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 23日午前8時38分ごろ、東京メトロ東西線の東陽町駅(東京都江東区)で、総武線から直通運転する津田沼発中野行き普通電車(10両)が、車掌が乗り込む前に発車し、車掌不在のまま隣の木場駅(同区)まで走行した。代わりの車掌が東陽町駅からタクシーで駆け付け、木場駅で乗車して運転を再開するまで、同線は約10分間、全線で運転を見合わせた。約1万3千人に影響した。

 東京メトロによると、運転士は、車掌が電車最後尾の乗務員室から送る合図を受けてから発車しなければならない。だが、今回は30代の男性運転士が、車掌が東陽町駅のホームで電車のドアを閉めた後、まだ乗車していないのに、合図を待たずに発車してしまったという。運転士、車掌とも同駅で交代したばかりだった。

 運転士は指令所からの連絡で車掌の不在に気付き、木場駅では車掌の代わりに電車のドアを開けた。

 東京メトロは「お客様にご迷惑をおかけして深くおわび申し上げます。再発防止へ、指導を徹底いたします」と陳謝した。(上沢博之)