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» 2014年06月23日 09時00分 UPDATE

“山頂”や“露天”でもカード決済 スマホあれば導入簡単 中小事業者狙いサービス続々 (1/3)

スマートフォンに専用装置を取り付け、手軽にカード決済を導入できるサービスが続々登場。屋台や移動店舗でも使え、個人や中小事業者を中心にキャッシュレス化が広がりつつある。

[産経新聞]
産経新聞

 クレジットカードによる決済金額は、この10年で2・5倍(日銀調べ)と拡大中だ。そんな中、スマートフォン(高機能携帯電話)などモバイル端末に専用装置を取り付け、手軽にカード決済を導入できるサービスが登場した。屋台や移動店舗でも使え、導入コストが安い。個人や中小事業者を中心にキャッシュレス化が広がりつつある。

露店でもクレジット

画像 北野天満宮に出店した露店で、スマートフォンでのクレジットカード決済を行う正尚堂の佐野正尚さん(左)=京都市北区(同店提供)

 「コンビニのATM(現金自動預払機)でお金を引き出してきます」「カードでも払えますよ」

 5月下旬、京都市左京区のアンティークショップ「正尚堂」。町屋を利用したこぢんまりとした店舗で、着物を求めにきた東京都の女性会社員(32)と、店主の佐野正尚さんの商談が成立した。

 佐野さんはタブレット端末に小さなカード読み取り機を差し込み、クレジットカードを通した。続いて女性客が端末のタッチパネル上に指を滑らせてサインし、わずか10秒ほどで支払いが完了。女性客は「カードが使えるとは思わなかった」と話した。

 正尚堂は京都市内の神社境内で開かれる「青空市」に出店する際も、この決済システムを使用。露店でクレジットカードが利用できるのだ。佐野さんは「現金の持ち合わせがないお客さんが購入してくれる機会が増えた。売り上げ増につながっている」と話す。

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