東西線:「車掌乗らず出発」 全線で一時運転を見合わせ

毎日新聞 2014年06月23日 11時27分(最終更新 06月23日 12時15分)

遅れが生じた東京メトロ東西線=東京都千代田区の竹橋駅で23日午前11時55分、平野啓輔撮影
遅れが生じた東京メトロ東西線=東京都千代田区の竹橋駅で23日午前11時55分、平野啓輔撮影

 23日午前8時40分ごろ、東京メトロ東西線の東陽町駅(東京都江東区)で、車掌が乗車しないまま電車が出発した。次の停車駅の木場駅(同)で車掌がいないことに気付き電車は運転を停止。東陽町駅から別の車掌がタクシーで木場駅に向かい、約10分後に運転を再開した。東西線はこの間、全線で運転を見合わせ、約1万3000人に影響が出た。

 東京メトロ広報部によると、運転士と車掌が1人ずつ乗車して運行する社内規則となっている。電車はJR津田沼駅(千葉県習志野市)発で東陽町駅で車掌が交代した。交代した車掌はホームで乗客の乗り降りの安全確認をして、電車内のブザーを押して出発するルールとなっているが、車掌がブザーを押す前に運転士が電車を出発させてしまったという。乗客にけが人はなかった。

 同社広報部は「運転士による確認ミス。お客様にご迷惑をかけおわび申し上げます」とコメントした。【島田信幸】

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