと水が低温・高圧の状態で結晶化した物質です。我が国周辺海域において相当の量が存在していることが見込まれており、将来の天然ガス資源として期待されています。
我が国周辺海域に存在するメタンハイドレートは、表層型と砂層型がありますが、主に日本海側で確認されている表層型は、「海洋基本計画」(平成25年4月閣議決定)に基づき、昨年度から資源量把握に向けた調査を開始しています。
2.調査の概要
平成25年度に実施した広域調査の結果等を踏まえ、有望地点と考えられる上越沖、秋田・山形沖において、調査船を用いたメタンハイドレートを含む地質サンプル取得を実施します。
国による表層型メタンハイドレートの本格的な地質サンプル取得作業が、初めて実施されることになります。
<調査内容>
- 調査時期:平成26年6月21日~7月10日(予定)
- 調査海域:上越沖、秋田、山形沖(別添参照)
- 委 託 先:独立行政法人産業技術総合研究所(事業主体) 明治大学・研究知財戦略機構(調査実施者)
- 使用船舶:白嶺(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)
- メタンハイドレートを含む地質サンプルを取得する。
3.今後の予定
地質サンプルの取得等の結果を踏まえ、資源回収技術についての調査も行う予定です。
(参考1)平成26年度表層型メタンハイドレート掘削調査予定海域
(参考2)海洋資源調査船「白嶺」の概要
- 所有:独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
- 全長:118.3m
- 幅:19.0m
- トン数:6,283トン
-
航海速力:15.5ノット(1ノット=時速約2km)
担当
資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油・天然ガス課
公表日
平成26年6月23日(月)