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【DeNA】26歳育成新人・万谷、プロ1勝!「今年ダメならクビ」覚悟、腹くくって3人斬り

2014年6月23日6時0分  スポーツ報知

 ◆交流戦 DeNA4―3西武(22日・横浜)

 185センチの長身を折り曲げ、万谷はペコペコとお辞儀した。「1球1球に、魂を込めました」。プロ初勝利。同期入団の三上がくれた記念球を握り「おこぼれみたいな感じですね」とはにかんだ。

 緊迫感あふれる出番だった。ソーサの不調で、セットアッパーへ配置転換。「ダメなら2軍だと思った」。同点の7回、腹をくくって投げた。最速148キロ。渡辺、栗山、メヒアの中軸を10球で、3者凡退に片付けた。

 「お前は岸とタイプが似てる。あれぐらいの投げっぷりだぞ」。21日の試合後、中畑監督はレオのエースを引き合いに激励してくれた。流れを渡さず、直後に味方が勝ち越し。一度はあきらめかけたプロの世界で、強烈な輝きを放った。

 シティライト岡山時代は、中古車の納車仕上げが仕事だった。内装、外装をクリーニング。野球部の練習は午後4時からで、球場にはナイター設備がなかった。環境面に悩み、1年でミキハウスREDSへ入部。一昨年のドラフトで指名漏れすると「もう、あかんかな」と家族にこぼした。

 「目指せるんなら、とことんやれ」。背中を押したのは高校教諭で、公立高校の野球部で監督経験のある父・和彦さん(55)だった。昨秋の育成ドラフト2位でDeNA入団。「今年ダメならクビ」と決意を固めた。「耐えて夢を追う」。苦しい時は、父が大切にしている言葉を思い出した。

 21日にサヨナラ打を放った嶺井に続く、新人の台頭。7年ぶりに交流戦の勝率5割以上を確定させ、キヨシ監督も「三上と2人で8、9回をいける。イメージをつくってくれた」とさらなる“昇進”を視野に入れた。

 中日・平田とは幼なじみで、支配下契約を交わした4月27日には「お祝いやから」と横浜市内で焼き肉をごちそうしてくれた。「やるからには一流にならないと」。8月で27歳。苦労と努力が報われる場所は、まだまだたくさんある。(長田 亨)

 ◆万谷 康平(まんたに・こうへい)1987年8月28日、大阪府生まれ。26歳。阪南大高から阪南大―シティライト岡山―ミキハウスREDSを経て、13年育成ドラフト2位でDeNA入団。今年4月27日に支配下選手契約を交わした。185センチ、78キロ。右投左打。年俸460万円。

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